フィロスニュース英語(PHILOS NEWS英語)

45 4.55    講師について:5.00   教材:5.00   レッスン内容:4.00   設備・立地:5.00   スタッフ対応:5.00   料金:4.25  

大阪で特徴のあるスクールを訪問中の管理人岩田(@iwaking)です。先日は「PHILOSニュース英語(以下PHILOS)」に足を運びました。

「ニュース」と聞くと、少なからず勉強色が強く、堅い印象を受けませんか。私もそうでした。ですが実際に訪問してレッスンを体験すると、その印象がよい意味で裏切られました。

ワイワイ話す楽しさではないかもしれませんが、知的好奇心を刺激されるような「興味深さ」や「面白み」を感じる充実の90分レッスン。

全国で支持される「茅ヶ崎方式」が選ぶ絶妙なトピック、そのトピックに沿ったPHILOS独自の指導法、そして先生がシェアする新しい知識、これらが「面白い」と感じさせるレッスンを可能にしていると感じました。

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PHILOSニュース英語の特徴は?

1997年に設立されたPHILOS。大阪の中心地に校舎を構えています。

TOEIC500点相当の初級クラスから、英検®1級が受講条件の上級クラスまで、5段階にクラス分け。中高生を対象に英検®準1級対策クラスも開講しています。

通学は原則週1回、1レッスンは90分か120分です。1年を4期に分け、約3ヶ月毎に支払うシステムです。

クラス名 回数 料金
初級~中級 90分x11回 32,400円
準上級~上級 120分x11回 43,200円
英検®準1級対策 (120分+30分)x10回 59,400円

茅ヶ崎方式でリスニング力と語彙力を伸ばす

英語学習に詳しい方は茅ヶ崎方式という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

茅ヶ崎方式英語会の創立者は、NHKで国際放送英語記者として活躍していた4名。記者として英語を身につけた経験を活かし、日本人の英語学習に役立ちたいとの思いで始めました。

茅ヶ崎方式の協力校は全国140カ所以上に広がっています。これらの協力校に向けて、茅ヶ崎方式英語会は毎週「LCT=Listening Comprehension Test」というニュース教材を配信しています。

このLCTを勉強会のような形で使うサークルもあれば、PHILOSのようにLCTに沿った独自のカリキュラムを作り上げているスクールもあります。

「知らない言葉は聞き取れない」と考える茅ヶ崎方式。使用頻度や重要度を考えて厳選した4,000単語をニュース教材に組み込んでいます。

そのためリスニング力を伸ばすと同時に、文脈のなかで単語の正しい使い方を覚えることができます。

私はほとんどの語彙をコロケーションで覚えましたが、それでも文脈でどのように使われているかまで正しく理解しないと、なかなか自分で表現を使いこなすことはできません。ニュースのなかで文脈と一緒に覚えることは効果的だと思います。

レッスンで扱ったニュースは暗記するまで復習

LCTの題材はスポーツ・文化・政治経済と様々。タイムリーで、かつ賛否が分かれるような面白みのあるトピックです。

題材が専門的すぎたり、逆に幼稚すぎたりすると、退屈に感じてしまいますよね。今回の体験レッスンで読んだニュースも、難しすぎないけれど学習のしがいがある、絶妙なレベルの興味深い内容でした。

レッスンはLCTのニュース教材を中心に進めますが、PHILOSの特徴は、ニュースの題材に沿った独自の教材「NEWS de TALK」も用意している点。

ニュースに関連したディスカッション問題があるため、リスニングで学んだ単語表現を取り入れながら自分の意見を発表できます。同じニュースを紹介している別メディアの記事を読むこともあります。

そして家庭学習にも重きを置いています。レッスンで扱ったニュースは何度もオーバーラッピング(音声と同時に発話)やシャドウイングをして、単語を覚え、丸暗記してしまうまで繰り返し復習します。

茅ヶ崎方式で実力を伸ばした講師たち。全員英検1級取得

設立当初は代表の渡邉先生がひとりで講師を務めていました。

徐々に生徒さんが増えたことで、もともと渡邉先生が主催していた茅ヶ崎方式ニュースの勉強会に参加していた方たちが、講師となってレッスンを担当するようになったそうです。

全員が英検1級という高い実力を持っているだけでなく、茅ヶ崎方式で英語力を伸ばした講師たちなので、その指導法を熟知しています。

PHILOSニュース英語を訪問

訪問当日。校舎があるのは大阪駅前第1ビルです。

梅田駅・西梅田駅・大阪駅・北新地駅から地下街で繋がっているため、雨の日も濡れる心配がありません。

複数のクラスが同時に開講されているため、教室もいくつかあります。

今回体験させていただいたのは準中級クラス。この日は生徒さんが2人だったので、コンパクトな教室でレッスンが行われました。担当は代表の渡邉先生です。

レッスン時間より少し前に生徒さんが到着。「テストどうだった?」と渡邉先生が声をかけます。生徒さんは最近、英検準1級を受けたようです。

「今回はリスニングが難しかったみたいだね」と先生。どの生徒さんがいつ資格試験に挑戦しているか把握し、声をかけている姿が印象的です。

そしてレッスンスタート。まずは先週のニュースを暗記できているか確認するため、先生が日本語を読み、生徒さんが英語に訳します。

先生:推定93万人の日本の中高生が、インターネット依存の疑いがあります…

生徒さん:An estimated 930,000 junior high and high school students in Japan may be Internet addicts…

