• 現在、秋葉原校はオンライン・派遣レッスン専用のネット校となっており、対面レッスンは本八幡校で受講可能です。

今回は東京の秋葉原にあるイーミックス秋葉原校で体験レッスンを受けました。

JR秋葉原駅から徒歩4分のスクールです。この日は私Onoha721が、当サイトスタッフのYukiと一緒にイーミックスにおじゃましました。

イーミックス秋葉原校ってどんなスクール?

イーミックス秋葉原校は、2005年9月に代表の濱野さんが千葉県市川市の本八幡に英会話カフェをオープンしたことがはじまり。現在は千葉の本八幡と東京の秋葉原に英語スクールを開校しています。

ホームページによると「教育を通じて一人でも多くの人の人生を豊かに」という経営理念を掲げているとのこと。

初心者専門校で英語塾ではないものの、東大や京大といった難関校への合格実績やTOEIC700点台・800点台取得、英検合格といった結果が多数出ているそうです。

ホームページには、その実績が詳しく掲載されています。そういった実績が認められて、厚生労働省認定の一般教育給付金講座(TOEIC650点コースとTOEIC730点コース)にも指定されているとのこと。

初心者や初級者を対象に、一人でもその人生を豊かにするためにしっかりと結果を出すことに重点を置くというイーミックス。具体的にどのような特徴があり、どんなレッスンを行っているのでしょうか。

イーミックス秋葉原校の特徴は?

コースと料金の概要は当サイトの紹介ページをご参照ください。イーミックス秋葉原校のおもな特徴は下記となっています。

  • 基本的には外国人講師による、英語脳を作るためのレッスン。プライベートレッスンか、4人までの少人数グループレッスン。
  • 料金は月謝制で、すべて公式サイトに記載の通り。その中で英文添削が無制限で受けられるサービスと、毎月の補習レッスンも提供。
  • 24時間365日利用できるレンタル自習室も運営しており、英語スクールの会員には特典あり。


ポイントプログラムで自習室の利用などに特典あり

レッスンを行うのはほとんどが外国人インストラクターで、その採用率は7~8%とのこと。書類審査→一次グループ面接→二次面接→研修を経て教える立場になることが出来るそうです。

こういった厳しい講師の採用基準を設けていて、実際に結果・実績を出しているイーミックス。

「英語脳を作るためのレッスン」とは、いったいどんなレッスンなのでしょうか。初心者や初級者がしっかりと実績を出すために、どういった工夫をされているのでしょう?

詳しく知りたく、体験レッスンに行ってきました。

イーミックス秋葉原校に行ってきました

イーミックス秋葉原校へはJR秋葉原駅の中央口を出て、4~5分ほど歩きます。

駅前の喧騒を抜けて少し落ち着いた通りに入ったところに「アキバビル」の看板が。こちらのビルの正面入り口を入ってエスカレーターで7階へ上がると、イーミックス秋葉原校があります。

イーミックスは英語スクールや英会話カフェだけではなく、英語の勉強以外の用途にもいつでも利用できるレンタル自習室を運営しています。

秋葉原校の英語スクールとレンタル自習室は同じ階にありますが、入り口は分かれています。


こちらは自習室の入り口。英会話スクールと同じ階にあります

自習室は24時間365日運営ということで、駅から遠くはないものの少し落ち着いた通りにあるというのは安心ですね。


こちらはレンタル自習室の様子。集中して学習したい人向け

さっそく英語スクールの中へ入ってみます。入り口にはお茶などの飲み物があり、その奥がレッスン室になっています。


英語スクールの入り口を入ったところ

この日は体験レッスンに加えて代表の濱野さんへインタビューもさせていただくことから、代表が自らお迎えしてくださいました。

もちろん他の講師の方々が初回のカウンセリングを行うこともあるそうですが、濱野さんご自身が生徒さんの相談にのることもよくあるのだそうです。

私たちがおじゃましたのは土曜の午後。ちょうどプライベートレッスンの学生さんがレッスン室へ入っていくところでした。


この奥がレッスンスペース

この日は当サイトスタッフのYukiが体験レッスンを受けました。プライベートレッスンの体験ということで、濱野さんから現在の英語レベルやレッスンを受ける目的などの簡単な質問を受けました。

