TOEIC満点のKyokoです。DMM英会話に入会して、色んな教材を使ってみました。
DMM英会話はオンライン英会話業界でも最大級の規模を誇ります。会員数が多いぶん、一人ひとりが目的に合わせて学べるように教材も豊富にそろっているんですよね。
私も実際にいくつかの教材を使ってレッスンを受けてみました。その感想を取り入れつつ、この記事ではDMM英会話の教材の種類、オススメの教材、その活用法などについて詳しく書いていきます!
DMM英会話とは?
まずDMM英会話がどんなスクールか簡単に見てみましょう。多くのオンライン英会話と同様、レッスンは講師とのマンツーマン。通話には独自のシステム「Eikaiwa Live」を利用しますよ。
世界約125ヵ国の講師
大きな特徴が講師の出身国。フィリピン人講師のみというオンライン英会話が多いなか、DMM英会話ではアジア・ヨーロッパ・アフリカ・南米・北米・オセアニアと世界中の講師のレッスンが受けられます。
アメリカやイギリス出身のネイティブ講師や、日本人講師もいますよ。
料金プランは大きく2種類
- スタンダードプラン:ネイティブと日本人以外の講師に受講できます
- プラスネイティブプラン:ネイティブと日本人を含む全講師に受講できます
月謝 | 25分単価 | |
---|---|---|
毎日1レッスン | 6,980円 |
225円 |
毎日2レッスン | 11,980円 |
193円 |
毎日4レッスン | 19,980円 |
161円 |
毎月8レッスン | 4,880円 |
610円 |
月謝 | 25分単価 | |
---|---|---|
毎日1レッスン | 19,880円 |
641円 |
毎日2レッスン | 38,980円 |
629円 |
毎日4レッスン | 72,980円 |
589円 |
毎月8レッスン |
12,980円 |
1,623円 |
両プランとも競争が激しいオンライン英会話においても最安の部類。とくにネイティブ講師に関しては稀に見る安さです。DMM英会話の詳しい情報は下記にまとめています。
DMM英会話の教材について
DMM英会話には文法、会話、ビジネス英語、IELTSスピーキング対策など、レベルや目的別に本当に豊富な教材がそろっています。
たとえば一言で「文法」と言っても、レベル別にたくさんあるのです。
「I am a cook.(私は調理師です)」のような中1レベルの文法から、「If only~(~してさえいたら)」など高校にかけて習う仮定法など、色んなレベルに対応しているのが強みです。
オリジナル教材と出版社教材
教材にはオリジナル教材と出版社教材があります。
- オリジナル教材:DMM英会話独自の教材。全レッスンが事前に閲覧可能。
- 出版社教材:オクスフォード社・旺文社・Pearson社など出版の教材。レッスン予約で選択した教材の該当ページのみ、レッスン予約確定後~レッスン1週間後まで閲覧可能。
他のオンライン英会話で市販教材を使用する場合は、購入が必須というケースがほとんどなんですよね。
一方でDMM英会話は出版社の承諾を得ているため、すべて無料で利用できるという利点があります。これは嬉しいですね。
ただしじっくり予習や復習をしたい方や、1冊をまるまるやり込みたい方には購入をオススメします。
目的別の教材一覧
ほぼすべての教材を目的別に分類してみました。オリジナル教材を太字で表示しています。
目的 | 教材の名前 |
---|---|
単語 | 『ボキャブラリー』『写真描写』 |
文法 | 『文法』『Grammar in Use』『話すための瞬間英作文トレーニング』 |
発音 | 『発音』 |
日常会話 | 『会話』『テーマ別会話』『健康とライフスタイル』『Speak Now』『バーダマン先生のリアルな英会話フレーズ』『Side by Side』 |
討論 | 『デイリーニュース』『世界の文学』『ディスカッション』『エレメンタリーリーディングシリーズ』 |
旅行英語 | 『トラベル/文化』『PASSPORT』 |
ビジネス英語 | 『ビジネス』『シーン別本当に使える実践ビジネス英語』 |
資格試験対策 | 『IELTSスピーキング対策』『英検対策』『TOEFL iBTスピーキング』『公式ケンブリッジIELTSガイド』 |
子ども | 『キッズ』『Let's Go』 |
とくにスピーキングやディスカッション系の教材がかなり豊富な印象です。ちなみに出版社教材はたまに入れ替わりがあるようです。
どうやって教材を選べばいいの?
