話題の英語サービス、Lang-8

今や数々のオンライン英語学習サービスが登場しているけれど、忙しい社会人にとって、どれが継続しやすいの? そんな疑問を抱える人も少なくないのではないでしょうか?

みんなの英語ひろばでは、そんなサービスを追った「話題の英語学習サービス」を不定期で連載しています。第2回目は、ユーザー同士で母国語を教え合うSNS「Lang-8」。

Lang-8とは?

Lang-8とは、あらゆる言語学習者のための、相互添削型SNS。自分が学習中の言語で書いた文章を、その言語を母国語とするユーザーが添削して、正しい表現を教えてくれます。

サービス開始は2007年と古く、会員数は55万人を超え、日本人ユーザーが3割、外国人ユーザーが7割となっています(2013年3月14日現在)。

月におよそ190ヶ国からのアクセスがあるくらい、世界中で使われているサービスです。Lang-8を作ったきっかけについて、運営元の株式会社Lang-8の喜洋洋代表取締役はこう話します。

「4歳のときに中国から日本にやってきたため、中国語をあまり上手に話すことができず、大学時代に上海へ留学しました。しかし日常会話では、言葉の使い方を多少間違えていても、おおよその意味が通じていれば、誰も間違いを指摘してくれないものです」

留学していた当時、毎日勉強を兼ねて、中国語で文章を書いていた喜さん。しかし、自分で書き続けるだけでは、正しい表現なのか間違っているのか分かりません。

「そこで、中国人の友人に添削してもらうことにしました。すると、それだけでかなり中国語が上達しました。ライティングができるようになると、びっくりするくらいスピーキング力も上がりました。この経験がLang-8を思いついたきっかけになりました」

文章を投稿しよう!

Lang-8 使い方その1

使い方について聞いてみました。まず、Lang-8を使い始める前に、簡単な会員登録が必要です。

メールアドレスとパスワードを決めて会員登録するも良し、FacebookやTwitterアカウントを使ってログインするも良し。好きな方法を選びましょう。

登録後は、マイホーム上部の「投稿する」ボタン、またはプロフィール写真下部にある「添削してもらいたい文章を投稿する」をクリックし、文章作成ページへ移ります。

次に添削してもらいたい言語を選択し、タイトル、本文を入力し、写真やトピックタグ、公開範囲を設定していきます。

あまりにも長すぎる文章だと、添削してもらいにくいので、程よい長さや外国の方がとっつきやすいトピックを選ぶのがおすすめです。

添削してみよう!

Lang-8 使い方その2

今度は添削をする方法をご紹介します。マイホーム上部の「添削する」ボタンをクリックすると、添削待ちの投稿がずらりと並びます。

日本語を勉強したい外国の方たちの投稿ばかりです。その中から添削したい投稿を選び、文章の下部にある「添削とコメントを書く」をクリックすればOKです。

すると「添削とコメントを書く」という部分に、1文1文が個別に表示されるので、添削したい文の下に表示される「添削」をクリックします。太字や打消線、赤字などを使いながら、添削を進めていきます。

また、添削ボックス下のコメント欄へ、添削に関するコメントを追加することも可能です。添削機能を利用して間違いを直し、正しい文章を入力したら「置換する」をクリック。「相手に伝わりやすい添削をしてあげて」と喜さん。

アウトプットとインプットのバランスを考えて

最後に、英語学習の初心者や英語の苦手な人に向けて、Lang-8の使い方について、アドバイスをいただきました。

「僕もあまり英語はできませんが、日本ではアウトプットの機会がとても少ないと感じています。なので、学んだことを積極的にアウトプットしていってほしいと思います」

インプットだけしたとしても、勉強した成果を出す機会がなければ、あまり意味がないと話す喜さん。

「また、アウトプットとフィードバックがセットで行われると、英語はぐっと身につくことでしょう。単にインプットをしているだけだと、なかなか身につかないものですが、ウンウンと唸りながら考えて書いた文章を添削してもらい続けると、驚くほど実力がつくのを実感できるはずです」

そんな喜さん自身の英語学習法は、字幕付きのドラマを見たり、積極的にネィティブと話をすることだという。もちろんLang-8も使っています。

Lang-8は無料で使えますが、「Lang-8 プレミアム」という有料版(月額およそ525円)もあります。

無料版とは異なり、自分の投稿と添削を復習に最適なPDFファイルとしてダウンロードできたり、添削文を無限にストックできるノートブック機能がついていたり、閲覧・添削される確率を上げることも可能です。

無料版が物足りなくなってきたら、切り替えてみるのがおすすめです。書いた文章をネイティブに添削することで、英語力をアップできるLang-8、皆さんも試してみてはいかがでしょうか。