この記事では、オンライン英会話で講師の選ぶ時、国籍をどう選ぶといいのかということについてご紹介します。
オンライン英会話は世界中の講師から英会話レッスンが受けられるサービス。始めてみようと調べ始めると、結構いろいろな国の講師がいることがわかってきて、迷いますよね。
アメリカ、イギリスなどのネイティブ講師だけでなく、フィリピンなどの非ネイティブ講師などもいて、一体どの講師が効果的なのか知りたいですよね?
結論から言ってしまうと、おすすめなのはネイティブ講師。とはいえ、人によっては別の講師を選択したほうがいい場合もありますし、ネイティブ講師の中でも選び方があります。
そもそもどのような講師がいて、どのような人にどの国籍の講師が向いているのかということについて、詳しくご紹介していきます。ぜひ講師選びの参考にしてください。
どんな国籍の講師がいるの?
まず、オンライン英会話の講師タイプと国籍についてご説明していきます。
オンライン英会話講師の種類
オンライン英会話には大きくわけて、
- フィリピン人講師
- ネイティブ講師
- 日本人講師
- 非ネイティブ講師(フィリピン以外)
のような、4つのカテゴリーの講師がいます。
いずれかのタイプの講師に特化している英会話サービスもありますが、多国籍な講師陣を特色とするサービスも増えてきていています。
基本的には、「フィリピン人とネイティブ講師」「ネイティブと日本人講師」のように、この中の2つもしくは3つの講師タイプを扱っている英会話サービスが多いです。
講師の国籍について
それぞれのカテゴリーにはこのような国籍の講師がいます。
国籍 | |
---|---|
フィリピン人講師 | フィリピン |
ネイティブ講師 | アメリカ、カナダ、イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなど |
日本人講師 | 日本 |
非ネイティブ講師 | ヨーロッパやアフリカ、南米など |
ネイティブ講師とは、大半の人が話す母国語と公用語が一致している国の講師。主にアメリカ、カナダ、イギリスなどの国が該当します。
南アフリカは多くの母語と共に公用語も英語以外に11言語もある国ですが、通常、母語が英語の人がネイティブ講師として採用されています。
非ネイティブ講師というカテゴリーはサービスごとに呼び方は異なりますが、基本的にはフィリピン人と同じように、英語を第二言語として使っている国の講師です。
国籍別の特徴&こういう人にオススメ
次に、それぞれの講師カテゴリーの特徴や料金などの違いについて詳しくご紹介していきます。
25分単価 | 特徴 | |
---|---|---|
フィリピン人 講師 |
200円〜 | レッスン料金が格安 |
ネイティブ 講師 |
1,000円〜 | 本場の発音やフレーズに触れられる |
日本人講師 | 1,000円〜 | わからないことを日本語で質問できる |
非ネイティブ 講師 |
200円〜 | 世界旅行気分を味わえる |
※料金は毎日1回プランの例です
フィリピン人講師
物価の関係で、フィリピン人講師のレッスンは格安であることが多いです。相場は毎日受講できるプランで、25分レッスンが200円前後。
フィリピン人は私たちと同じく第二言語として英語を学んでいるため、教え方がわかりやすいです。国民性か大らかな性格の講師が多く、リラックスしてレッスンを受けられます。
まず、日常生活の中に英語を話す習慣を組みこみたい人や、リーズナブルにアウトプット練習を毎日のようにしたい人におすすめです。
注意点は、若干訛りがある講師もいること。紹介動画などがあれば事前にチェックすることをおすすめします。
ネイティブ講師
本場の発音、イントネーションなどに触れたいならば、断然ネイティブ講師がおすすめです。イントネーション、アクセントのみならず、英語独特の間合いなども学べます。
大きなメリットとしては、実際に英語が母語の話者が使っている自然なフレーズも教えてもらえること。教科書的でない、実践的なフレーズを学べます。
価格はフィリピン人講師の3倍しますが、通学型の英会話スクールのマンツーマンコースに比べたら料金は1/4以下。会話の練習相手としては最適です。
注意点としては時差の問題で昼間に選べる講師が少なめなこと。また、英語初心者だと話すスピードについていけない可能性があるので、「初心者OK」の講師を探しましょう。
日本人講師
バイリンガルの日本人講師のレッスンは、わからないことを日本語でも聞けるという強みがあります。元英語教師や、英語を使って仕事をしていたキャリアを持つ講師が多いです。
文法などをわかりやすく教えてもらえますし、日本人のつまづきポイントを理解しているため、質問がしやすいです。料金は通常ネイティブ講師と同額です。
注意点としては発音などがあまりよくない講師もいること。また、日本人であるがゆえにレッスン中についつい日本語に頼ってしまうこと。
英語初心者で、中高生で習う基礎に自信がない人や、外国人と話すことに慣れていない英語初心者に向いています。慣れてきたら外国人講師にチャレンジしましょう。