まずはレベルと目的で絞り込み
こんなに豊富なラインナップから自分に合ったものを見つけるのは大変そうですよね。
まずはレベルで絞り込んでみましょう。そうするとその対象レベルに合った教材だけが表示されます。
例えばレベル2~4(初心者~初中級)だとビジネス英語は表示されなくなります。
その教材に対応できる講師を選択
教材のなかには、一部講師しか対応できないものもあります。オリジナル教材はほぼ全ての講師が担当できるのですが、Let's Goシリーズや資格対策などの出版社教材は、一部の講師しか対応できません。
例えば下の講師の予約画面では、矢印が付いている教材がクリックできない仕様となっていますよね。この講師はこれらの教材に対応していないということです。
なので「この講師のレッスンを受けたい」というよりも先に「この教材を使いたい」という希望がある場合は、講師検索の時点で、希望の教材に対応できる講師を絞ってしまいましょう。
そして講師が決まったら、予約画面で自分の使いたい教材を選択します。
オリジナル教材に関しては大まかな内容までしか絞れないため、私は「その他の希望」に使いたい教材のリンクを貼っています。
講師が事前に教材を確認するかどうかは不明ですが、少なくともレッスン開始後にリンクを送るよりも時間短縮になりますね。
出版社教材に関してはどのページを使うかまで選択でき、予約後に教材が閲覧できるようになりますよ。
オリジナル教材の構成
目的別に色んなオリジナル教材がありますが、教材の構成自体には似ている点がたくさんあります。例としては「新しい単語やフレーズを学ぶ→テーマとなる会話や記事を読んで理解を深める→自分の意見を伝える」など。
25分のなかで、新しいことを学んで、それを定着させて自分のものにできる工夫があるということですね。ここでは多くの教材に共通している一連の流れを紹介します。
(1)単語や表現を学ぶ
重要な単語表現が5~7つ程ピックアップされており、それぞれに例文や発音も載っています。レッスンでは講師の後に続いて音読します。
(2)会話例(記事)を読む
(1)で学んだ単語や表現が出てくる会話例もしくは記事が表示されます。会話例であればどちらかの役になり講師と読む練習をします。記事の場合は講師の後に続いてリピートすることが多いです。
(3)空欄補充
(1)で学んだ単語や表現が理解できているか確かめるため空欄補充問題を解きます。(2)の会話例や記事の内容に関する質問に答えることもありますよ。
(4)ディスカッション
最後は自分の意見を伝えたり、テーマに関連した自分の経験について話したりする練習です。
日本語訳も表示できる
オリジナル教材には「日本語訳表示ボタン」が付いています。分からない単語があるときは講師に質問するのも大切ですが、時間短縮のために日本語訳の助けを借りるのもいいと思いますよ!
いくつかの教材をピックアップ
私が実際にレッスンで使ってみた教材をいくつか紹介します。
『瞬間英作文トレーニング』(出版社教材)
オススメ度:★★☆☆☆
同じ文法を使った文章が10文、日本語と英語で書かれています。生徒は講師の発音を聞き英文をリピート。その後生徒は日本語だけを見て英語に変換し、講師はそれが元の英文と同じかチェックします。
私が受講した時は10分で1レッスン分の教材を終えてしまったので、その後はチャット機能を使って講師が新しい文章を日本語で送信。
それを私が英訳するという作業を繰り返しました。★2つの理由はDMM英会話の講師が全員外国人ということです。生徒が日本語を英訳しても、どんな理由でその文章を作ったか講師には分かりません。
正解は何通りもあるのに手元にある英文しか正解としない講師もいます。日本語から英語に訳す瞬間英作文は、講師が日本人の場合のみ効果的な学習法だと思います。
『ボキャブラリー』(オリジナル教材)
オススメ度:★★★☆☆
文字通りに訳しても意味が通じない「比喩表現」がたくさん学べます。1レッスンで4~5つの表現を学んで、会話例のなかで使い方を確認、さらにそれらの表現を使って自分でも文章を作ります。
ネイティブがカジュアルに使う口語表現が多く載っており、とてもよくできた教材だと思いました。例文がいくつもあるので、使い方もしっかり理解できます。
ただ英語が母語でない講師はこれらの表現に馴染みがないこともあるので、ネイティブ講師のレッスンで使用するのがオススメです。
『ビジネス』(オリジナル教材)
お勧め度:★★★★☆
職場での自己紹介に始まり、ミーティング、電話対応など様々なシーンに対応。自社内での会話と、取引先など他社との関わりのなかで使える会話の両方が学べますよ。
表現のバリエーションが豊富で、会話の流れもとても自然です。さらに「仕事の面接」がテーマであれば「しっかり会社の下調べをしておく」「自信を持って話す」などのコツも紹介されています。
ただ25分で終えるのが難しい分量なので、欲をいえば2レッスン分に分けてほしいという理由から★4つです。
『トラベル/文化』(オリジナル教材)
お勧め度:★★★★☆
機内・空港・ホテルなど場所別の会話例、緊急時のフレーズなどを学べます。旅行前にある程度フレーズを丸暗記できるよう穴埋め問題がたくさんあります。世界遺産や観光名所がテーマのレッスンもありますよ。
この教材にも丁寧で自然な口語表現が多いと思います。また日本で外国人旅行者に出会ったときや海外で現地の人と交流するときに使えそうなトピックもあります。
レベルは6~8と書かれていますが、初級の方でも十分楽しめる内容だと思います。
『デイリーニュース』(オリジナル教材)
お勧め度:★★★★★
科学・健康・芸術・エンタメ・経済・語学・ニュース・文化と多岐にわたるテーマの記事がレベル別に用意されています。毎日1記事追加されるので、教材を使い切ってしまったなんてこともありません。
身近に感じられて、かつ興味深い記事が多いので大変オススメです。
内容に関する質問に答えるセクションがあるのですが、記事の一部をそのまま引用するタイプの問題ではなく、全体の流れを理解していないと答えが出ないような良問が揃っていますよ!
