大阪梅田で急激に成長しているオシャレな英会話スクールがあると聞いて「English Cafe Clock(以下クロック)」に行ってきました。体験レッスンを受けたので感想を書いていきます。

梅田といえば、梅田駅や大阪駅直結の大手英会話スクールも多いですよね。英会話スクールにとっては激戦区です。そんななか2014年にオープンしたEnglish Cafe Clockは2年半で4校舎を持つ規模になったようです。

具体的にEnglish Cafe Clockのなにが生徒さんを惹きつけているのでしょうか。体験レッスンを受けて分かったのは「費用に対する満足度の高さ」です。

  • 知らない間にたくさん話せていたレッスン
  • 便利な立地とおしゃれな空間
  • 中規模スクールでは珍しいフィードバックシステム
  • 自由度の高い受講・予約システム

さっそくレッスンの様子を書いていきたいのですが、その前にスクールの特徴を説明しますね。

記事の目次

クロックってどんなスクール?

もともと喫茶店(カフェ)の運営から始まったクロック。スペースの一部を使って英会話レッスンを行ったのをきっかけに、現在は生徒数1,500人の規模に成長したスクールです。

コンセプトは「いつものライフスタイルに英会話を」。仕事帰りに立ち寄りやすい立地、そしてお手頃な価格にもその思いが表れています。

スクールの基本情報

校舎
梅田校・西梅田校・阪急梅田校・京橋校。それぞれ大阪駅・北新地駅・梅田駅・京橋駅から徒歩1~5分。

コース
レッスンはグループ OR マンツーマン。8割の生徒さんが選ぶ日常英会話コース(6レベル)の他、トラベル英会話、ビジネス英会話、TOEIC対策などあり。

予約
自由予約制。オンライン・メール・電話・校舎での口頭予約が可能。当日予約も受け付けています。

料金
月額ポイント制、月額9,020円(税込)~。グループ・マンツーマンを自由に組み合わせられるプランからマンツーマンのみ希望の方にお得なプランまで。→詳しくはこちら

口コミ
当サイトには「料金が安く、趣味で始めやすい」「講師とスタッフがしっかり情報共有している」「会話中心のレッスン」などの口コミが届いています。→詳しくはこちら(西梅田校)

阪急梅田校を訪問

この日おじゃましたのは阪急梅田校。阪急梅田駅の茶屋町口出口から徒歩5分です。こちらの「芝田グランドビル」6Fに校舎が入っています。

目に優しくてリラックス効果もありそうなオレンジ色の照明が見えてきました。

中に入ると笑顔の素敵なスタッフの方が迎えてくださいました。

温かい雰囲気の内装で、かなり広々としています。

パーティションや柱の素材もなんだかおしゃれですよね。生徒さんの約7割は女性の方だそうです。

ブースは全部で9つほどあります。

これらの写真は私の体験レッスンなどがすべて終わったあとに撮影しました。私が訪問した午後6時ごろには、4〜5レッスンほどが行われておりとても活気がありました。

体験レッスンを徹底レポート

レッスンの担当はアンソニー先生。クロックの講師はみんなネイティブで、トレーニングを修了している方たちです。アンソニー先生のレッスンの感想を最初にお伝えすると、

✓いつもより話せている自分に気がついた
✓テーマとなる文法を自然に使っていた
✓フィードバックがすごく丁寧だった

つまり「はい、このテーマについて話しましょう!」というやり方ではなく「知らない間に、自然にたくさん話せていた」というのがポイントです。

(ちなみにクロックのレッスンは1回50分、毎レッスンに無料ドリンクがついています。仕事で疲れている生徒さんがホッと一息つける工夫ですね。私も美味しい紅茶をいただきました。)

まずは自己紹介

当サイトと今回の訪問趣旨について説明しました。するとさっそく質問が返ってきます。

What do you find the most difficult about your job?
Do you run it alone or do you have a team?
What do you hope to do with your website in the future?

生徒さんの発話機会を増やすために次々と質問するスクールは確かに多いです。が、アンソニー先生からは「本当に興味を持って聞いている印象」を受けます。先生の考えを挟みながら質問されるので、私も自然と「話したい」という気持ちになります。

「Intersteing.」や「Sounds very cool!」などエンカレッジングな相槌にも心地よさを感じます。

ここで私からも「By the way, where are you from?」と質問。アンソニー先生はカナダのトロント出身だそうです。

先生:Have you spent some time in Canada?
:Unfortunately, no.
先生:Would you like to visit Canada in the future?
:Yes, I would like to visit there.

