TOEIC満点講師として有名なTEX加藤先生によるTOEICのPart5対策本です。私が持っている旧版は問題数が1019個収録されています。
2017年に発売された新版は問題数が1049に増え、模試の問題数がTOEIC新形式に合わせた30問に変更になっています。
対象レベルは少なくともTOEIC500点以上
対象者は本書の最初に書かれているように、高校で習う基礎レベルの文法力と単語力がある方で、TOEICですと少なくとも500点以上と書かれています。個人的には500点台の方だと間違える事が多いでしょうから、ちょっとつらいと思います。
1000問以上あるのに良質な問題が多く解説が丁寧
前半の659問が品詞問題、動詞問題、前置詞問題と文法別に分かれており、後半360問は模試として40問 x 9回分の問題があります(旧版の場合)。文法別問題ではトレーニング、実践問題と難易度が分かれているので取り組みやすいです。
良質な問題が多く、問題集にしては解説が丁寧ですので、間違えたり根拠があいまいでも解説を読めば大抵の場合、理解できると思います。
何度も解いて文法の穴を埋めよう
この教材の利用法としては、ひたすら解きまくってPart5の解答スピードに慣れつつ、文法の穴を埋めるのが良いでしょう。
Part5は1問20秒以内に解けるようになるのが理想です。毎回時間を測って1回当たり40問で13〜14分以内を目標にします。私の場合は1日40問を毎日学習していました。この量ですとだいたい1ヶ月弱で一周できます。
そして問題を解いたあとは毎回、間違えた問題にバツ印、根拠が怪しい問題にはてなマークをつけておきます。2週目からはそれらのマークをつけたものだけを繰り返します。
最初は1問20秒を大変に感じるかもしれませんが、このスピードで解かないと時間が足りなくなってしまうので慣れるしかありません。
基本的に文法問題は考えて解いていると時間が足りませんから、反射的に答えが分かるレベルにまでもっていくのが理想です。そのためには語彙を強化したり、音読や瞬間英作文で構文力を鍛えておくのが良いと思います。
文法別問題は見開き2ページで5問しかない
前半の文法別問題はページを開いたら左ページに問題、右ページに解答と解説があります。
答え合わせがしやすいのは良いのですが、見開き2ページで5問しかないため40問解くとなると8回もページをめくらないといけませんのでその点が私にとってはやや面倒に感じました。
ただし私の場合以下のように問題を解答を隠して問題を解いていましたので狭いカフェでもスペースを取らずに学習できたのは良かったです。
ちなみに後半の模試では見開き2ページに10問ずつとなっています。
TOEIC Part5対策の問題集としては一番おすすめ
問題数が多い割には問題の質が高く、解説がしっかりしている問題集です。TOEICの問題集では間違いなくおすすめの一冊です。Part5対策はこの教材とその他数冊取り組めば十分ではないでしょうか。
今後は他の利用した教材についても少しずつ公開していこうと思います。