教材を効率的に使うには?
多くのオリジナル教材には、25分で終えられないくらいの量が組み込まれています。そのため講師の英語をリピートするだけで25分が経ち、最後のディスカッション問題まで辿りつかないことも。
そうすると講師に1対1で学ぶうえでのメリットを活かせないし、自分の意見を伝える練習をしないままレッスンが終わってしまいます。そこで教材に載っている以上のことをレッスンで吸収するためのコツを紹介しますね。
自己紹介を省く
DMM英会話では自己紹介をするかどうか事前に希望を出すことができます。
ゆっくり自己紹介をしているとすぐ5分くらい経ってしまうので、教材に集中したいときは「自己紹介なしで、すぐにレッスンに入ってほしい」を選択しましょう。
そうすると多くの講師が、お互いの名前だけを簡単に確認してからすぐに本題に入ってくれます。
必ず予習をしておく
教材にはひととおり目を通して、知らない単語や表現は調べておきましょう。
25分という短い時間の中で「この単語の意味は?」と質問をするより、意味を調べたうえで例文を作って「こんな使い方で合っている?」と聞く方が断然ためになると思いませんか?
会話例の音読に時間をかけない
私の経験上、講師と音読練習をする際、2人登場人物がいると「役を交代してもう1回読む?」と聞かれることが多いです。
そんなときは「I want to move on to the next exercise.」と伝えましょう。時間の短縮になり、最後にディスカッションをする時間が確保できますよ。
評価が4.9以上の講師を選ぶ
生徒が記入した講師の評価も参考にできます。高い評価が付いている講師には、生徒の意見を引き出すのが上手で、似たような表現や対義語、より適切なフレーズなどを教えてくれる方が多いです。
あらかじめ用意された教材をただ音読するだけでなく「新しいことをたくさん学べた」「意見を伝える機会が多かった」と思えるレッスンを提供してくれる講師を選びましょう。
教材の口コミ、良い点、気になった点
教材についての評価は?
当サイトにはDMM英会話に関する口コミが240件以上届いています。そのなかで教材に関するものをいくつか紹介しますね。
「出版社教材が無料なので嬉しい」
「漫画チックな教材もあり楽しく使っている」
「レッスン料は低価格なのに教材の種類が豊富」
「自然な口語表現を学べる教材が多い」
「上級者にはニュース教材がお勧め」
確かにDMM英会話には、教科書に載っていないような口語表現を学べる教材が多いと思います。また出版社教材であっても、レッスン予約後は無料で閲覧できるというのが嬉しいですね。
世界120ヵ国の講師がいる点や、お手頃な料金に対しての評価が高いDMM英会話ですが、教材にも定評があるようです。全ての口コミはこちらから閲覧できます。
良い点
- レベルや目的に合った教材が見つかる
- ネイティブがよく使う口語表現が多い
- 出版社教材が無料で使用できる
- 学んだことを定着させる工夫が多い
- 25分で終えられないほど内容が充実
気になった点
- 各教材のレベル表示は少し曖昧
- 講師によっては音読だけで終わってしまう
各教材に表示されている対象レベルはあまり参考にならないかもしれません。人それぞれ得意分野は異なると思うので、ぜひ色々な教材を試してみてくださいね。
また講師によっては教材を読み進めて終わり、という場合も。それを避けるために、先ほどの「レッスンでの教材活用法」をぜひ参考にしてください。
DMM英会話の教材はクオリティが高い!
25分161円~と格安のDMM英会話。それにも関わらず無料オリジナル教材を豊富にそろえており、さらに通常は購入する必要がある出版社教材でさえ無料で使えるという魅力があります。
一人ひとりが目的に合わせて学べるような工夫が多いスクールだと思いますよ。
ただ教材は全体的にとてもよくできていますが、それをどう使うかは講師と生徒さん次第です。講師の発音をリピートするだけで25分経ってしまうともったいないですよね。
特に中級以上の方にとっては「自分の意見を伝える練習」はとても大切です。予習をするなどの対策をとることで、最後のディスカッションまで辿りつき、結果的に有意義なレッスンになると思います。