TOEIC800点を保有しているものの、英会話スクールへの通学や留学などの経験がないYuki。こういったスクールでどんなことを教わることができるのかも知りたい、ということをお伝えしました。

イーミックスでは多くの方が初級レベルからスタートするそうなのですが、この日はYukiのレベルを考慮のうえ初中級レベルのレッスンを受けることになりました。

それではYukiの体験レポートを、どうぞ!

英会話レッスンの体験レポート

私が受けたのは50分間の英会話マンツーマンレッスン。この日はオーストラリア出身の先生でした。

私事で恐縮ですが、この日が私の生まれて初めての体験レッスンでした。この記事を読んでくださっている方も、この緊張と興奮が入り混じった感情を分かっていただけるのではないでしょうか。では、いざ!

使用したのはテキストと「ハンドアウト」と呼ばれる用紙1枚。体験レッスンですが、通常のレッスンと同じ内容です。

もちろん生徒に合わせてやり方を変えるそうですが、この日は模範的に、ハンドアウトに取り組んでからテキストの内容に入りました。


ハンドアウトの学習項目は全レベル共通。内容はレベルごとに変わります

ハンドアウトでは主に、質問への受け答えや発音の違いを扱いました。

まず「Super Speaking training」では答えが先に提示され、それに合った質問を作ります。頭の体操にもなりますね。

先生:(答え)It is because of global warming.(地球温暖化だからです。)
生徒:(質問)The climate is changing all over the world. Why do you think?(世界中で気候が変わっています。なぜだと思いますか?)

先生からは一つの文にまとめるようアドバイスを受けたり、以下の質問例もいただいたりしました。

先生:Why do you think icebergs in the North Pole are melting?(北極の氷河が溶けているのはなぜだと思いますか?)

なるほど。英文や発音ばかりに気を取られないようにしないと、とさっそく気を引き締めたのでした。

次に「Pronunciation(発音)」の練習です。似た単語が3つずつ、計6語あります。その中で「syllable」という単語は学校で聞いた覚えがあったのですが、どうしても意味を思い出せず。

先生:"Communication", how many syllables does it have?(「Communication」にはいくつの音節がありますか?)。

ああ、「音節」だ!と理解したのでした。

次に「書き取り(Dictation)」では、少し長い1文を3回聞いて完成させます。聞いて、書いて、読んで、最後にその文章を読み上げ(話し)て、答え合わせ。「四技能」をすべて使ってできる練習と言われています。

私は余計な1語を付けてしまいました。英会話でちゃんと聞こえたと思っていても、案外そうではないのだと気づきました。

次に「Daily Expression」。類語を考えたり、文章を言い換えたりします。「prompt(迅速な)」という単語があったのですが、類語だと「fast」や「immediate」になりますね。

ハンドアウトの最後には「Homework」もあります。ある質問に対して先生と話し合ったり、文章にして答えて、次回のレッスンで先生に添削してもらったりできます。

このハンドアウトを使うことで、毎レッスン「この質問の使い方が分かった」「この単語を正しく発音できるようになった」などの小さな達成感を得られると感じました。

毎回少しでも成長を感じられることは、特に初心者のモチベーション維持のためにとても大切なことではないでしょうか。

そしてテキストに移りました。「家族」に関する単元。短い文章や会話文を読んで質問に答えたり、単語の意味を確認したりします。

<テキストの例文>
A: Do you have a large family?
B: I guess. Besides my mom and dad, I have three older brothers and two sisters.
A: Wow, you have a big family.

