バイリンガルセンターは横浜の綱島と北山田にあるスクールです。

バイリンガルセンター Richard先生
ネイティブ講師であるRichard先生の体験レッスン

バイリンガルセンターは「ATAL法=アクティブ・ティーチング、アクティブ・ラーニング法」を大切にしています。

簡単に言えば「積極的に教え、積極的に学ぶ」ということでしょうか。英語を学ぶうえで、積極的な姿勢はとても大切だと思います。では具体的に「ATAL法」とはどのような教え方なのでしょうか。

またバイリンガルセンターを設立した祷代表は、英語だけでなくフランス語もマスターし、通訳として活躍されてきた方。そんな語学の専門家が設立したスクールにはどのような特徴があるのでしょうか。

体験レッスンを受け、お話を伺ってきました。

記事の目次

バイリンガルセンターの特徴

バイリンガルセンターの校舎は横浜の綱島と北山田にあります。設立は1990年で、30年近い歴史があります。英語だけでなく、フランス語や中国語のクラスもあります。

ATAL法という独自の教授法

バイリンガルセンターでは、独自に開発した教授法ATAL(アクティブ・ティーチング、アクティブ・ラーニング)法を使って指導します。

まず生徒と講師は、それぞれの立場で英語学習に対して責任を持ちます。生徒はしっかりと予習復習をこなします。講師は綿密にレッスンを準備し、生徒が最大限の力を発揮しながらたくさん発話できるよう努めます。

また英会話のレッスンはすべて英語で行われ、日本語を介さず英語で考えて話す訓練をします。初学者でも積極的に英語での会話に参加できるよう工夫されています。

さらにレッスン中は、積極的にトライアル・アンド・エラーを繰り返すことが奨励されています。間違いをせずに英語が上達することはありません。

そして、なによりも英語の学習を楽しむこと。楽しむことによって学習効率が高められることが脳科学研究で証明されているそうです。

これら全てがバイリンガルセンターのATAL法の特徴です。

ATAL法を身につけた優秀な講師

バイリンガルセンターの講師は、ATAL法を身につけた、教育に情熱を持った方ばかりです。特に日本での指導歴が長い方が在籍されています。

年齢と目的別に多彩なコース

バイリンガルセンターは幼児から高校生まで多くのクラスがありますが、ここでは成人向けの一般会話クラスの料金を紹介します。

コース 人数 月謝(税込)
グループ
(50分x週1回)
2~5名 13,200円
プライベート
(50分x週1回)
1名

28,600円

初期費用としては入学金16,500円と教材費がかかりますが、それ以降は月謝のみ。年会費や設備費などは一切ありません。

これ以外にも「英会話のための文法コース」「シニア英会話コース」「ビジネス英語コース」「TOEICコース」「TOEFLコース」「英検コース」など数多くのコースが設定されています。

バイリンガルセンターの本棚
本棚には色んなニーズに応えるテキスト

英会話初心者のために、日本人講師担当のクラスや、日本人講師によるサポートがあるクラスもあります。子供~大人まで、初心者~上級者まで、レベルと目的に合ったクラスを受講できるのが強みです。

詳しくはホームページのコース一覧から確認できます。

バイリンガルセンター北山田校に行ってきました

バイリンガルセンター北山田校は、横浜市営地下鉄グリーンラインの北山田駅から歩いて3分のところにあります。

バイリンガルセンター北山田校

バイリンガルセンター看板

住宅街にある戸建の校舎ですが、「英会話」や「フランス語」などの張り紙がしてあったので、すぐに分かりました。

バイリンガルセンター北山田校の入り口

バイリンガルセンター北山田校の室内

バイリンガルセンター北山田校の室内

マンツーマンの体験レッスンに参加

まずは体験レッスンを受講しました。担当はRichard先生。

バイリンガルセンター リチャード先生

Richard先生はアメリカ人ですが、生まれはドイツで育ちはイタリア。父親が軍人で子供時代は色々な地域を移動して育ったそうです。高校生のころにアメリカに戻り、ワシントンDCで高校時代を過ごしました。

成人してからは、アメリカの小学校の先生を経て、タイで英語を教え、その後来日。当初は日本での滞在は1年ほどと考えていたそうですが、日本が気に入ってしまい、今年で20年になるそうです。

レッスンの始まりに、レッスン中には2つのルールがあると説明を受けました。

  • ルール1:日本語を使わないこと
  • ルール2:たくさん質問をすること

また分からない言葉が出てきたら、以下の表現を手がかりにして質問するように言われました。

「How do I say this?(どのように言いますか?)」
「What does 〜 mean?(どういう意味ですか?)」
「How do you spell that?(どういうスペルですか?)」

それでも言えないときは次のように言われました。

draw picture.(絵を描いてみる)
make sound.(音を出してみる)

またどう質問してよいか分からなくなったら、以下(5W1H)を手がかりに質問するように言われました。

「What、When、Where、Why、Who、How」

今回使ったテキストはオクスフォード社出版のHeadwayのレベル3(advanced intermediate)です。

バイリンガルセンター テキスト

テキストの中のクイズを扱いました。

In which country do men and women live the longest?
(a) Japan (b) Germany (c) The U.S.

