今回は、福岡の英会話スクール&カフェGreen Room(グリーンルーム)でレッスンを体験してきました。
グリーンルームは福岡の天神と新宮にある英会話スクール。英会話カフェも併設されていて、低価格でたくさん英語が話せると人気です。
いわゆる格安スクールだと講師が経験不足でレッスンの質はそこそこで...というところも多いのですが、ここは講師歴平均10年以上の講師が揃っていてその心配はありません。
講師の質をあげると普通は料金もあがります。しかしグリーンルームでは、なるべく生徒さんの負担を少なくしたいと、広告やテナント代をおさえて低価格を維持しています。
この記事ではグリーンルームの特徴やレッスンの様子、当サイトに届いている口コミなどをくわしくご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
グリーンルームはどんなスクール?
グリーンルームの特徴としては、
- 低価格でたくさん話せる
- 経験豊富なネイティブ講師
- 生徒の学習をしっかりサポート
- 生徒同士の距離が近い
などがあります。
ひとつひとつご紹介していきます。
低価格でたくさん話せる
グリーンルームの一番人気は、セミプライベートレッスンコース。月4回のレッスンで月額7,700円。一回のレッスンはたったの1,925円です。
また、グループレッスンですが、平均2〜4人と他校に比べて少なめです。たとえば6名のクラスに比べると1.5〜3倍話せるということになるので、大きな違いなんですよね。
併設されている英会話カフェとセットで利用したり、プライベートレッスンを受けることもできます。こちらも格安で大手の半額以下です。
(英会話カフェに興味がある人は、こちらの体験記事もぜひチェックしてください。)
コース | 内容 | 料金 |
---|---|---|
セミプライベートレッスン | 月4回 x 50分 | 月7,700円 |
プライベートレッスン | 月4回 x 50分 | 月12,000円〜16,300円 |
セミプライベートレッスン+英会話カフェ | レッスン月4回 + 英会話カフェ4h |
月11,500円 |
英会話カフェ | 1h 1,100円 (以降30分ごと500円) |
※全て税込です。
※別途、レッスン受講者は入会金11,000円、教材費約3,000円などが必要です。
経験豊富なネイティブ講師
グリーンルームでは、講師が平均10年以上の経験豊富なネイティブ講師が揃っています。
低価格なのに講師のレッスンの質が高いという口コミなどによって、他校から転校してくる人や、一度抜けてまた戻ってくる生徒さんも多いそうですよ。
そして、初心者クラスは日本人講師が担当するので、やり直し学習がしたい人でも安心です。
5週に一度は「復習の週」
予習・復習は必須で宿題もあるのですが、特徴的なのは復習のやり方。5週に一度「復習の週」があり、その週はテキストを使わずに徹底的に振り返りをします。
習ったことを定着させることができないと、なかなか英語力はあがりません。これはやりっぱなしにさせない嬉しい工夫ですね。
生徒同士の距離が近い
グリーンルームでは先生と生徒の距離が近いだけではなく、生徒同士も仲が良いそうです。イベントなども開催されるので交流が盛んだとのこと。
「ここのコミュニティに属したい」と感じて入会する人も多いというグリーンルーム。同じ目標をもった学習仲間を見つけたい人に最適です。
英会話コースの体験レッスンに行ってきました!
今回はグリーンルームの大名校で体験レッスンを受講してきました。担当してくださったのは、講師歴14年・日本滞在歴14年のベテラン講師、ジョージ先生。
通常の体験レッスンは30分ほどですが、今回は特別に50分間の通常レッスンをまるっと体験させていただきました。
レッスンは、
- ウォームアップ(5分)
- 今日のフレーズ(15分)
- 語彙&熟語(15分)
- 文法(10分)
- ディスカッション(5分)
という流れで行いましたので、ひとつひとつご紹介していきます。
やりとりは全て英語で行われましたよ。
ウォームアップ
先生:さて、Mari 始めようか。まずは何か自分のことを話してもらえるかな?