今度は「Now, I would like you to ask me some questions.」と言われたので「日本にどのくらい住んでいるか」聞きました。

日本には計8年ほど住んでいるアンソニー先生。ニュージーランドに住んだ経験もあるそうで、さらにアジアの国々も旅行したとのこと。海外での経験やそこで感じた文化の違いなどについて意見を交わしました。

そしてテキストを使用

使ったのは「Interchange」というテキスト、テーマは「Customs(慣習)」です。アンソニー先生はこのテーマに繋がる話題に、自然と導いてくださっていたのですね。

テキストに書かれた「国ごとに異なる慣習(Different Customs)」を音読します。

  • カナダ:約束の時間ちょうどに到着すること
  • タイ:人の頭、特に子どもの頭は触らないこと
  • 韓国:年上の人に何かを渡す時は両手を使うこと

それぞれの文章に対して「What do you think?」「How about in Japan?」とどんどん質問がきます。常に私が答えてアンソニー先生がコメントしている状態。

テーマである「Customs」について話しながら同時に「to不定詞」を練習します。

(例)
You are expected to ~
It is a custom to ~
You are supposed to ~

これらの構文を使いながら、

  • 誕生日パーティーに呼ばれたとき
  • 結婚式に呼ばれたとき
  • 友人に子どもが産まれたとき

に「すべきこと・すべきでないこと」について話し合いました。

ちなみに先生が使われている、この黒っぽいデジタルノート。

クロックは「ドリンクを飲みながら」がコンセプトなので、小さなごみが散ってしまうホワイトボードは不衛生だと考えてこちらを導入したとのこと(代表の村上さん談)。目の前にあるので読みやすいし、簡単に消したり書き直したりできるのでとても便利です!

アンソニー先生は自然な形で新しい単語も教えてくださいます。例えばパーティーの話からは、

  • black-tie event(正装が必要なフォーマルなイベント)
  • taylored suit/bespoke suit(オーダーメイドのスーツ)

という単語を学びました。また私が「Suit」はいつ複数形で使えばよいか質問した際も、

先生:You can say, "I am wearing a suit now.” If you are talking about a routine, you can use plural. “I don’t have to wear suits.” 

ルーティーンについて話す時は複数形でOKとのこと。「私リンゴは食べないの」というとき「I don't eat apples.」と複数形にするのと同じだそうです。

今回の文法テーマ「to不定詞」。私は特に「to不定詞を使わなきゃ」と意識してはいなかったのですが、アンソニー先生が上手く質問に組み込みながら会話してくださるので、結果的に「to不定詞を使ってCustoms について話す」という目的はしっかり達成されていました。

自己紹介では仕事や趣味、訪れたことのある国やそこでの経験について。そして結婚式や誕生日などイベントにおけるマナーやしきたりについて。1レッスンでこんなにたくさん話せたのは、はじめてな気がします。

一問一答のようなレッスンなら、ここまで発話機会を多くするのも可能かもしれません。ですがアンソニー先生は自身の経験や考えもたくさんシェアしてくださいました。話の広げ方や雰囲気作りを含む「指導スキルの高さ」を感じたレッスンでした。

ー アンソニー先生、ありがとうございました。

代表の村上さんにインタビュー

体験レッスンのあとは、代表の村上さんにお話を伺いました。

村上さんが手にしていた1枚の紙。「自信を持って上級者と言えます」と、私へのフィードバックを見せてくださいました。

(フィードバックの内容)
良かった点:文法力やリスニング力が高い。難易度の高い単語も上手く使えていた。
改善点:冠詞(a, theなど)と複数形 s が抜けることがある。「th」と「s」の発音。

大手スクールではフィードバックシートをもらうことがありますが、ここまで詳細なものではなかったと思います。体験に来られた生徒さん全員に渡しているとのことで、ここでも質の高いサービスが伺えます。

クロックの生徒さんは7割が初心者。6段階の1~3レベルを「初級」に分類しています

初心者が約70%というクロック。初心者にはどのようなレッスンを行うのでしょうか。

村上さん:初心者に多いのが、単語だけで答えてしまうことです。例えば「What did you do last weekend?」に対して「Kyoto.」などですね。その場合「文章にしてみましょう」と伝えます。まず「I went to Kyoto.」から。

少しレベルが上がると「誰と」などの情報を加え「I went to Kyoto with my friends」。さらにレベルアップすれば接続詞で繋げて「I went to Kyoto with my friends and did ~ there.」という感じです。

なるほど。文法から入りたい生徒さんと会話から入りたい生徒さんの2タイプがいらっしゃると思うのですが、いかがでしょうか。

村上さん:文法から入りたい生徒さんのために日本人講師の講座もあります。ただクロックでは外国人講師との会話を通して覚えたいという人が大半です。初心者は「Side by Side」というテキストを使います。

「いきなり外国人講師のグループレッスンはちょっと…」と感じる方もいらっしゃると思います。ただクロックのグループレッスンは平均2~3人なので、その点では入っていきやすいのではないでしょうか。また6レベル中1~3レベルが初級なので、先生たちも初心者の方に教え慣れていると思います。

グループでもマンツーマンでも「自由に組み合わせられる」のが強みです

「いつものライフスタイルに英会話を」というコンセプトどおり、クロックではスケジュールや目的に合わせてプランを選択できます。

村上さん:レッスンを自由に組み合わせられるのが強みだと考えています。月々のポイントをどのようにグループとプライベートに割り当てるか決められます(※)。また自由予約制で、当日でも予約が可能です。

