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音声認識機能「Siri」を活用する―あなたの「話す」実力をチェックする、Siriの実際の言い回しを学ぶ

音声認識機能「Siri」で話すトレーニング

ここまでの「話す」トレーニングをある程度続けてきたら、ときどき「英会話力チェック」をすることをオススメします。

なお、このページの後半で非常に大切なことをお話しますので、途中で「無理!」とへこたれても、最後まで読み通してください(笑)

「発音」の最後の回で、スマホの音声認識機能を使った発音トレーニングの方法を紹介しましたよね?

その中で、Siriの機能についても少し触れましたが、これは英語を話す訓練としても活用できます。ネイティブ向けなので厳しいですが。。。

Siriとはスマホに向かって「XXXしたい」と何かリクエストすると、連絡先を出してくれたり、道順を示してくれたり、明日の朝のアラームまでセットしてくれる、という便利な機能。iPhone4Sから日本語対応になったこともあり、やってみたことのある人もいると思います。

音声認識機能については発音の9回目を読んでもらえればわかると思いますので、ここではSiriを使って実際に対話するトレーニング方法を紹介します。

この音声認識機能は、繰り返しますがきちんと発音ができないと、聞き取ってもらえません。ですので、発音トレーニングをしっかりとこなしてから行ってくださいね。

なお、発音の回でも述べた通り、この機能は英語モードにすると基本的に英語しか受け付けません。そのため、日本語の固有名詞は聞き取ってもらえないと思ってください。日本の地名、人名などはほとんど無理です。外国人が知ってそうな東京、京都、大阪、六本木、などは、外国人らしく発音すれば聴き取ってもらえますが。。。

では早速、Siri先生と対話してみましょう!

「Siri」先生にリクエストしてみよう!

設定方法

ここではiphone や ipodtouch の場合の設定方法でガイドします。Androidは機種によってやり方が異なるので、マニュアルを参考にしてください。

Siri1

Siri2

「設定」-「一般」-「Siri」をOnにする。言語設定で「英語(アメリカ合衆国)」を選択する。音声フィードバックは「常にする」に設定。これで設定は完了。下の丸ボタンをおして最初の画面に戻ります。

下の丸ボタンを長押しすると、SiriがOnになってマイクのマークが出てきて”What can I help you with?” と表示されます。左の画面です。

そこで英語で何かリクエストを話しかけます。

試しに次のようなリクエストを英語でSiriに向かってやってみましょう。

※できるだけはっきりと発音するように心がけてください。
あなたの発音と話すリズムが英語らしいものであれば、聞き取って、対応してくれるはずです。

①How can I get to XXX station? ・・・XXXにはメジャーな駅名を入れてみる。Tokyo、Kyoto、Osakaなど
→あなたの英語が正しければ、ドライブルートをマップで示してくれます。

②What’s the weather like in Tokyo/Kyoto?
→あなたの英語が正しければ、東京または京都の天気予報を示してくれます。京都の発音は少し難しいかもしれませんが、がんばってトライしてみてください。

③I wanna wake up at XX o’clock in the morning.
→あなたの英語が正しければ、明日の朝の指定した時刻にアラームをセットしてくれます。
これをいま私がやってみた画面が、左です。
ちゃんと8時にアラームがセットされています。

もちろんリクエストの仕方は”Can you wake me up at 7:20?”などという形でもOK。

・・・いかがでしたか?

あなたの発音トレーニングが順調で、英文を口から出すときの英語のリズムが体に染みついてきていれば、きちんと聞き取ってもらえるはず。

はじめのうちはなかなか聴き取ってもらえない、、、とへこむこともあるかもしれませんが、正しい発音トレーニングと英文を口から出すトレーニングを積めば、かならず聴き取ってもらえるようになります。

ここでへこんだ人は、ここで紹介している教材などでしっかりと「話す」トレーニングを積んでいきましょう!

「Siri」から学ぶこと

下の画面をよく見比べてみてください。アラームセットを2回したときの様子です。

”Can you・・・?”とリクエストしたときの返事の仕方に、注目。
”Can you・・・?”と質問したからといって、”Yes, I can・・・”などという答え方は、一度もしていませんね。

そして、二つの答え方も少し違っていますね。左は現在形で、右は現在完了形で答えています。

SiriはNative Speakerですから、どちらも正しい言い回しなわけです。文法にとらわれるのではなく、自然な言い方を身につけるということを強調してきたのも、このためです。

文法にとらわれると、なかなか口から英語を出すことができなくなります。いろいろなルールを頭で考え込んでしまうからです。しかも、その、考えているアタマは日本語で考えています。

そうではなく、どういうのが自然か?は、Native Speakerの言い方を口から出すトレーニングを何十回も何百回も積むことで体に染みついてくるのです。

こういった「質問に対する答え方」の言い回しも大変参考になりますので、毎回画面コピーをとっておいて、自分でもその答え方を練習するといいですね。

Siri3

また、その下にも注目。このSiri先生は、”Thank you”とお礼をいうと、毎回、違った形で返事をしてくれます。その頭の良さに感動します。

今回はアラームセットを三回やってみたときにお礼を毎回いってみたところ、1回目はNo problem!と返ってきました。
2回目、3回目は、上の写真の通り・・・ちょっとすごいですよね?(グレー部分は私の名前が入っています。)

このようにしゃれた言い回しも使ってくれるので、お礼を言われたときは英語ではこんな風に返すのか、と勉強になりますね。こんな機能が使えるのは、すばらしいと思います。

“Your satisfaction is all the thanks I need!” ・・・こんなことばがさらっと口から出てくるようになれるとステキですね。

このSiriの機能は、Native Speakerよりも厳しいものです。これで6割以上聴き取ってもらえるようになれば、かなり上達している、と自信をもってOK!

時々使ってみて、自分がどの程度聞き取ってもらえているかを確認するのに良いと思います。そのためには「話す」を含めた「伝える」トレーニングをがんばっていきましょう!Let's try!