今回は千葉市中央区にあるT.E.S.T.(Total English Support Team)英会話スクールさんにおじゃましてきました。

JR総武本線・外房線、千葉都市モノレールなどが通る千葉駅から徒歩2~3分のスクールです。

記事の目次

T.E.S.T.英会話スクールってどんなスクール?

T.E.S.T.英会話スクールは、アメリカ人のショーン先生が大人向け英会話とTOEICや英検などの試験対策指導を中心に千葉市にオープンして12年。

ホームページによると「フレンドリーでひとつのチームのようなスクール」とのこと。

現在では、大人向けコースだけではなくキッズクラスや親子レッスンに至るまで幅広いカリキュラムが設けられていて、ネイティブ講師(アメリカ・オーストラリア人)がさまざまなレベルに対応しているようです。

このようなキャパシティの幅広さをもちながら「ひとつのチームのようなスクール」とは、いったいどんな感じなのでしょう?

またイベントを企画したりアクティビティの機会を提供するスクールは多いですが、このスクールでは、教室の外でもいろいろな国際交流イベントを積極的に行っているようです。

楽しそうなイベントの案内やカフェとのコラボの様子がホームページ上でたくさん紹介されています。

「学んだ英語をいろんな外国の人たちと、楽しく使う・磨くことの出来る国際交流イベントをたくさん企画している」

「様々なイベントは外国の人たちにとっても千葉に親しみを持つ場、すばらしい友達を作る場になっています」

とのこと。なるほど、とても面白そうな、そして意義深いことを行っているスクールのようです。ぜひ詳しく知りたいと思い、体験レッスンに行ってきました。

T.E.S.T.英会話スクールの特徴は?


アットホームな雰囲気の受付

T.E.S.T.英会話スクールの大人向けコースには、おもに以下のような特徴があります。

  • すべてのコースはネイティブ講師によって行われる
  • 初級~上級まで6クラスに分かれており、目標と現在のレベルに合わせてコースを決められる
  • 1レッスンは50分、グループレッスンでも2~4人のセミプライベート形式
  • 小規模スクールならではのフレンドリーで相談しやすい雰囲気が最大の特徴

先生方はもちろんのこと運営スタッフの方も困ったことがあれば気軽に相談できる雰囲気があり、アットホームなスクールという印象です。

また、英会話コース以外にもビジネス英語・トラベル英語・英検など、個人の目的と目標に応じてプライベートレッスンを組むことができます。


現在は大人コース・Kidsコースに加え、親子コースも設けられています

コースと料金の概要は当サイトの紹介ページをご参照ください。

また、TOEICコースや親子レッスンも設けられていて、以下のような特徴があります。

短期集中のTOEICコース:明確な目標を持って短期間にスコアを上げたい方向け

  • 最新の教材を使い、必修の文法パターンや熟語・語彙・TOEICの仕組みを効果的に学ぶ。パターンごとの実践練習も徹底的に行う。
  • 12週間の集中コース。毎週100分(2時間)x2回 ※1回50分x48レッスン

親子レッスン:先生と遊びながら会話の中で英語を習得できる

大人だけ、子供だけ、親子一緒になど、希望によって小さなお子様とレッスンを受けることができるシステム。レッスン生には2~3歳のお子様とそのお母様もいらっしゃるのだそうです。

立地の良さと先生方のキャパシティの広さが、このように様々な年齢や目的に合わせたコースを設けられる理由なのではないでしょうか。

T.E.S.T英会話スクールに行ってきました

T.E.S.T.英会話スクールは、千葉駅西口を出て右に向かうとすぐの場所にあります。千葉駅を利用する人にとっては通いやすさ抜群ですね。

ビルの2階へ上がると目の前が教室です。12年前の設立当初は大人向けのTOEICや資格試験対策、英会話が中心のスクールだったそうです。

そのため、扉にはTOEIC and ENGLISH SUPPORT TEAMの文字が。

今ではあらゆる年齢層に対応していて、子供向けスクールも行っています。ちょうど私がおじゃました時間は子供コースのレッスン中でした。担当はオーストラリア出身のマーク先生。

