こんにちは、クボタカズミです。最終回の今回は、サイゴンにて一般的なベトナムツアーとはひと味違った気軽に参加できる英語のアクティビティーと、英語の情報源についてご紹介します。
参加者同士で交流したり、先生と直接話したりして、世界が広がるかもしれません!
1. 英語のアクティビティ
ベトナム料理教室
古いフレンチコロニアルの建物の最上階のVietnam Cookery Centerでは、英語を話すベトナム人の料理の先生から直接ベトナム料理を教わることができます。
私が参加したコースでは朝ベンタイン市場で集合し、料理の先生と市場で食材を購入、教室に移動して5品のフルコースを作ります。
私以外の参加者は、旅行で来ていたオーストラリア人夫婦で、先生と合わせて4人で英語で雑談しながら、生春巻きや魚のカラメルソース煮、バナナとココナツミルクのデザートなどを教えてもらい、皆で食べました。
先生が近くで実際に作っているのを見ながら自分の机で同じように料理するので、英語は補助的に使われる程度でした。
サイゴン大聖堂 英語礼拝
フランス統治時代にフランス人建築家によって作られたカトリック教会のサイゴン大聖堂は、この街では最も有名な観光名所です。しかし礼拝に参加されたことのある方はあまり多くないかもしれません。毎週日曜日の朝9:30から、ベトナム人と外国人神父による英語礼拝が行われます。
参加者は1/3ほどがベトナム人、2/3ほどが外国人で、それぞれの国の対訳聖書(英語と中国語、英語とフランス語など)を持って参加する人も多いです。
英語聖書の朗読中は、教会内に10カ所ほどある大きなモニターに朗読箇所が映し出されるので、聖書を持っていなくても内容を英語で確認することができます。
ヨガスタジオ
YMCはベトナム人の先生によるヨガの教室です。英語とベトナム語の二カ国語でヨガを教えてくれます。ドロップイン(予約なしで参加可)できるので、時間がある時に気軽に参加できます。
私が通っていた時は参加者はだいたい8〜9割がベトナム人、1〜2割が外国人でした。外国人向けのフィットネスセンターのヨガクラスよりもクラス数が多いですし、何と言ってもレッスン費が安い!
私が参加していた時は1レッスン70分で6ドルほどでした。クーラーは無く、窓を全開したスタジオは開放感がありますが、一年中で一番暑い乾期の終わり(4月頃)に参加すると、リアルホットヨガとなります(笑)。
日帰りバスツアー
サイゴンには日系の旅行会社が幾つかあるのですが、英語ガイドのツアーに参加するのもおすすめです(そして日本語ガイドのツアーの半額近くで参加できます)。
ドンコイ通りにある最大手旅行会社サイゴンツーリストに行くと、簡単にツアーを予約することができます。英語のツアーは各国から観光客が集まるので、人数が少ないためキャンセルということがまずありません。
先日行ったクチトンネルツアーでは、大型観光バスに、イギリス、オーストラリア、インド、インドネシア、マレーシア、そして私たち日本からの参加者がいました。
参加者同士で話すのは楽しいですし、クチトンネルなどのベトナムの戦争遺産は生々しい部分もあるため英語を挟むことで感情的になりすぎず、一歩引いた目で体験することができると思います。
アートスクール
Vin Space Art Studioは外国人在住者が多い2区タオディエン地区にあるギャラリー併設アートスクールで、ドロップインの参加が可能です。子供向けクラスが多いですが、大人向けクラスもあります。
ギャラリースタッフや先生は西洋の人とベトナム系外国人で、英語で本格的な絵画やクラフトを習うことができます。
私が参加したコースでは、ギャラリーで展示中の作品に囲まれて、その作品と同じ描き方(水彩と油性ペン)でオリジナル作品を制作するというものでした。参加者の英語力はバラバラなので、先生は相手に合わせた英語で話してくれました。
自分たちの作品について色々な視点から話をするのは楽しかったです!インターン生も随時募集しているようです。美術を専攻していて将来インターナショナルな環境で働きたい学生に良さそうです。
【写真】Vin Space Art Studio
2. 英語の情報源
英語フリーペーパーƠi, Word
ベトナムで有名な英語フリーペーパーには、サイゴンが本拠地のƠiとハノイが本拠地のWordがあります。Ơiは私にとっては地元情報誌なのでイベントや美味しいレストランを知るのに便利で、記事は機内情報誌のような華やかで軽めのものが多いです。
それに対してWordは掲載写真もアーティスティックな力の入った作品が多く、ドキュメンタリー記事は読み応えがあります。それぞれの街の性格を表しているようで面白いです。国際レベルの医療機関やインターナショナルスクールの情報にも詳しいです。
英字新聞 Việt Nam News
Việt Nam News(日刊新聞)は「日本の新聞がベトナムでは高い」という理由で定期購読し始めたのですが、英語で今のベトナム情報を知るのにこれ以上の媒体はないと思っています。使われる単語・構文も、英語圏の新聞より易しく読みやすいです。
また、ベトナムの固有名詞はきちんと声調と母音の記号がついていて、ベトナムの地名や人名などを覚えるのにも役に立っています。
Việt Nam Newsは地元ニュースに強く、安い(1ヶ月で12ドルほど)ので気楽に続けることができます。もう少し広く東南アジアの情報を知りたい時には、シンガポールのThe Straits Timesもおすすめです。
【写真】ベトナムのフリーペーパーと新聞
サイゴン総合情報サイトSaigoneer
Saigoneerはサイゴン在住のアメリカ人とスペイン人が2013年に創設した比較的新しいポータルサイトですが、情報量が多くそれぞれの記事が洗練されている印象です。
他のポータルサイトと違うところは、ニュースと並んで歴史に関する記事と美術・文化に関する記事が多く、ニュース記事であっても写真が美しいことです。
さて、ここまで、サイゴンで英語で行われるイベントやアクティビティと、ベトナムの英語メディアについてお伝えしました。ベトナムにて、もちろんベトナム語が出来るに越したことはありませんが、都市圏では英語だけでも滞在を十分楽しむことができると思います。
そしてベトナムに住んでいると、週末などにLCCを使って近隣の国に遊びに行くことも簡単にできますし、そこでも英語を便利に使えると思います。
では、長いこと記事を読んでくださりありがとうございました。皆さんもぜひ活気のあるサイゴンに遊びに来て、地元の方々と英語で話してみてください!