先日当サイト管理人の岩田が、福岡市南区にある「BRICK ENGLISH STUDIOS(ブリックイングリッシュスタジオ、以下BRICK ENGLISH)」で体験レッスンを受けてきました。
日本人講師の二人によって運営されているBRICK ENGLISH。2018年3月にオープンしたばかりですが、すでに幼稚園生~70代の方までと幅広い年齢層の方が学ばれています。
BRICK ENGLISHの強みは「初心者〜中級者が不安を感じずにステップアップできること」だと感じた今回の体験レッスン。
それは小学生~大人までに英語を教えてこられた二人の講師が、年齢とレベルに適した指導法に精通されているからだと思います。
子どもたちは楽しくも集中して学び、英検などの目標に向かって頑張る。大人については初心者~中級者が、身近なシチュエーションで正しい英語を話せるようになる。そのための工夫を見つけることができました。
BRICK ENGLISHの特徴は?
BRICK ENGLISHは大牟田線の高宮駅から歩いて6分の場所にあり、県道31号線に面しています。
日本人講師による、きめ細やかなレッスン
BRICK ENGLISHの講師である古賀先生と長田先生。J-SHINE小学校英語指導者資格を保有、それぞれ幼稚園、小学校、中学校、高校、英会話教室などで英語を教えてこられました。
英語を使った社会経験、さらにご結婚や子育ても経験されているお二人。それぞれの場面で「どの表現がより相応しいか」「遠回しな表現はどれか」という部分まで、日本語で丁寧に説明します。
さらに生徒さんとの会話から強化すべき文法を見つけたり、安心して発話できる環境を作ったりと、きめ細やかな指導が特徴。疑問を解決してから校舎を出られる、歯がゆさを感じないレッスンだと思います。
最大4名の少人数クラスが、お手頃な価格
BRICK ENGLISHのクラス定員は子どもも大人もマックス4名。発言機会が多く、質問がしやすい環境です。
私は「ミスに気づける環境」が英語学習には大切だと考えているので、講師が一人ひとりの発言に耳を傾けられる少人数クラスは理想的だと思います。
そして支払いは月謝制。少人数制にもかかわらず良心的な価格です。
年齢 | レッスン回数 | 月謝(税込) |
---|---|---|
小学生 | 60分x週1回 | 8,500円 |
中高生 | 60分x週1回 | 10,000円 |
大人 | 60分x週1回 | 8,500円~ |
※その他 入会金10,000円/テキスト代別途
目的に沿ってカリキュラムを作成する、オーダーメイドのプライベートレッスンもあります。こちらも月12,000円(大人)と低価格です。
一人ひとりに適した指導。英検にも挑戦できる
プライベートレッスンでは一人ひとりのレベルや英語を使う状況に応じて、テキストを選び、学習プランを立てます。
外国人観光客の増加に伴い、近年はホテルや空港だけでなく、街中のレストランやショップでも英語を使う機会が増えていますよね。例えば英語で接客がしたいという方には、接客のためのテキストを使用。
キクタンは私も少しだけ使ったことがありますが、目的別バージョンがあるのは知りませんでした。自身が英語を使うシーンでの会話を学べるため効率的で、すぐに実践に移せるため成長も感じやすいと思います。
小中高生は英検や英検Jrに挑戦。こちらも年齢や目指す級に応じた指導を行っています。
ブリックイングリッシュスタジオに行ってきました
体験レッスン当日はとてもよい天気。素敵な外観が見えてきました。
今まで私は何十校というスクールに行ってきましたが、オープン当初はマンションの一室で始めるケースが多い印象です。
一方でBRICK ENGLISHさんの校舎は大通りに面した1F。自然光が差し込んでいます。
全体的にウッド調のおしゃれで落ち着いた空間です。
体験レッスン
まずは通常と同じようにレベルチェックと体験レッスン。会話全体をとおして英語力を見ているそうです。担当は古賀先生です。
先生:First, could you introduce yourself?
私:I currently live in Fukuoka and run a website called Eigohiroba, which provides information about English schools in Japan.
住んでいる場所、仕事のこと、出身地、福岡の好きなところ、海外経験などについて話します。カリフォルニアに行った話をすると、先生も自身の経験をシェアしてくださいました。
古賀先生の優しい相槌と話を引き出す力のおかげで、会話が弾みます。そしてこんな質問も。
先生:Let me ask you one more question. What would you do if you won the lottery?