最初はウォームアップから。通常でも1週間ぶりにレッスンをすることになりますので、英語に慣れる時間が必要なんですよね。体験レッスンではレベルチェックを合わせて行います。
ジョージ先生の英語はとても聞き取りやすく優しいトーン。自然な会話の中で、私がリラックスしてたくさん話せるようにうまく誘導してくれましたよ。
たとえば、私が茶道を習っていることを伝えたのですが、そこでいきなり「なぜ?」「いつから?」などと決して質問攻めにしないんです。
まずは茶道にまつわる先生のエピソードを紹介してくれて、そこから私が始めた理由などを聞いてくれました。先生の話のあとだとイメージが湧いてきて話しやすくなるんですよね。
レベルチェックの結果、今日はスピーキング中心の上級者向けテキスト「50 CONVERSATION CLASSES」を使って進めることになりました。
今日のフレーズ
本日のテーマは「食べ物」。
このテキストでは、毎回ひとつのテーマが設定され、そのテーマに沿って「今日のフレーズ」→「語彙」→「文法」→「ディスカッション」と進みます。
今日のフレーズはとあるアメリカの政治家の名言を扱いました。副詞の言い換えなどをおこなったりして、文法の勉強にもなりましたよ。
内容は、「アメリカ人は食べ物が魔法のようにスーパーの棚に並んでいると勘違いしがちだ」という食のプロセスを忘れがちな現代人への警笛。
意味を確認したところで、先生から単語についての質問が。
先生:Magically はあまり使わない単語だよね。どんな風に言い換えられるかな?
私:えーと...、like magic などでしょうか。
先生:As if by magic などもあるよね。
こうやって言葉の言い換えをしていくのは、スピーキング力アップに有効だといわれるパラフレージングという英語学習法。語彙や表現力の幅を広げるのに役立ちます。
続いて文法的に語彙を確認していきました。
先生:Magically は副詞。副詞は the way of doing something / the way something happensを表す言葉だよ。ほかにどんな副詞があるかな?
私:beautiful…は形容詞ですよね...。そうすると beautifully は?
先生:そうだね、beautifullyは副詞。全部ではないけれども ly が最後につく副詞は多いね。
文法が弱い私は形容詞と混乱してしまいましたが、先生は根気強くつきあってくれました。
先生:では文章に戻るけれども、日本人も食について同じように考えるかな?
私:特に都会に住んでいるとそう考えがちかもしれませんね。私はずっと都会に住んでいたため、子供の頃なんて、I did not know how fish looked like.
すると、先生は私が言った最後の文をホワイトボードに書きだしました。
先生:この文だけれども、ひとつ文法的に直せるところがあるよ。どこだと思う?
迷っていると、単語を1つ取り除けばいいとのアドバイスが。
先生:そうそう。この場合はlikeを外すといいね。
- I did not know how fish looked.
- I did not know what fish looked like.
のどちらかを使うよ。
その後、先生が日本に来るまで納豆を見たことなかった話を「I did not know how natto looked!」などのようなクスッと笑える例文にしてくれて、
先生:じゃあ、Mariも例文を作ってみようか。
と、私にも文章を作る練習をさせてくれました。
英会話スクールでは、生徒の間違いを指摘してくれるところとあまりしないところがありますが、私は指摘してもらいたい派です。とはいえ、タイミングや言い方も大事ですよね。
ジョージ先生は、私がミスをした直後にさらっと、でも私を傷つけないように優しく(笑)指摘してくださったので、スッと頭に入ってきました。
そして、すぐに例文を作り直す練習をさせてもらえたのも良かったです。テキストの例文で学ぶより、自分の頭で考えて作った文章で覚えるほうが何倍も記憶に残ります。
語彙&熟語について
次は語彙と熟語。
語彙は各自調べて覚えてくるもののようで、レッスンでは主に確認となりますが、熟語は文章づくりの練習を行います。
例文を作る前に、ネイティブが使うシチュエーションをしっかり教えてもらえたので、自然な使い方を学ぶことができました。
たとえば、「落ち着き払って」という意味の「as cool as a cucumber」という熟語。まずは、テキストの例文を読み上げました。
私:He walked in, as cool as a cucumber, and told the boss he wanted a pay rise. (彼は落ち着き払った様子で部屋に入り、上司に昇給の交渉をした)
Cool には「冷静な」と「冷たい」という2つの意味があることから、冷蔵して冷たくして食べるキュウリを引き合いに出しているとの先生の解説に納得。
ここで、ふと湧いてきた疑問をぶつけてみました。
私:これはよく使う言い回しですか?
