こんにちは、管理人の岩田(@iwaking)です。6ヵ国語を話せる「語学の天才」ともいえるエリック先生のウワサを聞き、福岡市中央区にある「リーフ英会話」に行ってきました。

公式サイトからはあまり特徴が見えてこなかったリーフ英会話。ですが実際に体験レッスンを受けて、教科書からは絶対に学べないであろう「自然な表現」を学べるスクールだと分かりました。

そして何より驚いたのが、エリック先生が、25歳以降に学び始めたという日本語もネイティブと遜色ないレベルで話していたこと。大人になってからここまで完璧に言語を習得した人に会ったのは初めてでした。

そんなエリック先生だからこその、言語習得に対する考え方も、とてもユニークで説得力があり「確かに...!」とうなずく場面が何度もありましたよ。

記事の目次

リーフ英会話って?

約6年前に設立されたリーフ英会話。エリック先生の他、南アフリカ・カナダ・日本出身の講師がレッスンを担当しています。

教科書は使わず「身近な英語」を学ぶ

リーフ英会話の会話クラスは、よくある「テキストに沿って文法を学んで、それを使って会話する」というタイプのレッスンではありません。あくまで生徒さんや先生の日常など身近な場面から会話を広げていきます。

またネイティブが使わなさそうな表現は訂正してナチュラルなものに変えてもらえます。さらにその背景や文化も説明してもらえるので「ネイティブはこう考えてこう話すんだ」というのが分かるのです。

プライベートレッスンや、TOEICやIELTSなどの資格試験対策クラスもあるそうですよ。

1ヶ月1万円台で通い放題

受講プランは大きく分けて3つです。

プラン 月謝 内容
月8回 19,800円

通常授業8回

+実戦会話クラス通い放題

月4回 15,840円

通常授業4回

+実戦会話クラス通い放題

月2回 8,360円

通常授業2回

+実戦会話クラス2日分

リーフ英会話に行ってきました

体験に行った日はあいにくの大雨。リーフ英会話の教室はマンションの5階にあり、天神南駅から歩いて3分ほどで到着しました。

シックな家具や可愛い置物が印象的な、落ち着いた内装です。

エリック先生とお話しました

笑顔で出迎えてくれたエリック先生。大学では言語聴覚学・病理学・認知科学を専攻、その知識と15年近い講師経験から導き出した語学習得に対する考え方はとても興味深いものでした!

幼少期~大学生までをベルギー・イタリア・カナダなどで過ごし、多言語環境で育ったとのこと。現在は日本語を含めて6か国語を話すマルチリンガルです。

「来日して初めて日本語を学び、3年目には通訳をしていました」と話すエリック先生。インタビューは日本語でしたが、スピード・文法・語彙・発音・冗談のタイミング、どれをとっても本当にネイティブレベルでした。

正直なところ、大人になってから日本語を学んだ方でここまで流暢に話せる方に初めて会いしました。そんなエリック先生が設立したリーフ英会話、その教え方にすごく興味がわいてきました。

リーフ英会話のこだわりとは?

まず日本人の従来の英語学習法と、それに対するエリック先生の考え方について話を聞きました。

「学んだこと」と「聞こえてくること」が一致していたら内容は頭に入ってくる。だけど実際は「日本の学校で学んだ英語」と「ネイティブが話す英語」は一致していない。だからいつまで経っても聞き取れない。

つまり、

  • 文法知識を元に、聞いたことのない文章を作ってしまう
  • 言いたいことを日本語から英語に直訳しようとしてしまう

という私たちのクセが英語学習を邪魔しているそうです

確かに日本の中学や高校では、教科書の文法や構文が実際に英語圏で使われているかというのは重視されていないと感じます。

いかに私たち日本人の知識が「自然な英語」への弊害となっているか、エリック先生が例を示してくださいました。

エリック先生:岩田さん「How are you?」と聞かれたらどう答えますか。

岩田:そうですね、私は「I'm good.」と言うことが多いです。

エリック先生:なるほど。では「I found the best English School last week!」と答えた人がいるとします。その人は元気だと思いますか。嫌な事があったと思いますか。

岩田:元気だと思います。

エリック先生:そうですね!逆に「I had to go see the doctor yesterday.」と言われたら良い状況でないことが分かりますね。

Good や Bad では情報も足りないし会話が進みません。ちなみに「I'm good.」や「I'm fine, thanks.」はどんな時に使われるかご存知ですか。

岩田:どんな時でしょう…?