私:I would use half of the money for my business and put the rest in my bank account.
この質問では仮定法を理解しているか、確認されていたようです。そしてカードを使った会話に移ります。
カードに書かれた絵や文章をヒントに、質問し合います。
私:Where would you like to go for your next holiday?
先生:I would like to go to Okinawa. Have you been there before?
私:Yes, when I was a university student.
先生:Nice. Which part of Okinawa did you visit? Naha city?
質問に対して解答するだけでなく、そのあと私にも質問することで話を広げる古賀先生。
生徒の発話を促す工夫であり、また答えっぱなしにしないという普段から私も気をつけている「コミュニケーションで大切なこと」を改めて感じたレッスンでした。
「単語でしか答えられない生徒さんもいます。最初はそれでよいんです。そこで私から Why? などと聞くようにしています。少しずつ話を膨らませる力を身につけてほしいと考えています」と話されていました。
次にシャドーイング。私は独学で英語を学んでいたときにシャドーイングを取り入れていましたが、初めての生徒さんには丁寧に説明するとのこと。
「英語の音やスピードに慣れ、口の筋肉を鍛えるための練習です。」と古賀先生。まずは文章を見ながら、CDに続いて声に出します。
- Is this your first time to come to Japan?
- What’s the capital of Germany?
- I went to England twice last year.
最初はほとんど声に出せない方もいらっしゃるそうですが、まずは文章を見てシャドーイング、次は音声だけを頼りにシャドーイングと、段階を踏んでチャレンジするそうです。
最後に発話の回路を育てるためというトレーニング。イラストと日本語を見て、パッと英語に直します。
こちらは機内の会話です。
先生:すみません、そこは私の席だと思うのですが…
私:Excuse me, I think this is my seat.先生:氷を入れたオレンジジュースをください。
私:May I have orange juice with ice?
そして次のページで答えを確認。瞬間英作文に似ていますが、通常の瞬間英作文は文法ごとに行います。(例:現在完了形の文章をひたすら日本語から英語に訳す)その場合、文章同士の意味には関連性がありません。
しかしこちらのトレーニングはシチュエーション別。日常と関連づけられるため実践に移しやすく、イラストもあるのでイメージも湧きやすいと感じました。
聞き取りやすいシンプルな英語で、生徒さんにどんどん質問しながら自然に話を膨らませる古賀先生。話しやすい雰囲気だったので、終始リラックスしてレッスンを楽しむことができました。
もちろん日本語でも質問できるので、お子さんや初心者も安心ではないでしょうか。
古賀先生と長田先生にインタビュー
体験レッスンのあとは、古賀先生と長田先生のお二人に話を伺いました。
ーー 今年3月にオープンしたばかりとのことですが、お二人で立ち上げられたのでしょうか。
長田先生:はい、私たち実は大学時代からの友人なんです。私は中学校や高校、英会話教室で英語を教えていました。
古賀先生:私は幼稚園や小学校で教えていたんです。二人でアイディアを出し、ときに客観的にカリキュラムを見直しながら、お互いの得意分野を活かしてレッスンを行っています。
ーー それは素敵ですね。BRICK ENGLISHさんの強みは何だとお考えですか。
古賀先生:まずは全クラス4人までの少人数制ということですね。一人ひとりに目が届くので、きめ細やかな指導ができると思います。
ーー 最大4名はかなり少ないですね。特に子どもは定員8~10名というスクールが多いため、4名は珍しいと思います。そして料金も良心的ですね。
古賀先生:そうですね。お手頃な価格に設定しています。また私は大人になってからイギリスに留学し、英語を身につけました。そのため日本人がつまづくポイントや不安な気持ちがよく分かります。
文法や細かいニュアンスをどう説明したら分かりやすいか、じっくり考えてレッスンを行っています。
長田先生:子どものクラスの特徴は、実用的な「英会話」と点数で成長が分かる「英検」の両方に力を入れている点です。
英会話スクールと進学塾のよい点を両方取り入れています。楽しく会話力を伸ばしながら、目標に向かって頑張るというメリハリを大切にしています。
