学生の頃は一生懸命勉強していたけれども、社会人になってからは、仕事に家庭に忙しくて家で机に向かう時間はないという方も多いのではないでしょうか。
そもそも大人になってからでも、勉強って身につくの?と斜めに構えている方もいらっしゃるのでは。
いやいやそんな事を言ってはいけません。むしろ、大人になってからの方が、勉強は上手くいくのです。今回は筆者が考える大人が勉強をするにあたっての様々な利点をご紹介したいと思います。
学習に金銭的リソースを注ぐ事が出来る
大人の強みはなんといっても、その資金力にあります。
親に養ってもらっている学生時代では例え興味を持ったとしても、まずは親に相談して月々の受講料を支払ってくれるように交渉をしたりと、なかなか面倒です。
そういった面で、大人の利点は自分で判断して使える金額が子供時代よりも大きいので、良い意味で気前の良い金銭的投資が出来ることにあると思います。
豊かさの条件は選択出来る事であるという言葉もあります。さらに言うと失敗は成功のもとですので、可能な限りは、教材でもツールでも色々と試してみるのは一つの手だと思います。
そうは言っても、いつまでたっても学習方法を模索しているばかりでは一向に学習は前に進みませんので、これだと思う学習方法や教材と出会ったら、成果が出るまでは継続するという強い気持ちを持ちましょう。
強い目的意識を持っている
ある程度の年齢になってから、英語を学ぼうと決めた方達は強い目的意識を持っている場合がほとんどです。
仕事をしていれば、どんな職業であれ、覚えなければならない事や習得すべき内容はあります。多忙な生活の中でわざわざ時間を設けて語学を学んでいるのには、それなりの理由がある筈ですよね。
強い目的意識は学習の継続にとって必要不可欠なものです。人は強い目的意識を持った行動ほど、継続がしやすく、大きな成果を発揮できます。
仮にどうしても、強い動機が見つからない場合には、小さな動機を拾い集めて束ねる事で耐久性のある動機を作るというのも一つの手です。
学生時代には、テストの点を良くしたい、試験に受かりたいといった動機しか見つかりませんでした。
大人になると、仕事や転職で英語が必要であるといった切実な問題はもちろんのこと、旅先で出会った外国人ともっと仲良く話したかったという記憶であるとか、あの映画や小説を翻訳無しで楽しんでみたいといったような具合に、小さな動機を見つけることはできます。
ただやはり、切実な強い動機を持つ事が第一です。見つからない場合は、とりあえずは小さな物でも出来るだけ多く集めてみましょう(どう探しても見つからない場合は元から英語学習をする必要が無いかもしれません)。
人間的な成熟が学習を助けてくれる
これまでの人生で身につけた心身の成長が学習を大いに助けてくれます。
子供の頃は人前に出て発言する事に気恥しさや抵抗があった人でも、年齢を重ねて精神的に成熟した事で、人前で失敗をすることを恐れずに思い切って発言をする事ができたり、分からない部分を人に素直に聞くことができたりと、良い意味で人目を気にしなくなっており、プラスな面が色々とあります。
また思うにように勉強が上手くいかない時期に、投げ出さずに続ける、違うやり方で進めてみる、気分転換に外に遊びにいくなど、こうした判断は大人になる程、上手に行える筈です。
英語を学べる環境の整備が著しく発展してきている
一昔前よりも、学習出来る環境は驚く程たくさんあります。教材はアマゾンや町の本屋に行けばいくらでも良い物が揃っていますし、英語の学習方法について綴られている記事もネット上にはたくさんあります。
スマートフォンやタブレット、パソコンで利用可能な学習ツールも豊富です。最新の様々な学習ツールに関しては、ぜひこちらの記事をご参考にして下さい。
まとめ
大人の学習者の強みを一言で表すと、思う存分学習に本気を出せるという事です。
それってむしろ学生の事では?と思った方、もう一度、筆者があげた点を見直してみましょう。
- 自分の裁量で学習に必要な金銭的なリソースを注ぐ事ができる。
- 強い目的意識を持って忙しい日常の中から時間を創出して、その限られた時間の中で目一杯にやる気を注ぎ込む事が出来る。
- 人格的な成熟もしているから、少し躓いた位では投げ出さない、根気良く継続する事ができる。
英語学習に必要なお金、目的意識、精神力と、大人はほとんど揃っているのです。
年齢を重ねた事で記憶力が悪くなったと考える方もいると思いますが、多くのスポーツ選手の場合を例にとっても、パフォーマンスのピークは必ずしも肉体のピークとイコールというわけではありません。
鍛え上げられた肉体とメンタル的な成熟と経験とスキルとがもっともバランス良く配合された時期がその選手が一生で一番大きな成果を出せる時期にあたります。
学生時代の自分にはなかった強みが、大人になった今、誰にでも必ずと言ってよい程あるものです。
皆さんもぜひ大人へと成長した自分の利点や経験を最大限にいかして、ふたたび学習に打ち込んでみてはいかがでしょうか。
じゃあいつやるか?いまでしょう!