• この記事は2018年に訪問した際の情報です。最新の情報は記載内容とは異なる場合がございますので、公式サイトでご確認ください。

オンライン英会話に詳しい方は「QQEnglish」という名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。オンライン英会話では珍しく講師が全員TESOL資格を持っており、全体的な満足度が高い会社です。

2018年5月、QQEnglishは日本国内に初となる校舎をオープンさせました。

QQEnglishはフィリピンのセブ島にも2つの校舎を持っています。そこで教えている講師は約1,400人。毎年多くの日本人生徒さんがセブ島に留学して英語を学んでいます。そんなQQEnglishが最近オープンした大阪校。どんなレッスンが受けられるか、気になりませんか?

今回の訪問では、オンラインレッスンやセブ島留学で好評な「QQEnglishの良さ」が大阪校でもしっかりと引き継がれていることが分かりました。

  • 日本国内でカランメソッドを対面受講できる(かなり珍しい)
  • レッスンはマンツーマンのみ。お手頃な料金でたくさん発話

大阪校では今流行りの「コワーキングスペース」の一部を使ってレッスンを行っています。留学のための休みが取れない会社員の方も、セブ島留学に行く気持ちで大阪にてカランレッスンを受けることができますね。

記事の目次

QQEnglish大阪校の特徴

それではまず、QQEnglish大阪校の特徴を見ていきましょう。

「カランレッスン」を対面で受講

オンライン英会話業界で知名度の高いカランメソッド。しかし国内にて対面で受講できるスクールはかなり限られています。(カランレッスンって?という方はこちらの記事を読んでくださいね)

今回当サイト管理人の岩田が大阪校でカランレッスンを受けてきたのですが、やはり対面には対面の良さがあると感じました。

生徒の視点から先生の英語がクリアに聞こえるのはもちろん、先生も生徒の声を聞き取りやすいのか、発音までしっかり訂正してもらうことができました。

またカメラのせいで視界が限られているオンラインレッスンに比べ、先生がより大きく動作を行うことができます。自分の声と重なってしまい講師の声がかき消されたなんてことも、対面であればほとんどありません。

セブ島で講師トレーニングを担当した講師

セブ島にあるQQEnglishの校舎には約1,400人の講師が在籍。現在大阪校でレッスンを担当している講師は、セブ島で長年経験を積んだだけでなく、他の講師のトレーニングまで担当していた優秀な講師です。

マンツーマン50分4,290円~。大手の半額程度

大阪中心部でマンツーマンレッスンを受けようと思うと「高いのでは?」という印象を持つ方が多いでしょう。実際に大手スクールでは40分あたり6,000円台~8,000円台が相場です。

しかしここでもオンライン英会話やセブ島留学の良さを活かしています。「英語学習を続けてほしい」との思いから、50分単価は4,290円(税込)~に設定しています。

プラン名 回数 料金
がっつりトークプラン 40回/100回分をまとめ買い 50分 4,290円~
マンスリープラン 月々決まった回数を受講 50分 5,478円~

チケット制の「がっつりトークプラン」は単価がマンスリープランよりもお得。マンスリープランは月2回・4回・6回の受講から選択でき、英語学習を習慣化させたい方におすすめです。

レッスン内容としてはカランメソッドの他、あらゆる話題に沿って実践会話力を伸ばす「トピックカンバーセ―ション」、目標点数に応じて効果的に学ぶ「TOEIC対策」などがあります。

QQEnglish大阪校を訪問

QQEnglish大阪校のレッスンは「D-SPOT-COM本町」というコワーキングスペースで行われます。本町駅と心斎橋駅から徒歩5~6分ほどです。

ビルの9Fにあるため眺めがよく、またウッド調の落ち着いた内装が印象的です。

開放感のあるおしゃれな内装ですが、カランレッスンは個室で行われるため、まわりの音は気になりません。

カランレッスンを体験

今回私はカランメソッドの体験レッスンを受講させていただきました。カランレッスンの進め方はオンライン英会話とほぼ100%同じでしたが、同時に「カランレッスンを対面で行うことのメリット」を感じることができました。

担当してくださったのはモンテ先生。笑顔でレッスンルームへと招いてくださいました。

通常はまずレベルチェックを行うそうなのですが、私はQQEnglishを含めいくつかのオンライン英会話でカランレッスンを受けたことがあり、その旨を伝えました。レベル3まで修了していると言うと「ではそのあたりのレベルからやりましょう」とモンテ先生。

さっそく先生のあとに続いて、単語や文章をリピートします。

先生:I am speaking  :I am speaking.
先生:(親指と人差指で「縮める」動作をしながら)I'm speaking. :I'm speaking.

