・2024年4月現在、C.ダイアナEnglish Schoolはオンラインでの英会話レッスンのみを提供しています。また、新規入会者の受付も停止しています。
横浜に「初心者に優しいスクール」があると聞いて、C.ダイアナEnglish Schoolで体験レッスンを受けてきました。
C.ダイアナ English Schoolの公式サイトには、「初心者に最適」「ゼロからでも安心」と書かれています。
ただ日本の英会話業界は初心者による需要が高いためか、そのように書いているスクールは意外と多いんですよね。本当に初心者に向いているかは、実際に行ってみないと分かりません。
C.ダイアナEnglish Schoolは、本当に初心者にオススメできるスクールでしたよ。逆にいえば英会話に自信がある方は、他のスクールを当たったほうがいいかもしれません。
初心者に特化しているからこそのサービスが、C.ダイアナEnglish Schoolの魅力だと感じました。リラックスした雰囲気のなかで、日本語を使いながら、基礎文法から丁寧に教えてもらえます。
C.ダイアナEnglish Schoolってどんなスクール?
まずはC.ダイアナEnglish Schoolの3つの特徴を、ひとつずつ見ていきましょう。
- 最大4名の少人数。日本人講師に基礎から学べる
- グループ50分2,475円~、マンツーマン50分4,400円
- 柔軟な予約、キャンセル対応
最大4名の少人数。日本人講師に基礎から学べる
C.ダイアナEnglish Schoolは初心者に特化したスクールです。講師は全員が日本人で、日本語を使って英語を学びます。
コースは大きく分けて、一般向けの日常英会話コースと小中高生向けの小中高生4技能コースです。ここでは一般向けの日常英会話コースを紹介します。基本的にはグループレッスンで、生徒の平均人数は2〜3名。多いときでも4名ほどです。
Beginnerクラス(初心者)
英会話を習うのが初めての方や基礎からじっくり学びたい方が対象
Elementaryクラス(初級)
家族友人や趣味など身近な事柄についてであれば、ある程度会話ができる方が対象
Intermediateクラス(初中級)
比較的スムーズに会話できるが、もっと色々な表現を知って使えるようになりたい方が対象。日常会話で使う基本表現はこのレベル修了時点でほぼカバーされています。文法や語彙のレベルは中学卒業程度。
プライベートレッスン
全く英語が話せないためグループに入るのが不安と感じる方のためのコース
グループ50分2,475円~、マンツーマン50分4,400円
グループレッスンの料金プランです。
受講回数 | 月額料金 (税込) |
---|---|
50分x月3回 | 7,920円 |
50分x月4回 | 9,900円 |
1回50分あたり2,475円~と、最大4名の少人数レッスンにしてはかなりお手頃です。マンツーマンレッスンも50分あたり4,400円ほど。良心的な価格も、C.ダイアナEnglish Schoolの特徴だと思います。
柔軟な予約、キャンセル対応
予約やキャンセルには、可能な限り柔軟に対応しています。事前にお休みの連絡を入れることで、翌月末までの間に振り替えレッスンを受けることができるそうです。
C.ダイアナEnglish Schoolに行ってきました
場所は横浜駅西口のヨドバシカメラの脇道を鶴屋町方面に抜けて、環状1号線沿いにある伊藤ビルディングの7階です。横浜駅西口から徒歩4分ほどの距離です。
エレベーターで7階まで上がると、左手にC.ダイアナEnglish Schoolのサインが見えました。
扉を開けると完全に別世界。教室外の無味乾燥なコンクリートの空間とは対照的に、英国アンティーク調の家具で統一された非日常の空間が広がっています。
私が伺ったときは、ちょうど前のレッスンが終わった時間で、今回の取材を担当してくださったNaoko先生が生徒さんのお見送りをされていました。
こだわりのドリンクコーナー
教室に入ってまず案内してもらったのがドリンクコーナー。こだわり抜いて選定された紅茶やコーヒーが並べられています。紅茶が6種類にコーヒーと緑茶。それから冷たい飲み物としてルイボスティーもありました。
コーヒーはベトナム産のEVERGREENという銘柄。横浜のコーヒー問屋で仕入れてきているそうです。デロンギ社製の本格的なエスプレッソマシーンを使って、コーヒーやカフェラテを楽しめます。
緑茶は鹿児島県の知覧茶。SHARPのヘルシオお茶プレッソという機械を使った挽きたてのお茶をいただくことができます。
用意していただいたお菓子も、とてもおしゃれでした。ドリンクとお菓子はレッスン中も自由におかわり可能です。このようなサービス、嬉しいですよね。
レッスンを体験しました
今回の体験レッスンでは、初心者向けのBeginnerクラスを受講しました。1対1のプライベートレッスンです。
Naoko先生は普段、平日日中のクラスを担当されています。レッスン中は必要に応じて先生が下のようなホワイトボードを使われます。
まずはNaoko先生による英語の自己紹介から始まりました。
My name is Naoko Matsushita. I'm from Kagawa Prefecture. I live in Ofuna. I used to live in the United States. I had lived in the United States for thirteen years. I studied music therapy at the university. It uses music as a healing tool for people with disabilities or some kinds of injuries, elderly people, and those who are mentally ill or in rehabilitation. I came back to Japan about ten years ago, and I started this teaching job two years ago. I like playing ukulele and going karaoke.