バイリンガルセンター テキスト

この質問で私は (a) のJapanと答えました。これは正解できたのですが、そのあとなぜそう思うのかと聞かれました。

Richard先生:Why do you think Japanese people live longer than American people?
(なぜ日本人はアメリカ人より長く生きるのでしょうか?)

:I think one of the reasons is food culture.
(一つには食文化の違いがあると思います。)

Richard先生:What do Japanese people eat that makes them healthy?
(日本人が食べるもので、健康に繋がっているものはなんですか?)

私が言葉に詰まっていると、ホワイトボードに書いてある困ったときのフレーズを使うように言われました。

Richard先生:(ホワイトボードを指して)How do I say ...

私はここで「発酵食品が多いから」と答えたかったのですが、「発酵食品」が分からなかったので、次のように続けました。

:How do I say something like natto, sake?
(納豆と日本酒のようなものは何と言いましたか?)

Richard先生:I'm not sure what natto and sake have in common, but natto is very healthy, because it's soy beans.
(納豆と日本酒の共通点は分からないですが、納豆は体によい食べ物ですよね。なぜなら大豆でできていますから)

私が探した単語は大豆ではなかったので、他の言葉を探していると先生が私の探している言葉に気づいてくれました。

私:Soy beans and…
(大豆とそれから...)

バイリンガルセンター リチャード先生

Richard先生:Oh, I got it. For example, sake, beer and wine…
(分かりました!日本酒、ビール、ワインなど(に含まれているもの)ですね。)

それで先生が教えてくれた言葉が「fermented」。

:How do you spell that?
(どういうスペルですか?)

Richard先生:F-E-R-M-E-N-T-E-D. So, Japanese people eat a lot of fermented food.

先生が提示してくれた手がかりを使って「fermented」という言葉を知り、文章を完成させることができました。

Richard先生は生徒である私が発話するために多くの手がかりを提示してくれたので、話す機会が多いクラスだと感じました。

祷代表にインタビュー

バイリンガルセンター 祷代表

海外の若者は誰でも英語を話せるのに日本人が話せないのが不思議でした

ーー 簡単に祷代表の経歴について教えてください。

祷代表:私は奄美大島出身で高校卒業後に東京に来ました。大学卒業後にフランスへ2年間留学し、そのあともフランス語の通訳として30歳までフランスにいました。

そのあと日本に戻って、京都で高校の国語教師を4年間していたのですが、自分で語学スクールを始めたいと考え、アメリカに留学しました。

海外生活が長かったこともあって、海外の若い人はなぜみんな英語を喋れるのだろう、なぜ日本では中高6年間の会話を学んでも話せるようにはならないのだろう、という思いがずっとあったからです。

アメリカでは、カリフォルニア大学バークレー校で外国人のための英語教授法を学びました。そこで半年間滞在し英語教授課程を修了しました。

ーー 帰国してすぐにバイリンガルセンターを設立されたのですか?

祷代表:そうですね。1990年に最初は綱島校を設立しました。その5、6年ほどあとに北山田校を開校しました。

バイリンガルセンター 室内
壁には表彰状などが並んでいます

英語はスポーツに似ています。学んだ知識を「運用してみる」ことが大切です

ーー バイリンガルセンターの設立趣旨についてもう少し詳しく教えていただけますか?

祷代表:日本の中学校でやっている英語は、日本人の先生が日本語で文法を説明したり、英文を日本語に訳したりするわけです。だから理解をすることはできますね。

これが数学とか理科などの学問であれば、理解だけで問題はありません。ところが英語は学問ではありません。それよりはスポーツとか楽器の演奏に似ているものです。だから学んだ知識を運用する機会が必要です。

日本の中高ではそういった機会が絶対的に少ない。それで、そういう運用する機会があるスクールを作ったら役に立つんじゃないかと思ったのです。

ーー なるほど。よく分かりました。通っている生徒さんはどういう方が多いですか?

