バークレーハウスの正木先生

TOEICや英検の対策コースがあるスクールは多いのですが、IELTSやTOEFLにまで対応できるスクールは少数です。

そんな中、この記事でご紹介するバークレーハウス語学センター(以下、バークレーハウス)はIELTS、TOEFL、ケンブリッジ英検など幅広く資格試験に対応できる希少なスクールです。IELTSの試験センターでもあります。

そして今回、全国80以上の英会話スクールを見てきた私が実際に体験をしてきました。スクールの特色や強みをわかりやすく解説しておりますのでぜひ見ていってください。

記事の目次

さっそく訪問の様子をレポート

バークレーハウスは市ヶ谷駅近くに2つの校舎があるのですが、今回は第一校舎を訪問してきました。市ヶ谷駅3番出口から徒歩2分とアクセスは抜群です。

バークレーハウスの第8田中ビル
市ヶ谷駅から徒歩2分。「第8田中ビル」の4階に伺いました

バークレーハウスの入口


バークレーハウスのエントランス
カリフォルニア大学バークレー校をイメージしたエントランス

バークレーハウス受付​​​​​​
受付

バークレーハウス教室ー1

バークレーハウス教室ー2

カリフォルニア大学バークレー校をイメージしたエントランスはとてもおしゃれ。バークレーハウスは1973年開校と歴史があるのですが、内装はカジュアルで親しみやすい雰囲気です。

以下ではこのスクールの特徴について解説していきます。

バークレーハウス語学センターの特徴

バークレーハウスは2023年に50周年を迎える老舗のスクールです。官公庁や国際協力機構(JICA)、各国大使館、各大学などでの導入実績も豊富です。

具体的な特徴は以下になります。

IELTSやTOEFLなどの対策

留学や赴任、大学入学試験などで用いられるIELTSとTOEFLの対策コースがあります。

IELTSやTOEFLは、4技能をまんべんなく測る試験です。このような試験の対策がしっかりできるのは、企業研修やセミナーでもIELTSやTOEFLを担当してきた実績のある、ベテランの講師たちがいるからです。

40言語に対応

官公庁やJICAなどの要請に対応するうちに40言語にまで増えたそうです。ある言語を習得するために回数券を購入したとしても、必要があれば他の言語に変えることができます。

また、使いたいテキストを持ち込んだりするなど、柔軟な対応が可能です。

料金プラン

バークレーハウスでは目的別に料金プランが細く設定されているため、ざっくりと費用感を知るには公式サイトは少しわかりにくいです。ここではシンプルにIELTS、TOEFL対策の料金プランと、それ以外のプランについてご紹介します。

IELTS

IELTS対策の場合、具体的なスコアアップを目標としたコースと、回数制のプライベートレッスンを利用する方が多いと思いますのでそれらの料金をご紹介します。

スコアアップコース

こちらのコースはプライベートレッスンやライティング添削、学習動画、IELTS試験費用、学習テキスト代など必要なものを一通りパッケージにしたものです。

  料金
(税込)
OA 0.5アップ目標

298,000円

OA 1.0アップ目標

578,000円

OA 1.5アップ目標

748,000円

OA 2.0アップ目標

978,000円

※OAとは、 IELTSのオーバーオールスコア(総合スコア)のことです
※入会金22,000円が別途かかります。

プライベートレッスン

  料金
(税込)
1レッスン
(2時間)

26,400円~

(契約回数による)

※入会金22,000円とテキスト代が別途かかります。

IELTS初心者で最初は何をしたら分からないという方はパッケージ化されているスコアアップコースがおすすめ。まずは何回かレッスンを受けてから決めたいという場合はプライベートレッスンから始めて見るのが良いでしょう。

TOEFL

プライベートレッスン

  料金
(税込)
1レッスン
(2時間)

26,400円~

(契約回数による)

※入会金22,000円とテキスト代が別途かかります。

英会話プライベートレッスン(他の言語も同様)

英語を含めて40言語に対応しているバークレーハウス。回数制で英会話レッスンを受けることもできます。

契約回数 1回単価 受講料
(税込)

4回

(8時間以下)

22,000円  88,000円

20回

(40時間)

17,600円 352,000円

50回

(100時間)

16,060円 803,000円

※補足:1回あたり2時間分のレッスンを予約する形となります。
※入会金22,000円が別途かかります。
 

体験レッスンでIELTSに挑戦!

