このページの目的

Amazonのサイトであなたの語彙レベルに合った本の選び方を知ってどんどん「読む」=多読することで英文に慣れていく、そうすることで英語圏の人たちの慣習や背景を理解し、コミュニケーションにも役立てる

Amazonで難易度別の本を読む

さて、今回の学習法ページBasicコースの、最後の回です。

今回は、「読む」ツールを紹介していきます。
これまでこの「聴く・読む」ページで紹介してきたのは、「生きた英語を耳で聴く・読む」ツールでした。

ですが、今回だけは「読む」ことに焦点を絞って、お話していきます。その中でもここでは「多読」を紹介します。

というのも、私たちが学校で習う英語は「精読」(それも日本語に一文一文訳して読むこと)が中心でした。Nativeではない私たち日本人は、できるだけ英文に触れる=量をこなす、ことが必要ですが、学校の英語だけではとてもこなせません。

また、たくさんの英文に触れて慣れることで、英語圏の人たちの文化や歴史、思考や行動の背景を知ることができ、習慣的に英語を話す人々の思考がなぜそうなっているのか?や、当たり前の慣習の背景も理解することができるようになります。

これは英語というツールを使ってコミュニケーションしていくうえで、とても大事なことです。

そのため、あまり難しすぎない英語で書かれている本を「多読」して英文を読むことに慣れる、というトレーニングを意識して積み重ねていくことが大切です。

そこで・・・

なんといっても2013年春からAmazonが始めた、「難易度別に本を探せる」機能が素晴らしく便利なので、これをまずは紹介します。

これは「Lexile指数」という指標を使って本の難易度を数値で表したもの。詳しくは下記Amazonのリンクに説明がありますが、要するに「難易度別に英語の本を探せる」ということです。

※Lexile指数については、下記リンクの中の「Lexile指数の詳細な説明を見る」に詳しい説明があります。

Amazon 英語 難易度別リーディングガイド

自分のレベルがわからない、という人は、上記リンクの中の「サンプルテキスト」をクリックして上から順にサンプルを読んでいってみてください。

わからない単語が一文に一つ程度なら文脈からその単語の意味もだいたい類推できるはずですが、それ以上わからない単語があると「この辺からちょっとキツイ・・・」となるはず。

まずは「分量を多読することで英文に慣れる」ことが大切なので、「キツイ」の一歩手前の、辞書なしで読めるレベルの本をたくさん読んでいくようにすることをオススメします。

そのレベルを自分で確認したら、Amazonでレベル別に読める本を紹介しているので、その中から選んで購入して、どんどん読んでいく、ということですね。

初~中級レベルの人は、まずは600Lレベルを目指して多読に励むといいと思います。

ちなみにKindle版ならおトクに本を購入できます。
Kindleを持っていなくてもiphoneやiPodtouchがあれば、Kindleのアプリを入れて、そこにAmazonで購入した本をダウンロードすることができます。この使い方が、一番持ち歩くのも軽くて値段的にもおトクですね。

ポイント

まずは「多読」すること。「多読」には、一文に一つくらいはわからない単語はあるけれどほとんど辞書なしで意味がわかる、という程度のものがオススメ。

100冊くらいまでは、ひと月何冊!と目標を決めて読むといいですね。

「Free Books」アプリでお得に多読

Lexile指数が少なくとも600以上の人向けの便利ツールを紹介します。

現状さまざまなものを調べた結果、「読む」ための、「低コスト」でかつ「質の良い」ツールの中でオススメなのはこちらのアプリです。

Free Books

Free Books For iPhone・iPad(iPhone・iPadアプリ)

こちらは有料のアプリですが、たったの85円!それでなんと・・・約23,000冊以上!の洋書が読める。しかも昔から有名な本はほとんど入っている・・・というお得なアプリ。

ただこのアプリの問題は・・・「その本がどのくらい難しい本か」が分からない、ということ。

いちおう、参考としては先ほどのAmazonの「Lexile指数」も使うことができます。
「Free Books」の中から読みたい・気になる本を、Amazonで本のタイトル検索してみればいいのです。

Lexile指数の見つけ方

①上のAmazonの「英語 難易度別リーディングガイド」のリンクをクリック。

②ページ上部の検索窓に、読みたい本のタイトルを入れて検索。
例)「Gulliver's Travels」

③有名な古典洋書はたいてい、同じタイトルの英語の本リストがどーっと出てくる。タイトルの後にカッコ書きでClassicsと入っているもの、挿絵がいかにも「古書」っぽいものを選んでクリック。

④本紹介ページに「こちらは、Lexile指数800L-895Lの本です。」などと書かれてあるので、これを参考に。

ただしこの方法は、やってみるとわかると思いますが・・・上の③の検索で、古典洋書は本当にたくさんの本が出てきて、いろいろとクリックしてみると中に書かれてあるLexile指数の数値が違う・・・という問題にぶつかります。

これは、古典洋書の場合には子供向けにやさしく書かれたものから中学生以上レベルまでと幅広く作られているため。「竹取物語」を「かぐや姫」というタイトルで子供向けに作っているのと同じようなものですね。

この「Free Books」アプリは、それほど平易な言葉をわざわざ使っているわけではないので、いくつか検索してみて一番難しい数値を目安にするといいかと思います。

Free Books2

ちなみに上の「Gulliver's Travels」なら1,000L程度。ちょっと初中級者には難しいですね。

比較的やさしいのは、ジャンルでいうと「Fantasy」でしょうか・・・シンデレラやグリム童話なんかもここに入っています。

日本の”Fairy Tales”もあり、内容を見てみたところ、竹取物語、桃太郎やヤマトタケルの話など様々な話が入っていて(私の知らない話も含め)けっこう難易度は高めだな、と感じました。

そのためこのアプリは最低でも600Lレベル以上の人で、「ちょっと難しい」程度のものにもどんどんチャレンジしたい、という人向けです。

なんといってもペンギンリーダースの古典の洋書のようなものはほとんど入っていて量を読めるので、これを活用しないのはもったいないことですね。