現在、パソコン1台で働きながら一ヶ月ごとに国を移動する海外ノマド生活を実践している豊永奈帆子と申します。

私は中学校3年間をオーストラリアで過ごし、また大学から中国語を勉強し始めたこともあって語学の勉強法については今までいろいろな方法を試してきました。

これからの連載で、その中でも特に良かったと思える英語の勉強法を紹介したいと思います。

第1回は英語における語彙力の大切さと語彙力を増やすためのオススメ勉強法を紹介します。

どうして単語力が重要なのか?

語学ができるようになることにおいて一番大切な要素が語彙力です。外国語は文法が多少間違っていても通じます。これは、日本語に置き換えて考えてみれば分かります。

例えば外国人が、「私 行く 遊園地 明日」と英語の文法通りに単語を繋げただけでも、単語さえ合っていれば相手が何を言いたいのかは分かるからです。

そこで問題なのがどうやって単語を覚えるかです。単語帳や会話集などで覚えるのが一般的ですが、私がオススメしたいのは、英語の本を読みながら単語を覚える勉強法です。

単語を覚えるためにはいろいろな方法を試しましたが、英語の本を読む以上に効果のある単語記憶法はないのでは。と思っています。

どうして本なのか?

英語の本を読むことで、単語力が増えるだけでなく、会話の言い回し、文法まで自然と身に付けることができます。

夢中になって本を読んでいくうちに自然と英語力が向上します。また、短い本をどんどん読んでいくことで、達成感が得られやすいということも理由の一つです。

特に、段々と難しい本にレベルアップしていって日本語で読むレベルと同等の本を読めるようになった時の喜びは大きいです。

本を読み進めたいという気持ちが湧けば、勉強感覚ではなくなるのも単語帳よりも本をオススメする理由です。

英語の習得は時間がかかるので、いかに楽しく勉強できるかが継続のポイントにもなります。

本の選び方

辞書を引かなくてもあらすじが分かるレベルの本を選ぶことをオススメします。

最初のうちは最後まで読んで自信をつけることが大事なので、「ちょっと簡単すぎるかな?」と思うくらいの本を選ぶと良いと思います。

あまりにも分からない単語だらけの本だと、途中で嫌になってしまう可能性が高いです。私の場合は、中学1年生で英語はほぼゼロからのスタートだったために、絵本からのスタートでした。

最初は絵本しか読めなかった私ですが、段々と本のレベルを上げていった結果、2年目でまだ日本語訳が出ていなかったハリーポッター原書を2ヶ月かけて読んだ時の感動は今でもはっきりと覚えています。

最初は日本で読んでいる本に比べて、英語で読める本の内容が単純すぎて虚しくなるかもしれませんが、その気持ちも「もっと内容のある本が読みたい」と語彙力を増やすモチベーションに繋がります。

すでに日本語で読んだことのある本は、読み進めたいという気持ちが下がるのでオススメしません。

オススメ洋書の読み方

本を読みながら、この単語が分からないと話の流れが分からないという単語の意味を調べていきます。

分からない単語をすべてに辞書をひくと、話が進まずに途中で嫌になってしまう可能性があるので辞書を引くのは「嫌」と感じない程度に留めます。

同じ分からない単語が3度出てきたら調べる等のルールを決めても良いと思います。重要な単語は何回も出てくるので、頻度によっても覚える必要のある単語を見分けることができます。

紙の本にこだわりのない場合は、Amazon Kindle で洋書をダウンロードして読むことをオススメします。理由は、分からない単語をクリックしただけで辞書の意味が表示されるからです。

辞書で意味を調べる時間の短縮にもなり、分からなかったら単語に印を付けておけば後で一覧となって見返すことができるので復習にも便利です。

本に夢中になって早く読み進めたいという気持ちになればなるほど、わざわざ電子辞書で意味を引く気持ちが薄れてしまうので、瞬時に意味が分かる辞書機能はとても有効です。

また、Amazon Kindle はスマートフォンでKindleアプリをダウンロードすれば今すぐにでもスタートすることが出来るのが良い点です。

無料で最初の数ページを試し読みできるので、いくつか興味のある本をダウンロードしてから、その中で自分に最適なレベルかつ「読んでみたい」と思える本を購入してみてください。