エリック先生:「Would you like some coffee?」と聞かれて断る時です。映画でこのやりとりを見たことは必ずあるはずです。

確かに「How are you?」と聞かれて近況報告をする会話は耳にしたことがあるはず。

ですが「I'm fine, thank you, and you?」が正しいと疑わない私たちは「How are you?」に対して近況を報告することが自然なレスポンスだと気がつけないようです。

英語圏で使われるナチュラルな表現を身に付けるには、まず学校で覚えた決まり文句を一度忘れ、柔らかい頭で生の英語に触れることが大切です。

さらにこの「既存知識が自然な言葉の習得を邪魔するリスクがある」という考えを裏付けるエリック先生自身のエピソードをシェアしてくださいました。

私は日本語のテキストで「私はあなたにプレゼントをあげる」という例文を覚えました。でも日本人の友達が私にプレゼントをくれた時に発した言葉は「これやるわ」だったんです。

この時私がテキストに書かれていることを信じすぎていれば、本当はこの場面で「これやるわ」が自然だということに気付けなかったと思います。

さらに「言いたい事を日本語から英語に直訳してしまう」ことがどれだけ英語習得の弊害になっているかを示すこんな例がありました。

エリック先生:日本語の「お疲れ様です」ってどんな時に言いますか?

岩田:仕事が終わった時などですかね。

エリック先生:そうですね。ネイティブ講師の中にはこれを「You must be tired.」と訳す人がいます。でもこの講師たち、実際にオフィスを出る時そんなこと言いません。

「お疲れ様ですに相当する英語はない」と教える講師もいます。でも本当にそうでしょうか。英語圏でも何も言わずに職場を出ることはありません。

「仕事が終わってオフィスを出る」場面で使われる表現を考えれば、自然と答えは出てきます。「Bye!」「See you tomorrow!」「Have a good evening!」が「お疲れ様です」に代わる生の英語だと思います。

ネイティブ講師でさえ日本人が納得しやすいよう、日本語の直訳を教えてしまっているエピソードですね。

そして「ネイティブが使う生の英語」と「その表現が使われた場面」に注目し、自分が似た状況に出くわした時にその英語を使ってみることの大切さがよく分かります。

訪問ではエリック先生のプライベートレッスンも受けました。私は今まで文法を中心に主に独学で英語を学んできたので、ナチュラルな表現の習得というのが今後の課題だと考えています。そう話すと、

先ほどの例にあるように「お疲れ様って英語で何て言うんだろう」ではなく「仕事を出る時、英語圏ではどんな挨拶をするだろう」と考えることが大切。

とエリック先生。さらに「語彙はどうやって増やせば良いでしょうか」と聞くとこのような回答が。

まず、辞書に書かれた訳を鵜呑みにしてはいけません。単語に関しても、その単語が使われている状況と一緒に覚えることが大切です。丸暗記したものはいずれ忘れてしまいますが、正しく使えるようになったものは忘れません。

そこで私が「分からない単語を入力してGoogleで画像検索するのはどうでしょうか」と言うと「それも良いアイディアですね!」とおっしゃっていました。

しかし日本語にとらわれてしまったせいで画像検索すら使えなかった例もあります。

「stuck」という単語で画像検索して「はまっている、ということか」と解釈した生徒さんがいました。そこで日本語のフィルターがかかったため「I'm stuck in Super Mario.」と言ってしまったんです。