祷代表:年齢層は幅広く、3歳から70歳くらいの方が通っています。小学生、中学生、高校生、成人まで幅広いですね。

90年代は円が強かったので、海外旅行で英語を使いたいからと通われていた方が多かったですね。OLの方とか子育てが終わった50代の方が多かったです。

2000年代ころから変化が出てきて、ビジネスで実際に使う必要があるから学びたいという人が増え始めました。

そのころは日本が中国とか東南アジアとかに工場を作っていた時期で、そういったことに関わっている方が実際に英語を使う必要が出てきたためです。

それと30代や40代の方で、経理や不動産など英語が直接関係ない職種の方が、自分のキャリアアップのために学ぶ、という人も増えました。今もそういった傾向が強いです。

ーー 次に、英語上達にとって大切なことを教えてください。

祷代表:「好きこそものの上手なれ」と言いますように、好きであればやりますよね。やったものは上達し、上達すると脳は喜びます。これはいいサイクルです。

逆に、好きでないものはなかなかやりません。やらないと上達しないし、上達しないと脳は楽しくありません。非常に悪いサイクルです。

バイリンガルセンター 祷代表

それをいかによいサイクルに回していくかということが大切です。それには真剣に学びたいという気持ち、英語を習得するためには労を厭わないということが大切です。

講師はATAL法を使って、生徒さんが積極的に会話に参加できる工夫をしています

ーー ATAL法とはどういうものか詳しく教えてもらえますか?

祷代表:「学ぶ方も教える方も積極的に取り組もう」ということです。

例えば、小学生のクラスでは椅子に座らないでレッスンをすることがあります。

ただ座って教科書を読んで「walk」とか「swim」とかやってもつまらないですから。身体を使って実際に歩きながら「walk」と覚えていくわけです。

先生も覚えてもらうために色々仕掛けをするわけです。

大人の場合、実際に歩いてもらうということはありません。ではどういったことをするかというと、私が直接教える場合はパターンプラクティスを取り入れています。

どういうものかといいますと、瞬間的に文を作ってもらいます。例えば「I like apples.」という文がありますね。つぎにこの文の主語を置き換えてもらいます。

  • You like apples.
  • He likes apples.
  • She likes apples.
  • They like apples.

これを考えずに瞬時に答えられるまで練習してもらいます。

それができるようになったら、主語を変えるだけでなく、肯定文から否定文や疑問文を作ったり、時制をずらしたり、といったことで様々なパターンの文を瞬時に作れるようにトレーニングするわけです。

講師側も積極的に会話してもらうように仕向けるし、生徒さんも積極的に会話に参加してください、ということですね。

ーー なるほど。実際、私も体験レッスンではたくさん話ができたように感じました。

英語を話せるようになるには大量のインプットが必要。自宅でインプット、スクールでアウトプットします

ーー 英会話ができるようになりたいという方は多いですが、それにはどういったことが重要だとお考えですか?

祷代表:まず前提として「話す」「書く」ことができるようになるためには、大量のインプットが必要です。

アメリカやイギリスにいるなら、一日中、英語に晒されている環境なので問題ありませんが、日本ではそうではありませんね。

週に1回しかレッスンに通っていないのであれば、非常に時間は限られています。ですので教室はアウトプットの練習をする場にして欲しいと思っています。

バイリンガルセンターの室内

「聴く」と「読む」は家や通勤の途中でもできます。自宅でインプットし、ここはアウトプットの場所にしてください。アウトプットは相手がいないとできませんし、書くことも添削する人が必要ですから。

ーー 分かりました。語学の学習に王道なしということですね。これまで長く指導されてきて、日本人に多く見られるつまずきやすい点はありますか?

祷代表:よくある傾向としては、最初から完璧に喋ろうとすることですね。文法も発音も含めてすべて完璧の状態で話そうとします。

スキーでもスケートでも、転ばないで習得できるようになる人はいないでしょう。語学だって間違いをせずに上達した人はいません。

新しく覚えたことを実際に使ってみるとき、慣れないうちは間違いがあって当然です。たくさん間違いをした方がよいのです。間違いが恥ずかしい、嫌だという人はできるようになりません。

まとめ

学習に真剣に取り組み、自宅でしっかりインプットし、間違いを恐れず発言してみる。そしてなにより学習の過程を楽しむ。バイリンガルセンターは非常に実直な指導をされている印象を持ちました。

今まで通われてきた生徒さんの傾向として、遊び半分で始める方は続かないそうですが、継続して学習していけば、みなさん実際に使える英語が身についているそうです。

初心者から始めた場合でも、多くの方が中級者、上級者に到達しているとか。

また講師が積極的に生徒に話をさせるメソッドを持っており、私も体験レッスンではたくさん話ができたように感じました。

レッスンはすべて英語で行われるので、初学者の人はついていくのが大変だと思いますが、頑張ってついていけば、きっと効果が実感できると思います。

英会話ができるようになりたい、と思う人は無料体験レッスンに申し込んでATAL法を体験してみてください。