レッスンを個人個人のために完全にカスタマイズする「日米英語学院」の新宿校で体験レッスンを受けてきました。

実際に行ってみた感想としては、日米英語学院は「趣味程度に会話を楽しみたい人」には向いていないかもしれません。

  • 生徒ひとりひとりの実力を細かく分析
  • 自習室を開放。予習復習は必ずやってくる
  • 「Talk and Practice」クラスで実践練習

など、本気で学びたい人たちに本気で応えているスクールだという印象を受けました。

記事の目次

日米英語学院ってどんなスクール?

2019年5月現在は、東京に3校(新宿・渋谷・池袋)、関西に6校(梅田・なんば・天王寺・京都四条・神戸三宮・兵庫川西)、合計9校あります。どの校舎も駅から5分以内で到着できるそうですよ。

そして日米英語学院の特徴は、おもにこの3つです。

  • 個人ごとに完全に異なるカリキュラム
  • 講師やレッスン形態の組み合わせも自由
  • 発話量の多い「Talk and Practice」クラス

個人ごとに完全に異なるカリキュラム

日米英語学院では入学時のカウンセリングで生徒さんの英語力を測定。目標や通学期間、予算や希望を考慮したうえで、完全オリジナルのカリキュラムを一緒に作っていきます。

「個人個人で異なるカリキュラム」を売りにするスクールは多いですが、ある程度のパターンから選ばせるケースが多いのが実情。

しかし日米英語学院は「カリキュラムが完全オリジナルで、生徒さんといちから作る」ところが圧倒的な強みだと思います。

講師やレッスン形態の組み合わせも自由

日米英語学院には「このコースを選ぶと、講師はネイティブで、レッスンはマンツーマンです」といった型はありません。

日本人講師かネイティブ講師か、マンツーマンかグループかについても生徒さんの希望、学習効果、モチベーションの維持などを踏まえて組み合わせます。

例えば「マンツーマン主体だが、時々グループレッスンを入れて他の生徒さんと一緒に学習したい」「日本人講師中心だが、時々ネイティブ講師とスピーキング練習をしたい」などのリクエストにも対応しています。

日本人講師に関しては英検1級やTOEIC900点以上のレベルが採用条件とのことです。

発話量の多い「Talk and Practice」クラス

日米英語学院では「T.A.P.(Talk and Practice)」というフリーカンバセーションのクラスを用意。各校舎のT.A.P.開講時間を確認し、予約なしで参加することができます。

普段のレッスンで学んだことを応用する場、アウトプットの力を身につける場として利用できるのは嬉しいですね。こちらのクラス受講が含まれる、お得なパッケージプランもあります。

さらに日米英語学院の生徒になると、自習室が利用できます。レッスン前後の予習や復習だけでなく、レッスンがない日に来て自習することも可能。

自宅でもなく会社や学校でもない「自習環境」が手に入るのは、気分をリフレッシュして学習に臨むうえで、いい効果があるのではないでしょうか。

日米英語学院のプランと料金

日米英語学院のプランと料金です。

プラン

日米英語学院は、英会話、ビジネス英語、TOEIC対策、TOEFL対策、英検対策など、あらゆる目的に対応しています。

料金

以下の料金(税込)はあくまで一例です。ちなみにプライベートレッスンは1回40分、グループレッスンは1回55分。グループレッスンであっても人数は平均3人と少人数制です。

グループ(日常会話、ビジネス)

授業料 レッスン回数 期間
176,000円 グループレッスン24回
T.A.P.クラス 20回

週1回1年

週2回6ヶ月

プライベート

授業料

レッスン回数

期間
198,000円 プライベートレッスン20回 5ヶ月

フリートークプラン

授業料(税込)

