英語ペラペラのエンジニアを目指している、TOEIC920点の岩田(@iwaking)です。英語コーチングが割安で受けられる「STRAIL(ストレイル)」にて、コンサルタントの中馬(ちゅうま)さんにインタビューをしてきました。
STRAILは英語コーチングのひとつ。英語力を短期間で伸ばすために、生徒さんはコンサルタントのサポートを受けながら、自分に合った学習に毎日取り組みます。
コーチングの相場が月15~20万円なのに対して、STRAILはその約半額である月11万円ほどでサービスを提供。大きな特徴は3つです。
- 英語習得のプロであるコンサルタント
- 行動科学を用いて英語学習を習慣化
- 1日1~1.5時間の学習で効率的に学ぶ
1つ目と2つ目については、STRAILを運営する(株)スタディーハッカー代表を務める岡健作さんへのインタビューにて詳しく聞いています。
今回は3つ目の「1日1~1.5時間の学習で効率的に学ぶ」という部分にフォーカスしてお話を伺いました。
STRAILの強みは、生徒さん一人ひとりの「どの分野が、なぜ苦手なのか」という課題を見極めて、その人に合った学習法を提示すること。
そして「一人ひとりに合った学習法」を提案するからこそ、公式サイトには「この教材を使ってこんなトレーニングをします」というのが具体的に書かれていないんですよね。
仕方がないことなんですが、入会を考えている生徒さんの立場からすると、もう少し具体的なイメージを掴みたいというのが本音ではないでしょうか。
なので今回は、日々現場で生徒さんと向き合っている中馬さんだからこそ伝えられる、コンサルタントの生の声を聞いてきました。
具体的な学習内容の例、実際に使えるアプリ、卒業後の学習法などについて答えてくださいましたよ。
STRAIL大宮スタジオに行ってきました
私が伺ったのは、さいたま市にある大宮スタジオ。
STRAILではコンサルタントさんとの面談が週1回あり、その際に生徒さんは校舎に足を運びます。
面談がない日であっても、生徒さんはこの広々としたスペースを自習に使うことができます。ありがたいですよね。
大宮スタジオの他、新宿スタジオ、銀座スタジオ、大阪の北浜スタジオの計4ヵ所があります。
さらに体験から受講まで、すべて自宅からオンラインで行えるコースもありますよ。
コンサルタントの中馬さんにインタビュー
コンサルタント兼スタジオマネージャーを務める中馬さんにインタビューをしました。
大学にて、英語教育学、音声学、第二言語習得論などを学んできた中馬さん。それから中学校、高校、予備校などで計10年以上にわたって英語教育に携わってこられました。
「日本にいながら、いかに効率良く英語を習得できるか」というテーマについて、大学時代だけでなく教師として長年の経験がある今も研究されています。
私の体験レッスンを担当してくれた時、中馬さんの英語力の高さはもちろん、課題発見のスキルに「さすが」という印象を受けたんですよね。そんな中馬さんが今でも努力を続けられているのは、見習いたい姿勢です。
英語力アップの指標にはTOEICを使います。今までの受講生は2〜3ヶ月で平均150点伸びています。
ーー コーチングとしては良心的な価格のSTRAILですが、やはり簡単に出せる額ではありません。なので「3ヶ月でどのぐらい英語が伸びるのか」という部分は、みなさんが気になっているところだと思います。
中馬さん:英語力の伸びを客観的に示すために、知名度の高いTOEICスコアを使っています。
TOEICのために勉強するわけではないですが、「すごく伸びた」なんていっても抽象的すぎるし、他人にも伝わりませんからね。
今までの生徒さんの平均は、2〜3ヶ月で150点アップです。
もちろん人によって差があります。もともとTOEICが400点前後の方なら、300点以上アップした方もいます。940点と上級レベルで始めた方で、2ヶ月後のTOEIC模試で全問正解したというケースもあります。
ーー 平均で150点アップはすごいですね。スコアがすべてではないとはいえ、会社などに上達を示すには数値が必要ですし、なにより数字の伸びはやる気にも繋がると思います。
一人ひとりの課題発見を丁寧にやるからこそ、学習内容が絞り込めて、1日1.5時間でも効果が出るんです。
ーー 体験レッスンでは「英語が聞き取れない理由」までかみ砕いて説明して下さったのが、とてもためになりました。普通の英会話スクールだと「リスニングはレベル4です」など曖昧すぎる評価しかもらえないことが多いです(笑)
中馬さん:ありがとうございます。一人ひとりの課題を具体的に発見してお伝えすることが、STRAILの最大の強みだと考えています。
例えばリスニングが苦手だとします。でも理由は人それぞれなんですね。「単語力が足りない」「音声変化が分かっていない」「スピードに付いていけず意味の処理ができていない」など。
苦手な理由によって学習法は異なってくるので、一人ひとりの課題をしっかりと見極める必要があるんです。
ーー ただ1日2~3時間の自習をスケジュールに組んでいるコーチングスクールが多いなか、STRAILは1日1~1.5時間が目安だと伺いました。これで効果は出るのでしょうか?