先生はまず通常の語順で日本語を読みますが、生徒さんが解答に詰まった場合、英語の語順と同じように前から訳した日本語をヒントとして出します。この指導法は通訳メソッドに近いようです。

一つひとつの文章がかなり長く、単語の難易度も高めですが、先生のヒントをもとにスラスラと訳す生徒さん。しっかり復習されてきたのが分かります。

復習が終わると、茅ヶ崎方式の「国際英語教本」という教材に移ります。こちらは「月間LCT」とは違う教材です。重要単語4,000語が入った例文やリスニング問題が収録されています。

実はこの「国際英語教本」、PDF版であれば誰でも無料でダウンロードできます。レベル別に分かれた各テキストのなかでも、テーマが「一般・経済・政治・災害」などと分かれており、読み応えがあります。

今日使ったのは「国際英語教本 Book2 中級」のUNIT24。

このように重要単語が組み込まれた例文があり、次のページには日本語訳が載っています。これらを生徒さんは予習してきています。

そしてこちらがレッスンで配られたプリント。UNIT24からピックアップされた例文の日本語訳が書かれているため、生徒さんが英訳します。

生徒さん:(No.5)In the out-of-court settlement, the drug makers virtually admitted that they were responsible for the spread of a fatal disease.

そして渡邉先生が音声を流し、生徒さんも一緒に英文を読み上げます。ところどころで重要単語の類義語や別の用法にも触れる渡邉先生。

先生:致命的(=fatal)と似た意味の単語を知っていますか。

「deadly」「mortal」「life-threatening」などがあるそうです。さらに軍隊の話が出てくると、傭兵を意味する「mercenary」、実は別国がバックにいる代理戦争「proxy war」などの単語も教わりました。

先生:「proxy」は代理という意味です。最近は「homework by proxy=宿題代行」のビジネスがネットで横行しているようですね。

そしてプリント下部「Close-up Words」。今回は築地市場が豊洲に移ったというCNNのニュースから渡邉先生が選んだ単語。「初荷=inaugural purchase」や「魚屋さん=fishmonger」などの単語を学びました。

最新ニュースにアンテナを貼り、そこで単語を一緒に覚えてほしいという渡邉先生の思いが伝わってきます。

生徒さんの解答が教材どおりでなくても「その表現でも正解ですよ」と話す先生。

教材に書かれた内容以上のことを学べるレッスン、そして先生の話の広げ方と生徒さんのやる気を引き出すスキルはさすがだと思いました。

次は生徒さんも初めて聞く今日のLCTニュース教材です。ひとつ目は「テニスの大坂なおみ選手がUSオープンで優勝」、ふたつ目は「サマータイム廃止に賛成の声多数」というニュースでした。

大坂なおみ選手がベテランのセレナ・ウィリアムズ選手に勝ったのは有名なニュース。馴染みがある話題なので、知らない単語があっても大まかな意味が予測できます。

サマータイムは日本にこそないシステムですが、知らないという人は少ないと思います。サマータイムを廃止した場合のメリットとデメリットが書かれています。


サマータイム廃止についてのLCTニュース記事

まずはプリントを見ずにリスニング。25語前後のカタマリを聞き取り、生徒さんが日本語に訳します。生徒さんが答えに詰まると、渡邉先生は「動詞はどれでしたか?」などヒントを伝えながら再度音声を流します。

ここでも類語を確認したり、以前習った関連単語を復習したりしながら、レッスンが進みます。

先生:夏に1時間時計を早めるサマータイムは、ヨーロッパや北米で取り入れられていますね。イギリスでは「Summer Time」ですが、北米では「Daylight Saving Time」と言いますよ。

北米では「Summer Time」とは言わないのですね。

先生:戦後3年間は、アメリカの影響で日本にもサマータイムがあったんですよ。

これは知りませんでした。英語の勉強になるだけでなく、知識が深まる楽しさを感じます。

そしてPHILOS独自の教材「NEWS de TALK」に移ります。

プリント右下には、今読んだニュースに関するディスカッション問題があります。

例えば「東京オリンピックの年に日本でもサマータイムの導入が検討されている。これに関してどう思うか」という問題。学んだ単語や表現を使いながら、自分の意見を伝える練習ができます。

全国に学習者を持つ茅ヶ崎方式の教材と、それを応用したPHILOS独自のカリキュラム。リスニング力・読解力・語彙力・スピーキング力を伸ばせると感じた充実の90分レッスンでした。

