東京には近年、コーチングスクールがあふれていますよね。ただ公式サイトを見ても、それぞれどう違うのか分かりにくいのが正直なところ。

そこでスピーキングの時間が圧倒的に多いという「スパルタ英会話」に体験レッスンへ行ってきました。

多くのコーチングスクールでは、トレーナーさんの指示に従って、ほぼ自分で学習を進めます。自分に合った学習を自分で進めるので、効率的ですよね。

ただそれだと、アウトプット量だったり、他の人との関わりから生まれるモチベーションだったり、というのが欠けている気もします。

その点でスパルタ英会話は、コーチングスクールを探している方のなかでも「たくさんアウトプットしたい!仲間がほしい!」という人にぴったりだと感じました。

記事の目次

スパルタ英会話ってどんなスクール?

2014年に設立されたスパルタ英会話で、校舎は新宿御苑駅から徒歩2分の場所にあります。また、全てのレッスンはオンラインでも受講可能です。

  • 英会話を習い続けてきたが、いつになっても使えるレベルにならない
  • 海外で勤務しなければならないので、半年間で英語を使えるようにしたい

といった方々が、2〜4か月で実践で使えるレベルの英語力を身につけるようにカリキュラムが組まれています。

もちろん、2か月やそこらで実践で使えるレベルの英語力に到達するのは楽ではありません。このため「生徒さんもスタッフも一生懸命に取り組もう」という意味で「スパルタ」という名前がついているそうです。

スパルタ英会話の特徴を挙げるなら、おもにこの3つ。

  • 口癖になるまで話す「スパルタ」レッスン
  • 通い放題のグループレッスン
  • インストラクターとコンサルタントがサポート

ひとつずつ見ていきます。

 口癖になるまで話す「スパルタ」レッスン

一概に英語力といっても「IT業界に勤めて海外営業する人」と「日常の英会話力を向上させたい人」では身に付けるべき能力が異なりますよね。

日常英会話、ビジネス英会話、カスタマイズの大きく3種類のカリキュラムがありますが、学習内容は生徒さん個人個人のためにカスタマイズされます。

どのカリキュラムでもマンツーマンレッスンが50分x週1回あるのですが、日常英会話のレッスン内容としては、こんな例があります。

  • どんな場面でも必要な「自己紹介」。自分に関する様々な質問に答えるトレーニングをします。
  • 5W1H(When, Where, Howなど)をマスター。会話のキャッチボールを続ける練習をします。

さらに講師の発音をマネしたり、与えられたフレーズを自分のことに置き換えたりしながら「口癖になるまで」発話を繰り返すのです。

通い放題のグループレッスン

どのカリキュラムに申し込んでも、グループレッスンが全て無料で受け放題になります。

毎日びっしりグループレッスンが組まれていますが、これを全て無料で受けることができるという大盤振る舞いです。

スクールとしても「グループレッスンを多く受けると、英語力が伸びるのでどんどん受けてください」と、多くの受講を推奨しています。

インストラクターとコンサルタントがサポート

「インストラクター」はネイティブの英会話講師です。アメリカ、イギリス、カナダ、ニュージーランドなど様々な国出身の講師がマンツーマンレッスンを担当します。

そしてインストラクターのマンツーマンレッスンを踏まえて、学習をどのように進めていくかを一緒に考えてくれるのが日本人の「コンサルタント」です。

担当コンサルタントによるコンサルティングは2週間に1度利用できます。学習方法・モチベーション管理・レッスンの要望など学習に関するどんなことでも相談に乗ってくれる、いわば「相棒」のような存在です。

インストラクターとコンサルタントは常に連携して生徒さんの英語力向上をサポートしていきます。

スパルタ英会話の料金プラン

費用は以下の通りです。

  • 2ヶ月コース:412,000円(税込)
  • 3ヶ月コース:579,000円(税込)
  • 4ヶ月コース:723,000円(税込)

また、通学せずにオンラインでも受講することができます。

  • 2ヶ月コース:412,000円(税込)
  • 3ヶ月コース:579,000円(税込)
  • 4ヶ月コース:723,000円(税込)