受付の周りには飲み物や子供用のおやつ類が。なんだかとてもアットホームな雰囲気です。

子供コースのレッスンが終わると、教室から出てきた子供たちが一人ずつおやつのケースの前に並んで、マーク先生がおやつを配る「おやつタイム」に。

これを楽しみにレッスンに来ている子供さんもいるのだそうです。小規模校ならではの細やかさといった感じですね。

英会話レッスンに参加してきました

さて、この日私が体験レッスンを受けるのは、大人向け英会話の上級コース。平日の夜8時から50分間のグループレッスンです。この日は私を除いて二人の生徒さんが参加されるとのこと。

普段は忙しくお仕事をされている方々で、お二人とももう何年もこのスクールに通われているそうです。一人の方は、このスクールのアットホームな雰囲気が自分に合っているとおっしゃっていました。

大人の英会話コースは、ヘッドインストラクターのショーン先生が担当されます。


大人コースの担当はヘッドインストラクターのショーン先生

この日は私が初参加だったことと、久しぶりに参加した生徒さんがいらっしゃったため、それぞれの自己紹介と近況の話から始まります。まずはショーン先生が自己紹介文のパターンを使って、例を示します。

ショーン先生:My name is Sean. I'm from Maryland, which is near Washington D.C. and now I live in INAGE. I'm an English teacher. 
(私の名前はショーンです。メリーランドから来ました。ワシントンD.C.の近くです。今は稲毛に住んでいます。私は英語教師です。)
I'm interested in ― Ah, recently, Zombie.(私は― ええと、最近は、ゾンビに興味があります。)

筆者:Zombie?!

生徒A:Yes. He likes scarey movies.(そう、彼は怖い映画が好きなんです。)

先生:When I come here, usually walk here, it's about 25 minutes, and I listen to Zombie Audio Book.(ここに来るとき、いつも歩いてきます。25分くらいですが、ゾンビのオーディオブックを聴いてます。)

生徒(筆者含む):エエエー?! No way!!!(まさか!)

オーディオブックとは、本をナレーションのプロが(あるいは本の著者自身が)読んで録音した「耳で聴く本」のこと。

アメリカは車社会のため、このオーディオブックが昔からとてもポピュラーで、たいていの本にはオーディオブックがあります。私自身もオーディオブックは英語の勉強にもなるので10年以上前からよく聴いています。

しかし、ゾンビのオーディオブック…。しかもそれを通勤時間に聴いて来るとは。

先生:Yeah! It's fun!(楽しいよ!)

とまあ、こういった楽しい(?)話をお互いにツッコミ合いながらするのも大事なこと。コミュニケーションにはリズムと流れがありますから。これがまさに「生きた英会話」のレッスンというわけです。

多面的なものの見方を学ぶ

さて、次の生徒さんの自己紹介パートです。


先生はひとりずつ発言するように順番に促します

仕事が忙しく久しぶりに参加された生徒さん。「夕方になると上司が帰るので上司に後を任されてしまう。そのためいつも遅くまで仕事をすることになり、しばらくレッスンにも参加できなかった」

という話が出たところで他の生徒さんから「Awful!(ひどい!)」という声が上がると、ショーン先生から、次のような言葉が。

先生:In a positive way, it shows his boss trusts him and respects him.
(ポジティブな言い方をすると、それは彼の上司が彼を信用・尊敬しているということです。)

ものごとを片方の面からだけではなく反対の面からも捉えて発言するというのは、ディベート慣れしているアメリカ人らしいなと感じました。

上級クラスになるにつれて、こういった多面的なものの見方、発言の仕方を学ぶことが少しずつ必要になってくるんですよね。

英語を話すということは、つまりいろいろなバックグラウンドを持つ外国人とコミュニケーションをとることでもありますよね。そのための実践練習の場というわけです。

実際の会話の中でリスニングや語彙力、さらにコミュニケーション力を養う

そして次の生徒さんの話に移ります。Pharmacist(薬剤師さん)ということで、次のような話が出ました。

生徒A:Now I'm interested in public health. (いま、私は公衆衛生に興味があります。)

先生:Are you studying something?(何か勉強しているのですか?)

