年の大半を外国のお客さんと旅する通訳ガイドのMarikoです。この記事では、オンライン型と通学型の英会話スクールのメリットとデメリットをご紹介します。

オンライン型 VS 通学型

英会話教室選びを考えはじめた時、まず悩むのがオンライン英会話で学ぶのか、通学型のスクールで学ぶのかではないかと思います。

ついつい料金だけで判断してしまいがちですが、両者は性格が大きく違っています。ひとりひとりの学習の目的や環境、ライフスタイルによって合う合わないがあります。

せっかく始めても続かなければ、お金も時間ももったいないですよね。ぜひ違いを理解した上で自分に合う方式をみつけてください。

記事の目次

どこが違う?オンラインと通学型の英会話スクール

まずは、一般的なオンラインと通学型英会話スクールを、いくつかのカテゴリーにわけて比較してみました。

  オンライン型 通学型
英語発話量
料金
講師
レッスンの
受けやすさ
教材
自習サポート

それでは、詳しくみていきましょう。

英語発話量

  オンライン型 通学型
レッスン時間
毎日1回 x 25分が多い

月4回 x 40〜60分が多い
レッスン形式
マンツーマン

グループ
マンツーマン

英語の発話量に関しては、オンライン英会話の圧勝です。毎日レッスンができますし、マンツーマンなのでめいっぱい会話練習をすることができます。

たとえば単純計算して、オンライン型で「月30日x25分=750分」話せるところ、通学型だと「月4回x60分=240分」。それも4人クラスであれば60分しか話せません。

通学型で発話量を増やしたい場合はマンツーマンレッスンを選ぶ、もしくは通う頻度を多くすることをおすすめします。

料金について

  オンライン型 通学型
30分単価
イメージ

300円〜
(フィリピン人講師)
1,000円〜
(ネイティブ講師)

2,000円〜
(グループ)
4,500円〜
(マンツーマン)
1か月の料金イメージ
6,500円〜
(フィリピン人講師)
16,000円〜
(ネイティブ講師)

11,000円〜
(グループ)
25,000円〜
(マンツーマン)

※料金イメージは、オンライン英会話は毎日プラン、通学型は月4回の例です

オンライン英会話で毎日1回受講すれば、1回約300円。コーヒーを1杯飲む気軽さでレッスンを受けられます。

ネイティブのレッスンの場合は、通常プラス料金となりますが、組み合わせができるスクールもあります。

通学型の料金は、月1万強からスタート。グループかマンツーマン、そしてレッスン頻度で料金は大きく変わってきます。

講師について

  オンライン型 通学型
国籍
フィリピン人が多い

ネイティブ
日本人
講師の選択
毎回選べる

担任制が多い

通学型の場合、講師は基本ネイティブ講師、もしくは日本人のバイリンガル。担任制がとられているところも多いので、ひとりひとりの学習経過を見ながらアドバイスがもらえます。

オンラインの場合はフィリピン人講師が多く、追加料金でネイティブを選べるスクールも。毎回講師を選べるので、お気に入りの先生を探すこともできます。

レッスンの受けやすさ

  オンライン型 通学型
レッスン予約
予約制
(直前予約も可能)