中馬さん:課題発見を丁寧にやるからこそ、1日1~1.5時間でも効果が出ます。
世の中には色んな学習法がありますよね。どれも効果はありますが、全員がすべての学習法を取り入れないといけないわけではありません。
生徒さん一人ひとりの弱点を克服するための学習法に絞ることが、効率を高めるコツです。STRAILでは1週間あたり3つの学習法に絞るようにしています。
それを正しい方法で進めていただければ、だいたい1日あたり1~1.5時間に収まるようになっています。
ーー 私はネイティブが話すときに起こる音声変化に慣れていないから、ドラマなどのリスニングが苦手です。こういう場合、具体的にどんな自習を行うのでしょうか。
中馬さん:例えばディクテーション、音読、オーバーラッピングです。
ディクテーションとは、聞こえた文章を一字一句書き取るトレーニングです。ここで抜けてしまった部分や間違えてしまった部分を見ると、どの音声変化が聞き取れていないかが浮き彫りになります。
その音声変化のルールは、私たちが「この音はネイティブが話すと消えてしまうんです」などと具体的に説明します。そのルールをできるだけ再現するように気をつけながら、音読トレーニングを行ってもらいます。
最後はオーバーラッピングです。文章を見ながら、お手本の音声と同時に声に出して読んでみます。
例えばネイティブは「to」を「トゥー」とは言わず「タ」のように一瞬で発音することが多いです。これを「トゥー」と時間をかけて読んでいたら、オーバーラッピングでズレが生じます。
そのズレを少しずつ修正すれば、だんだんと音声変化にも慣れていきます。
(実際に使う教材の例は、こちらの体験レッスンにある「速読リーディング」をご覧ください)
ーー ちなみにスピーキングを伸ばすにはどんなことをするんでしょうか?
中馬さん:私たちが言葉を発するまでには、1.概念化(=言いたいことを頭に描く)、2.言語化(=単語を正しく並べる)、3.調音(=発音する)という3つのステージがあります。
言語化には、例えば音読トレーニングが役立ちます。音読を続けると、文脈と共にたくさんの単語を覚えられるし、英語の文構造にも慣れることができますからね。
調音には、音読の他、オーバーラッピングが効きます。ネイティブとの発音の差をできるだけ埋めるトレーニングです。
概念化は少し違ったトレーニングが必要です。英語には日本語と違って「結論を先に言う」「理由を必ず述べる」などの特徴があります。英語特有の話の組み立て方に慣れるためのトレーニングを提案することが多いです。
言語化、調音の部分だけではなく、概念化つまり「言うことをスムーズに思いつく」というところにもフォーカスしたトレーニングを提供できることは大きな特徴だと思います。
(概念化のトレーニングは下記上級者コースの体験で詳しく解説しています)
ーー アプリなどの開発もされていると伺いました。これらも毎日の学習に取り入れるのでしょうか?
中馬さん:速読リーディングなどの教材とは別に、ECプライム(アプリ)、リスニングハッカー(アプリ)、認知文法の無料動画などがあります。
ECプライムは、受講生および卒業生のためのアプリです。アルク社や日経新聞社から提供を受けた記事が毎日追加されるので、それを使って音読やシャドーイングができます。受講生は無料で利用できます。
リスニングハッカーは音声変化を聞き取れるようになることを目的としたアプリです。無料版と有料版があり、一般にもリリースしています。
またネイティブがどんなニュアンスでその文法を使っているかという「認知文法」を分かりやすく説明した無料動画があります。これは受講生のみ閲覧できます。
毎週の面談では、必ず1週間の成果を確認し、新たな課題発見+学習法の提示を行います。
ーー 例として具体的な学習内容を教えていただきました。このように「自分は入会したら毎日どんなことをするのか」というのは、体験レッスンですべて教えてもらえるのでしょうか?