生徒A:Yes. Yesterday, 1st of September, is the "disaster preparedness (= disaster drill) day" in Japan.(はい。昨日9月1日は、日本では「防災の日」でした。)

先生:Oh, really? I didn't know that.(本当に?それは知りませんでした。)

生徒A:Yes, and I took part in "disaster preparedness (=disaster drill)".(そうなんです、それで私は防災訓練に参加しました。)
Doctors, dentists, pharmacists and nurses gathered with local people in a, ah, sports center? Ah, 体育館?(医者や歯医者、薬剤師や看護師などが地元の人たちと集まって、ええと、「体育館」に、、)

先生:Gym or gymnasium?


聞きなれない語彙が出てきたときには板書で説明してくださいます

生徒A:― gymnasium and we imagined the disaster and practiced.(体育館に集まって、大災害を想定して訓練をしました。)

先生:― played roles?(役割を演じて?)

生徒A:Yes. We practiced how to rescue patients.(はい。私たちは患者さんを救う方法を訓練しました。)

先生:Oh, so, you practiced how to handle injured people or sick people, and how to care for the mental health, too.(へえ、じゃあ、病気やケガをした人たちの助け方や精神的なケアをする方法を訓練したと?)

生徒A:Yes.(そうです。)

先生:Wow, that's interesting! I didn't know that happened yesterday.(それは興味深い!そんなことが昨日あったなんて、知りませんでした。)

―ショーン先生のこの受け答え方一つひとつにも、コミュニケーションを円滑に進めるエッセンスが詰まっています。

ちょうどレッスンが9月2日で、前日が「防災の日」だったので、地域の防災訓練に参加したという話でした。ただ、ほとんどの千葉市民がこのイベントのことを知らないのだそうです。

私たちも東日本大震災の後、しばらくはいろいろなことに気を付けていましたが、時が経つにつれて忘れていっています。

筆者:You know, once it happened, we care.(一旦コトが起こると、私たちは気を付けますよね。)

先生:Yeah, for a short time.(そう、短期間だけね。)

筆者:Yes, for a short time. But already 7 years have passed from the disaster, then, we forgot almost all.(ええ、短期間だけ。でももうあの大災害から7年が経って、ほとんど忘れています。)

先生:Me, too. After the big earthquake, I kept the "disaster preparedness bag". But after some months, the things packed disappeared, I have the bag, though...
(私もですね。あの大地震のあと、「防災バッグ」を用意しました。でも数か月後には、入れたものがもうなくなっていました。バッグはありますけどね…)

生徒A:Sometimes we have to remind.(ときどき思い出さないといけませんね。)

先生:Having that activity yesterday was a really good idea.(昨日のその活動のような機会を持つことはとてもいいアイデアですね。)

―自己紹介から発展して、このような会話になりました。レッスンというよりリアルなコミュニケーションの場ですね。ショーン先生は時折ジョークを交えながらも、テンポよく会話を進めていきます。

この日のレッスンではショーン先生はほとんどナチュラルスピードの英語で話されていました。リスニング力と語彙力はもちろん、コミュニケーション力が養われるという印象です。

英語を学ぶことは異文化の理解を深めること

さて、次にプリントが配られます。

普段のレッスンでは、このプリントは予習用に配られ、生徒さんはそれぞれの項目についてリサーチをしてレポートを書いてくる、という宿題があるのだそうです。

今回は私がスポットで参加したこともあり、新しいトピックについて口頭で答えることになりました。本日のトピックは「Eating」。

1. Talk about what you have eaten today. Do you usually eat healthy food?
(今日食べたものについて話してください。あなたは普段ヘルシーな食べ物を食べますか?)

2. What is the most unhealthy food you like? Tell about 3 unhealthy foods from dirrerent countries.(あなたが好きな食べ物でもっとも不健康なものは何ですか?異なる国からの、3つの不健康な食べ物について話してください。)

この2点について、まず先生が簡単に話した後、一人ずつ質問に答えていくという内容。いろいろな食に関する話が出ました。

生徒A:I put 10 kinds of grains to rice. (私はお米に10種類の穀物を入れます。)

―これはつまり「10穀米」のことですね。

先生:You like NATTO, I don't wanna hear that, though!(あなたたちは納豆が好きですね、私は聴きたくないけど!)

