海外就職と英語

矢野文宏と申します。英語の教員としてキャリアを始めた私には、学校で合計4年間仕事をした後に通訳学校に通い、インドのIT系企業で2年間通訳翻訳として勤務しました

翻訳・通訳で実務経験を積む貴重な機会となりました。しかし業務では翻訳がメインだった事もあり、もっと通訳の実務経験を積みたいと思うようになりました。

そこで、2013年5月中旬から7月中旬までの約2ヶ月、シンガポールとマレーシアのクアラルンプールで就職活動をしました。

なぜシンガポール・マレーシアなのか?

シンガポール・マレーシアで求職活動をした理由は、以下の3点です。

前職が翻訳メインだと、日本では通訳の比率が多い仕事はこない傾向がある

インドの仕事はGoogleでの検索で求人を見つける、という多くの人が職を得る形とは違うやり方でした。

そのインドから日本に戻って翻訳メイン→通訳メインに路線転換をしたかったのですが、タイミングの問題などもあり、上手くいきませんでした。

しかし原因は自分の通訳としての経験不足やキャリアの浅さ(実務経験は2年)が原因なので、仕方ないと思っています。

自分がエージェントの立場なら、インドのIT系企業で2年間翻訳メインで仕事をしてきた人には、やはりIT翻訳の仕事を回すと思います。

結果としては、マレーシアで希望にあう職場が見つかりました。

海外に行くほうが競争率が下がり、希少価値が出る

通訳・翻訳としてフルタイムで就業するのは、インドが初めてでした。最初は苦労しますが、基礎の能力があれば(通訳翻訳の場合は日本語力と英語力など)、入ってしっかり努力を重ねる事で何とかなる部分があります。

入った後に求められる仕事は日本と大きく変わりませんが、参入障壁は海外にいったほうが減りますので、インドに引き続きそれを活用しようと思いました。

マルチカルチャーな環境で仕事をしたい

ほぼ単一民族、単一言語を話す日本人からすると、マルチカルチャーというのは「正直よくわからないから面倒でしかない」というのはある程度真実だと思います。

シンガポール・マレーシアでは中華系・マレー系・インド系の人がいます。様々な背景の人がいる中で仕事をする事で、そういった面倒な状況にも的確に対応できるようになると思っています。

また、そういった背景をもった人材がこれから先は益々求められるようになっていくと思うので、再び海外での仕事をしたいと思いました。

また、大学生の時にバックパッカーとしてシンガポールやマレーシアを訪問していたり、インド⇔日本の行き帰りで、両国に寄る機会が何回もありました。

生活をするのに問題は全くない(むしろインドより生活しやすい)という印象だったのも、求職活動をためらわなかった理由でもあります。

東南アジア就職の結果は?

結果としては、通訳翻訳として複数の企業から内定をいただくことになりました。その中から様々な要素を考え、自分としてはベストだと思う企業を選ぶことができました。

自分としては、IT翻訳メイン→異業種での通訳メインとキャリア路線を変更できたため、転職活動という点では成功だったと思っています。

ご存知の様に転職はあくまでもスタートであり、これから先しばらくは辛い日々が続く事が予測されますので、精一杯努力してスキルをあげたいと思っています。

日本人の海外就職で避けて通れない英語面接

日本人の海外就職

東南アジア就職活動では、人材エージェントでの登録の際に英語スキルチェックがあります。企業での面接の際には、上司や同僚が非日本語話者の場合、大体英語の面接があります。

私の仕事は通訳・翻訳なので英語面接で英語が話せて当たり前なので、そんなに苦労はしませんでした。

英語が苦手と言われる日本人ですが、ある程度の基礎力があれば傾向と対策を考えておけば何とかなる部分があります。

対策の一助になれば、また少しでも英語面接の雰囲気が伝われば、と思ったので次回以降、様々な企業やエージェントで英語面接で聞かれる事をまとめて行きたいと思います。

=> 続き「海外就職の際にエージェントとの英語面接で聞かれたこと

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