A: あなたには家族がたくさんいますか?
B: そう思います。お母さんとお父さんに加えて、3人の兄と2人の姉(妹)がいます。
A: ああ、それは大家族ですね。

下線の「I guess.」は何を意味するか聞かれました。この場合、Bはyesともnoとも答えず、家族構成を聞いたAが大家族であると判断した、ということになります。

Do you~?の質問にYes/Noで答えるほかにも、返し方によって会話の運び方が変わるということが分かりますね。

テキストの後半では、自分の家族について先生と話します。先生と同世代ということもあり、さいごは家族から話が飛び、結婚のことなども話しました。


レッスンで使用したテキスト。レベル別に分かれています

あっという間に50分間のレッスンが終了。前半はハンドアウトで頭や口の準備運動、後半はテキストで実践、という感じです。

毎回のレッスンで「文法・発音・語彙などを確認したうえで、あるトピックについて相手と意思の疎通が図れるようにする」というゴールが明確に決められているようです。

レッスン中、先生は頻繁に「ここまででなにか質問はありますか?」と聞いてくれます。質問をするタイミングが多いのは安心です。また生徒のほうから先生の意見を聞いてみたりとコミュニケーションも生まれますね。

この日のレッスンの冒頭では緊張や恥ずかしさもあり受け身になってしまいましたが、最後はいくぶん、胸を張って、そして笑顔で先生と話せたと思います。

率直な感想としては「自分の伸びしろ」を実感しました。言い換えると、一人での学習にはやはり限界があります。先生とコミュニケーションを取ることで、人とつながることの喜びを感じられ、なにより励まされました。

イーミックス秋葉原校では、英文添削(無料)もしていただけるとのこと。また教室のすぐ隣には24時間開いている自習室も。メインのレッスンで得たやる気をそのまま持ち続けることができそうですね。

代表の濱野さんへインタビュー

そしてYukiによる体験レッスンのあとは、私Onoha721が代表の濱野さんにお話を伺いました。


「ワーホリ社長」として著書やDVDも出している代表の濱野さん

レッスン生の多くは初級者。比較的目的がはっきりしている人が多いです

―― このスクールを設立してから現在に至るまでの経緯を教えてください。

濱野さん:もともとは英会話喫茶というサロン形式のスペースを本八幡にオープンしたのが2005年の話です。

インストラクターがいて、お茶やコーヒーなどを飲みながらテーブルを囲んで英語で話す形式ですね。会員登録すれば誰でも気軽に行けるような場所です。

―― それはレベル分けなどもなく、とくにテーマが決まっているわけでもないという形でしょうか。

濱野さん:そうですね。その後、英語を教えてほしいという要望もあって英語スクールも開校することにしました。スクールは、英会話カフェとは明確に分けています。しっかりと学びたい人向けですね。

特に他社と違うところと言えば、体験レッスンなしでお申し込みをされる方が多いという事でしょうか。問い合わせをした人の60%くらいが体験レッスンなしでお申し込みをされますね。(体験レッスンは有料ですがございます)。

―― ある程度もう事前に調べていて、ここに申し込むことを決めている方が多いと。

濱野さん:そういうことですね。どちらかというと目的がはっきりしている方が多いですね。

レッスンは会話重視。それに加えて無料の補習や英文の添削も無制限で受けられます

―― レッスンの進め方について詳しく教えてください。

濱野さん:プライベートレッスンはそれぞれの状況に合わせて進めますが、グループレッスンの場合はテキストの進行スケジュールが決まっています。宿題もあります。

今日の体験レッスンでは初中級レベルのテキストを使いましたが、生徒さんの多くは初級者から始めるので、初級用のテキストやハンドアウトを使います。

レッスンの進み具合によっては、こういったPicture Trainingというものも取り入れます。


Picture Trainingの例

写真を見て、その内容を詳しく描写するというものですね。レッスンの流れは常に同じではなく、新しいものを取り入れることもあります。

―― 初級者の場合、とくにどういった点に力を入れていらっしゃいますか?

