- この記事は2019年4月に訪問した際の情報です。現在は移転されており、記事情報とは異なる場合がございますので、最新の情報は公式サイトでご確認ください。
こんにちは、岩田(@iwaking)です。沖縄県中頭郡の北谷町にある「ブルーハウス沖縄英会話教室」のレッスンに参加してきました。校舎はきれいな水色の一軒家です。
当サイトは今まで全国90以上のスクールに足を運んできましたが、外国人との交流機会が、イベントだけでなくレッスン中にもここまで組み込まれているスクールは初めてでした。
そのくらい、まさに国内の「プチ留学先」という言葉がぴったりなスクールです。
- 豊富なクラスのラインアップ。英語漬けになれる
- 日本語を学んでいる外国人との交流機会が多い
- レッスン中に外国人とペアワークやグループワーク
それでは特徴と体験レッスンの様子を詳しく書いていきますね。
ブルーハウス沖縄の特徴
ブルーハウス沖縄は、那覇市から北に向かって車で30分ほど走った北谷町にあります。
校舎から1分ほど歩いたら海が見渡せる、とても素敵な場所でしたよ。
豊富なクラスのラインアップ。英語漬けになれる
ブルーハウス沖縄のひとつ目の特徴は豊富なクラス。各クラスの定員は8名です。
- 英検クラス(5級、4級、3級、準2級、2級)
それぞれの級で求められる文法や語彙の知識を固めながら、実践で使えるようにするクラス - 発音練習クラス
日本人が苦手な発音からネイティブが話すと繋がる音まで、発音に自信をつけるクラス - スピーキングクラス(レベル1、レベル2)
既に持っている知識を使えるようにアウトプットする、オールイングリッシュのクラス - 日常英会話クラス
会話に役立つフレーズを学び、実際に使うクラス。日常や旅行で困らないレベルを目指す
このように様々なクラスがありますが、共通しているのは「実践・アウトプット」を重視していること。日本人は知識が豊富なケースが多いので、それを実践できるようになることを目標としているそうです。
そしてこれらのクラスは自由に組み合わせられますよ。
レッスン回数 | 月謝 | 50分単価 |
---|---|---|
1レッスン/週 | 10,800円 | 2,700円 |
2レッスン/週 | 12,960円 | 約1,620円 |
3レッスン/週 | 19,440円 | |
4レッスン/週 | 25,920円 | |
5レッスン/週 | 32,400円 | |
6レッスン/週 | 38,800円 |
※50分単価は目安です。月4レッスンで計算しています。
※プランは一例です。
代表の金城さんは「週1回50分程度では足りない」と繰り返し言われていました。料金からも分かるように、週1回より週2回~のほうが断然お得。50分1,620円はかなり良心的ですよね。
多くの生徒さんが週2~3レッスンは通われているとのことです。確かに英語は週1回でなんとかなるほど甘くないと私も思うので、週2回以上が推奨されているのは、いいシステムだと思います。
初めてで迷ってしまう方のために「オススメの組み合わせ」も用意されていますよ。
- 初心者向けの短期集中2ヶ月プログラム
英検5級+発音練習(週に計6レッスン/月38,880円) - 中級者向けの半年プログラム
英検3級+発音練習+日常会話+スピーキング(週に計4レッスン/月25,920円)
日本語を学んでいる外国人との交流機会が多い
週2~3レッスン通う生徒さんが多いという時点で、平均的なスクールより英語に触れる機会はかなり多いですよね。ですがブルーハウス沖縄にプチ留学という言葉がぴったりと書いたのには、別の理由があります。
実はブルーハウス沖縄には、日本語クラスもあるのです。つまり同じ校舎で外国人の方たちが日本語を学んでいます。しかも生徒さんの数は英語クラスよりも日本語クラスのほうが少しだけ多いのだとか。
そして英語を学んでいる生徒さんと日本語を学んでいる生徒さん同士が、交流できるチャンスがたくさんあります。
- 毎週木曜7~9PMの実践会(生徒さんは無料)
- パーティーやお出かけイベント(2週間に1回ほど)
- 生徒さん専用のFacebookグループで交流
通常の英会話スクールでは、講師以外の外国人と交流できる機会ってほぼないんですよね。つまりレッスン内でのスピーキング練習以外に、英語を実践する機会がないケースが多いのです。
ですがブルーハウス沖縄では、英語クラスで学んだことを使って、日本語クラスを取っている外国人と話せるチャンスがたくさん。
さらに次に紹介する「レッスン内で外国人とペアワークやグループワーク」は、私が知る限りはブルーハウス沖縄にしかない特徴です。日本人にも外国人にもメリットが多い、ユニークな試みですよ。
レッスン中に外国人とペアワークやグループワーク
今回私がおじゃましたときは、レッスン前半は英語クラスと日本語クラスが別々の教室で行われていました。ですがレッスン後半になると、双方のクラスの生徒さんが合流。