ーー 幅広い年代の方が通われているようですが、まずは子どもクラスの流れを教えていただけますか。
長田先生:子どもレッスンの流れは通常「ウォームアップ・テキスト・単語学習・ゲーム」です。前半はチャンツに合わせて体を動かしたりします。
そのあと机について気持ちを入れ替えるので、みんな集中して学習に取り組んでいます。
岩田さんが体験レッスンで使われたカードは、子どもたちも使いますよ。このカードではUNOをしながら会話練習ができるんです。子どもは遊んでいるうちにフレーズを丸ごと覚えてしまうので、驚いてしまいます。
ーー 学習に遊びを上手く組み入れていらっしゃるのですね。先ほどの英検の話ですが、受験は必須なのでしょうか。
古賀先生:英検は必須ではありませんが、今後は小学校でもライティングなど幅広い力が求められます。英検Jrや英検を目標に頑張っている生徒さんが多いんですよ。最終的には英検準1級が目標です。
ーー 英検準1級は英語学習者が目標にするレベルですよね。大人クラスについても教えていただけますか。
大人は「What’s new?」で始まります。その週の出来事をシェアしてもらう感じですね。そしてシャドーイング練習、テキスト、カードを使った会話練習などです。
ーー そのような流れなのですね。またプライベートレッスンは様々な内容に対応していると聞きました。
古賀先生:現在はプライベートレッスンを受けている方が多く、カリキュラムは完全オーダーメイドです。接客英語、英検対策、TOEIC対策、リスニング強化などそれぞれに適したテキストを用意しています。
例えば大人初心者は中学文法を学びます。ただ文法から入るのではなく、文法を知らないと分からない表現に出会った際に文法を参照する形です。
例えば「What’s new?」に対して先週の出来事を現在形を使って話す生徒さんがいるとします。そうすると「じゃあ過去形を復習しましょう!」となります。
先ほど体験レッスンで使ったこのテキストですが、シチュエーション別に日本語を英語にする練習をします。
英語表現を口に出す回路を作るための練習です。私たちは頭の中で日本語を難しい英語に直しがちですが、シチュエーションで覚えれば「こんなにシンプルに言えるんだ」という発見があります。
ーー このテキストはとてもよいと思いました。初心者の方がすぐに使えるフレーズを覚えることで、上達を感じやすいと思います。
ーー 宿題はありますか。
古賀先生:大人の方には、言いたいことを英語で表現できるようになってほしいので「3行日記」という宿題があります。その日記をレッスンで発表してもらうこともあります。
単語の暗記、接客業の方なら接客フレーズを覚えてもらうなどの宿題もあります。
長田先生:子どもは単語をノート1ページ分以上練習する、CDを聞く、中高生であれば長文読解や英作文などの宿題があります。みんな楽しんでやってくれますよ。
長田先生:子どもクラスでは毎回1人が先生役になるんです。「What's the date today?」「What time is it now?」など基本フレーズを、先生役の生徒さんが主体となって練習します。アクティブラーニングですね。
プレゼンもしているんですよ。人前で話す力は、これからさらに大切になってきます。まずは少人数のクラスメイトの前で話すことに、慣れてほしいと思います。
ーー 生徒が主役のレッスンというのは素晴らしいですね。最後に英語ひろばの読者さんにメッセージをいただけますか。
古賀先生:BRICK ENGLISHのレッスンはマンツーマンか定員4名の少人数クラスで、とてもアットホームです。
いつかネイティブとスラスラ会話できるようになりたい方、まずはBRICK ENGLISHで一つひとつ丁寧に学んでみませんか。
長田先生:私たちはみなさんの気持ちに寄り添い、間違いを恐れずたくさんアウトプットできる環境を用意しています。レッスン後には「口の筋肉が疲れた」と言う方もいらっしゃるくらい、たくさん話せますよ。
古賀先生:遊びに来る感覚でフラっと立ち寄っていただければ嬉しいです。体験レッスンも行っています。
まとめ
優しい光が差し込むアットホームなBRICK ENGLISH。二人の日本人講師が、笑顔で迎えてくださいます。
文法やニュアンスについて日本語を使って丁寧に解説してもらえるため、理解を深めながら学ぶことができるスクールです。
たくさんアウトプットできる少人数レッスンと低価格の授業料。子どもクラスでは会話と英検の両方を大切にすることでメリハリをつけ、大人クラスでは日常に関連のあるフレーズを習得できます。
BRICK ENGLISHは、英語が初めてのお子さんや大人初心者~中級者の方が、安心してステップアップできる場所だと感じました。
最後に古賀先生がおっしゃっていたように、まずは二人の先生とお話をしに、一度立ち寄ってみてはいかがですか。無料体験レッスンは公式サイトから受け付けています。