こんにちは!編集部のKyokoです。私は英検1級を持っているのですが、そのレベルになるまで色んな学習法を試してきました。シャドーイングもそのひとつ。

シャドーイングは「リスニング」や「発音」に効果が高い学習法です。この記事ではシャドーイングのやり方、効果、オススメ教材などを詳しく解説していきます!

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シャドーイングとは?

シャドーイングとは、

影(シャドー)のように、お手本の音声を追いかける形でマネして声を出す

という学習法です。

シャドーイングのイメージ

お手本の音声を止めることなく、聞こえた音からどんどんマネして自分でも声に出していきます。目安としては音声の0.5~1秒後(1~2単語)を追いかけるイメージです。

効果的なシャドーイングの方法・手順

  1. まず教材を選びます。英語学習用テキストでもドラマでもいいですが、音声(CD)+スクリプト(字幕)がついているものにしましょう。ですが、この時点ではスクリプトは見ません。
  2. 1文もしくは1つの会話文をまるまる流し、まずは静かに聞いて全体の内容を大まかに理解します。
  3. 次にもう1度同じ音声を流して、聞こえた音からどんどんマネして声に出します。マネできない部分があっても音声は止めません。
  4. ステップ3を何度か繰り返したら、次にスクリプトを見ます。どうしても聞き取れなかった単語やフレーズがあれば、意味を確認。ここでもう1度シャドーイングをしてみましょう。
  5. スクリプトを閉じて再度シャドーイングを行います。一度スクリプトを見ているので、ここではほぼ一字一句マネできるように頑張りましょう。

ちなみに少し慣れてきたら、目からの情報を完全に排除するために、ステップ4を飛ばすのもあり。慣れてくれば、ゆっくりの音声であれば始めから一字一句シャドーイングできるようになりますよ。

シャドーイングの効果とは?

リスニング力が上がる

ここで少し難しい話になりますが、誰かと話をしていて「相手の意図がよく分かった」と感じたときには、私たちの脳はすでに2つのステージを経ているといわれます。

それが「音声知覚」と「意味理解」。どちらかが欠けていると、相手の話を理解することはできません。

音声知覚と意味理解
分かりやすく日本語に訳していますが、イメージが湧くのがベストです

  • 音声知覚:耳に入ってきた英文を、正しく単語に分類できる
  • 意味理解:既に持っている文法や語彙の知識を使って、文章全体の意味が理解できる

私たちにとって日本語の「音声知覚」はとても簡単。日本語で「話が分からなかった...」と感じたときは「意味理解」が原因のことがほとんどなんです。例えば、話題が難しすぎる、単語を知らない、などですね。

つまり、私たちは日本語であれば「意味理解」に多くの労力を使えているということ。一方で英語のリスニングが苦手な人は、どこでつまづいているのかを知るべきです。

音声知覚ができない理由には「母音や子音が正しく聞き取れていない」「ネイティブが自然に話したときに起こる『音声変化』が分かっていない」などがあります。

意味理解ができない理由には「語彙や構文を知らない」「(本当は理解できる内容なのに)音声がどんどん進むから、考える時間が足りない」などがあります。

シャドーイングは音声知覚と意味理解の両方に役立ちます。

シャドーイングでは、お手本のすぐあとにマネをして声を出しますよね。つまりひとつひとつの母音や子音、ネイティブが自然に話したときに起こる音声変化、抑揚やリズムに慣れることができます。

またシャドーイングは「聞く、意味を理解する、話す」の3つをほぼ同時に行うトレーニングです。限られた時間のなかで、英語の意味を前から前から理解しようとする力も鍛えられるのです。

正しい発音や抑揚、リズムが身につく

日本語にも言えるのですが、言葉を話すときは「リズム」「アップダウン(抑揚)」「ストレス(強弱)」などがとても大切ですよね。なぜなら、これらはニュアンスや気分を伝える大切な要素だからです。