これでは本人の意図である「スーパーマリオにはまっている」という意味でなく「スーパーマリオの難しいステージで躓いている」と解釈されてしまいますね。

英語としては正しいので講師の多くは間違いに気付かず、当然訂正もしてくれないでしょう。

なるほど。このような理由から和訳のみ、画像のみに頼るのではなく、単語と使われたシチュエーションを両方頭に入れる必要があるのですね。

さらに家庭学習について質問すると、無料で本を貸し出しているというライブラリーに案内してくださいました。

ここでも「自然な英語」に対するこだわりがあります。日本人向けに分かりやすく書かれたものでなく、英語圏の子供が読む絵本など自然な表現が使われているものを厳選。

絵本はイラストからストーリーが想像できるので、日本語に訳そうとするクセがある方にはお勧めとのこと。

また講師から「あなたにはこれが良い」とはあえて言わず、自然と興味が湧く本を手に取ってほしいと話すエリック先生。「興味がある=自分の生活と関連付けやすい」ので言い回しが自然と頭に入ってくるそうです

ここまでのエピソードの他、言語聴覚学に詳しいエリック先生ならではの発音に対する考え方など、興味深い話をたくさん聞くことができました。

また「日本語でも実際こうは言わないよね?」と流暢な日本語を活かして説明してくださるので、気付きと発見が多く、話に引き込まれてあっという間に時間が過ぎていきました。

体験レッスンに参加しました

エリック先生に話を伺った後、メリッサ先生の実戦会話クラスに参加。前半35分は私1人、後半35分は私ともう1人の計2人でした。

この日は天気が悪かったためキャンセルが出たそうですが、普段は生徒4~6人のことが多いそうです。

メリッサ先生は南アフリカ出身。まずは南アフリカの公用語やメリッサ先生の第一言語などについて、その後は訪れたことのある国について会話しました。

私が「I've been to many countries.」と答えると、メリッサ先生は「many countries」の代わりに使える様々な表現を教えてくださいました。

  • a lot of countries
  • loads of places
  • all over the place

私たちは many countries と言ってしまいがちですが、必ずしも「国=country」と言わなくても伝わるんだという新しい発見がありました。

エリック先生の話にもあったようにネイティブが使う自然な表現を学べ、さらに表現の幅が広がるレッスンだと感じます。

また教わった表現がモニターに映されているので、目と耳の両方を使って確認でき記憶に残りやすいと感じました

さらにモニターの内容はレッスン後にオンラインで確認できるため、レッスン中は100%会話に集中することができます。

後半35分はもう1人の生徒さんが参加。日本の各都市に対するそれぞれの印象、日本における外国人観光客数の増加などについて話しました。その中でも適宜メリッサ先生がより自然な表現を教えてくれます。

「以前と比べて観光客がよりマイナーな地域も訪れている」という話の中で、私は「人々のお金の使い方が変わってきている」という日本語を「The way of spending money has changed.」と英訳してしまいました。ここでもメリッサ先生が文章を訂正されます。

  • People spend money differently.

私は複雑な文章を作ろうとしがちなのですが、「できるだけシンプルに表現する」ことも大切だと痛感しました。

さらに福岡のジョギングコースなどについても会話。エリック先生に聞いていた通り、想像上の話でなく生徒の日常や意見に沿って会話するということが分かるレッスンでした。

多くの英会話スクールでは、文法的に正しければ不自然な表現でもあまり指摘されないんですよね。特にフィリピン系のオンライン英会話はそういう傾向が高いと思います。

ですがリーフ英会話では、いわゆる「文法的には正しい」文章でも、そのコンテクスト(文脈)に相応しい自然な表現に直してくれます。これは教科書に囚われがちな私たちにとって、いい教授法だなと思いました。

リーフ英会話ではシーンに合った英語を学べる!

「生の英語」を身につけること。そのためにリーフ英会話では日本語から直訳しようとしてしまう日本人のクセを、自然な英語が身につく考え方や習慣に切り替えてくれます

具体的には、低価格で実戦会話クラスにたくさん通うことができ、そこではネイティブ講師に不自然な英語を自然な英語に直してもらえます。しかもその背景にある文化や考え方も知れるのです。

特に実戦会話クラスは、英語の基礎知識は身についているけど、なかなか英語が聞き取れるようになれない、日本語英語を話している気がする、という方にオススメです。ぜひ体験レッスンをお試しください。