これらの料金には上記マンツーマンレッスン・グループレッスン・コンサルティングの他、ひとりひとりに出す宿題とそれを支える毎日の学習進歩確認メールが含まれています。

最も人気があるコースは「3か月コース」です。なお、どのコースにすべきかは現在の英語力と到達したいレベルを見て決めていくそうです。

スパルタ英会話の新宿御苑校に行ってきました

スパルタ英会話の校舎は東京メトロ丸の内線の新宿御苑前から徒歩2分です。都営新宿線の新宿三丁目駅からは徒歩7分、東京メトロ丸の内線ならび副都心線の新宿三丁目駅からは徒歩10分という便利な立地です。

ビル外壁側面の看板には「スパルタ英会話」とは表示されていませんが、ご安心ください。ビル入口を入ると、フロア案内板7Fのところにスパルタ英会話と書いてあります。

カフェのようなおしゃれな空間に受付があり、そこで講師の方が出迎えてくれました。

校舎内には、同時にたくさんの方がマンツーマンレッスンを受けられるよう、個室が数多く用意されています。

個室の一つ一つに海外の国や都市の名前がつけられています。おしゃれですよね。ちなみに、こちらの個室はフランスの首都「Paris」の個室です。

体験レッスン。発話量が多かった!

マンツーマンの体験レッスンを受けました。レッスンのインストラクターは、アメリカ・カリフォルニア州出身のブラッド先生です。体験レッスンは、

  1. 発音トレーニング(早口言葉)
  2. フレーズを素早く読むトレーニング
  3. 例に倣って自己紹介
  4. 日本について英語で紹介

という流れでした。このなかで発音や瞬発力、文法の正確さや説明力を見ているのだと思います。

ブラッド先生と一緒に、パソコンのスライドを見ながらレッスンを進めていきます。まずは発音の練習です。

日本人からすると、「She」「sells」「sea」「shells」「shore」など非常に似た発音が続き、かつ「L」と「R」の区別が必要になる、なかなかやっかいな練習です。

私は何とかOKをもらいましたが、LとRの区別が得意ではないので、かなり冷や冷やしました。「この部分はこう発音すると、より分かりやすいよ」と丁寧に教えてくれるのは、マンツーマンレッスンの良い所ですね。

次のレッスンは、英単語とフレーズを速く話すトレーニングです。

こちらのフレーズをできるだけ速く読みます。ネイティブの方だと40秒から1分で読み終わります。ちなみに私は1分25秒かかりました。

読み上げた中で「That can’t be」というフレーズがあったのですが、これが「That’s can’t be」と間違って発音していたようで、修正してくださいました。小さな発音の改善点も聞き漏らさずメモを取ってくれました。

次は自己紹介です。

画面のテンプレートを自分に置き換えて話していきます。

私は「好きな芸能人」を答えるとき「My favorite actor is Robert De Niro」と答えるところを、間違って「My favorite actor is the Robert De Niro」と意識せずに「the」を入れてしまっているところを指摘してもらいました。

トレーニングの中で面白かったのは、「日本人にとっては当たり前のことを英語で説明するトレーニング」です。

例えば「Hot Springs (温泉)」は日本人にとっては当たり前で説明不要の単語ですが、これを英語で説明しようとすると結構難しいのです。

温泉を知らない外国人に対して、5W1Hを使って温泉について説明する練習はなかなか面白かったです。

レッスン終了時に改善点としていくつか指摘された箇所が書かれたフィードバックシートをもらいました。

スパルタ英会話代表の田井さんにインタビュー

マンツーマンレッスンを受けた後、スパルタ英会話代表の田井さんに話を聞きました。

Q: スパルタ英会話の理念について教えてください。

日本人の多くは、英語学習だったりマンツーマン英会話を長く続けているが、話せるようにならないという悩みを抱えています。

毎日受講できるオンライン英会話も多くありますが、これもモチベーションが長続きしないという問題があります。スパルタ英会話は、英語で苦しむ人をゼロにしたいという思いからスタートしました。

Q: 「スパルタ」英会話という名前はかなり特徴的ですよね。

我々のスタイルは短期集中です。長期間英語を続けても話せるようにならなかった方が、短期集中で英語を話せるようになるのは正直言って楽ではありません。

マンツーマンレッスンも英語オンリー、グループレッスンも英語オンリーという環境、そしてインストラクターから出されるハードな課題に取り組んで、話せるようになりましょう。そんな思いから「スパルタ英会話」という名前にしています。