―先生は納豆がお嫌いのようで。笑

―Every culture has fermented foods ―(あらゆる文化に発酵食品があります)と「fermented foods」の話が発展していく―といった流れで進んでいきます。

ショーン先生は生徒さんと会話しながら、さらにその話をふくらませていく、ということがとてもお上手です。教養の深さや様々なことに気づく細やかさがそのティーチングスタイルに表れています。

そして2番の問いは「from different countries(異なる国からの)」となっているところがポイント。

ある生徒さんがCanadian foodの「Poutine」という料理を紹介してくれました。私はまったく知らなかったのですが、写真で見る限りはとてもおいしそう!―でもとてもオイリーなんだとか。

「食」の話だけでも、それぞれの好みや価値観に始まり、今まで訪れた国や経験がわかるのがグループレッスンの面白いところですね。

英語を学びながらさまざまな価値観や異文化を理解する、つまり国際人としての感覚を養う―このプリントの質問の中に、その意図がはっきりと表れているという印象を受けました。

ヘッドインストラクターのショーン先生にお話を伺いました


千葉市のこの近辺ではショーン先生を知らない外国人はいない、というほどの存在

アメリカのワシントンD.C.で生まれたショーン先生は、日本の文化や歴史に感銘を受け20歳で慶應義塾大学に留学。

官公庁や大手企業などの英会話研修や中学校の英語講師を行っていましたが、なかなか英語力が伸びない生徒さん達の状況に疑問を感じたとのこと。

そして理想の英語学校を目指し、12年前にこのT.E.S.T.英会話スクールを立ち上げました。

単なる「英会話レッスン」だけではなく国際交流の場をもつことが英語の上達には不可欠

ーー このスクールを設立してから現在に至るまでの経緯を教えてください。

ショーン先生:もともと私は中学生以上を対象に英語教育を行っていたこともあり、当初は中学生以上の大人向けのスクールとしてスタートしました。

とくにTOEICなどの試験対策指導や大人向けの英会話レッスンの集中講義にフォーカスを当てていたのです。


TOEICなどの試験対策コースには市販のテキストの最新版を厳選して使用します

ですが英会話に関しては、週1回だけ、私(ショーン先生)とだけ会話のレッスンをする―これだけでは伸びない、と気付きました。

それで周りの外国人の仲間たちとも協力し合って、千葉周辺にいる外国人と、英語を学びたい日本人が交流できる場を作ろうと考えました。

当初はスクールの建物の1階に、そういった交流ができるカフェを仲間の一人が運営して、生徒さんたちと外国人が実際に話せる場を設けたのです。


大人向けにも子供向けにも、様々なイベントが頻繁に開催されます

また、私のスクールではこの写真のようにさまざまなイベントを頻繁に開催しています。

8月はビーチパーティを開催しました。9月にはパイレーツシップ・パーティという東京湾納涼船を貸し切って行うパーティもあります。これは誰でも参加できるイベントです。昨年の参加者は200人でしたよ。

またハロウィーンパーティなど、2~3の他のグループと協同で国際交流イベントを開催しています。

私の生徒さんには、できるだけこういうイベントに参加して、知らない外国人と話す機会を持つように促しています。


スクール外のグループとも協力して異文化交流をしています

ーー 日本人はもともと知らない人と話すことが苦手ですよね。自分の意見を述べることも。

ショーン先生:勇気を持って知らない外国人と話すこと、事実だけを述べるのではなく、自分の意見を述べること―日本人にはその訓練が必要です。

そしてこういったイベントは、地域に住む外国人にとっても、日本人と交流するとても良い機会になっているのです。

体験レッスンを終えて

ショーン先生は会話をふくらませることがとてもお上手です。単に英会話を学ぶだけではなく、コミュニケーション術そのものをお手本にできると感じました。

また2018年から小さなお子様と保護者が一緒にレッスンを受けられるプログラムも開始したとのこと。

当初は大人向けのスクールからスタートしましたが、現在では2歳から70代の方まで幅広い年齢層の方が通われています。長い方は、設立当初から通われているのだそうです。

「英語を学ぶ場」と「地域の国際交流の場」。この両方を提供しているT.E.S.T.英会話スクールは、どんな方にも対応できるキャパシティがあります。

先生方もスタッフの方もとてもフレンドリーでアットホームな雰囲気ですから、興味を持たれた方はぜひ体験レッスンを受けてみてはいかがでしょうか。