先生:You are speaking.  :You are speaking.
先生:(親指と人差指で「縮める」動作をしながら)You're speaking. :You're speaking.

(※)カランメソッドには「省略できる部分は全て省略する」というルールがあり、これを「Contraction」と呼びます。

そしてモンテ先生が「現在進行形(Present Continuous)はどんな場面で使われるか」を英語で説明。「今行っている動作を示すとき」に使うとのことで、その後は先生の質問に私が答えていきます。

先生:(本を閉じながら)What am I doing? What am I doing?
:You’re closing the book.

先生:Are you speaking English? Are you speaking English?
:Yes, I'm speaking English.

次は現在進行形の否定文と疑問文。主語を変えながらどんどん似たような質問をされるので、私もどんどん答えていきます。ちなみにテンポはかなり速いです。

先生:Are you speaking Japanese? Are you speaking Japanese?
:No, I'm not speaking Japanese. I'm speaking English.

先生:Are you standing on the floor? Are you standing on the floor?
:No, I'm not standing on the floor. I'm sitting on the chair.

次は「現在形(Present Simple)」の練習。こちらは現在行っている動作ではなく、普段から行うかどうかという「General」な場で使うとのこと。

先生:(椅子に座った状態で)Am I going to the door? Am I going to the door?
:No, you aren’t going to the door; you're remaining on the chair.

先生:Do I go to the door after the lesson? Do I go to the door after the lesson?
:Yes, you go to the door after the lesson.

こちらも否定文・疑問文と練習していきます。最後に復習タイムがあり、体験レッスン終了。「先生が質問→私が答える」の繰り返しで25分があっという間に過ぎていきました。

高速なテンポとミスは全て修正するというルールから、多少のスパルタ感があるカランレッスン。「もっと自由に会話したい」という方もおり、好き嫌いが分かれるメソッドではあります。

ですが今回あらためて体験レッスンを受け「カランレッスンを対面で受けるメリット」を実感しました。個人的にオンラインレッスンでは「どの答えを言えばよいか分からない」場合があります。しかし対面だと、

  • 先生のジェスチャーがはっきりと見えるため、答えをイメージしやすい
  • お互いの英語が聞き取りやすいため、発音まで丁寧に訂正してもらえる

などのメリットがあります。(オンラインと対面では料金が全く異なるため、一概には比べられないのですが。)

とてもスムーズだったため、ひたすら発話できたカランレッスン。モンテ先生がかなりのトレーニングを積まれてきたということが伝わってきました。

井上さんと工藤さんにインタビュー

体験レッスンのあとは、井上さんと工藤さんにお話を伺いました。体験レッスンから入会後のカウンセリングまで、一貫してサポートを行われているお二人です。

目標をしっかり持たれている方に、おすすめしたいです

QQEnglish大阪校はどんな方たちにおすすめかどうか、質問してみました。

井上さん:「目標を明確に持っている方」におすすめしたいと考えています。そしてやる気がある方たちですね。レベルについては初心者からビジネス英語希望の方まで、幅広く対応できます。

なるほど。ということは宿題なども出るのでしょうか。

工藤さん:それぞれの生徒さんに合わせて講師が宿題を出しています。その日つまづいた箇所の復習や、日常の出来事を文字に起こすライティングなどですね。そのライティングの宿題で書いてきた内容を、レッスンのはじめに講師とシェアしたりします。

1,400人という人数の中から選ばれた、自慢の講師たちです

2018年5月にオープンしたばかりのQQEnglish。現在は何人の講師がいらっしゃるのでしょうか。

井上さん:大阪校に在籍している講師は2名です(2018年8月現在)。今後、徐々に増えていく予定です。QQEnglishはセブ島に2つの校舎を持っており、約1,400人の講師が働いています。そこで指導経験を積み、他の講師のトレーニングまで担当していた大変優秀な講師が、現在大阪で教えています。

