英語ペラペラのエンジニアを目指している、TOEIC920点の岩田(@iwaking)です。今回は、STRAIL(ストレイル)の無料体験授業で、スピーキングのアセスメントを体験してきたので報告します!
STRAILは低価格にもかかわらず効果が高いと話題の英語コーチングスクール。第二言語習得研究に基づいた学習法で、多くの受講生の英語力を短期間でUPさせています。
主に取り入れているのはリスニングやリーディングなどのインプットトレーニング。
というのも、まずはインプットのトレーニングをすることが英語力アップに繋がると様々な研究から分かってきているんですよね。
しかし、そう聞くと「スピーキングはやらないの?」と思う人もいるかもしれません。基礎力が大切だとわかっていても、やはり英語を話す練習もしたいですよね。
実際にSTRAILではスピーキングのトレーニングも効果的だと考えていて、レベルに合わせて取り入れています。これは第二言語習得研究でも実証されていること。
2021年からはアウトプットメニューがブラッシュアップされて強化されました。そして、プログラムの中で行うスピーキングのアセスメントを無料体験授業で体験できるようになったと聞いたので、今回さっそく試してきましたよ。
スピーキング診断の様子とあわせて、どんなトレーニングをおこなっているのかなどもくわしく聞いてきましたので、くわしくレポートします。ぜひご参考にしてください。
STRAIL(ストレイル)とは?
STRAILとは、ベネッセグループのスタディーハッカーが運営する英語コーチングスクール。イングリッシュカンパニーの姉妹サービスとして、2018年にスタートしました。
STRAILの特徴としては、
- 通常の英語コーチングの約半額
- 専門性の高いコンサルタントがアドバイス
- 第二言語習得研究の知見にもとづいたカリキュラムデザイン
などがあります。
コース | ビジネス英語コース TOEIC®︎ L&R TESTコース 初級者コース |
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コンサルティング | 3か月 60分 x 週1回 |
料金 | 336,600円 (入会金 55,000円) |
※ 料金は税込です
通常月15万〜20万円するのが英語コーチングですが、STRALはおよそ月11万円。自習型のプログラムにすることで低価格を実現しています。
そして、コンサルタントの多くが言語学などを大学・大学院で専門的に学んでいる英語のプロ。
週1回のコンサルティングでは、英語レベルのアセスメントテスト30分とコンサルティング30分をおこない、ひとりひとりの弱点をみつけて適切な学習法を指導します。
よりくわしいサービス内容を知りたい人は、こちらの記事をご覧下さい。
スピーキングも重視!新しくなったSTRAILのアセスメント
第二言語習得研究によると、リスニングやリーディングのトレーニングをしっかりとおこなうことで、効率的に英語力がアップすることが近年わかってきています。
そういったインプット系のスキルの素地の上でスピーキングに取り組むと、より効果が増すんですよね。
STRAILではインプット系のトレーニングに加えてスピーキングのトレーニングも一部取り入れているのですが、そのメニューが強化されました。
具体的に変わったこととしては、
- コミュニケーションストラテジーの導入
- スピーキングテスト「VERSANT®︎」導入
- スピーキングアセスメントの追加
などが挙げられます。
コミュニケーションストラテジーとは、コミュニケーションを円滑におこなうための言い回しや、ピンチの切り抜け方を身につけること。
会話中、うまく聞き取れなかったり言葉がでなかったりして、焦ってしまうことってありますよね。そんな時のうまい聞き返しや言い換え方法などを練習していきます。
そして、英語レベルを測るツールとして、今まではTOEIC®︎ L&Rテストを利用していましたが、コースによってはスピーキングのテストVERSANT®︎ も合わせて使うようになりました。
また、弱点を見つけるために定期的に実施するアセスメント、つまり英語力診断テストにも、スピーキング問題が追加されました。これでスピーキングの課題ともしっかり向き合えます。
基礎力は大事ですが、「スピーキング力が向上している!」というところまで実感できると断然やる気がでてきますよね。
そのスピーキングも加わった新アセスメントを、無料体験授業で体験してきました。
STRAILの新アセスメントを体験!