固定曜日&時間が多い
開講時間
深夜、早朝もOK

午後〜夜が多い

オンラインの場合は深夜や早朝などに受講できることも多いので、忙しいビジネスパーソンなどにも最適です。直前予約も便利ですが、人気の講師はうまってしまうことも。

通学型は、特にグループの場合は曜日時間が固定の場合が多く、予約の煩わしさがありません。開講時間は夜22時くらいまでの教室が多いです。

教材について

  オンライン型 通学型
使用教材
オリジナル教材
市販教材

オリジナル教材
海外の専門的市販教材
カリキュラム
自分で教材を選択
or フリートーク

カリキュラムに沿う

通学型のスクールはオリジナル教材やカリキュラムがしっかりしている傾向があります。海外の専門的な教材と組み合わせて使用しているところもあります。

オンライン型の場合、オリジナル教材の充実度に関してはまだ発展途上のサービスもあるように思います。ご自身の受けたい内容のものがあるか、事前に確認が必要です。

自習サポート

  オンライン型 通学型
課題
なし

宿題や復習テスト
カウンセリング
なし

定期的にできる場合が多い

通学型の場合、レッスン外での自習サポート体制が整っている傾向があります。宿題がでたり、定期カウンセリングで学習状況を確認したりしてくれるスクールも多いです。

オンライン型の場合、ここは自分自身で補う必要があります。

オンライン英会話のメリット&デメリット

それでは、それぞれのメリットとデメリットをご紹介していきます。

オンライン英会話

オンライン英会話のメリット

メリット

  • レッスン料が安い
  • いつでもどこでも受講できる
  • 基本マンツーマンでたくさん話せる
  • 好きな講師を毎回選択できる
  • 録画が先生の授業メモがもらえることも

が挙げられると思います。ひとつひとつご説明していきますね。

レッスン料が安い

オンライン英会話は、毎日1回レッスンできるコースが基本。とにかく毎日話したいのであればコスパは最高です。

入会手続きもオンライン上で簡単ででき、月謝制のところが多く、気軽に始めることができます。

料金について詳しく知りたい方は、「オンライン英会話の料金比較」の記事もチェックェックしてみてくださいね。

いつでもどこでも受講できる

通学時間がないため、その分英語の勉強に時間を使えます。また、全国どこに住んでいても同じサービスを利用できます。

早朝や深夜などに開講しているところも多いので、仕事で遅くなってしまう人でも受講が可能です。

基本マンツーマンでたくさん話せる

オンライン英会話は基本マンツーマン。それも、毎日最大限利用すれば、圧倒的な発話時間がとれますし、外国人とのコミュニケーションにも慣れていきます。

とはいえ、外国人と話すことにあまり慣れていない場合は、25分のレッスンがとても長く感じることも。その場合は日本人講師もいるスクールを選ぶのも手です。

好きな講師を毎回選択できる

レッスンごとに講師を選べるスクールが多いのも、オンライン英会話の特徴です。

お気に入りの先生を指名するのもいいですし、毎回別の国の先生とお話して、まるで海外旅行に出かけて気分を味わうこともできちゃいます。

録画や先生の授業メモがもらえることも

スクールによっては授業の録画が録れるところもあります。また、授業中に先生が打ってくれるアドバイスなどの文字を授業後に送ってもらえるというスクールも。

授業中は会話練習に集中して、あとからゆっくり録画やメモで復習することができますね。

オンライン英会話のデメリット

オンライン英会話で気をつけたほうがいいこととしては、

デメリット

  • 強制力がなく継続しにくい
  • 復習せずにやりっぱなしになりやすい

などがあります。

強制力がなく継続しにくい

オンライン英会話は、自分で毎回レッスンを予約しなければいけませんし、もちろん強制力はありません。最初はやる気があっても忙しくなるとフェードアウトしがちです。

防ぐ方法としては、始める前に具体的に「この曜日のこの時間に受けよう!」というシミュレーションをしておくこと。ルーティン化できたら成功です。

復習せずにやりっぱなしになりやすい

オンライン英会話の場合、宿題もでないため、レッスンの受けっぱなしになりやすいです。次々とレッスンを受けるのでなく復習の時間を必ずとりましょう。

通学型英会話スクールのメリット&デメリット

続いて、通学型の特徴をご紹介していきます。

通学型英会話

通学型スクールのメリット

メリット

  • ネイティブもしくは日本人講師
  • 時間・曜日固定で継続しやすい
  • 学習仲間がみつかるかも
  • 実際に足を運ぶのでスイッチが入りやすい
  • 自習サポートが厚い