レッスン回数

期間
55,000円 T.A.Pクラス25回 週1回6ヶ月

全体的に決して安いほうではないのですが、ひとりひとりのカリキュラム作成にあてる時間や、学習のサポートを考えると、妥当なのかなと感じます。

日米英語学院 新宿校に行ってきました

日米英語学院 新宿校はJR各線、京王線、小田急線、東京メトロ丸の内線ならびに都営地下鉄新宿線・大江戸線が通る新宿駅から徒歩3分ほどの場所にあります。

南口を出て右手に曲がったところにある、大きな交差点の近くです(1FがKFCのビルです)。ビルの一番上に黄色い大きな看板が出ているので分かりやすいです。

ビルの入り口には、看板も出ていました。

エレベーターで11Fまで上がると受付があります。新宿校マネージャーの三浦さんに迎えていただきました。

11Fには受付、マンツーマンレッスン用の教室、そして自習スペースがあります。こちらはマンツーマンレッスン用の教室。目の覚めるような赤い椅子が印象的です。

自習スペースでは、生徒さんが英語学習に励んでいましたので撮影は控えました。なお自習室には英語学習のための教科書や参考書が数多く並べてありました。

続いて12Fにはグループレッスン用の教室があります。こちらには2つのタイプがあります。まずはネイティブ講師との会話がメインのレッスン用。講師との距離が近くなるよう机とイスが配置されています。

続いて講義形式の教室。一番前に講師用のデスク、それに向き合う形で生徒さんのデスクが並んでいます。小学校や中学校にある教室をコンパクトにしたデザインです。

体験レッスンを受けました

まずは体験レッスンを受けました。講師は細田先生です。

今回は多くの大学生や社会人が気になるであろう「TOEICのリスニングセクション」についてマンツーマンでレッスンを受講。レッスンの流れは、

  1. TOEICリスニングのコツについて説明
  2. リスニング問題文をスラッシュリーディング
  3. 英→日、日→英に素早く変換する練習

まずリスニングセクションの点数アップには「パート4」に出てくる英文をほぼ覚えてしまう練習が効果的だそうです(パート4は「アナウンスやナレーションを聞き、内容に関する質問に答える」セクション)。

先生から「アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアの発音で、苦手なものはありますか」という質問されたので、昔のイギリス人上司の発音が聞き取りにくかったことを伝えると「ではイギリス発音が使われている問題を解きましょう」とのこと。

様々なアクセントに慣れることも、TOEICリスニングセクションの攻略には重要ですよね。さらにさっそく「まず質問を読んでおくことが大切」と正答率を上げるコツを教えてもらいました。

質問を音読し日本語に訳しながら「音声が流れたとき、どの情報に注目すべきか」確認します。まずはテキストに書かれた英文を見ずに、音声だけを聞きます。そして下の質問に答えます。

私は1つ目の質問を間違ってしまいました。映画監督である「director」と、写真家である「photographer」が頭の中で混ざってしまい、「director」と答えるべきところをうっかり「photographer」と答えてしまいました。

続いて先ほど聞いた音声のスクリプトを見ながら、先生と一緒にシャドーイングをします。

シャドーイングの後は、先生が英文の日本語訳を節ごとに読み上げ、私はその日本語訳を英語に訳していきます。

記憶しようと思って音声を聞いていなかったので、すぐには英語が出てきません。先生に助けてもらいながら、英文を思い出して声に出します。

そして今度は先生が日本語訳をまるまる1文読み上げます。ただ語順については英語の語順に対応するよう読まれます。

例えば、

「Our first event is an interview with renowned movie director Edgar Rollins.」

であれば、

「私たちの最初のイベントはインタビューだ。有名な映画監督であるエドガーロリンズへの。」

という具合です。日本語で自然な語順、例えば「私たちの最初のイベントは、有名な映画監督であるエドガーロリンズさんへのインタビューです」としてしまうと、日本語訳を聞いても英語をすぐに連想できません。

そのためあえて英語の語順で日本語訳を読んでいるとのこと。体験レッスンの40分間、この短いスクリプトをひたすら覚えて読み上げることを繰り返しました。

独学で英語を勉強していると、問題をどんどん解きたくなってしまうこと、ありませんか?筆者はそうです。

ですが今回のレッスンの目的は「問題を多く解くこと」ではなく「スラッシュリーディングを身につけ、リスニングで素早く内容を理解できるようになること」。

独学だと深く考えず進めてしまうところを、英文を暗記できるまで何度も繰り返し声に出し、スラッシュリーディングの技法に慣れていきました。こうした学習は一人では難しいので、マンツーマンの真骨頂という内容だと感じました。