松下直子といいます。香川県出身で、今は大船に住んでいます。以前はアメリカに約13年間住んでいました。(アメリカでは)大学で音楽療法を勉強しました。音楽療法とは、障害を持つ方や怪我をおった方、お年寄り、精神的な病気を抱えている方やリハビリ中の方に音楽を治療の一環として用いるものです。約10年ほど前に日本に戻ってきて、この(英語教師の)仕事は2年前に始めました。趣味はウクレレとカラオケです。
流暢な英語に面食らったところで、私の番。ですが、いきなりこのレベルの英語をスラスラ喋れる必要はもちろんありません。あらかじめ写真にあるようなテンプレートをいただき、ここに書いてある文章を穴埋めする形で自己紹介をします。
先生が「What is your name?」と尋ねれば、私はテンプレートを見ながら「I am Taka.」と答えます。次の質問の「 Where are you from?」には「I am from Yokohama.」といった具合。
またその際には、文法や表現の微妙な違いも説明してくださいます。例えば相手に趣味を尋ねる場合には、一般的に次のような2つの表現があります。
- What is your hobby?
- What do you like to do in your free time?
上の「hobby」は少し特殊なものを聞くときに使う単語。例えば「茶道をやっている」などには「hobby」という表現が使えるそうです。
下の「What do you like to do in your free time?」はより一般的な趣味を尋ねるときに使うことが多く、例えば「traveling(旅行)・cooking(料理)」のような答えを期待できます。
このように自己紹介をテーマに、基本的な会話パターンを身につける練習をしました。
まずは先生が丁寧なお手本を見せてくれて、そのあと自分でテンプレートを見れるので、これは初心者の方でも話しやすいだろうなと思いました。
自己紹介が終わると、今日の本題である「助動詞 can の使い方」のレッスン。初めて英語を習うときのような、最も基本的なところからのレッスンでした。
「can 」とは「能力がある(できる)」という意味を持つ助動詞。例えば、
I can play tennis.(私はテニスができます。)
のように動詞の前に置いて使います。助動詞のあとの動詞は原形を用いることも大切な文法ルール。また can は口を閉じないで発音するときれいに聞こえるそうです。
次に can を使った否定文の作り方。否定文では can の後ろに not をつけ、それを短縮した「can't(できない)」を用います。先ほどの例文を否定形にするとこうなります。
I can't play tennis.(私はテニスができません。)
「can't の部分をはっきり発音しないと否定文として伝わらないので、強めに発音しましょう」と教えていただきました。
次に疑問文の作成方法。疑問文では助動詞を文の先頭に出します。先ほどの例文ではこうなります。
Can you play tennis?(テニスはできますか?)
発音する際の注意点として「最初の2語は繋げて ”キャニュー” のように発音し、文末はトーンを上げると英語らしくなる」と教えていただきました。
最後に疑問詞 what の使い方。例えば相手から「I can play tennis.(私はテニスができます。)」といった答えを引き出したいときに使えます。その場合は先ほどの疑問文の tennis を what に変えて文頭に持ってきます。
What can you play?(どんなスポーツができますか?)
そうすると答えとして「I can play tennis.」などが期待できます。
以上のような内容で体験レッスン終了。英語学習で初めて習うような内容を丁寧に教えてもらえるレッスンだったので、中学レベルの文法も忘れた!という方でも安心だと思います。
Naoko先生に話を聞きました
Q:設立の経緯を教えていただけますか?