Q: どのような生徒さんがどんな目的で通われているのですか。

20~30代の会社員の方、とくに仕事で英語を使う必要が出てきた、という方が一番多いです。例えば、海外駐在が決まって赴任までに英語力を向上させたいという方だったり、海外に行くわけではないが仕事上英語を使う必要が出てきたといった方です。

スパルタ英会話は、TOEICのスコアをアップさせるためのスクールではなく、より実践的な英会話力を身につけるためのスクールです。「英語をできるようにして最終的に何を実現したいか」を明確にしてもらって、モチベーションの向上につなげています。

Q: カリキュラムごとの違いについて教えてください。

2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月のコースがありますが、基礎力がまだ不十分な方は4ヶ月コース、基礎力がある方がさらにビジネス英語力を付けたい場合は3ヶ月コースといった具合に、ひとりひとりのレベルや目的に合わせて決定します。

Q: グループレッスン受け放題というシステムには驚きました。

私が言うのも何ですが、大盤振る舞いのシステムだと思います。他の英会話スクールでは、グループレッスン受講が一回数千円かかりますが、それが受け放題なので。

マンツーマンレッスンで指摘された点を、グループレッスンで改善するように取り組んでみてくださいと生徒さんにはお伝えしています。

これまでの生徒さんを見ていると、グループレッスンを多く活用した方は伸びが早いです。グループレッスンでは、文章をひたすら読むのではなく、感情を乗せてコミュニケーションする場として使ってくださいと話しています。

Q: レッスン外の学習はどのように行っていますか。

インストラクターとコンサルタントの両方から宿題を出すようにしています。

カリキュラムに沿った宿題をインストラクターから出して、インストラクターが指摘した弱点についてコンサルタントと話した後で、別の宿題を出すといった具合です。

インストラクターとコンサルタントは密に連携して、個人個人の弱点を無くすようにしています。

Q: スタッフの採用はどのように行っていますか。

履歴書を見て、人物本位で採用しています。コミュニケーションに対する意欲、生徒さんが上達することにパッションを感じられる方、スパルタ英会話の理念に共感してくれる方を優先しています。

Q: IT業界大手の富士ソフトや、衣料品販売のビームスなど法人のお客様もいらっしゃるのですね。

法人に関しては、英会話研修を単体として販売するのではなく、コンサルティングで考えています。

例えばビームス様ですと、店舗に外国人のお客様が見えられても、スタッフの英語力が十分でなく販売機会を逃しているという問題がありました。

この課題を解決するという姿勢で取り組み、良い評価を頂いています。各業界、各お客様の課題解決のために、各社ごとのテキスト作成も行っています。

Q: 最後に、田井さんがやりがいを感じる瞬間について教えてください。

私は小さい時にマレーシアとシンガポールにいたことがありますが、日本語の環境で育ったので、帰国子女ではありません。よって、生徒さんが英語で苦労されているのがよく分かります。

私たちスタッフがパッションを持って生徒さんの英語力向上に取り組んだ結果、お客様から感謝の言葉をいただいたときが一番うれしいです。

先日も「スパルタ英会話のおかげで転職先が決まり、新しい職場での勤務が始まりました」「通訳がいなくても仕事を受注できるようになりました」という連絡をいただきました。

「英語ができるようになった」ではなく、「英語ができるようになったおかげで、人生が良くなった」と言っていただけて、本当に嬉しいです。

スパルタ英会話はアウトプット機会が多い

スパルタ英会話は、2~4ヶ月で力を伸ばすコーチングスクールです。ひとりひとりに合わせたマンツーマンレッスンやコンサルティングのほか、グループレッスンに通い放題という特徴があります。

いわゆるコーチング系と呼ばれるスクールの中には、カリキュラムの大半を自主学習が占めるケースもありますが、スパルタ英会話では「レッスンでの発話機会」が多いので、実践力がより速く身につくと感じました。

それは今回のマンツーマンの体験レッスンからも感じましたよ。みなさんもまずは体験レッスンに行ってみてはどうでしょうか。