下北沢、新宿、自由が丘など、都内を中心に約20店舗を展開する、日本最大級の英会話カフェ「LanCul(ランカル)」

英会話スクールならびに英会話カフェが多くしのぎを削っている東京で、LanCulが支持される理由は何かを知るために、無料体験をしてきました。

LanCul 室内の雰囲気

LanCulでは生徒と講師ではなく、それぞれを「メンバー」と「メイト」と呼びます。

今回体験に行き、カジュアルでおしゃれな空間で行われるメンバーさんと外国人メイトさん、そしてメンバーさん同士の会話を通じて感じたこと。

それは「メンバーさんから話を引き出し、それを広げる聞き上手なメイトさんと、知的好奇心が旺盛なメンバーさん同士が触れ合える空間」であることが、LanCulの人気の理由ではないかということです。

  • 複数のメンバーさんと楽しく会話し、話を深めるメイトさん
  • 突然居合わせたメンバーさん同士が盛り上がれる空間
  • 居心地がよく、いつまでもいたいと思ってしまう空間デザイン

以下では、LanCulの特徴を詳しく紹介します。

記事の目次

LanCulの特徴

LanCul公式サイト

LanCulは、東京都内の新宿、渋谷、池袋、銀座といったターミナル駅、それから下北沢、自由が丘といった若者に愛される場所などに展開されている英会話カフェ&バーです。すべて駅近の立地です。

料金プランは3種類

おすすめはスタンダートプランで、全国どこの英会話カフェでも、毎日50分 x 2回=100分のトークに参加できます。

ワンドリンク無料。事前予約が必要ですが、スマホで直前まで簡単にできるので困ることはありません。

 

ライト

スタンダード

プレミアム

料金

月7,980円

月12,980円

月22,970円

英会話カフェ

(1ドリンク付き)

50分 x 月4回

毎日100分 無制限

オンライン英会話

カフェ/ウェビナーなど

毎日50分 毎日100分 無制限

国際交流

アクティビティ

月2回 月4回

無制限

動画学習

コンテンツ

月2本 月4本

無制限

「毎日は通えない...」という人も、その100分を使って自宅で「オンライン英会話カフェ」や、連日開催される「テーマ別のウェビナー」へ参加することもできますよ。毎日英語に触れるしくみをつくれますね。

ランカルセッション
オンラインでのセッションも充実しています(公式サイトより)

また、「新大久保のバーに行こう」などのような「アクティビティ」と呼ばれる外に出て遊ぶイベントもあるのですが、これはプランによって参加可能回数が変わってきます。

都度払いもできますが、1回50分で2500円+別途ワンドリンクとなり、英会話カフェとしては安くないので、続けるつもりであれば月額プランに参加することをおすすめします。

数ある店舗のなかには月~日まで毎日、14時~22時まで英会話カフェを開催している店舗も。全店舗を利用でき、開催時間も長いので、どんなスケジュールで働いている方でも足を運びやすいと思います。

複数のメンバーさんの話を楽しく聞きながら深めてくれるメイトさん

LanCulは「英会話スクール」というような雰囲気ではなく「英語を話すメイトさんが常駐するカフェ&バーでコミュニケーションを楽しむ」ことが目的です。テキストを開くレッスンや、TOEIC対策などは一切ありません。

ここで大切なのは、メイトさんがどれだけメンバーさんの「話す」「聞く」を盛り上げてくれるかです。筆者が体験に行った日は、既にメイトさんと1人のメンバーさんが会話を楽しまれていました。

LanCul 英会話カフェの雰囲気

そのなかに入っていく形でしたが、既になされている会話にスムーズに入れるようメイトさんが配慮してくれたので、筆者ももう1人のメンバーさんも違和感なく話を広げることができました。

ちなみにメイトさんの出身国はアメリカ、オーストラリア、ヨーロッパ各地、フィリピンなど、多岐にわたります。色んな国の話を聞いたり、異文化に触れたりできるのも、LanCulの魅力です。

突然居合わせたメンバーさん同士が盛り上がれる空間

LanCulではメイトさんとメンバーさんの会話に、気軽なスタイルで新しいメンバーさんが加わっていくのが日常です。よってメイトさんとだけ話したい人ではなく、他のメンバーさんも含めて一緒にどんどん会話したい人が来ています。