茅ヶ崎方式ニュースに沿ってどのように学習するか、より詳しく知りたい方はPHILOSのYouTube動画をご覧ください。レッスンの雰囲気が掴めると思います。

渡邉先生にインタビュー

続いて渡邉先生に話を伺いました。

私自身、英語力が一番伸びたと感じたのは、茅ヶ崎方式に出会ってからでした

英検1級・TOEIC985点を持つ渡邉先生。経歴やPHILOSの設立経緯を教えていただきました。

渡邉先生:私は高校で1年ほどアメリカに住み、日本の大学では英文科専攻でした。

社会人になっても通訳を学んだりと、英語学習には多くの時間を費やしてきましたが、茅ヶ崎方式で学んだときに一番力が伸びたと感じたんです。

その経験から茅ヶ崎方式の協力校として勉強会を始めたのが、PHILOS設立のきっかけだそうです。

先ほど私が参加したのは準中級クラスでしたが、単語の難易度は一般的な英会話教室の中級と比べると難しめだと感じました。全体的に真剣に英語を学ぶ、レベルが高めの生徒さんが多いのかどうか聞いてみました。

渡邉先生:そうですね。最近でも英検1級に合格した生徒さんが4人います。

ニュースの難易度はクラスによって違いますが、初級でもTOEIC500点相当の力を持つ方が対象です。

それでも始めは難しいと感じるかもしれません。でも3ヶ月間しっかり頑張れば、聞き取れるようになりますよ。

英検1級合格はすごいですね。茅ヶ崎方式で学習を続けると、英語をチャンクとして理解する力や、知らない単語の意味を推測する力も伸びるため、資格試験の点数アップに繋がるように思いました。

茅ヶ崎方式でインプットを、ディスカッションでアウトプットを行います

全国140カ所にあるという茅ヶ崎方式の協力校。PHILOSならではの特徴を聞いてみました。

渡邉先生:NEWS de TALKですね。同じニュースを題材にした新聞記事やディスカッション問題を用意しています。

茅ヶ崎方式はインプット中心ですが、NEWS de TALKと組み合わせることでアウトプットにも力を入れています。

よくある英会話レッスンだと、自己紹介や先週の出来事のシェアで時間が過ぎることもあります。初心者にはそれもよい練習ですが、中級以上になると毎回そのような会話に時間を費やすのはもったいないですよね。

ニュースに沿って意見を伝え、論理的に説明する力を養うことは、さらなるステップアップを目指す方にとって効果的なのではないでしょうか。

渡邉先生:講師が全員英検1級を持っており、茅ヶ崎方式で力を伸ばしたということも特徴です。

ここでは講師を「CA=クラスアンカー」と呼んでいます。一方的に英語を教えるのでなく、クラス全体で新しい知識を得るというイメージです。

トピックによっては生徒さんのほうが詳しいこともあり、そんなときはお互いの知識をシェアするとのことです。

興味深いニュースが揃っているので、純粋に楽しく英語学習ができると思います

家庭学習についても詳しく聞いてみました。

渡邉先生:教室での90分は、学習時間全体の10%程度になるのが理想です。隙間時間を上手に利用してしっかり復習する人のほうが上達します。

レッスンで聞いたニュースを空き時間を利用して何度も聴き、オーバーラッピング、シャドウイングをして丸暗記してくださいと伝えています。

英語学習には1,000時間~2,000時間が必要と言われます。週1回通うだけでは伸びに限界があるのはおっしゃる通りですよね。

そしてレッスンに通ったはよいが、なにをどう復習すればよいか分からないという方も多いのではないでしょうか。

PHILOSでは復習の対象となる教材が決まっており、覚えるべき単語や暗記すべき文章も明確。あれこれ手を出さず「このニュースを徹底的に自分のものにしよう」としっかり復習に力を入れることができると思います。

最後に英語ひろばの読者さんへメッセージをいただきました。

渡邉先生:今ある知識でなんとか意思を伝えることはできるかもしれません。

でもそれではサバイバル英語に過ぎません。毎週ニュースをとおして文脈と音と一緒に単語を覚え、使えるようにする。その繰り返しで、引き出しが増えると思います。

そして興味深いニュースが揃っているので、「勉強」という感じではなく、純粋に内容を楽しめると思いますよ。

まとめ

茅ヶ崎方式のニュース教材に沿ってリスニング力や語彙力を伸ばし、独自の教材でスピーキング力を伸ばせるPHILOS。その成果は多くの生徒さんが英検準1級・1級合格という実績にも表れています。

すぐに答えを教えることなく、ヒントを出しながら生徒さんの発言を引き出すレッスン。物知りな渡邉先生の高い指導スキルが伝わってきました。

PHILOSのレッスンは、余計なものがなく、復習がしやすいという意味では極めてシンプル。ですが90分でたくさん単語を学んで知識を深められる、「informative(=有益な)」なレッスンだと感じました。

日常会話からステップアップしたい方、英語の引き出しを増やしたい方にぜひオススメしたいスクールです。

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Masaya Iwata

当サイト管理人。フィリピン留学後、独学で学習を続けてTOEICスコア920。現在は英語で普通に仕事ができるようなレベルを目指して修行中。 twitter: @iwaking
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基本情報 フィロスニュース英語(PHILOS NEWS英語)の基本情報

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