忙しい現代人。その中でも特に日本人は勤勉で多忙を極めていると良く言われています。
たまの休日くらい本当は何処かに遊びに出かけたり、集中して勉強に取り組みたいけれども、平日の疲れでとてもそんな気分になれないという方も多いのではないでしょうか。
心身ともに健康であってこそ、仕事も勉強も遊びも楽しくこなせるものです。今回は日常的にできる体を疲れさせない5つのコツをご紹介致します。
ストレッチする
ストレッチとは体の特定部分の筋肉を伸ばすことで、その筋肉を良い状態に整えることを言います。
ストレッチを行うことで体の血流を促進して疲労回復に効果がある他、筋肉の柔軟性を高めることで日常のケガ防止にも効果があります。
ストレッチを行う時のコツは、リラックスをして、伸ばしたりひねったりする時には息を吐きながら行う事です。
ストレッチ運動の具体的なやり方ですが、実は私達が小学生や中学生の時に体育の時間で行なっていた準備体操や、夏休みの朝に行なっていたラジオ体操の内容の中に、その多くが含まれています。
勉強や仕事のちょっとした合間、疲れたかなと思った時に、肩や腰周りなど、その時伸ばしたいと思った部分を気持ちよくストレッチしてみましょう。
少し体を動かす事によって気分転換になり、頭がリフレッシュする事も期待できます。
短い時間の昼寝をとるようにする(15分〜25分まで)
英語では、うたた寝や昼寝のことをnapと言いますが、近年欧米を中心に密かにPower napという睡眠方法が流行っているのをご存知でしょうか。
あれ?それってMacの機能じゃないの?と思った方もいると思いますが、もともとのPower napの意味は仕事などのお昼時に短時間の睡眠をとることで体の疲労感を回復して、午後の作業効率をあげるというものです。
ストレスの軽減や記憶力や認知能力の回復など、Power napの効果はとても大きいようです。けれども、寝過ぎは禁物です。
Power napとただのお昼寝との違いは、適正な時間ルールが定められていることにあります。効果的なPower napの長さは15分から長くとっても25分までです。
それ以上とると体が深い睡眠状態に入ってしまいます。せっかく睡眠をとったのに起きた時に倦怠感を感じやすくなり、かえって疲れたような気分になってしまう事もあるので注意しましょう。
ストレスを溜めないようにする
ストレスを溜めないようにしましょう。と言ってもなかなか難しいものですよね。心のストレスは目に見えるものでもありませんし、自分でさえストレスが溜まっている事に気づかないなんて事もあります。
人間関係や仕事の悩みなど、ストレスの原因は人それぞれで違いますが、ストレスが蓄積しないようにその都度、解消していく事がとても大切です。
ほっと息をつくために美味しいお茶を飲んでみたり、友人と話して思いっきり笑ったり、好きな運動をしてみたり、考える事をやめてさっさと眠ってしまったり、自分にあったストレスの解消方法をこまめに生活の中にはさみこんでいく事で、ストレスは溜めずに、その都度解消していく事が大切です。
一方で人にとって良質なストレスというものもあります。責任や期日があるから頑張れるといったことや、この勝負は絶対に負けられないといった闘争心をかきたてられる様なストレスは、そのストレス自体を楽しむ事で、人を向上させてくれます。
ストレスという言葉を初めて医学用語として用いたとされるストレス研究の第一人者であったハンス・セリエ博士は、ストレスとは人生のスパイスであるという言葉も残しているそうです。
体を疲れさせないためには、ストレスとは付きつ離れつで上手に付き合っていく事が大切と言えそうです。
良く笑うようにする
お腹の底から笑った時に心も体も元気になったような気がしたことはありませんか?
笑う事には、人とのコミュニケーションを円滑にしてくれるという外面的な効果もありますが、自分の体に対する内面的な効果としても免疫機能を上げてくれたり、自律神経を整えてくれたりと様々な効果があります。
自律神経とは一言で言うと、自分の意思でコントロール出来ない体の機能を司っている神経の事です。例えば、自分の意思で指を動かす事は出来ても胃腸の動きを即す事はできませんよね。
同じように舌を使って食べ物の味を確かめる事は出来ても、意識して心臓の動くスピードを自由自在にコントロールする事はできません。
これらの胃腸や心臓の働きのような、自分の意思ではコントロール出来ない体の働きをコントロールしてくれているのが自律神経です。
自律神経には、活動的な時や緊張時に優位になる交感神経とリラックスしている時や休息している時に優位になる副交感神経の二つがあります。
笑うことには副交感神経の働きを助ける効果があり、心と体をリラックスさせて、体力の回復を助ける効果があります。
近頃あんまり笑っていないなと思ったら、友達と遊ぶ機会を増やしたり、面白い映画を借りてきたりと、意識して笑えるようなイベント事を日常に織り込んでいくことも疲れを溜めないためのポイントです。
お酒とタバコは控えるようにする
TVや他のメディアなどで体に良いと紹介されていた物を買って食べてみた経験はありませんか?誰でも何々が体に良いと言われれば、機会があれば試してみたくなるものです。
けれでも、体に良い食べ物を食べるのと同じ位に、健康にとって大切な事があります。それは、体に良くないものを控えるということです。
仕事の後のビールは美味しいものですし、今までタバコをずっと吸ってきた方が、いきなり喫煙を辞めるというのには無理があります。けれども過度の飲酒は体に負担をかけますし、喫煙も体に良いものではありません。
最近疲れてるなと感じたら、休息をとったり、体に良い事をするのと同じような感覚で、体に良くないと思われるものを控えてみるのも、有効と言えそうです。
まとめ
体を疲れさせないコツは、こまめに疲れをとる、疲れるような事をしない、この2点です。
日常的に元気な心と体を維持することは、充実した生活を送る上で大切なことです。今日からさっそく、まずは無理なく自分に出来る事から実践してみましょう。