LanCul 室内の雰囲気

なのでシャイな方よりは社交的な方、そして自分の考えや意見をどんどん話す積極的な方のほうがLanCulの雰囲気には合うと感じました。

もちろん、そこまで積極的でない方でも、メイトさんがきちんと配慮してくれるので心配は不要です。

居心地がよく、いつまでもいたいと思ってしまう空間デザイン

LanCulは、既存のカフェやバーに「英会話コミュニティ」を持ち込む形で運営されている店舗が多いのですが、今回体験に行った下北沢店は唯一、LanCulが直営している店舗です。

LanCul 室内装飾

そのため店舗の内装やソファ、テーブル、メニューに至るまで「LanCul流」のこだわりが伺えます。下北沢店は「もしここが英会話カフェ&バーでなかったとしても長居したくなる」おしゃれな空間でした。

LanCulに行ってきました

LanCul下北沢店は、小田急線・京王井の頭線の下北沢駅から徒歩1分という便利な場所にあります。建物の外にはLanCulの看板があります。

LanCul 建物外観

屋外の通路には、イベントのポスターが張られています。これは、アイルランドのセントパトリックデイを記念したイベントのポスターです。

LanCul イベントポスター

地下に下りる階段があるので、下っていきます。

LanCul 建物内部

地下に下りるとおしゃれな店内が待っています。普通のおしゃれなカフェ・バーといった感じです。既にメイトさんとメンバーさんの会話が盛り上がっているようです。

LanCul 室内の雰囲気

LanCulを利用されているメンバーさんは、iPadで受付を行います(全店舗こういった形だそうです)。

LanCul 受付方法

店内は色々な形のテーブルやソファがあって飽きません。

LanCul 室内の雰囲気

LanCul 室内の雰囲気

英会話がまだ得意でない方は、初心者テーブルを利用できます。

LanCul 初心者用テーブル

無料体験を受けました

今回は英会話カフェに参加してきました。メイトさんはスウェーデン出身のMathiasさんです。

LanCul Mathiasさん

既に他のメンバーさんと会話で盛り上がっているところに後から入る形になりました。大人数でわいわい話したい、見知らぬ人と仲良くなりたいタイプの方には、こうしたスタイルはとても面白いと思います。

まず最初のトピックは、もう1人のメンバーさんが「東京の皇居の掃除をボランティアが行っている」という話を、どのように運営されているか、どんな方が参加しているかといった情報を元に英語で説明してくれました。

筆者も、皇居の中は一般参賀で一度行ったことがある程度で、詳しくなかったので興味深く伺いました。

LanCul 飲み物

次のトピックは、メイトのMathiasさんの生まれ故郷のスウェーデンの話です。

筆者は前職、北欧系の会社にいたのですが、スウェーデン人の同僚が「スウェーデンは税金が高すぎるので、起業家や若くして財を成した人には不評」という話を聞いていたので質問しました。

ついで同席しているお客さんが「日本人の多くが、北欧型の高福祉国家にある種の理想を見ている。尊敬されている」という話をしました。

複数人いるので、話題がころころ変わっていくのは、筆者はとても面白いなと思いました。逆に、先生を独占できるわけではないので、1対1で同じ話をずっとしたい方には不向きかもしれないとも感じました。

その後、スウェーデンではどのような発電方法が多いのか、原発は多いのかという話や、スウェーデンの国家財政の話など、話はどんどん盛り上がっていきました。

どんな質問をしても、的確に返してくれるメイトのMathiasさんの懐の深さと、同席されているメンバーさんの好奇心の強さと知識の深さに触れることができました。

「LanCulの面白さはメイトさんとの会話だけでなく、数ある英会話カフェ・バーの中で、あえてLanCulを選んだお客さん同士の触れ合いにもあるのだろうな」と感じました。

