「ビジネスパーソンが本気で学ぶ2ヶ月」というスローガンのもと、ビジネス英語に特化した短期集中の英会話学習プログラムを提供する「レアジョブ本気塾」で体験レッスンを受けてきました。

レアジョブといえば、オンライン英会話大手の企業。筆者は、2ヶ月集中の短期プログラムを、レアジョブがオンラインとオフラインをどのように融合させて実施するのかに大変興味がありました。

今回の体験レッスンで感じたのは、レアジョブ本気塾は「本気塾」という名前通り、2ヶ月間相当な学習時間のコミットが必要となりますが、確実にビジネスで使える英語力を伸ばせる場所だということです。

  • 英語の基礎力はあるが、コミュニケーションに問題がある人が力をつける
  • オンライン英会話使い放題で、アウトプットの総量を圧倒的に増やせる
  • ライティング練習にも注力することで、目的に沿った発話ができるようになる

以下で特徴についてお伝えいたします。

記事の目次

レアジョブ本気塾の特徴

レアジョブ本気塾は、基礎力はあるが英語でのコミュニケーションに支障があるビジネスパーソンが、円滑なビジネスコミュニケーションを身につけるための「塾」です。

初中級者以上が、ビジネス英語力を飛躍的に伸ばすのに最適な場

レアジョブ本気塾では、中学校レベルの単語の学習や文法の振り返りは行いません。

ある程度、英語の基礎力があることを前提として、英語のコミュニケーションに支障がある生徒さんそれぞれが置かれた状況、課題、目標を把握した上で、完全カスタマイズのレッスンを提供します。

生徒さんに寄り添って学習を一緒に進めていく「トレーナー」はみな日本人で、苦労して英語を習得した経験を持ちます。このため、生徒さんがどの点で困っているかを経験を踏まえて理解することができます。

オンラインレッスン受け放題

レアジョブの本業は、フィリピン人講師によるオンラインの英会話レッスン提供です。レアジョブ本気塾の生徒さんは、受講期間中、無制限でこのオンライン英会話レッスンを受けられます。

回数制限が一切なく、マンツーマンのレッスンとなりますので、アウトプットできる量が圧倒的に多いのが特徴です。

レアジョブのフィリピン人英語講師は、採用率1%の試験を突破してきた実力派講師です。

筆者も体験レッスン時にオンラインレッスンを体験しましたが、フィリピン人講師の英語はなめらかなアメリカンアクセントで、全く違和感を感じませんでした。

本気で英語を伸ばすために、1日2時間の英語学習を

いくらトレーナーやオンライン英会話の講師が優秀でも、実際に英語学習を行い努力するのは生徒さん自身です。レアジョブ本気塾では、1日2時間の英語学習を推奨しています。

「仕事も忙しいのに、1日2時間はどう考えても無理だ」と思われるかもしれませんが、この2時間には通勤中の英語リスニングも含めることができます。

例えば、通勤に片道30分かかっている方は、2時間のうち1時間は移動中のリスニングとしてカウントできます。

ちなみに、オンライン英会話は毎日1時間の受講が推奨されています(レアジョブのオンライン英会話2コマ分です)。

これ以外には、レアジョブ本気塾の特徴でもあるライティングの練習があります。ライティングの重要性については後に詳しく紹介します。

レアジョブ本気塾に行ってきました

レアジョブ本気塾は、JR山手線の原宿駅から徒歩9分、または地下鉄千代田線、副都心線の明治神宮前から徒歩3分の距離にあります。

京セラ原宿ビルの中にレアジョブ本気塾はあります。

エレベーターのフロア表示には「株式会社レアジョブ」と記載がありますが、「レアジョブ本気塾」という記載はありません。

「レアジョブ本気塾の建物ではなく、間違ってレアジョブ本社に来てしまったかな」と思われるかもしれませんが、大丈夫です。

2Fに上がると、レアジョブの受付があります。実は、レアジョブ本気塾の校舎は、レアジョブ本社と同じ場所です。なるほど、企業の受付っぽいレイアウトなのも納得です。

レアジョブ本気塾は、レアジョブ本社の会議室をそのまま利用して行われます。レアジョブの社員さんが普段利用している会議室フロアに入っていくのは不思議な気分です。

廊下には、レアジョブのスローガンが並べられています。「ストーリーを語ろう」「変化を生み出そう」「やりたいことをやろう」と書かれていました。急成長のベンチャー企業であることを感じますね。

