このページの目的

「話す」ための基本トレーニング―簡単な英文を使って日常会話が口から出てくるようトレーニングし、さらに英語の「対話」を楽しむためのテクニックについても知る

CD Bookでトレーニング(会話力編)

ぺらぺら話せる本の続編「サクサク話せる本[会話力編] 」・・・こちらはすでに基本は身についている、という人にも、個人的にはイチオシの会話用教材です。

1冊目の本と、この本のChapter1までが「話す」の基本の部分になります。

その基本の内容を身につけたら、さらに広げて会話を楽しむためのテクニックも紹介されていて、「対話力をつける」ようになることがゴールとなっています。

他の教材やアプリで基礎トレーニングを終えた人にも、一歩先の「対話」をスムーズに進めるトレーニング用として、とてもおススメです。

4478024294 中学レベルの英単語でネイティブとサクサク話せる本[会話力編]
ウィリアムソン・ニック

内容を一部紹介すると・・・

Chapter 1 「考えずに話せるテクニック」の①塊で覚える ・・・文法の回で、「文の区切り」の話をしましたよね?これは自然な英語を話す上でポイントの一つ。この本では「塊で」と表現しています。

「単語を一つずつ意識していると日本語英語になる」「英語と日本語では、最初から表現の仕方がまったく違います」

日本語英語から脱して「英語脳」で話せるようになるための、一つのポイントが「塊で」覚えて、言えるようになる!ということ。

このChapter 1までの内容は非常に基本的で重要な内容になりますので、ここまでは前回紹介した「ペラペラ本」とともにしっかりとトレーニングして口からスラスラと出てくるまでがんばりましょう。

Chapter 2 「会話力テクニック」 では、「エピソードなどを語る」「話をつなぐ」などの、まさに会話を楽しむためのテクニックが詳しく紹介されています。

たとえば、

「体験談の出だしには Something + 形容詞 + happened.」が使われることが非常に多い・・・
Something scary happened. 怖いことがあった。
Something lucky happened. ラッキーなことがあった。・・・」

など、さらにSomethingの使い方を広げて、実際の会話での表現のしかたを詳しく解説しています。

さらにそのあとの章では「五感を使って言う」言い方や、仮定法についても学べるので、この本をひととおり最後までトレーニングし終えたら、ビジネス英語に入っていく練習もできることになります。

もちろん1冊目と同様に、付属のCDを使ってどんどん口に出してパターンをトレーニングできます。サクサク話せるようになるためには、どんどん口に出して言う!・・・それしかないですね。

また、Chapter3の内容でトレーニングできるアプリが出ていますので、併せて紹介します。特に「(時制あたりで)会話で瞬発力に自信がない」と感じている人にオススメです。

アプリで「英語脳」トレーニング

【iOSアプリ】初級者向け

英語脳バッティングセンター ニック・ウィリアムソン

App Storeで「英語脳」を検索(iPhone, iPad, iPod touch 対応)
サクサク話せる本のChapter3と同じ構成で作られているアプリです。

英語脳バッティングセンター

英語で聞かれた質問を一度日本語に訳したり、また答えを1から自分で考えたりせずに、「反射的に、英語を英語で返す」技術を身につけることができる画期的なドリル

このアプリは、タイトル通り、来た球を即座に打ち返すバッティングセンターのようなトレーニングツールです。とくに会話での瞬発力を鍛えるのに適しています。

4つの基本的な時制別にトレーニングできるようになっていて、この構成も良いと思います。時制の使い分けはとにかく重要!しっかり身につけましょう。

画面写真を見ると「普段」と「今」が分かれてますよね?ここは前にも説明したことではありますが、分かれている理由がわからない人は、まず「ペラペラ話せる本」で学習を。または、理論より実践派なら、とにかくやりながらカラダで覚えていきましょう。

画面下の方に、「アプリの説明/使い方/文法の参考/Nic Williamson」のそれぞれのタブがあります。内容を以下に一部抜粋します。

アプリの使い方

Practiceモードで練習して感覚をつかんだら実践モードでドリル。

それぞれのモードは1回目は画面を見ながらでもいいですが、2回目以降はできるだけ画面を見ずに音だけきいて口から出すトレーニングをしましょう。画面はあくまでもチェック用です。

  • トップ画面で4つの時制から選ぶ
  • ステージが3つあり、それぞれ20の質問に対して反射的に答えるためのドリル
  • ステージ1では単独の動詞を使って反射的に返す感覚に慣れる
  • ステージ2では複数の単語で返す練習
  • ステージ3は全文を使って実際の会話と同じように返す練習

この、ステージ3が実践と同じ形。画面には参考として()に単語が入っていますが、その部分は実際のあなたの状況に置き換えて、瞬時に口から出すトレーニングをします。

なかなかできない場合は初めは書いてもいいので、最後は書いたものや画面を見ずに耳だけできいて、答えが自動的に瞬時に口から出てくるまでトレーニングします。目安は、初級者であれば一つのフレーズを20~30回口に出すこと、ですね。

このアプリの「実践」は、最初は簡単な練習から始まり、ステップがあがるにつれてだんだんと高度になっていきます。また、スピードを速めたり遅くしたりすることもできます。

そして・・・これがやはりアプリのすばらしいところですが・・・慣れてきたらランダム設定にしてトレーニングすることができる!これはほとんど実際の会話と同じ。そこまでできるよう、毎日繰り返し繰り返し、練習してみてください。分量的には少ないので、途中で飽きるようなことはないはず。

「英語脳」ができ、そしてそれを使って口から英語が自動的に出てくる、それも自然な英語で、反射的に・・・という、Native Speakerと実際に話すためのトレーニングの基礎固めに役立ちます。

ただこのアプリは、あくまでよく使う時制に関してだけなので、反射的に言えるようになったらそのほかのアプリなども活用していってくださいね。