LanCulのIinaさんに話を伺いました

次は、LanCulのIinaさんにお話を伺いました。

LanCul linaさん

講師と生徒とは呼びません。人と人との繋がりがLanCulです

ーー 盛り上がっているメンバーさんとメイトさんの間にいきなり入ったのですが、とても面白かったです。

Iinaさん:LanCulは、英会話の習い事という概念ではなく、人と人との繋がり・異文化を楽しめる空間です。

ーー LanCulはどのようにはじまったのでしょうか。

Iinaさん:LanCulはもともと「英会話は勉強ではなく、コミュニケーションと文化交流を通して自然と身に付けるもの」という想いからスタートしました。

リラックスしながら会話できる環境をつくり、メンバーさんやメイトと一緒にそのようなコミュニティを広げてきました。

ちなみに下北沢店はLanCulで唯一の直営店です。お客さまの声を直接聞き、お客さまとより密にかかわることができる拠点となっているだけでなく、内装や家具までとことんこだわった店舗です。

無料体験で楽しいと思えるかどうかで、ぜひ判断してみてください

ーー メイトさんや他のメンバーさんとの会話やコミュニケーションが中心なのですね。

LanCul linaさん

Iinaさん:そうですね。下北沢店は日本人スタッフも常駐しているので、日本語で確認したいことがあっても大丈夫です。

いわゆるレッスンというスタイルではないので、生きた英語を使う場所、練習する場所としての活用も可能です。

実際に他の英会話スクールと併用しているお客さまもいて、LanCulのほうが生きた英語が使えて心地よいと最終的に長く通ってくださる場合もあります。

ーー メイトさんとお客さまが既に会話している中に入るのは、気後れする方もいそうですね。

Iinaさん:このLanCulのスタイルに合うお客さまもいれば、もちろんなかには苦手と感じるお客さまもいると思いますので、ぜひ無料体験から試していただければと思います。

ーー 英会話上達のためのアドバイスはしているのでしょうか。

Iinaさん:メイトによって、間違ってもいいからどんどん話そうというメイトもいますし、間違いがあれば「こういう言い方もできるんだよ」と自然と伝えてくれるメイトもいます。

好きなときに来て、好きなだけ楽しめるので、ぜひ色々なメイトと会ってみてください。

ーー 料金プランは、頻繁に来れるとなるとお得ですよね。ワンドリンク無料ですし。

Iinaさん:下北沢店以外では、カフェのメニューで夕食ついでにお越しになるメンバーさんもいます。無料のワンドリンクを飲み、夕食を頼んで、英会話してお帰りになるといった具合です。

空いた時間で気軽に来てほしいです。

小さなイベント「Hangout」もとても人気ですよ

ーー 多くのイベントが開催されているのも面白いですね。

LanCul イベント

Iinaさん:まず月1回、下北沢店でインターナショナルパーティーがあります。普段だと、会えるメイトは1~2名ですが、この日はメイトがたくさん来るので色々なメイトと話せます。

スタンディングスタイルでも腰を掛けながらでも、とても盛り上がるイベントです。

これ以外のイベントは「Hangout(アクティビティ)」と呼ばれています。ぶらり旅的なイベントや、カラオケイベント、メイトと一緒にカフェで料理を楽しむイベントなど多種多様です。

ーー メイトの選考はどのように行っていますか。

スキルよりも人柄、人間性を重視しています。コミュニケーション能力が高いか、情熱があるか、素直な人かどうかを重視しています。

ーー 店舗によって客層は異なりますか。

新宿店は仕事帰りの方が、二子玉川は主婦の方が多いというように、店舗ごとに特徴はあります。ただどの店舗でも楽しく会話していただけますよ。無料体験後は店舗を問わずご利用いただけます。

ーー お客さまの年代・職業はどのような感じでしょうか。

最も多いのが30~40代の方です。会社勤めの方もいれば、主婦の方、フリーランスの方、学生の方も多くいらっしゃいます。学生の方は、留学する前に英語で話す練習をされるケースもありますね。

まとめ

LanCulは、自由でおしゃれな雰囲気を楽しみつつ、メイトさんと好奇心旺盛なメンバーさんと英会話を楽しめる場所です。都内の全店舗を予約なしで利用できるため、足を運びやすいと思います。

文法をいちから学びたい方やTOEICのスコアを短期間でアップさせたい方には向いていませんが、学習した英語を使って会話力を高めたい方、純粋に英会話や交流を楽しみたい方にはぴったりです。

ぜひ一度LanCulの無料体験を試してみてください。英語で話すことが大好きな方ほど、LanCulを楽しめると思いますよ。