今回担当してくださったのは、コンサルタントの黒澤さん。
アセスメント体験は、
- インプットのアセスメント
- アウトプットのアセスメント(NEW)
- 課題の発見とトレーニング方法の紹介
と、3つのパートにわけておこなわれました。
「インプットのアセスメント」とは、リスニングやリーディングにおける課題を、「アウトプットのアセスメント」とは主にスピーキングの課題を探すためのもの。
インプットのアセスメント
まずは、インプットのアセスメント。今まで通り、STRAILオリジナルのトレーニング「速読リーディング」を利用して、
- 何も見ずにリスニング
- 単語をチェック
- もう一度リスニング
- スクリプトを見てリスニング
- サイトトランスレーション(かたまりごとに和訳)
- 音読
という流れでおこないました。
まずは30秒ほどの英文をリスニング。
どうやら、オンラインショッピングのカスタマーサービスからのお詫びの電話のよう。注文した商品の請求額を間違えたため、返金と10%クーポンを送りますと言っていました。
黒澤さん:まずは、聞いた内容を日本語でなるべく詳しく説明してください。
ここではリスニングがどのくらいできるかを確認していきます。前回チャレンジした時とは違い、ここは無事クリア!ほぼ100%聞き取れていたと言われました。
黒澤さん:ここでつまずいてしまう場合は、語彙力や音声変化などのリスニング力が弱い人が多いんです。
語彙の確認をして、再度リスニング。聞き取りがよりクリアになります。そして次はスクリプトで文字を見ながらリスニングを行って、かたまりごとに和訳していきました。
このように順番に行うことで、理解が深まるだけでなく、自分の英語の弱点が「語彙」なのか「音声知覚」なのか、はっきりしてくるんですよね。
そして最後に音読。発音や話すスピードからリーディング上の弱点を確認していきます。
(インプットのアセスメントについて、もっとくわしく知りたい方はこちらの体験記事をご覧ください。)
アウトプットのアセスメント
ここで、コンサルタントが日本語からオールイングリッシュに切り替わりました。いよいよアウトプット、つまりスピーキングのアセスメントに入ります。
黒澤さん:What do you think is the problem here? (ここで起こっている問題はなんですか)
先ほどのスクリプトに関する問題です。英語になるとなかなかスラスラとはでてきません。
オンラインショッピングのトラブルでありそうなこと。注文は1台のオーブンだったのに2台分が請求されてしまったこと。返金やクーポンのことなど、聞き取れたことをひとつひとつ短文で伝えました。
黒澤さん:そうですね、the shop mischarged the customer が問題でしたね。
黒澤さんは、こんな時の状況を伝える際に有用な「mischarged(間違って請求する)」という言葉をつかって要約してくれました。
このように別の言葉で言い換えや要約をしていくと、表現の幅が広がります。これはパラフレーズ(言い換え)やサマライズ(要約)などの英語学習トレーニングとしても使われる手法。
黒澤さん:それでは次の問題にいきます。Have you ever experienced a situation similar to this?(このような状況を経験したことがありますか?)
次は先ほどと違って、スクリプトの内容から離れた質問です。話す内容やワードを自らひねり出す必要があるため難易度が上がります。
少し考えてみたところ、似たように2重請求をされたことがあったことを思い出したので、その時の状況を思い出しながら、ゆっくりと言葉を選びながら答えました。
課題の発見とトレーニング方法の紹介
ここで日本語に戻り、診断結果のフィードバック。私の場合は、英語レベルは高めだけれども、流暢性に改善の余地があると言われました。
発話の流暢性を改善するためには、いくつかのアウトプットのトレーニングを基本のインプットトレーニングと組み合わせるのが良いとアドバイスを受けました。
ちなみに、同じスクリプトを使ったアウトプットのアセスメントでも、問題は何種類か用意されていて、英語のレベルによってコンサルタントが選んで質問してくれるそうです。
同様のアセスメントを実際のコンサルティングでは、中間、最終と何度か行うようです。これによって英語が上達していく様子がとてもよくわかるとのことですよ。
レベルがあがっていくにしたがって克服すべき課題は刻々と変わっていきます。そのため、アセスメント後にトレーニング内容を変更することが多いようです。
STRAILのアウトプットトレーニングはどんなことをするの?