A:当スクール代表である鶴岡が、海外の大学院で学んだTESOL(英語教授法)をベースに、まず鎌倉市大船で「ユリシーズ英語・英会話」を設立しました。2003年のことです。そのあと2010年に藤沢市辻堂に「ディディ English School」を設立しました。
そして激戦区の横浜で「『日本人講師が丁寧に教えます!』というコンセプトでやってみよう!初心者の方でも通いやすい英会話教室を作ろう!」ということでスタートしたのがC.ダイアナEnglish Schoolの始まりです。
Q:日本人講師にこだわっているC.ダイアナの強みは何でしょうか?
A:英会話力がある程度備わっている人なら、ネイティブに習うというのはとてもよいことだと思います。
ただそこまでのレベルに到達していない人がいきなりネイティブに習っても逆に英語を嫌いになってしまうだけ。実際に他の英会話スクールでネイティブの方に教わって、挫折を経験し、C.ダイアナに来たという方もいます。
そういう方はこのようにおっしゃいます。「先生が何を言っているのか分からないまま終わってしまった」「自分の言いたいことを伝えられなかった」。このような方たちにこそ、日本人講師しかいないC.ダイアナの強みが発揮できると思っています。
Q:どういった方が学ばれていますか?
A:今は男女比でいうと9対1で女性の方が多いですね。その中でも主婦の方が多いですが、女性の方でも3割くらいの方はお仕事をされています。年齢層は幅広く、20代から60代といったところです。
学習目的については「海外旅行を楽しみたい」「仕事に活かしたい」「2020年のオリンピックに向けて外国の方とコニュニケーションを取れるようしたい」といった方もいますよ。
それからC.ダイアナは雰囲気的に女性に好まれるのかもしれませんが、男性もぜんぜんウェルカムですよ!
Q:英国アンティーク調のカフェのような教室にしているのは意味があってのことでしょうか?
A:生徒さんにとって、英語を学ぶ環境はとても大事だと思っています。ここは英会話をする場所です。そのため生徒さんにはBGMを聞きながら、お茶を飲みながら、お菓子を食べながら、リラックスした楽しい雰囲気で話してほしいと考えています。
それが英語の上達にも繋がるのではないかと思い、こういった内装にしています。日常とは違う雰囲気を醸し出しているので、それで会話を促進できたらと考えています。
Q:初心者が対象とのことですが、一般的な中学校で行われる英語の授業とはどのような違いがあるのでしょうか。
A:一般的な中学で教える英語は、やはり試験のためというのが基本にあります。日常会話で使うための英語には少し遠いのでは?と考えています。
文法や単語に関しても、日常で使うという目的だけを考えれば、知らなくてもそこまで差し障りのないものも多いですよね。それを必死になって覚えて「英語学習に嫌気がさしてしまった」という経験を持つ方もいるのではないかと思います。
私自身のことを振り返ると、学校で英語を勉強していたときに、声を出して勉強した記憶があまりありません。ガリガリ書いて勉強していましたね。当時は、先生の発音がいいとか悪いとかの区別もつかなかったですし(笑)。
C.ダイアナでは「話せるようなるための英語を」ということで、シンプルな単語や表現を使ってきちんとコミュニケーションを取れるようになることを目的としています。
Q:C.ダイアナで身につけられる英語レベルの最終ゴールはどれくらいでしょうか?
A:中学3年間で習うレベルの英語を網羅し、それが定着すること。できるだけ簡単な英語を使って話すことができ、コミュニケーションを取れるようになることが目標です。
それからC.ダイアナは基礎力の完成に特化しているスクールなので、ここにずっといるのも進歩がないと思っています。最終目的はネイティブの人とコミュニケーションをとって、その人が分かる英語を使うということだと思いますので。
C.ダイアナは、英会話学習のための一つのステップだと思っています。日本人講師に学んで英語の使い方の基礎を固める。本当に初心者に来ていただきたいと思っています。
超初心者でも通いやすいスクールでした
C.ダイアナEnglish Schoolは首都高と環状1号線に挟まれた、ちょっと奥まったオフィス街に位置しています。外を見ればスーツを着た人が歩き、見慣れたコンビニエンスストアが並んでいます。
そんな中で、C.ダイアナの教室だけが完全に異空間。普段、仕事や家庭のことでなかなか英語の勉強に手が回らなくても、この空間に入るだけで「英語を話してみよう」という気にさせるスイッチが入る仕掛けになっていると感じました。
学校で英語を学んだけれど挫折してしまった方、英会話スクールに通ったもののネイティブの先生による説明が分からず挫折してしまった方など、英語をもう一度基礎から丁寧に学びたい人にとても親身になって対応してくれるスクールです。
興味のある方はぜひ体験レッスンに行ってみてください。