なお筆者が行った際には、8人掛けのデスクがある会議室でレッスンとなりました。通常マンツーマンレッスンとなると、小さなブースを使う場合が多いので、それと比べるとかなり広くゆったりしています。

体験レッスンを受講

その後、筆者はレアジョブ本気塾の体験レッスンに参加させて頂きました。トレーナーは、長期海外滞在経験がない中で、英語を苦労して習得された経験を持つ、中野さんです。

まず中野さんによる丁寧なカウンセリングから始まります。筆者の現在の仕事、英語を使用する頻度や状況、英語を使う上での課題、どのように英語力を伸ばしたいかという点を掘り下げて聞かれます。

「ビジネスで通用する英語力を身につけたい」といっても、現在の英語力、どのスキルを伸ばしたいか、現在の課題などは生徒さん一人ひとりで異なります。

よって、丁寧に生徒さんの英語力の現状とゴールを確認していく点には好感を持ちました。

なお筆者は「多人数の英語での電話会議が苦手」「状況に応じた正確な表現がまだ苦手な部分がある」と伝えました。

この点については、レアジョブ本気塾でレッスンを受け、毎日自習を行うことで伸ばせるとアドバイスを頂きました。

続いてオンライン英会話のレッスンを受講します。中野さんが、筆者の正面にノートパソコンを置き、筆者の横に座る形でオンラインレッスンを受講します。

オンラインレッスンは、体験レッスン受講者の英会話力を測定するのが目的です。このシートに沿ってフィリピン人講師とSkypeで会話を進めていきます。

筆者は、英語の表現力や意思疎通の面で問題ないとフィードバックを頂きましたが、発音に関して中野さんから指摘(確認)がありました。

  • 「three」という発音が「tree」に聞こえました。
  • 同じ「th」発音の「third」は正しく発音できていたので、学んで来られた英語のアクセントのためでしょうか。

これは、筆者が単に間違って発音しただけだったのですが、中野さんは筆者の小さな発音の違いも聞き漏らさずに聞いてくださっていたことがよく分かりました。

その後は、レアジョブ本気塾のプログラムの解説をしてくださいました。まず、レアジョブ本気塾では、週に1回生徒さんとトレーナーが面談(レッスン)するのですが、その際には以下4点に注力しているそうです。

  • プレゼンテーションとフィードバック
  • ディクテーションの確認
  • オンラインレッスン(10分間)
  • フィードバックならびに学習計画の作成

教材はレアジョブのオリジナル教材で、オンラインから提供されていますので、紙のテキストを持ち運ぶ必要はありません。また、課題の管理もオンラインで行われています。

レアジョブ本気塾の松岡さんにインタビュー

続いて、レアジョブ本気塾でマーケティングを担当されている、松岡さんにお話を伺いました。

英語学習で悩んだ経験のある人間が責任者として、ビジネスパーソン向けに立ち上げたのがレアジョブ本気塾です

ーー レアジョブ本気塾を始めた理由について教えてください。

当社の本業はレアジョブオンライン英会話です。このオンライン英会話を提供する中で、オンライン英会話を自分で使いこなして英語力を伸ばすことが難しいビジネスパーソンが多くいることが分かってきました。

こうした「オンライン英会話を使いこなせなかった」方々が効果的に英語力を伸ばすために、当社として何を提供できるか考えていました。

そこでかつて英語学習で苦労した経験のある責任者が「ビジネスパーソン向けの通学型サービスを提供したい」と立ち上げたのが「レアジョブ本気塾」です。

ーー 多くのビジネス英語学習では、スピーキングとリスニングに特化したものが多いですが、ライティングに力を入れているという点には驚きました。

発話前のライティングとそのフォローアップに力を入れています。生徒さんには、英作文の時間を確保していただき、日本語にはない論理構成のもとでしっかりした文章を作成できるようになってもらいます。

生徒さんのライティングは添削するだけでなく、音源化しています。こうした練習を繰り返すことで、話を論理的に組み立てて口頭で説明する能力(スピーキング)の向上に繋がります。

ちなみに、この作業を全てレッスン時に行うのではありません。

トレーナーとの面談(レッスン)前に、生徒さんのビジネス課題のライティングを添削、音源化、そして暗唱できるレベルにしてもらい、ビジネスの場でしっかり伝える力を養います。

