コロケーション教材

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英語のコロケーションとは

コロケーションとは「よく一緒に用いられる単語のかたまりのこと」のことです。日本語訳としては、連語、連結語句などともいいます。

単語同士にはよく一緒に使われる組み合わせがあり、似たような言葉であっても、ネイティブにとっては自然なものと不自然なものがあります。それらをコロケーションと呼ぶわけですね。

例えば、以下のようなものです。

日本語 自然な英語 不自然な英語
リスクを負う take a risk get a risk
パーティを開く throw a party make a party
朝食をとる have breakfast take breakfast
ホテルの部屋 hotel room the room of the hotel
計画を立てる make a plan build a plan
引火する catch fire have fire
自殺する commit suicide do suicide

不自然な方はネイティブに使ったら、「ん、なんだ?」って顔をされると思います。自然な方と不自然な方は何が違うのかというと、ネイティブがそう感じるから、というだけで特に理由はありません。

言語は例外が多く、すべて理屈どおりにできているわけではないのでそういうものだと思って覚えるしかないです。もちろん単語は一つだけで使用されるものもあるのですが、たいていはよく一緒に使用される単語があります。

そのためコロケーションも文章を構成する最小単位の一つとして覚えていた方が、全ての単語をそれぞれ単独で覚えるよりも効果的だということです。

単語を個別に覚える方法も駄目ではないのですが、その場合は、文章でどのように単語が使用されているか押さえながら覚える必要はあります。

日本語のコロケーション

日本語でもコロケーションはたくさんあります。例えば、「靴を履く」であれば、英語だと wear one's shoes(put on one's shoes)となります。

英語ではwearは着る、何かを身につけている、というイメージの単語で靴や服、帽子に使用できますが、日本語では「靴を履く」「服を着る」「帽子をかぶる」などと一般的には言います。

これらは日本語のコロケーションと言えますね。このように慣用的に一緒に使われる言葉の組み合わせというものはたくさんあります。辞書を引く、部屋に上がる、シャワーを浴びる、などなど。

もし流暢な日本語を話している人がいても、「靴を着る」などと言ったら、この人は日本語ネイティブではないんだな、とすぐに分かるでしょう。それくらい、コロケーションは言葉を自然に感じるかどうかの面で重要となります。

コロケーションの学習方法

コロケーションの学習方法としては、いくつか方法があります。

コロケーション教材を利用する

普通の方法です。ある程度のレベルまでは出現頻度順に紹介されているものがほとんどですので、自分のレベルに合わせて教材を選択すれば良いと思います。

私が過去に利用してきた教材については下で紹介しています。

音読、リピーティング、シャドーイングで覚える

音読やリピーティングはリスニングやスピーキングに効果がありますが、自然な文章を利用することでコロケーションを身につけることもできます。

英語の記事や本を読む

英語の記事や本を読むのも良いと思います。正直、私はときどき英語のビジネス本を読む程度で、あまり小説は読まないのですが、語彙制限本(英語学習者向けに語彙レベルを落としている本)や、海外の語彙制限ニュースサイトを習慣的に読むことで自然な表現に慣れることも可能だと思います。

私のコロケーション学習法

私は今までコローケションでボキャビルをしてきましたので、利用してきた教材やアプリをご紹介します。

コロケーション教材

私の場合、語彙学習においては以下の順番に進めました。およそレベル順に並んでいると思います。

DUO 3.0
鈴木 陽一
4900790052
※コロケーション本ではないのですが、例文が良いので丸ごと覚えました

英単語ピーナツほどおいしいものはない 銀メダルコース
清水 かつぞー
4523251541

英単語ピーナツほどおいしいものはない 金メダルコース
清水 かつぞー
452325155X

TOEIC TEST完全攻略3000語―目標スコア600-900
Susan Anderton 中村 紳一郎
4876150532

フラッシュカードアプリ Flashcard Deluxe

上記の教材をすべてエクセルファイルに入力して、外出中は以下の単語カードアプリで学習しています。

単語カードアプリは、間違えたものだけ繰り返したりと紙の単語カードより高機能ですし、いつでもどこでも学習できるのがいいと思います。

エクセルに入力する作業は大変なので、私の場合はクラウドワークスなどのクラウドソーシングで依頼して入力していただきました。

語彙学習アプリのiKnow

iKnowは語彙学習アプリですので、コロケーション専用ではないのですが、コロケーションがしばしば出てきますし、例文が優れているので音読やリピーティングをすることで自然とコロケーションが身につくと思います。

詳しいレビューは下記にまとめてあります。

まとめ

コロケーションで覚えていないと、スピーキングやライティングで不自然な英語になってしまう可能性がありますので、出来るだけ覚えておきたいところです。

私の場合、英語学習を再開した時からたまたまコロケーションで学習していたのはラッキーでしたが、今後も読書や音読を通じて強化していこうと思います。