そして日本人と外国人の生徒さん1人ずつがペアになり、レッスン前半で習ったことを確認し、お互いにアドバイスする時間だったのです。つまり自分の母国語を教え合う(チェックしてあげる)という感じです。
グループレッスン内でネイティブに1対1で文法や発音を見てもらえるのは、とても魅力的な環境ですよね。もちろん講師ではないので、教え方が分かりやすいかというのは人によると思います。
ですがそれも含めて生きたコミュニケーションの醍醐味だとも感じました(レッスン前半で講師が文法などから丁寧に教えてくださります。後半は実践がメインで、教え方は重要ではないですしね)。
ブルーハウス沖縄に行ってきました
ブルーハウス沖縄があるのは北谷町。住宅街のなかにある一軒家が校舎になっています。まわりには白色や淡い色を基調とした建物が多く、外国の雰囲気が漂っていました。
校舎に入ると、生徒のみなさんがとても温かく元気に迎えてくださいました。
英会話スクールに初めて行く方は緊張すると思いますが、ウェルカムに出迎えてくれると安心しますよね。
日常英会話クラスを体験しました
この日は「日常英会話フレーズクラス」に参加しました。レッスンの流れはこんな感じです。
- 簡単なテスト&答え合わせ(15分)
- テキストを使ったフレーズ学習(15分)
- 日本語クラスの生徒さんと復習(20分)
レッスン前半:日本人講師が担当
まずは50分レッスンの前半。簡単なテスト&答え合わせと、テキストを使ったフレーズ学習です。日本人の先生が担当されていました。
まずは簡単なテスト。各自プリントを見て問題を解いていきます。
英訳問題、日本語と英語が一致しているかの〇×問題などがありました。10分ほどで答え合わせです。プリントにあったのは「使役動詞、知覚動詞、比較級」が使われた文章でした。
次にテキストを使って、これらの文法が使われたフレーズに慣れていきます。
先生:1番目は「see(知覚動詞)+人+動詞の原形」ですね。動作をしている最中なら I saw her walking... と進行形を使えますよ。
また I have never seen him scolded など受動態だと、動詞は「過去分詞」ですね。
文法説明のあとはCDを流します。日本語を聞く→ポーズ(頭で英文を作る)→英語を聞く→リピートという流れでした。頭のなかで行う瞬間英作文のような感じですね。慣れている人は教科書を見ずに行います。
次は比較級です。
先生:prettyのようにyで終わる単語では、yをiに変えてerをつけます。でも長い単語だとmoreをつけますよね。moreをつける形容詞にはどんなものがありますか。
生徒さん:Beatutiful?
先生:Great! ほかにも「important」などがありますね。不規則な変化をする形容詞もありますよ。例えば「better」の原形はなんですか。
生徒さん:Wellですか?
先生:そうですね。あと「good」も「better」の原形です。また「bad」は「worse, worst」と変化しますよ。
こちらも日本語→英語のCDを聞いてリピート。次にこれらの日本語の文章を見て瞬間的に英文に直すという「瞬間英作文」をしました。パソコン画面にも文章を映してくれるので、みんなで同時にチャレンジします。
知覚動詞と比較級が使われたフレーズをひととおり英訳できるようになったところで、レッスン前半は終了です。
レッスン後半:日本語クラスの外国人と合流
そのころ、隣の教室では日本語クラスが行われていました。
レッスン前半が終わると、英語クラスの生徒さんと日本語クラスの生徒さんが合流。ここからが「外国人生徒さんとペアワーク」です。
日本人1人と外国人1人がペアになって座ります。まずは日本人生徒さんが英語レッスン前半で使ったテキストで日本語を見ながら英作文をして、それを外国人生徒さんがチェック。
私はアメリカ出身の生徒さんとペアになりました。
私:(日本語を見ながら)I have never heard John sing a song.
外国人生徒さん:Good. you can say "Heard".
必要に応じて発音も直してくれるので、私もリピートしてみます。
外国人生徒さん:How about No.3?
私:No.3...(日本語を見ながら)Your room is bigger than hers.
外国人生徒さん:That's right!
グループレッスンでありながら、英語ネイティブの方に、1対1で英語を細かくチェックしてもらえることってなかなかないですよね。これは嬉しいシステムです。
次は私が日本語を確認してあげる番です。日本語クラスで使っていたらしいダイアログを、私が読み、外国人生徒さんがリピート。
外国人生徒さん:「会場」ってなんですか?
私:In this case, it means "venue".
