TOEICスコア800点台の英語レベルとは

こちらは「個人輸入ビジネスにはどれくらいの英語力が必要なのか?」の続編です。

さて、前回の記事で、個人輸入ビジネスも充分可能だとご紹介した私の英語力(TOEIC850前後)は、いったいどの程度のものなのでしょうか。

そして、せめてこれくらいになるにはどうすればよいのでしょうか。偉そうなことが言えるほど達人ではありませんが、これまでの学習の道のりなどを数回に分けて書いてみたいと思います。

日本国内だと割とすごいと言われるレベル

さて、TOEIC850点です。高いと見るか、低いと見るか。相手にもよりますが、日本国内だと割と「英語ができる」と見られることが多いです。

実際、中学や高校の英語の先生の平均点(600後半から700半ばという情報がネットで流れました。あくまで噂です)よりも高く、日本の会社だと履歴書に書くと「高いね」と言われるレベルです。

確かに、旅行会話ならそれほど困ることもありませんし、町中で文字を読む分にはおおむね問題ありません。中国の空港では中国訛の英語アナウンスを聞き取るのに必死でしたが……。日本企業だと海外駐在に回ることもあるでしょう。

でも、実際のところは

では、実際のレベルはどれくらいでしょうか。まず読む能力は、ジャンルによって非常に偏ります。散文で辞書なしでストレスなく読めるのは、ネイティブの小学校高学年か中学生くらいが読む本です。

大草原の小さな家』の原作などですね。『ジョイ・ラック・クラブ』のエイミ・タンならかなりいけますが、アガサ・クリスティーになると相当難物です。

意外にも、ビジネス書はかなり読めます。文体が簡潔で明瞭、かつ、大人なら話題も親しみがあるので、悩むことはあまりありません。

クリス・アンダーソンもそれほど詰まらずに読めます。トピックも面白いので、大人がリーディングを鍛えるにはよいかもしれません。

聞く能力は、ドラマで言えば『フレンズ』のように短いセンテンスで中身もあまりない(失礼!)ものはおおむね大丈夫ですが、ERになるとつらくなります。

黒人やティーンエイジャーの英語も大変。ただし、会話相手が「こいつはノンネイティブだな」と思ってくれているときは大丈夫。

書く・話すといった発信側の能力は、それを意識して学習しているかどうかで同じTOEICの点数でもかなり違います。日頃から音読などの発信も意識した訓練をしていれば、シンプルな文章でなら発信できると思います。

要するに、母国語ではないので、ストライクゾーンがものすごく狭いのです。ちょっと外れるとわからなくなる。

というわけで、せいぜい小学校高学年くらいの能力ではないかと個人的には思っています。セルジオ越後さんの日本語よりは絶対下手です。

そうは言っても

とはいえ、それより下の段階とは明らかに違っています。どうにかこうにか教科書ではない生の文章も読めるようになりますし、海外ドラマもわかるようになります。

いちおう会話が成り立ちますし、得意な分野なら少しは議論することもできます。特に大きいのが、これくらいの点数まで学習してきた人なら、「翻訳」をしなくなっているだろうことです。

文章は英語のまま読んで聞き、発信はまだ翻訳癖が残っているにしても、簡単な文章なら英語のまま頭から出てくるようになってきているレベルだと思います。

英語を勉強してきた人が、初めて「英語の世界・コンテンツ」に触れられるようになる入口の段階ではないかと思います。これまでの「苦行」が「ちょっと楽しい」に変わってくるレベルではないでしょうか。

世界への扉が開く

世界のニュースも、日本のメディアの翻訳記事ではなく、CNN Student Newsを見たり、BBCのサイトで直接読めるようになってきます(少し苦労しますが)。

日本で流れる海外ニュースは欧米と中国・韓国の話がほとんどですが、オーストラリアの新聞社のサイトを見たり、英語が公用語のカリブ海諸国(バルバドスやジャマイカ)のニュースサイトを見たり、BBCは旧英連邦諸国のニュースをよく流すのでそこでアフリカやインド・パキスタンのニュースを見たりして、「ああ、なんか海の向こうにはとんでもなく広い世界があって、そこには自分が見たこともない人たちがいろんな生活をしてるらしいぞ」というのが感じられるようになってきます。

ここまで行かずにあきらめてしまうのはもったいないと思います。まずはここまで、なんとかしたいと思いませんか。次回以降、私がなんとかここまでたどり着いた軌跡を書いてみたいと思います。