例えば「I told you!」ひとつとっても「I told you!」が強ければ「だから言ったのに!」となりますが、「I told you!」が強ければ「(他の人ではなく)あなたに言ったのよ!」と、意味合いが違ってきます。

シャドーイングは「ネイティブの音声のすぐ0.5~1秒後を追いかける」学習法。やることはモノマネです。しかも音声を止めてはいけないので、嫌でもネイティブのスピードに付いていかなくてはなりません。

つまりネイティブらしい自然なスピードはもちろん、しっかりモノマネをすれば、抑揚、リズム、スピード、強弱なども身につけられるのです。これはコミュニケーションにもかなり役立ちますよ。

スピーキング力が少し上がる

シャドーイングをしていると、今まで「なんとなく概要は理解できた」と感じていた音声のなかにも、聞き取れていなかった単語や発音できていなかった音があることに気がつきます。

冠詞が抜けていたり、SとShを混合してしまっていたり、ですね。それらをひとつずつ修正していけば、スピーキングでも正確な文法と発音で話す力が身につくと思います。

シャドーイングをするときの注意点

読んだら簡単に理解できるレベルの教材を選ぶ

みなさんはTOEICを受けたことがありますか?リスニングの内容って、リーディングよりもだいぶ簡単ですよね。なぜならリーディングは自分の好きなスピードで進められるし、いつでも読み返せるからです。

シャドーイングに使う教材は「読めば簡単すぎるくらいのレベル」がちょうどいいのです。知らない単語はほぼゼロ、という教材を選びましょう。

ネイティブの音声が付いた教材を選ぶ

シャドーイングは、いわば音声をマネすることです。ネイティブらしい発音やスピードを身につけるためにも、王道といわれるアメリカ英語やイギリス英語の音声を選びましょう。

アメリカとイギリス

マネできなかった単語やフレーズは捨てる

シャドーイングをしていると「聞き取れたのに、舌が絡まって言えなかった...」ということがあります。それでも、音声を止めてはいけないのがシャドーイング。

マネできなかった単語やフレーズを言い直している間にも、音声はどんどん進んでいきます。シャドーイングでは、諦めも肝心なのです。

音声をイヤフォンで聞き、自分の声を録音する

シャドーイングでは、CD音声を聞きながら自分もしゃべるので、2つの音が同時に聞こえます。逆にいえば、どちらの音も完全にクリアには聞こえないということ。これはシャドーイングのデメリットです。

なので私はシャドーイングをするときは「自分の声」よりも「お手本の音声」に集中していました。自分は無意識にささやく程度でマネするイメージ。自分の発音を気をとられていると、音声を聞き取れないからです。

さらに私のオススメはイヤフォンを使って音声を聞き、同時にスマホで自分の声を録音すること。するとシャドーイング中はお手本の音声がクリアに聞こえるし、あとで自分の声だけ再生して発音を確認できますよ。

自分の発音を再生し、お手本とどこが違うか確認することはとても大切です。「どこが苦手か」を浮き彫りにしたうえで、そこを集中的に強化すると力がぐっと伸びるからです。

シャドーイングとリピーティングの違いは?

シャドーイングと似ている学習法に「リピーティング」があります。これは音声を静かに聞いて、いったん止めてからマネする学習法です。

リピーティング

リピーティングではお手本をじっくり聞くことができ、こま切れに音声を止めることができるので、シャドーイングに比べて難易度は低め。

ちなみに「オーバーラッピング」も聞いたことがあるかもしれません。これはお手本の音声とほぼ同時に声を出すトレーニングですが、「スピードに慣れる」以外のメリットは個人的にあまりない気がします。

ほかに「音読」という学習法もありますね。スクリプトを見ながら、自力で声に出して読む学習法です。英語を前から理解していく力、文字で覚えがちな単語を音で覚える力に繋がります。

リピーティングとシャドーイングは両方ともリスニングに効果があります。リピーティングのほうが簡単なので、まずは同じ文章を使って「リピーティング→音読→シャドーイング」を繰り返すのがいいと思いますよ。