オンラインレッスンもこの流れで活用してもらっています。

ーー レアジョブ本気塾受講期間は、レアジョブオンライン英会話受け放題とは太っ腹ですね。

オンライン英会話が受け放題になると、生徒さんがアウトプットできる時間が明らかに違ってきます。

多くのコーチング型の英語学習サービスは、アウトプットできる時間はトレーナーとのレッスン時間に限られますが、レアジョブ本気塾の場合、毎日何時間でもアウトプットできます。これは大きな強みです。

ーー シャドーイングではなく、ディクテーションを推奨している理由は何でしょうか。

シャドーイングだと、聞けている音と、聞けていない音が分からないのです。これだとリスニングを強化する上で障害となるため、あえてディクテーションにしています。

2ヶ月間ディクテーションを続けると、リスニング力が飛躍的に向上します。

英語学習に挫折した経験のある日本人トレーナーだから、正しく学習提案ができ、生徒さんも理解できる

ーー トレーナーが全員日本人なのも特徴的ですね。

レアジョブ本気塾のトレーナーは全員、自らが英語学習で挫折した経験を持っています。この「挫折経験を持っていること」が教えるうえで強みになります。

英語学習に挫折した経験があるため、生徒さんが納得できる説明をするよう心がけるようになるのです。よって、あえてネイティブでなく日本人トレーナーが英語学習の提案をするようにしています。

ちなみに、ネイティブから英語学習に関するアドバイスを受けても、実際のところ6割くらいしか理解できていない人が多いのです。

生徒さんが「正しいアドバイスを正しく理解する」には、英語学習に挫折した経験のある日本人トレーナーの方が適任です。

そして、英語ネイティブの知見が必要になったら、いつでもオンラインレッスンを受けられるのは、レアジョブ本気塾の強みですね。

ーー いわゆるコーチング型のスクールはTOEIC対策が多いですが、レアジョブ本気塾はそうではないのですね。

その通りです。レアジョブ本気塾はビジネス英会話力を伸ばすことにこだわっています。TOEICの点数を伸ばそうとすると、英会話力が伸びないことがあります。

これだと、いざ海外出張、海外赴任しても英語を話せないのです。ビジネスの場で英語を話せるようになることと、TOEICの点数を上げるのでは、英語学習の要素が異なります。

「挫折の波」が1回のうちに修了する。だから3ヶ月ではなく2ヶ月

ーー 多くのコーチング型スクールは3ヶ月ですが、レアジョブ本気塾が2ヶ月の理由は何でしょうか。

レアジョブ本気塾では、1日2時間の英語学習にコミットいただいています。通勤中のリスニングも含めて2時間です。とはいえ仕事をしながらとなるため、かなり大変であることは間違いありません。

こうしたハードな学習スケジュールを過ごしていると「挫折の波」は2度やってきます。まずは1ヶ月が終わったタイミングで中だるみしがちです。この最初の1回は何とかフォローすることで乗り切れる生徒さんがほとんどです。

しかし、2ヶ月が終わった段階でやってくる「挫折の波」は、トレーナーが一生懸命フォローしても、乗り切るのが難しい生徒さんが多いのです。

よって、生徒さんが1回だけ「挫折の波」を乗り越えればプログラムが修了でき、英会話力がつくように「2ヶ月」にしています。

ーー 生徒さんの年代、業種、目的、男女比についてお教えください。

30代前半から50代前半の方が一番多いですね。業種は広いです。IT、会計、製薬、製造業などです。

受講の目的は「海外赴任が決まったので英会話力を短期間で伸ばしたい」というニーズが多く、英会話力を実践的に伸ばしていける点を評価していただいています。男女比は6:4でやや男性が多いです。

まとめ

レアジョブ本気塾は、2ヶ月という短期間でビジネスに必要な英会話力を身につける「塾」です。

2ヶ月間は毎日2時間(通勤中のリスニング時間含む)の学習が求められるため、決して楽ではありません。本気でコミットする必要があります。

そのために英語学習に挫折した経験のある日本人トレーナーが2ヶ月間、生徒さんと一緒に伴走してくれます。

スピーキング向上のためにはプレゼン練習に加え、論理的説明力を養うライティングを導入。リスニングにはディクテーションや語彙強化。そしてオンライン英会話でアウトプットの絶対量を増やす。

この三本柱で確実なビジネス英会話力を養います。それぞれの学習を日々どう組み合わせればよいかは、各生徒さんのゴールへの近道考えた上でトレーナーが提案してくれます。

ビジネス英会話力を伸ばしてビジネスの成功を望むビジネスパーソンは、ぜひレアジョブ本気塾の門を叩いてみてはいかがでしょうか。