このページの目的
発音トレーニング用ツールを見つけてトレーニングする その1
「筋トレ」スタート!
それでは発音のトレーニング=「筋トレ」の方法について紹介していきます。
「筋トレ」の目的は、何よりもまず一つ一つの母音、子音をゆっくり、きちんと言えるようになること!それができるようになったら英語にあるすべての音と音の組み合わせをトレーニングする、そのような構成になっている教材で学ぶのがベストです。
ここは私が説明するよりも体系的にまとめられている本や教材がありますので、それらをピックアップします。
発音トレーニング教材にはいろいろなものがあります。
前回の最後、ウォーミングアップで紹介したWEBページはUDA式と呼ばれる発音メソッドで、これについてはDVD教材のところで紹介します。
私が英語の勉強を本格的に始めたころはこのような体系化された発音の教材というのはほとんどなかったので・・・とくに独学の場合には体系化されてない、効率の悪いやり方で自分なりにトレーニングするしかありませんでした。。。
ここであげるものはすべて、こんなものが私の時代にも欲しかった!というものです。
いずれの教材を使う場合でも、発音の「筋トレ」のときにはできるだけゆっくりと練習するように心がけてくださいね。
まず今回は低コストで発音トレーニングをしたい人向けに、CD Bookを2つ紹介します。
「筋トレ」用の教材紹介(CD Book)
英語舌のつくり方 ――じつはネイティブはこう発音していた! (CD book) 野中 泉 |
日本人が英語の発音をトレーニングするときに大事なポイント、として3つあげましたね。
1.舌の位置に気をつけながら
2.口まわりの筋肉とアゴを大きく動かして
3.強い息を吐きながら音を出す
このうち、1と2については前回のウォーミングアップ編で具体的な例を紹介しました。
で、残る一つ、「強い息を吐きながら音を出す」について、良い説明が載っているのがこの本です。
この本はAmazonで「なか見検索」できて、中の数ページを立ち読みできます。
その中の「はい!ゴジラのように息を吐く」のページ。そのページに、「強い息を吐きながら音を出す」の解説があります。
・・・読んでみましたか?
実際、Native Speakerと同じ職場で働いてみると、このことがよーーーくわかります。彼らはミーティングをするとき、電話で話すとき、唾を飛ばさんばかりの勢いで話します。ケンカしてるの?というぐらい。。。彼らにしてみれば、普通に話してるだけなのですが。当然、ボリュームも大きい。日本人に比べると3~5倍くらい。
発音をトレーニングするときは、日本語を話すときよりも3倍くらい口を大きく縦に開く、3倍くらい遠くの人に向かって話す、というつもりで練習してみるとちょうどいいと思います。
ただしこの本は「限りなくネイティブの発音に近づける」ことを目的の一つにしている本で、子音の説明から入っています。
ですが、もともと口を大きく動かさないで発声する日本人にとって英語の発音トレーニングは発声の基本から始めるほうがベター。理由は次の回に詳しく説明します。
この本でトレーニングする人は、それを頭に入れたうえで、できれば実際のトレーニングは第2章(母音)から始められることをオススメします。
超低速メソッド英語発音トレーニング (CDブック) 内海 克泰 |
これはすばらしい発音トレーニング本だと思います。高校卒業以上の大人には個人的にはイチオシ!です。
できるだけゆっくりと一つ一つの語を正確に発音すること、それができるようになったら語と語のつながり、文のリズムを練習する。
それらを順を追って身につけることができます。
基本をやらずに自己流で発音を身につけてしまった人、しばらく英語を話していない人、にとっても、とてもいい発音トレーニング本です。
また、これはCD Bookですが、こちらのサイトで付属CDの音声を全てダウンロードできます。
この音声を先に聞いてみて、自分に合うと思ったら本を購入すればいいと思います。
発音トレーニングは、個々の音の特徴をつかめるまではとにかく「ゆっくりと」音を出してみる練習をするのが効果的です。このメソッドはその意味でもとてもいい教材です。
そしてこの本には続編の「Advanced」もあるので、「筋トレ」が終わったあとの「有酸素運動編」のトレーニングとしても使えると思います。
今回は発音「筋トレ」用教材としてCD Bookを二つ紹介しました。
これ以外にもいい教材や参考になるWEBサイトやアプリはいろいろあると思います。
次のページでは映像を見ながらトレーニングしたい人向けにDVD教材をピックアップします。
また、発音トレーニング用の教材を選ぶときのポイントも紹介しますので、そちらもあわせて参考にしてみてくださいね。