濱野さん:会話と発音ですね。とくに会話は相手がいないとできませんから、レッスンではとにかく会話を重視しています。

―― 初級者から始めて中級以上のレベルまで行く方が多いのでしょうか?

濱野さん:無料の補習もやっておりますし、会員様であれば英文の添削を無制限で受けられます。ですのでやる気がある方はサービスを活用して伸びているという印象です。

―― 無料で補習が受けられるというのは珍しいですね。添削も無制限で受けられるというのも、かなりサービスが充実してますよね。

濱野さん:生徒様は何を求めていて、弊社として何ができるのか?というのを常に考えております。

世界に向けて仕事ができる人材の育成を目指しています

―― 大人が英会話のレッスンを続ける、あるいは結果を出すというのは簡単なことではないと思います。そのためにどのようなことが大事だとお考えでしょうか。

濱野さん:まず英語を話す前の段階といいますか、そこの意識を変えることが必要です。英語を話すことって目立つことでもあるので、目立ちたくないという意識をとっぱらうことですね。

そのためのマインドセットの講座も行っていますし、DVDも出しています。


秋葉原校の教室に掲げられているマインドセットの図


濱野さんの講座のDVD

それから、大人の場合は目的というか、ゴールが薄いというのが大きな問題だと感じます。なぜ続かないか。それは結局、見通しが立たないからです。

仕事でどうしても必要という人以外は、受験だとか何かの試験がなければ、なかなかやらないですよね。ですから見通しを立てられるようにするということが必要です。

それで最近気づいたのは、観光向けの英語をやるということです。いま日本を訪れる外国人はとても増えてます。幸いここは秋葉原で、浅草も近くて観光客は多いですし。

ちょうど観光案内の講座をつい昨日、出したところです。まだ初めての試みなのでどうなるかわからないですけど。

―― それはガイドをするということですよね。単発の講座ですか?

濱野さん:そうですね。一ヶ月に一回程度の単発の講座になります。まず最初に1時間、座学でレッスンを受けます。そのあと1時間、外に出て実際にガイドをするという形です。これは定員制ですが誰でも参加できます。

やはりこれからは21世紀型のというか、世界に対して仕事ができる、そういった人材の育成が重要だと感じています。そのまずは手始めといいますか、新しい試みですね。

訪問を終えて

イーミックス秋葉原校は、英語初級者を中級以上のレベルへと確実に導くために以下のようなサービスを提供しています。

  • グループレッスンは定員4名。講師が生徒さん一人ひとりを気にかけ、生徒さんは「目立ちたくない」という思いを振り払ってたくさん発言できる。
  • 通常のレッスンでは発音や会話を重視。50分間の中でオリジナルのハンドアウトを使った単語・発音・質問パターン練習、テキストを使用した会話練習をしっかりと行う。
  • なぜその質問をするのか、なぜこのような答え方になるのか、といった「自分の頭でなぜそうなるか考えて発言する」トレーニングを行うことで「英語脳」を鍛えつつ「思考力」も養う。

ホームページにあるとおり「かゆいところに手が届く」システム。無料の補習や添削を行うことで自宅学習もサポートするなど、英語が苦手だったと話す濱野さんがこだわって作った「初級者に優しいシステム」を感じました。

限られた時間とコストの中でこのシステムを最大限に活用すれば、必ず実力アップにつながると思います。

2005年に英会話喫茶としてスタートしたイーミックス。今後は21世紀型の「世界に対して仕事ができる人材の育成」を目指し、通常の英会話レッスン以外の講座についても積極的に展開していくとのこと。

「英語脳」と「思考力」を同時に鍛えつつ確実に実力アップを目指す方は、ぜひ検討されてみてはいかがでしょうか。

(体験レッスン:Yuki)