先生:よく使うよ。ジョークっぽくも使うかな。プレゼンの前に緊張しているか聞かれた時に、”No, I’m cool as a cucumber” とジョークっぽく返したり(笑)
私:じゃあカジュアルな言い方だと思っていた方がいいですか?
「キュウリのように冷静」なんて、ちょっとふざけた言い回しに聞こえるので(笑)、たとえば上司に使うのは失礼かもしれないと思って聞いてみました。
先生:いや、フォーマルな場所でも使えるよ。冷静さを強調したい時に使うんだ。たとえば、「離陸前のスカイダイバーは as cool as a cucumber だった」と言ったりするよ。
その単語やフレーズがどのようなニュアンスでどんな場面で使うと適切なのか、辞書だけではわからないこともありますよね。
ジョージ先生はそのあたりも丁寧に答えてくださるので、新しい言葉もしっかりと自分のものにしていくことができそうです。
文法について
今日の文法は「prefer A to B / rather have A than B(BよりAが好き)」の練習。文法の説明だけでなく、登場した単語の豆知識も教えてくれましたよ。
先生:ではMari、例文を作ってみようか。
私:えーと...。I prefer stawberries to apples. I’d rather have strawberries than apples.
すると、先生からこんな質問が。
先生:「strawberry」と「stawberries」の使い方の違いって知ってる?
みなさんはきちんと使いわけをしていましたか?
先生:単数はフレーバーの時に使うよ。strawberry milkshake とか。果物の場合は複数になるよ。
フレーバーでなくても加工したものは単数でいいとのこと。たしかにりんごがゴロゴロ使われていても、apple pie っていいますもんね。定義が分かりすっきりしました。
このような指摘をわかりやすく即座にだしてくるところは、さすがベテラン講師だと思いました。
ディスカッションについて
最後は、ディスカッションのパート。
グループレッスンの場合は、みんなで自由に意見を言い合ったり質問をし合ったりするので、特に盛り上がるそうですよ。
今日は、前のパートで時間をゆっくり時間を割いたので、このパートは1問だけチャレンジしましたが、身につけた表現をアウトプットするいい練習になりました。
そんなこんなであっという間に50分がたってしまい、ここでレッスンは終了!
最後にジョージ先生に、英語学習者たちに向けたアドバイスを伺ってみたところ、
先生:日本人は構文などを気にする人が多いけれども、失敗をおそれないことが大切。皆さんがリラックスしてたくさん話せるように日々心がけています。必要な時は私たち講師が助けますので、安心して練習してくださいね。
とのこと。
確かに、先生は常に笑顔で名前を呼びかけてくれていたので、リラックスして話すことができました。本日はどうもありがとうございました!