中馬さん:だいたいの流れや例はお伝えできますが「3ヶ月間これをやります」ということは言いません。
なぜなら課題は毎週変わってくるからです。毎週の面談にて必ずアセスメントを行い、その週の課題に合わせた学習法をお伝えしています。
ーー それでは毎週の面談で、その前の1週間でフォーカスしてきた課題が克服できているか確認するのでしょうか?例えば単語をちゃんと覚えたか、音声変化に少しでも慣れたかなど…。
中馬さん:通常は、面談の前日にテストをお渡ししています。単語、文法、ディクテーションなどの内容です。そのテストを解いて面談の前に送ってもらい、私たちが確認したうえで面談を行います。
テストで定量的な変化をみつつ、対面のコンサルティングセッションではそれだけでは掴みきれない定性的な部分を見ていくという流れです。
ーー 事前にテストをしてきてもらって、面談で具体的に翌週のスケジュールを立てるのは効率的でいいですね。
むやみな応援は長期的に見ると意味がありません。生活と紐づけることで英語学習も習慣化できます。
ーー 自習について、生徒さんがしっかり1日1時間学習しているかというのは、どうやって管理するのでしょうか?
中馬さん:ひとつは「スタディプラス」を使います。これは受験生もよく使う学習管理アプリです。生徒さんが登録して学習内容や時間を入力すれば、コンサルタントも見られるようになります。
ーー 直接連絡しなくても、お互いが進度を確認できるプラットフォームがあるのはいいですね。ではもし計画通りに学習が進んでいなかったら、どのように声をかけるのでしょうか。
中馬さん:私たちは「問題解決」に力を入れています。モチベーションを上げようとむやみに励ますだけでは、その日だけは何とかなっても、長期的な目で見ると意味がありません。
できなかったら「なぜできなかったか」「じゃあどうすればできるか」を考えます。
ーー ここで「行動科学」が使われるんですね。
中馬さん:そうですね。まずその方の生活リズムを分析して、1時間の学習を4回に分けて15分ずつにすることでハードルを下げたりします。
必ずしも机に向かう必要はありません。電車で単語を見たり、歩いている時に音声を聞いたりすることもできますよね。
また「GRITカード」を使うこともあります。どの学習をいつどこでやるか、紙に書いてもらって、常に持ち歩いたり、スマホに表示してもらったりします。
あとは毎日必ず行うルーティーンってありますよね?例えば夕食はみなさん必ず食べると思います。また家に帰ったら手を洗うと思います。会社にも毎日行きますよね。
このような食後の15分、手を洗った後の15分、電車に乗っている15分を学習に充てるなど、既にみなさんの生活にある習慣と紐づけること。これで英語学習も習慣化できます。
3ヶ月で身に付けた学習習慣、そして学習法に対する正しい知識は、卒業後も必ず役立ちます。
ーー 3ヶ月コースが終わって卒業するとき、生徒さんにはどのようなアドバイスをするんでしょうか。
中馬さん:お渡しする教材には3ヶ月で使い切られないほどの量があるので、引き続き使っていただけます。ただ「卒業後1年間、ずっとこれをやって下さい」などという指導はしません。
先ほど言ったように、課題は常に変化していくからです。
3ヶ月で身につけた正しい学習方法や習慣は、卒業後に自力で学習を進めるときにも必ず役立ちます。
またECプライムやリスニングハッカーのアプリは、ぜひ継続して使ってほしいと思います。ECプライムについては、STRAIL卒業後は月3,278円で利用できますよ。
STRAILにインタビューへ行った感想
STRAILは「これをやれば数ヶ月でネイティブ並になれる」なんていう方法を教えてくれるわけではありません。音読だってディクテーションだって、ずっと昔からある学習法ですよね。
英語教育というのは、日本だけでなく世界中で研究されています。それでも万人が数ヶ月でペラペラになれるような魔法のメソッドは今のところないし、これからも開発されることはないでしょう。
じゃあSTRAILの魅力は何かというと、やはり「コンサルタントの専門性の高さ」とそれによる「課題発見の精度」だと思います。
STRAILの特徴を「1日1~1.5時間で効果的に学べる」とか「弱点を的確に発見してくれる」とか書きましたが、それもコンサルタントのスキルがあってこそ。
代表の岡健作さんも「STRAILは特別なことをやっているわけではありません。教育サービスとして当たり前のことをやっているだけです」と話されています。
生徒さんの英語の上達を一番に考えた、正しい教育を目指すこと。この信念に共感する、熱心でスキルの高いコンサルタントが集まっているからこそ、STRAILは質の高いサービスを提供できているのだと思います。
そんなサービスが相場の半額近い料金で受けられるのも、STRAILも魅力ですね。
体験レッスンは各スタジオ以外にもオンラインで受講できます。体験だけでも「自分はなぜ英語が聞き取れないのか」というところまで踏み込んで課題を発見してもらえるので、本当にためになります。
ぜひ試してみてください。