お互いが学習中の言語をネイティブスピーカーにチェックしてもらえること自体が魅力的ですが、このように「この単語どういう意味?」などと会話が始まることも、このユニークなレッスンのいいところですよね。
さらに少し時間が余ったので、私から「いつから日本にいるの?」などとも聞いてみました。レッスンで顔見知りになれば、レッスン前後でお互いを見かけたときにも話しかけやすくなる気がします。
これでレッスンは終了。日本人生徒さんにお話を聞くと「外国人との交流機会が多く、習ったことをすぐにネイティブに確認してもらえるのが気に入っています。プチ留学みたいで楽しいですよ」と言われていました。
また他の生徒さんは「日本語を勉強している外国人だから、親しみやすいんです。お互い、外国語を勉強している者同士、分かりあえるという安心感があります」と話されていました。
外国人との交流機会が多く、学んだことを実践する機会が多いこと、そしてウェルカムな雰囲気が、ブルーハウス沖縄が地元の方から愛されている理由なのですね。
代表の金城さんにお話を聞きました
体験レッスンのあとは、代表の金城さんにお話を聞きました。
ーー 設立のきっかけはなんでしょうか。
金城さん:私はもともと基地で働いていました。そのとき、外国人から見ると沖縄の英語環境はまだまだ整っていないと感じました。また日本語を教えてほしいともよく言われていたんです。
英語を学びたい日本人と日本語を学びたい外国人のニーズに応えたい、そして彼らを繋げる場所を作りたいと思い、ブルーハウス沖縄を2015年に設立しました。
ーー そのような思いから、お互いが交流できるスクールになっているのですね。英語については色んなクラスがあるようですが、どのクラスを取る生徒さんが多いのですか。
金城さん:「英検、スピーキング、英会話などから1つ+発音コース」で週2~3レッスン受けられる方が多いですね。
発音に自信がないと、会話自体が伝わるかな...と不安になりますよね。伝わる嬉しさを感じてもらうためにも、発音コースは一押しですよ。
ーー 確かに発音がよくなれば自信がつきそうですね。レッスンの進め方や特徴などはいかがでしょうか。
金城さん:全クラスで「実践」を重視しています。私たち講師の海外での実体験から、アメリカ英語とイギリス英語の違いなどに触れることもありますよ。
そのときはどちらが正しいかではなく、英語は人や地域によって異なること、理解しあおうとする気持ちが大切であることを伝えています。
また今の時代はテキストやYouTubeでいくらでもインプットできますよね。なのでインプットはできるだけ自分でやってもらって、教室はアウトプットの場にしています。
金城さん:日本人は自信がない方が多いのですが、意外と文法や単語の知識は豊富です。でも使いこなすのが難しいんですよね。なのでまずは中学レベルの知識を使いこなせるようになることが目標です。
そのためにモチベーションを上げるためにも外国人の友達を作ってほしいです。その環境を提供しています。
ーー ここまで外国人生徒さんとの交流機会が多いのは珍しいですよね。まずそれぞれのクラスで基本を習って、直後にお互いが学習中の言語を、そのネイティブスピーカーと実践できるというのは面白いと思います。
金城さん:ありがとうございます。レッスン以外にも、実践会やイベントがありますよ。
イベントはだいたい2週間に1回、そのうち1回はお出かけが多いですね。お出かけについては、企画から人を集めるところまで、生徒さんが担当するんですよ。主体的になることも大切だと思っています。
ーー そうなんですね。それは大変でしょうが得られるものも多そうですね。主催者になったほうが、みんなと仲良くなれたりもしますもんね。
金城さん:そうなんです。また外国人は日本人よりドタキャンが多かったりもしますが「こういうこともあるのか」と知っておくだけでストレスが減りますよね。これも勉強だと思います。
ーー 日本語クラスを受講している外国人の方は、どの国出身の方が多いのでしょうか。
金城さん:地域柄もあってアメリカ人が多いですが、最近はヨーロッパやアジアからもお問い合わせをいただいています。
堅い感じではなく交流機会が多いアウトプット中心のレッスンなので、そこがオススメのポイントです。
ーー 最後に英語ひろばの読者のみなさんにメッセージをお願いします。
金城さん:とにかく友達をたくさん作ってほしいです。「気持ちを伝えたい」と思える相手ができたら、モチベーションが上がり、英語は伸びますよ。
ブルーハウス沖縄では、スタッフが少し目を話したすきに、生徒さんが体験に来られた方に校舎を案内してくれることもあるんです。アットホームでウェルカムな雰囲気ですよ。
まとめ
海辺にある一軒家が校舎のブルーハウス沖縄。おじゃました瞬間から帰る瞬間まで、金城さんや講師の方、そして生徒さんが笑顔で挨拶をしてくれる、とても温かいスクールでした。
レッスン前半は日本人講師が文法から分かりやすく説明してくださり、レッスン後半は日本語を学んでいる外国人生徒さんと合流して、お互いの学習言語をチェックしあいます。
交流イベントが多いだけでなく、レッスン内で講師以外の英語ネイティブと話す機会があるのはとてもユニークだと思いました。実践的な力を伸ばしたい方や異文化交流に興味がある方にはぴったりです。
みなさんもぜひ無料体験レッスンに参加されてみてはいかがですか?