非ネイティブ講師
セルビアなどのヨーロッパの講師、ジンバブエやナイジェリアなどのアフリカの講師など、普段ではなかなか出会えない国の人と会話できるのはオンライン英会話ならでは。
せっかくなので、国の文化や習慣などいろいろ聞いてしまいましょう。自宅に居ながらして旅行気分を味わえますね。
通常、フィリピン人講師と同様の料金枠に設定されているため、フィリピン人のレッスンを受けながら、気分転換に気になる国の講師を選択する、という受講方法がいいと思います。
注意点としてはこのカテゴリーを扱っているサービスがまだ少なめなこと。大手では、DMM英会話、ネイティブキャンプなどに限られます。
こういう人にオススメまとめ
講師の国籍カテゴリー別に、どのような人に向いているかをまとめると次のようになります。
向いている人 | |
---|---|
フィリピン人 講師 |
安く英語をたくさんアウトプットしたい人 |
ネイティブ 講師 |
質の高いインプット+アウトプットをしたい人 |
日本人講師 | 外国人との会話に慣れていない人 |
非ネイティブ 講師 |
世界中の講師人と話してみたい人 |
英語を本気で学びたい人は、ネイティブ講師に習うことをおすすめします。
言語は基本モノマネなので、どれだけコピーできたかで上達度合いも変わってきます。その際に、お手本の質が高いに越したことはありません。
とはいえ、英語学習の目的は人それぞれですし、始めなければ前に進みません。
発音などにもこだわらずにまずは話す習慣をつけたい、ということであればフィリピン人などの非ネイティブ講師でアウトプット練習をどんどんしてみましょう。
また、英語をほとんど話せないのにいきなり外国人とのレッスンを受講して、聞いてるだけで終わってしまったのでは本末転倒。初心者は日本人講師からのスタートが効率的です。
そして、少し慣れてきたらネイティブ講師に移行して、本場の発音と自然なフレーズのインプットをしていくことをおすすめします。
ネイティブ講師の国籍はどう選べばいい?
最後に、編集部一番推しの「ネイティブ講師」カテゴリーの中での講師選びについて少しご紹介します。
なんとなく写真などを見て好みで選んでしまいそうですが(笑)、せっかくの会話レッスンなので、英語の特質を理解した上で講師選びができると効果的です。
イギリス英語とアメリカ英語の国がある
まず、「ネイティブ講師の国」とひとくくりで言っても大きくわけて、
- イギリス英語
- アメリカ英語
の2種類あり、国別ではこのようにわけられます。
国名 | |
---|---|
イギリス英語 | イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ |
アメリカ英語 | アメリカ、カナダ |
そして、イギリス英語とアメリカ英語では、スペルや単語、発音、文法、フレーズなどの違いがあるんですよね。
中でも、オンライン英会話をしていて、すぐに気づくのは発音。アメリカ英語では「R」は巻き舌のようにしっかり発音しますがイギリス英語では強く発音しません。
「Water」のTの発音の違いなどもわかりやすい違いです。イギリス英語では「ウォーター」ですが、アメリカ英語では「ウォーラー」となります。
そして、同じイギリス英語圏内でも若干の違いがあり、たとえばオーストラリア英語ではAの「エイ」の発音が「アイ」になるため、「Today」が「トゥダイ」になるんですよね。
どのネイティブ講師に習ったらいいの?
では、どの国籍のネイティブ講師に教わったらいいかということですが、基本的にはこれから英語を話すことになる環境、もしくは話したいと思う環境で決めていいと思います。
というのも、違いもありますが共通点の方が圧倒的に多いので、お互いの言葉はほぼ理解できます。関東弁と関西弁のような違いでしょうか。
きちんとした英語を身につけたい場合はイギリス英語と言う人もいますが、アメリカ英語でもフォーマルな言葉などもありますので、そこはあまり気にする必要はないと思います。
既にどこかの国に留学や転勤などが決まっている人や、仕事でどちらからの英語圏の人と話す機会が多い人は、その英語を学ぶことを強くおすすめします。
お互いの英語への対抗意識はあるので「あら、あなたはイギリス英語ね」などと結構聞かれます。たとえばアメリカに行くのにイギリス英語を覚えてしまうと少し面倒です(笑)
まとめ
オンライン英会話には様々な国籍の講師がいますが、まずは講師の特徴をつかんだ上で、自分の英語レベルや目的に合わせて講師を選べるといいと思います。
その中でもネイティブ講師がおすすめですが、実は世界の英語ネイティブはわずか25%で、実際に仕事などの現場でも非ネイティブの人と話す機会のほうが多いのも確か。
オンライン英会話を活用して、非ネイティブの英語のリスニング力をつけるという使い方もあります。
インプットのためにネイティブ講師を受講しつつも、合わせて様々な国の講師とアウトプット練習ができると、オンライン英会話のいいとこどりとなりますね。