この日は、バークレーハウスで受講されている方が多いというIELTSのプライベートレッスンを受けさせていただきました。筆者は今回が初めてのIELTSでした!

IELTSは4技能のスキルを測る資格試験です。総合スコアは0~9.0で、0.5刻みで評価されます。日本各所で月1~2回実施され、資格の有効期間は2年です。

担当の正木先生

今回担当してくださったのは正木伶弥先生。ロンドンの大学をご卒業されたバイリンガルです。IELTSでもTOEFLでも満点を取得し、長くIELTSやTOEFLを指導してきたそうです。

IELTSのレッスンでは主に、設問に対する解説を行います。あらかじめ自分で問題を解いておく必要がありますが、単語を調べたりなどの予習はしなくてよいそうです。

今回は体験レッスンのため、4技能のうち、リーディングとスピーキングのレッスンを少しずつ受けました。

まずはリーディング

まずはリーディングです。第一段落だけ黙読したあと、和訳しました。

リーディングテキストー1

Chronobiology might sound a little futuristic-- like something from a science fiction novel, perhaps-- but it’s actually a field of study that concerns one of the oldest processes life on this planet has ever known: short-term rhythms of time and their effect on flora and fauna.

正木先生:IELTSでは和訳の問題は出ないので、きれいな和訳でなくて大丈夫です。和訳していただくのは、どの単語を知っているか、どのくらい文法や構文を理解しているかを把握するためです。

「ネイティブでも知らないような単語が出てきますが、それらは予想できるかどうかが大事です」と正木先生。ここでは「chronobiology、flora、fauna」が知らなくてもよい単語だそうです。

正木先生:日本語で「フローラルな香り」と聞いてどんな香りを予想しますか?お花ですよね。つまりfloraは「植物」のことで、セットで出てくるfaunaが「動物」を意味します。

知らない単語の意味を推測する力って、大切なんですね。

そして上の英文(第一段落)に対応する問題も解きました。初めの数問は正誤問題です。IELTSには選択肢として「true/false」に加えて「not given」があり、3つから適切なものを選びます。

リーディングテキストー2

1 Chronobiology is the study of how living things have evolved over time.
(時間生物学は時を超えていかに生物が進化してきたか、という学問である)

正木先生:IELTSは本文と問題の位置がだいたい一致しているので、1問目は1段落目から見ます。ここではevolveが本文の意味と違うのでfalseになります。

一方、本文の内容がよく分からなくても、言い換えであろう単語と意味が似ていると感じれば「trueかな」と考えるのがコツだそうです。

正木先生:理想は、本当の意味で英語が読めて解けるようになっていただくことです。しかし生徒さんによっては対策する時間が限られていることもあるので、このように解くコツやテクニックも同時に見ていきます。

IELTSの知識が十分でない私にも、意味を推測したり解答したりするときのコツを分かりやすく説明してくださいました。IELTS受験まで時間がない方でも、このようなコツを身につければ短期間でのスコアアップは狙えるかもしれません。

次にスピーキング

IELTSのスピーキングは、パソコンに向かって話すTOEFL iBTと違い、試験官と対面で行われます。特定のトピックに対する意見を求められる問題もありますが、ここではパート1のレッスンの様子を紹介します。

正木先生:Who normally does the cooking in your home?
(普段は誰が家で料理をするのですか)

:Actually I live alone in my apartment, so I cook by myself.
(私は一人暮らしをしているので、自分で作ります)

正木先生:Do you watch cookery programs on TV?
(料理番組をテレビで見ますか)

:I don’t watch cook programs on TV, but I check out some recipes on the Internet.
(テレビでは見ませんがレシピをネットで調べます)

スピーキングのパート1は、このように日常会話に近い質疑応答です。

正木先生:「actually」と出たのが流暢だなという印象を受けました。いかに話を展開できるかや流暢さも評価されます。

ただ、cookは品詞が違いますね。この場合はcookeryやcookingがいいですね。けっこう品詞も見られるので、もし間違いに気づいて理解に破綻が生じるなと思ったら、なるべく早く戻ってください。

英語圏への留学などを考えている方が求められるIELTSスコアは9.0満点中5.5~6.5くらいだそうです。間違いない文法で固めれば5.5~6.0が取れるとのことです。

正木先生:文法項目は細かいところに改善点がありそうですね。それからもっとスコアを伸ばすなら、時制は現在形と過去形だけでなく、完了形も入れるとぐっと印象がよくなります。

やっぱり完了形をもっと使った方がいいのですね!cookと言ってしまったときも、対処の仕方が分からず流してしまいました(笑)。私は文法の詰めが甘いようです…。

正木先生には私の改善点を的確に分析していただきました。ミスや弱点に気づけるのはもちろん、自分だけでやるよりも目標がより明確になり、モチベーションも保てると思います!

