「お忙しいところ恐縮ですが…」に使える英語の例文をたくさん紹介します!
仕事で英語を使うみなさん。「これ英語でなんて言うんだろう…?」と迷ってしまうこと、ありますよね。それが目上の人や取引先の相手だったりしたら、なおさら「失礼のない言い方を知りたい!」と思いませんか?
相手が忙しいのは重々承知している、だけどどうしてもやってほしいことがある。そんなとき、前置きとして使える「お忙しいところ恐縮ですが…」「お忙しいところすみませんが…」という表現。
英語ではどう言えばよいのでしょうか?英語圏で3年間働いた私が、社外編、社内編、メール編に分けて紹介します!
社外編「お忙しいところ申し訳ありませんが」
まずは社外編。取引先の相手に直接会ったり、電話で話したりするときに使います。
- I understand you are very busy, but…
- I understand you are occupied at the moment, but…
直訳ならこのあたりが無難。「busy」と「occupied」はほぼ同じ意味です。「occupied」のほうが、単に忙しいというより、やることがあって手が空かないというニュアンスを含みます。
少しひねってこんな言い方も。
- I'm very sorry to bother you at this time of year, but…
- I'm terribly sorry to disturb you again, but …
「bother」「disturb」は「邪魔をする」という意味。1文目は「こんな時期にすみません」というニュアンスです。こう言えば、年末の忙しい時期なのか、プロジェクトで忙しい時期なのか相手も想像がつくでしょう。
2文目の「terribly」は「本当に申し訳ありません」という具合に、申し訳なさを強調することができます。
社内編「お忙しいところすみません」
社内だと、外国人の上司や先輩に対して使うことが多いのではないでしょうか。取引先の人と話すときよりは、カジュアルでOKだと思います。
- I know you are very busy, …
- Sorry to bother you, …
「understand」より「know」のほうが少しカジュアル。また「Sorry to bother you...」のように主語を省略することでカジュアル度が増します。
さらに「お忙しいところすみません」と言うかわりに、単刀直入に用件を伝え、そのあとで
- I'll keep it short.(長くはかかりません)
- I'll be quick.(早めに終わらせます)
などと言って「あまり時間を取らせません」という意思を伝えるのもアリだと思います!
メール編「お忙しいところ恐縮ですが」
最後はメール編。日本語と同じで、対面や電話で話すよりも、さらに改まった感じになります。「お忙しいとは存じますが…」「お忙しい中恐縮ですが…」というイメージですね。
- I understand that you are very busy, but …
社外編の「お忙しいところ申し訳ありませんが」に似ていますが、違いは「that」が入っている点。基本的にメールでは、接続詞や関係代名詞を省略しないのがルールです。
「I am → I'm」「I have → I've」などと略すのも、フォーマルなメールでは避けたほうが良いでしょう。ですが最近はビジネスメールも、よりカジュアルになってきており、省略形を使う人も増えているようです。
ほかにも
- I am afraid that you are having a hectic week, but ...
なんて言い方もあります。「hectic」は「慌ただしい、てんてこ舞いの」という意味です。
メールで「お忙しいとは存じますが」とは書かない!?
メールで使える文例を紹介しましたが、実は「メールでこんな前置きしない!」という考え方も。ネイティブからのメールに、このような前置きを見たことは、私も正直ありません。
直接話す相手なら、確かに「忙しいとは思いますが…」と前置きを入れるイメージは英語圏にもあります。相手が仕事を中断して聞いてくれるわけですからね。
ですがメールとなると、相手にはいつメールを開くか決める権利があります。しかも、あえて連絡するのは、忙しいと思いつつも「頼みごとがあるから」ですよね?それなら
- 簡潔で分かりやすいメールにする
- 相手をBCCやCCに入れない
- タイトルで要件が分かるようにする
- 金曜の午後になってメールしない
などに気をつけるほうが、よほど大切。忙しい人に対する思いやりですね。英語のサイトですが「超忙しい人にメールするときのアドバイス7選(外部リンク)」というサイトが参考になりますよ。
「お忙しいところ…」に続く文例
「お忙しいところ…」という丁寧な前置き。これに続く文章も、同じく丁寧な表現である必要があります。
日本人同士なら「お忙しいところすみませんが、あの件、よろしくお願いします」で事足りるかもしれません。ですが英語に「よろしくお願いします」のように万能に使えるフレーズはありません。
「何をいつまでにしてほしいのか」はっきり伝えましょう。ダイレクトに言ったほうが、時間を無駄にせず、むしろ好印象だと思います。
フォーマル度 ★★★
- I understand you are occupied, but I would appreciate it if you could finish this project by Friday.
(お忙しいとは存じますが、このプロジェクトは金曜までに完成させていただけると幸いです)
フォーマル度 ★★☆
- I know you are busy, but it would be great if you could spend some time on this task, too.
(お忙しいところ申し訳ありませんが、このタスクにも時間を割いてくださると幸いです)
フォーマル度 ★☆☆
- Sorry to bother you, but can you read through this document for me, please?
(お忙しいところすみません、このドキュメントに目を通してもらえますか)
フォーマル度は参考程度に付けましたが、3つ目の表現も、親しい上司や先輩に対して使うには全く問題ありません。
まとめ
いかがでしたか?社外編、社内編、メール編に分けて「お忙しいところ恐縮ですが」に使える英文を紹介してきました。
英語圏であっても、口頭であればこのような前置きを使うのはアリです。親しい先輩、上司、取引先の社長など、フォーマル度でしっかり使い分けましょう。
メールとなると、ネイティブはこのような前置きをあまり使いません。むしろ「要件を簡潔に伝えること」が、忙しい人への一番の配慮になると思います。
みなさんの参考になれば幸いです!