シャドーイングにオススメの教材

音読パッケージトレーニング(著:森沢陽介氏)

音読パッケージ
音読パッケージ(Amazonより)

音読パッケージとは、音読+リピーティング+シャドーイングがセットの、森沢氏オリジナルのトレーニング法です。色んな方法で同じ英文を耳にしたり声に出したりすることで「英語体質」ができあがるといいます。

単語や文法も中学レベルなので、初心者でも安心して使えますよ。実際に利用した人の口コミもあります。

スーパーエルマー

スーパーエルマー

TOEICのリスニング対策にも人気のスーパーエルマー。ニュース記事を使って、前から意味を理解していくための教材です。シャドーイングに使えば「意味理解のスピードアップ」が期待できそうです。

こちらは実際に使って感じた効果や、オススメの勉強法をまとめた記事があります。口コミ(20件)も参考にしてくださいね。

TOEICや英検のリスニング(問題集や模試)

TOEIC公式問題集
TOEICの新形式対応の公式問題集(画像はAmazonより)

TOEICのリスニングは、内容自体は難しくありません。公式の問題集を使って、リスニングパートをシャドーイングすれば、TOEICのスコアアップにも繋がると思いますよ(上記テキストの口コミはこちら)。

また英検は5級~1級まで選べるので、どんなレベルの方にも対応しています。

これらの教材は聞き取りやすくクリアな英語なので、とっかかりやすいと思います。スクリプトはもちろん、単語や熟語の解説がついている過去問や模試が多いので、語彙力アップにもなると思います。

NHKのラジオ英会話

NHKラジオ英会話
公式サイトより

私が高校時代にディクテーションやリピーティングに使っていた教材。TOEICや英検のリスニング問題に比べて、より自然な会話に近いため、実践的な内容にチャレンジしたい方にオススメです。

解説もかなり丁寧ですよ。NHKラジオ英会話の教材に対する口コミ(21件)もご覧ください。

イングリッシュセントラル

イングリッシュセントラル

英語学習用の動画サイト。英語学習用といえど、有名人のインタビューの一部を切り取ったものなど、ナチュラルな英語が聞けるサイトです(こちらも口コミが46件もありますよ)。

しかも字幕はもちろん、単語の穴埋めクイズや、発音の自動認識機能までついています。色んなレベルとテーマに分かれた動画が1万点以上あるので、シャドーイング練習にもぴったりだと思いますよ。

ドラマや映画、ニュースなど

上級者の方は、ネイティブも見るようなメディアを使って、シャドーイングに挑戦してみましょう。お気に入りのドラマや映画、またBBCなどのニュースもいいですね。

シャドーイングはリピーティングと併用しよう!

いかがでしたか?シャドーイングは「音声の0.5~1秒後を追うようにマネをする」学習法。

  • リスニング力が上がる
  • 正しい発音や抑揚、リズムが身につく
  • スピーキング力が少し上がる

などの効果があります。

ただシャドーイングをしていると、お手本の音声と自分の声が、互いの音をかき消してしまうことも。つまりどちらの音もそこまでクリアには聞こえないので、なかなかマスターするのは難しいのです。

コツは、お手本の音声に注意を向けながら、自分は無意識に音をマネするイメージを持つこと。声の大きさはささやく程度でかまいません。慣れてくれば意味を理解しながらシャドーイングができるようになりますよ。

まずは同じくリスニングに効果が高いリピーティングと併用するのがオススメ。リピーティング+音読+シャドーイングをセットでやってみると、リスニング力や発音がぐっと伸びると思いますよ。

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Kyoko

岡山県生まれ広島県育ち。大学では英語音声学を勉強し、卒業後はシンガポールとカナダの語学学校で日本人スタッフとして3年間勤務していました。現在はカナダ東部のトロント在住、好きなこと(もの)はダンスと柴犬。英検1級、TOEFLiBT113点取得。中国語も勉強中!
他にもこんな記事を書いています
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