正木先生はIELTSとTOEFLが満点という偉業とも言えるスコアを取得しており、かつ指導経験も豊富です。そのような先生にIELTSやTOEFL対策をお願いできるのはとても心強いです。

スクールマネージャーにインタビュー

スクールマネージャーの松本遼子さんにインタビューさせていただきました。

スクールマネージャー松本さん
「気兼ねなく来ていただければ」と話す松本さん

要望を最大限かなえる努力をしています

―― バークレーハウス語学センターの特徴やこだわりはどんなところですか。

松本さん:40言語もあると、生徒一人ひとりの目的や要望が広く深くなりますから、それを最大限かなえる努力をしています。

例えば、「ドイツ語の歌が大好きですが、発音が難しい。上手に歌えるようになりたい」という生徒がいらっしゃった場合、発音の練習をしっかり行い、教室の中では実際に歌の練習まで行います。

初めて来た生徒さんからは「歌の教室ですか?」と聞かれることもありますが、そのくらい、生徒さんお一人お一人の目的、目標を実現できるよう工夫しております。

また大事にしているのは、必要なものを定着させて、次から使いこなせるようにすることです。つまずいているところやレベルアップに必要な要素をしっかり見たうえでアプローチしていきます。

学習する言語も臨機応変に変えられます

―― 希望に応じて柔軟に対応していただけるんですね。英語の受講生は全体の何割くらいいるのでしょうか。

松本さん:英語は全体の7割くらいです。英語の次に多いのは、スペイン語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、インドネシア語、タイ語などですね。

バークレーハウスの面白いところは、例えば英語でご入会いただいても、臨機応変に他の言語に変えられることです。新しい学校を探す必要がないですし、先生同士や言語間の連携もスムーズです。

―― 言語まで変えられるんですか!回数券を購入しますが、レッスン内容はどのように決めていくのですか。

松本さん:先生と生徒で話し合って、まずは購入いただいた回数券の分のプランを立てます。ですがほかに深めたいことが出てきたら、その都度レッスン内容を切り替えることができます。

また、文法は日本人の先生に、会話はネイティブの先生に、というふうにアレンジも自由自在にできます。その点も、連携が取れているからこそスムーズにご案内できます。

IELTSやTOEFLコースを受講する方が増えています

IELTSテキスト

―― 全生徒さんの7割が英語だそうですが、英会話が多いのでしょうか。

松本さん:実はIELTS対策の方が一番多いんですよ。

社会人の方は英会話のスキルを証明する方法として、近年IELTSやTOEFLを選ぶ人が多くなっています。

例えばTOEICが990点でもいざ話すとなるとギャップがある方も増えているので、穴埋めをするためにIELTSで学びながら英会話の実力をつけていきたいという方もいらっしゃいます。

―― 確かに4つの技能に差がある人は多いかもしれませんね。今後の方針や何か新しいことなどありますか。

松本さん:IELTSやTOEFLに特化したいという考えはあります。TOEICは無料講座や格安講座がたくさんあるのですが、IELTSやTOEFLに特化したスクールはあまりないんですよね。

4技能を測るテストの対策は独学では難しいので、私たちが必要とされているという使命感は感じています。

エントランスー2

訪問を終えて

海外赴任や留学は一人で行く方も多いのではないでしょうか。また今後、そのような方は増える一方かと思います。

「一応英会話はやってるけれど」「教科書の単元は自分の仕事に役立つのだろうか」「他の言語やビジネススキルも覚えておいた方がいいのかな」――。

一人分の責任が重くなりがちだからこそ、限られた時間やお金を効率的に使いたいですし、できるだけ高いスキルやスコアをお守りにして大きく一歩を踏み出したいですよね。

また、スクールマネージャーの松本さんは「休日の市ヶ谷は静かです。お店も開いてないことがありますが、勉強には集中できる環境です」ともおっしゃっていました。

バークレーハウス語学センターは、特にIELTSやTOEFLなどの資格試験において、指導経験が豊富で実績のある講師が揃っています。

IELTSやTOEFLを控えている方、自分の学びたい内容に特化したい方、語学にとことん集中できる環境をお探しの方は、ご検討してみてはいかがでしょうか。