グリーンルームについてQ&A
オーナーの斎藤さんにいくつか気になった質問を伺ってみました。
Q. グリーンルームにはどのような人が通っていますか
年齢も職業も目的も幅広いですね。現在、学生からシニアの生徒さんまでがいらして、目的も旅行、趣味、仕事、留学、資格試験と多岐に渡ります。
Q. まったくの初心者でも始められますか
クラスは全部で、初心者・初中級・中級・中上級・上級の5レベルに分かれています。初心者クラスは日本人講師が担当しますので安心していらしてください。
Q. クラスの定員は何人ですか
セミプライベートレッスンの定員は5名ですが、平均2〜4名でおこなっています。
Q. 教材はどのようなものを使用していますか。
2種類の海外の市販教材をクラスのレベルによって使いわけています。
Q. 振替授業はできますか?
はい、できます。週内の同じレベルのクラスは同じレッスン内容となりますので、別の曜日に振替えることができます。欠席連絡や振替の相談などはLINEで受け付けています。
Q. レッスン外の自習時間はどのくらい必要でしょうか。
最低でも1日5分勉強してくださいと生徒さんにはお伝えしています。机に向かうのは難しくても、スキマ時間を使って毎日学習することが大事だと思っています。
ただし、これは目標によりますので、たとえばTOEIC500点の人で700点を目指したい場合は「1日2時間」必要かもしれません。一人一人に必要な学習時間をカウンセリングの際にお伝えしています。
グリーンルームに行った感想
良かった点
- 講師の教え方がうまい
- たくさん英語を話せそう
- 長く続けられそう
- 学習仲間がつくれそう
気になった点
- 日曜日がやっていない
グリーンルームは講師の質が高く、コスパが高いスクールだと思いました。少人数なので話す時間も多く、たくさん会話の練習ができそうです。
また、効果がでやすいように復習をカリキュラムの中にいれてくれていますし、つまずきそうになっても講師やスタッフがしっかりサポートしてくれそうなので安心です。
今まで独学やほかのスクールで続かなかった人にも、ぜひ試してもらいたいと思いました。
気になったのは日曜が休みだということ。土日しか動けない人は、事前に土曜の開講クラスの状況を確認することをおすすめします。
グリーンルームの口コミ・評判は?
みんなの英語ひろばでは、グリーンルームを利用した生徒さんからたくさんの口コミが届いています。少しご紹介しますね。
「超初級者でしたが、日常会話ができるようになった」
「他校の体験レッスンを受けたが値段と講師が一番よかった」
「安くて質が高い。コスパがとても良い」
「先生方がみんなフレンドリーでアットホーム」
レッスンや講師に関して良い意見の方が多かったですが、こんな意見もありました。
「立地はいいのですが、入り口がわかりにくかった」
レッスン料をおさえるための方法のひとつとして、このスクールはマンションの一室で運営しているため、初めての場合はやや見つけにくいかもしれません。
こちらの英会話カフェの体験レポートに写真をたくさん載せていますので、ぜひ行く前にチェックしてみてくださいね。
全ての口コミを見たい方は、こちらから確認してください。
他スクールとの比較
福岡のほかのスクールの、グループレッスンのコース内容や料金を比べてみました。
コース | 内容 | 定員 |
---|---|---|
グリーンルーム | 月7,700円 (50分 x 月4回) |
5名 |
シェーン | 月16,500円 (50分x週1回) |
4名 |
NOVA | 月11,000円 (40分 x 月4回 ) |
5名 |
ケンジントン英会話 | 月9,800円 (50分x月4回) |
6名 |
ワース英会話 | 月6,600円〜 (90分x月4回) |
8名 |
※全て税込です。
※別途、入会金や教材費などが必要な場合もあります。
多くのスクールで月1〜1.5万円する中、グリーンルームは7000円台と低価格です。ワース英会話は月6,600円と安価ですが、人数は多め。
中小規模のアットホームなスクールで、少人数で低価格のレッスンを受けたい人にグリーンルームはぴったりな選択肢だと思います。
まとめ
グリーンルームは地域密着型の人気スクール。教え方が上手なベテラン講師がそろっていて、レッスンもしっかりしています。
今まで英語学習をやりたいと思っても一歩前に踏み出せなかった人や、大手スクールなどで合わなかった人に特におすすめします。
教室の雰囲気やレッスンの内容などが気になるのであれば、実際に足を運んでみるのが一番です。体験レッスンは随時受け付けているそうなのでぜひ試してみてくださいね。