それでは順にご紹介していきますね。

ネイティブもしくは日本人講師

通学型のスクールは、基本ネイティブ講師、もしくはバイリンガルの日本人講師。オンライン英会話だと追加料金のところ、こちらではデフォルトです。

発音を重視したい人であればネイティブ講師がベストですし、初心者はつまづいた時にいつでも質問ができるように、日本人講師から始めるのがおすすめです。

時間・曜日固定で継続しやすい

特にグループレッスンの場合、決まった曜日にレッスンがあります。時間に縛られてしまうのですが、「行かないと行けないので継続しやすい」という利点もあります。

モチベーションが上がらない時も、レッスンに行くことでやる気を取り戻すこともあります。

学習仲間がみつかるかも

同じ目標をもった学習仲間をみつけたい場合は、通学型のグループレッスンがおすすめです。仲間と切磋琢磨することでモチベーションを落とさずに続けられます。

通学型のスクールでは、交流イベントなどを開催することもあります。仲間を見つけたい人は積極的に参加しましょう。

実際に教室に足を運ぶのでスイッチが入りやすい

やはり実際に教室に足を運んでいるため、学習のスイッチが入りやすいということがあります。

通学型のスクールでは、授業前後などに使用できる自習室がある場合もあります。自宅で集中して学習しにくい場合などは助かりますね。

自習サポートが厚い

英語は週1のレッスンを受けているだけでは決してペラペラになったりはしません。毎日の地道な自習が必要となりますが、通学型の場合、このサポートが厚い傾向があります。

予習復習はもちろんのこと、宿題がでたり、自習学習法のアドバイスを受けられたりします。学習相談を定期的におこなっている教室もあります。

通学型スクールのデメリット

それでは、デメリットについてですが、

デメリット

  • 料金がオンラインより高め
  • 通学時間が必要

が挙げられます。

料金がオンラインより高め

料金はオンライン英会話と比べると高くなります。

とはいえ、まずは続けられなければお金が無駄になるだけです。料金だけでなくほかとのバランスをみて判断する必要があります。

通学時間が必要

通学時間はどうしてもかかってきます。通学型を選択する場合は、なるべく自宅や職場などにあるスクールを選ぶのがベストです。

まとめ

オンライン英会話に向いている人

  • 毎日格安でレッスンをしたい人
  • 空き時間に気軽にレッスンがしたい人
  • 深夜や早朝の時間を使って学習したい人

オンライン英会話は、気軽に英会話を楽しみたい人、もしくは毎日徹底的に英語を話したい人におすすめです。

しかし、レッスンを受け続ける強制力はなくフェードアウトしやすいので、自分の意思で勉強を続けられる人に向いていると思います。

オンライン英会話のおすすめ記事

通学型英会話スクールに向いている人

  • 友達と励まし合いながら勉強をしたい人
  • 教室で集中してレッスンをしたい人
  • 自習サポートやアドバイスなどが欲しい人

通学型英会話は、仲間とわいわい学習したい人、もしくは講師やスクールの場の力を借りて集中して英語力をアップさせたい人におすすめです。

定期的に通わないといけないため、時間にある程度余裕がある人に向いていると思います。

通学型英会話のおすすめ記事

ほかにもある!新しい学習スタイル

最近では新しいタイプの学習スタイルが次々と生まれています。番外編として少しご紹介しますね。

オンラインと通学型のハイブリッド

通学とオンラインのレッスンを組み合わせて受講できるスクールもあります。

たとえば、毎回レッスン前に、通学かオンラインかを選べるマンツーマン英会話「ワンナップ英会話」や、通学とオンラインレッスンの組み合わせコースのある「ミライズ英会話」などがあります。

平日は仕事帰りに通学して週末は家からオンライン受講、というようなスタイルで学習することもできますね。

英語コーチング

最近話題のマンツーマンでトレーニングをする英語コーチング。これは専属トレーナーについてもらって、一定期間英語漬けになって英語力をアップさせる学習方法です。

第二言語習得論の知見に基づいて、効率的な時短学習を推奨する「イングリッシュカンパニー」や圧倒的なアウトプット量で鍛える「ライザップイングリッシュ」などがあります。

留学や転職、昇給などの目標のために、集中して短期で英語力をアップさせたい人におすすめです。

体験授業に行ってみよう!

オンラインと通学型英会話スクールのメリット、デメリットをご紹介してきましたが、やはり最後の決め手となるのは自分との相性です。

気になるところがあれば、積極的に見学や体験レッスンなどに参加してみることをおすすめします。スクールの雰囲気は1回の体験でもだいぶわかります。

通学型の場合は、アクセスや周辺の様子なども重要です。オンラインの場合、デバイスや予約システムの使い勝手なども確認できると安心です。

ぜひご自身にぴったりな英会話スクールをみつけてください。