私はみんなの英語ひろばを運営する中で、日本ではまだまだネイティブ講師を希望する方が多いと感じています。QQEnglish大阪校の講師はフィリピン出身とのことですが、その点はどのようにお考えか聞いてみました。

工藤さん:そうですね、ネイティブ講師に学びたいという方が多いのは事実だと思います。そういう方たちにも、一度来校して体験レッスンを受けていただきたいと考えています。QQEnglishの講師は、とても可愛らしくて親しみやすいと評判です。また同じアジア圏出身ということで、安心感を抱く生徒さんもいらっしゃいます。

カランメソッドを通して「ネイティブの英語がゆっくり聞こえる」ことを目指します

レッスンは全てマンツーマンだと思うのですが、具体的にどのようにレッスンを進めていくのでしょうか。

工藤さん:QQEnglish大阪校では大きく3つの型を用意しています。

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①PPPメソッド
初~中級者向け。テーマとなる文法や表現を使えるようになるためのメソッド。テーマ導入(Presentation)、練習(Practice)、発話(Production)の略。ロールプレイをたくさん行う。

②カランメソッド
トレーニングの要素が強く、瞬発力が必要なメソッド。

③タスク・ベース学習
中~上級者向け。まず生徒さんの目標と現時点の英語レベルのギャップを把握。そこに足りないものを補う形で学習。生徒さんが英語を必要とするシチュエーションにフォーカスし、そのための英語力を伸ばす。
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これら3つの型を上手く組み入れながら、生徒さん一人ひとりのためにオーダーメイドカリキュラムを作成しているそうです。

私が先ほど体験させていただいたカランメソッドには、どのような良さがあるとお考えですか。

工藤さん:カランメソッドでは講師がかなり速いスピードで話しますし、また生徒さんが答えを考えて黙ってしまう時間もありません。そのため「聞く・話す」量が自然と多くなります。最終的には通常のネイティブの英語がゆっくりと聞こえるようになることを目指します。

また「ミスは全て修正されるから、自分の弱点に気付きやすい」という良さもあります。通常のフリートークですべてのミスを訂正するのは難しいですし、そうすると会話の流れが止まってしまいますからね。

通学レッスン・自習・オンラインレッスン・交流など「学習環境のブレンド」が強みです

最後にQQEnglish大阪校の強み、そして当サイトの読者のみなさんへのメッセージを伺いました。

工藤さん:QQEnglish大阪校では「学習環境のブレンド」を掲げています。ここはコワーキングスペースなのですが、レッスン後の1時間は無料でこちらのスペースを利用して自習していただけます。またオンラインレッスンとの併用で発話量を増やすこともおすすめしています。

レッスン後に静かな環境で自習ができるのはよいですね。またセブ島留学について相談ができるのもQQEnglish大阪校ならではの強みだと思います。

井上さん:さらにMeetupなどのイベントも企画しています。QQEnglishについて知っていただくだけでなく、英語を学習するみなさん同士が交流できる場を用意しています。

オープンからまだ数ヶ月の大阪校ですが、新しい取り組みなどは計画されていますか。

工藤さん:1日4~5コマx2~3日間、短期集中型でレッスンを受けられるプランを考えています。プチ留学というイメージですね。

まとめ

対面でカランレッスンを受けられる数少ないスクール「QQEnglish大阪校」。先生のジェスチャーが見えやすく、英語も聞き取りやすいため、いつもに増して発話機会の多いレッスンだったと思います。

また大人になると学習目的もスケジュールもレベルも、人それぞれ異なると思います。そのためグループでなくマンツーマンで学ぶというのはとてもよい選択肢だと思います。それがお手頃な価格で実現できるのも嬉しいですね。

大阪校では1,400人以上のトップともいえる講師に受講できるとのことで、今回はカランレッスンでしたが、ぜひトピックカンバセーションなどでのレッスンも受けてみたいと感じました。

レッスン後にコワーキングスペースを無料で利用できたり、生徒さん同士が交流できる場があったりと、英語学習を通してコミュニティの輪を広げたいという方にもおすすめです。まずは体験レッスンやイベントに参加されてみてはいかがでしょうか。