三浦マネージャーに話を聞きました

レッスン後、日米英語学院 新宿校の三浦マネージャーに話を聞きました。

Q: カリキュラムが個人によって完全に異なる点が、日米英語学院の特徴ですね。

はい、その通りです。時代やニーズの変化とともにカリキュラム内容を変更するだけでなく、生徒さんの学習中の変化にも応じてカリキュラムを柔軟に変更できるようにしています。

生徒さんには入学時に、リスニング、スピーキング、リーディング、ライティング、文法、表現、語彙のテストを受けていただいています。そして各技能ごとに1~4のどのレベルに到達しているかを判定します。

そしてテスト結果、生徒さんの目標、目標到達までの期間、予算、生徒さんの希望を加味した上でカリキュラムを作成します。こうして生徒さん個人に合った「世界で一つだけのカリキュラム」が完成します。

Q: カリキュラム作成や学習相談を担当し、さらに生徒さんのモチベーションを高めてくれるコーディネーターの存在も大きいと思います。

入学した生徒さんにはコーディネーターが1名つきます。そして講師と二人三脚でサポートさせていただいています。仕事や学校の話を聞き、それをカリキュラムに反映させたりもします。

思うように力が伸びない時期はどうしても出てきます。その時に話を聞いて解決策を考えたり、講師からのメッセージを伝えたりするなど、生徒さんがモチベーションを保ちながら学習を続けられるよう工夫しています。

Q: 日本人講師かネイティブ講師か、プライベートかグループかも自由に選べるのは驚きました。

入門レベルの方には、英語でコミュニケーションを取るのが難しいので日本人講師のレッスンで基礎力をつけてくださいとお伝えしています。

基本的なコミュニケーションができるようになったあとは、目的や学習期間も考慮しながら、各生徒さんに日本人講師かネイティブ講師か、マンツーマンかグループかを決めてもらっています。

Q: 資格取得のためのコースもあれば、会話やビジネスのコースもあったりと、対応できる幅が広いですね。

英語を学ぶ目的はそれぞれ異なりますので、どんな目的にも対応しています。なお「コース」となっていますが、カリキュラムは完全オーダーメイドなので、同じコースでも生徒さんによって学習内容が大きく異なることもあります。

現在は、TOEFLコースを非常にたくさんの生徒さんにご利用いただいています。国内の大学院入試にTOEFLスコアが求められるため、大学院進学を目指す大学生が多いですね。

Q: 自習室が使い放題というのは、とてもよい制度ですね。

当校の生徒さんであれば、どの校舎の自習室も予約なしで使っていただけます。「予習と復習は必ずやってください」と口を酸っぱくしてお伝えしています。よってレッスン前後に使っていただくことが多いです。

Q: 宿題やテストはあるのでしょうか。

レッスンは最大でも週3回ほどですよね。なので自ら英語学習に時間を費やすことはとても大切です。なので先ほどお伝えしたように、レッスンの予習復習は宿題です。

またカリキュラムによっては単語テストを毎週必ず行います。それもやりっぱなしではなく、点数が低いと再試もありますので、皆さん真剣に取り組んでいます。

TOEIC・TOEFL・英検を受験される方には模試も準備していますよ。本番さながらに受けていただけるよう準備しています。

真面目に効率的に学びたい人にオススメ

「カリキュラムはカスタマイズします」というスクールは多いですが、日米英語学院のレベルでカリキュラムが完全に個人に合わせて作成されるところはそう多くないと思います。

さらに単語テストや模試の実施、アウトプットの場であるT.A.P.クラスの開講、自習室の開放など、個々が目標を達成するための環境が整っていること。これらが日米英語学院の強さではないかと思いました。

目標を明確に持っており、そこへの到達のために努力するという意気込みのある方は、ぜひ体験レッスンを受けてみてはいかがでしょうか。