(※)マンツーマン専用のプランもあります。

ちなみにこちらがオンライン予約画面です。

携帯からでもパソコンからでも予約できるので便利ですね。

格安という言葉は使いたくない。そのかわり「料金に対する価値」を追及しています

「かなり安い」との口コミが多いクロックですが、どのプランが一番人気なのか気になるところです。

村上さん:一番人気なのは「プラスプラン」ですね。約半数の方がこちらを選択されます。ポイントが無期限で繰り越せたり、講師が指名できたりと自由度が高いのが特徴です。

例えばプラスプランで6pt購入するとします。プラスプランではグループレッスンが1回1pt、プライベートレッスンが1回2pt消化です。つまりグループ2回+マンツーマン2回で月4回通っても、月額は15,180円(税込)です。大手スクールの半額以下といったところでしょうか。

村上さん:ただ「格安」という言葉でスクールを売り出そうとは考えていないんです。もっと安いところが必ず出てきますから。それよりも「料金に対する価値」を追求しています。

料金に対して「どれだけ生徒さんが満足できるか」ということでしょうか。

村上さん:私たちは生徒さんの意見に常に耳を傾け、よりよいスクールを目指しています。全ての人に相応しいシステムというのは難しいので、厳しいお言葉をいただくこともあります。でもそれを社内でしっかりシェアし、改善のために役立てる努力をしています。

生徒数1,500人という規模のスクールですが、生徒さん一人ひとりに真摯に向き合うクロック。それが高い満足度のサービスを生み出しているのだと感じます。

スタッフは担任制。だから生徒さんのニーズや好みを深く理解してサポートできます

初心者が多いというクロックですが、家庭学習のアドバイスなどは行っているのでしょうか。

村上さん:クロックのシステムは自由予約制なので、講師は担任制ではないのですが、スタッフが実は担任制なんです。3ヶ月に1回カウンセリングの機会を設けています。その際にはスタッフと講師が面談した上で作成した「生徒さん一人ひとりのためのレポート」もお渡しています。

留学を経験しているスタッフの方が多く、みなさん英語力も高いとのこと。海外経験や学習経験を活かしてサポートを行っているのですね。

村上さん:またスクール全体としては「英語を声に出して読むこと」を推奨しています。例えばあるスタッフは、生徒さんと長く接していく中で、その生徒さんがスヌーピーが好きなことを知りました。そこで「スヌーピーのマンガを音読してみては」とアドバイスしていました。

さらに「スタッフの有給については、できるだけ希望を聞いている」と話す村上さん。

村上さん:有給を使って行った旅行も貴重な体験です。クロックには海外旅行が好きで英語力を伸ばしたい生徒さんが多いんです。近くで学習を支えるスタッフの体験談が、生徒さんの情報源やモチベーションになります。

とても気さくな村上さん。笑顔の絶えないインタビューでした。ありがとうございました。

クロックはこんな人に向いている

「英会話は敷居が高いと思っていた初心者の方」

英会話を始めるにも「一度に数十万の支払い」「振り替え不可」などのハードルがあると、足を踏み入れるのもなかなか難しいのが現状です。

でもクロックは料金がお手頃なだけでなく、グループとマンツーマンを自由に組み合わせられます。またその都度予約ができるので「今のライフスタイルを変えないまま」仕事帰りに気軽に立ち寄れるスクールです。

またクロックは初心者に優しい環境だと思います。それは7割が初心者という数字にも表れていますし、アンソニー先生の「自然と話したくなるレッスン」からも十分に伝わってきました。

訪問の感想・まとめ

「気軽」や「格安」と聞くと、個人的に「グループレッスンが大人数」「サポートシステムが整っていない」というケースを想像してしまいます。

クロックは確かに気軽に始められるし、料金もかなり安い部類に入ります。それでも受講スタイルには自由が利き、レッスンは少人数かマンツーマン、そしてスタッフの方による担任制サポートもあります。

さらに一等地に4校舎(梅田・西梅田・阪急梅田・京橋)あり、レッスンの満足度も高いことを考えると、村上さんも言及されていた「料金に対する価値の高さ」がしっかりと実現されているスクールだと感じました。

WEEKENDCAFEと体験レッスンのご案内

最後に、クロックで週末に行われている講座やイベント「WEEKENDCAFE」のご紹介です。

  • おススメの夏祭りについて話し合おう!
  • カナダ出身の講師と一緒にカナダの魅力を知ろう!
  • 理想のデートや過去の思い出デートについて語ろう!

など、みんなが身近に感じやすいテーマに沿って会話できるイベントです。

WEEKENDCAFEは1回1,200円(入会金不要)。クロック受講生は通常のポイントをチケットに引き換えて参加できます。テーブルを囲んで楽しく英語に触れられるこのイベントから、クロックへの入会を決める人も多いそうです。

そして体験レッスンについて。グループレッスンは無料、マンツーマンレッスンは1回2,200円ですが、入会した場合はキャッシュバックされます。

「英会話を始めてみたいけど、最初の一歩が踏み出せない」という方。クロックではみなさんと同じように考えていた方たちが、自分のペースで楽しく英語を学んでいます。ぜひ気軽に問い合わせてみてください。