STRAILでは具体的にどのようなアウトプットトレーニングを取り入れているのでしょうか。
インプット・アウトプット合わせて、よく利用するトレーニングはおよそ15種類ほど。リスニングや発音、語彙など、ひとりひとりの課題に合わせてコンサルタントが提案してくれます。
そして、その中でもスピーキングのためのアウトプットトレーニングは、
- 復文
- パターンプラクティス
- クイックライティング
- オンライン英会話
の4種類が主にあります。(その他にもまだまだあるようですよ)
このうち、上の3つは自己完結できる自習型トレーニングなのに対して、オンライン英会話はコミュニケーション型と呼ばれ、誰かがいないとできないものです。
英語学習トレーニングは多々ありますが、STRAILは自習で学習するスタイルなので、なるべく自己完結型のものを選んでいるとのことでした。
それでは、ひとつひとつご紹介していきます。
復文
復文は文章を復元するトレーニング。シンプルな英文と日本語訳がある問題集を使って、英語を隠して日本語から英語を正確につくっていくワークを繰り返します。
スピーキング力をはかる際、
- 正確に話せるか
- 流暢に話せるか
- 複雑な文章を話せるか
の3つの軸を見るようなのですが、この復文は「正確性」が弱点の人に向けたトレーニングだとのこと。
返答はできても文章というよりは単語の羅列になってしまうことってありませんか。復文をさらさら書く練習をすることで、大きな改善が期待できるようなんです。
このトレーニングは「複雑性」が課題の上級者にもおすすめだとのこと。シンプルな英文が作れるようになってきたら、「次は関係代名詞を使ってみよう」などと難易度をあげていくのがいいそうですよ。
クイックライティング
クイックライティングは「流暢性」をあげるトレーニングで、思いついたテーマをたとえば5分間英語でどんどん紙に書いていきます。私はこのトレーニングをすすめられました。
話しているかのように話し言葉で書くのがいいようで、ポイントはわからない時でも「well...」など、なんでもいいので書き続けること。
これはあくまですらすら英語を出せるようにしていく練習。正確な文章になっているかどうかは気にしなくて大丈夫なので、特に添削をしてもらう必要もないといいます。
ひとりごとのように「声に出す」練習だと、周りに人がいるとちょっと躊躇しますよね。「書く」のであれば続けやすいなと思いました。
パターンプラクティス
これは、シンプルな文法の知識を、何も考えずに口からでるように自動化するトレーニング。「正確性」と同時に「流暢性」も高めます。
「型」となる例文を覚えるだけでなく、文の一部を入れ替えたり、疑問文や否定分にしたりする練習によって、基礎文法をしっかり自分のものにしていきます。
STRAILの動画コンテンツの中に、認知文法をベースにした文法動画があるのですが、その例文をもとにパターンプラクティスや復文の練習をしていくとのこと。
英語学習トレーニングはやみくもにやっても効果が薄くなるので、目的に合わせて適切なものを選択していくことが大切。そこをコンサルタントに選んでもらえるのは助かりますよね。
オンライン英会話
最後はオンライン英会話。
これはもちろん、様々なインプットトレーニングで鍛えた英語力を会話で試すために利用します。また、コミュニケーションストラテジーを実践する場として有効だとのこと。
ワークブックで練習した、相手の言葉が聞き取れなかった時の返し方や、うまく時間かせぎをするフレーズなどはここで大いに役立ってきます。
実際、会話がうまくできたと思う時って、うまく話せた時より自然なキャッチボールができた時だったりしますよね。スムーズに会話ができると自信につながります。
体験して感じたこと
- 自分の課題をみつけてもらってやる気がでた
- 課題や対策の説明が的確でわかりやすい
- 自分に必要な学習の全体像が見えてきた
リスニング、リーディング、スピーキングまでしっかりテストしてもらった上で、課題を提示してもらえたので、とても納得感のあるアセスメントだと思いました。
第二言語習得研究では、インプットが大事だと言われていることは理解していますが、やはりアウトプット練習ができると、英語学習がより楽しくなります。
おそらくほとんどの人の最終目標は「話すこと」ではないでしょうか。これができるまでケアしてくれるのは心強いですし、正しい英語学習サービスの方向だと思いました。
まとめ
数ある英語コーチングスクールの中で、STRAILは値段はお手頃なのですが、専門性はかなり高いことを改めて実感しました。
第二言語習得研究に基づくメソッドはインプットに偏重する傾向がありますが、適切なアウトプットトレーニングを同時に行うことで、より高い効果が生まれるのではないかと思いました。
無料体験授業でおこなうアセスメントを受けるだけでも、自分のスピーキングの弱点がみえてきて今後の学習に役立つと思いましたよ。気になる人はぜひ公式サイトをチェックしてみてください。