ペッピーキッズクラブ

1歳~高校生が通う大手子ども英会話教室「ペッピーキッズクラブ」。全国に約1,400の教室があり、当サイトにもそのほとんどを掲載しています。地域名や路線名で検索して、お近くの教室を見つけてくださいね。

この記事ではペッピーキッズクラブの料金、教材費、カリキュラム、講師などについて詳しく解説していきます。

記事の目次

特徴と基本情報

まずは特徴を大まかに見てみましょう。

  • 日本人講師と外国人講師の両方に学べる
  • ソルマーク式PRCメソッドで発音強化
  • 年齢や成長に合わせたカリキュラム
  • レッスンでも家庭でも使える独自教材
  • 支払いは月謝制
  • 1年を通して国際交流イベントを開催

それぞれの特徴についてはこれから解説していきます。

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教育理念:真の国際人を育てる

ペッピー(peppy)には「元気な、エネルギー溢れる(口語)」という意味があります。名前通り、子ども達が元気に楽しく学べる教室を目指しています。

また教育理念として広い視野と自己表現力を併せ持つ「真の国際人」の育成を挙げています。

思いやりの心を持ってお友達と接すること、自ら考えて行動すること、失敗を恐れずチャレンジすることを大切にしています。

47都道府県に約1,400教室

全国47都道府県に約1,400の教室があり、生徒数は約12万人。開講クラスや料金は教室により多少異なります。全てのお問い合わせは本部(0120-95-2542)で受け付けています。

対象は1歳~高校生

ペッピーキッズクラブは、英語教育関連の事業を多く展開する「イッティージャパン」という会社を母体に持っています。

厳密には小学生以下のコースはペッピーキッズクラブが、中高生コースはWish Academy(同じくイッティージャパンが母体)が運営元です。

ただしWish Academyのカリキュラムはペッピーキッズクラブの実績を元に作られており、公式サイトも共通なので、この記事では全コースを紹介しています。

年間レッスン回数は46回

4回のレッスンを1タームと数えます。1年に11タームあるので4回x11ターム=44回。これに加え特別レッスンが年2回(ハロウィン・クリスマス)あるので年間レッスン回数は46回です。

1クラスの人数は7~12名

1~2才の親子コースは1クラス3~8組、3才以上対象のコースは7~12名です。

子どもにはマンツーマンよりグループレッスンの方が向いていると言われます。お友達と協力したり競ったりすることで、モチベーションが上がり人間関係についても学べるからです。

ただし1人の講師が全員に目を配り、生徒さん一人ひとりが十分に発言するには、個人的に4~6人が最適だと思います。

ペッピーキッズクラブに限らず、多くの大手英会話教室では1クラス8~12名というのが現状。それに対して個人経営の教室では定員6名ほどというケースが多いようです。

講師について

英語学習において講師との信頼関係はとても大切ですよね。ここではペッピーキッズクラブの講師について紹介します。

日本人講師+外国人講師

1ターム4レッスンのうち、3回を日本人講師が、1回を外国人講師が担当。全年齢で取り入れているシステムで、日本人講師のレッスンで「習得」したことを外国人講師のレッスンで「実践」できます。

覚えた英語を使ってコミュニケーションをとれたときに感じる達成感は、自信に繋がりますよね。

事情によっては途中で講師が変更になる場合もありますが、通常は同じ講師が継続してクラスを担当。また日本人講師と外国人講師のレッスンには異なる良さがありますよ。

日本人講師

  • 英語が初めてのお子さんも安心
  • 生徒の不安や悩みを理解できる
  • 保護者への連絡がスムーズ

外国人講師

  • 英語の発音やリズムがより自然で正確
  • 本場のジェスチャーに触れられる
  • 生徒は何とか英語で伝えようと頑張る

ちなみに日本人講師も英語オンリーでレッスンを進めますよ。

外国人講師の出身国は様々

講師の出身国はアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアの順に多く、この4ヵ国で全体の64%を占めます。フィリピンやジャマイカ出身の講師もいます。

全体的に20~30代の講師が多く、子どもと一緒に体を動かす体力を兼ね備えています。

採用後も定期的なトレーニング

講師は人柄やスキルを重視して採用されています。書類選考・実技・面接を突破してトレーニングを終えた講師のみがレッスンを担当。レッスン開始後も定期的に研修があるそうですよ。

発音教育を重視

全コースで、正しい発音やイントネーションの習得に力を入れています。

ソルマーク式PRCメソッドとは?

ソルマーク式PRCメソッドは英語を外国語として学ぶ人のための発音・リズム習得法で、ジュリー・ソルマーク氏により開発されました。

ソルマーク氏はアジアを中心に38年間英語教育に携わり、現在は講師の育成にも力を入れている方。

ソルマークアカデミーの公式サイトから引用した画像からも分かるように、ペッピーキッズクラブは日本でソルマーク式PRCメソッドの導入を認められている唯一のスクールです。

レッスンでは1タームに1つのアルファベットを取り上げ、そのアルファベットを含む単語や表現をチャンツに乗せて覚えます。その際に手を口や鼻に当て、舌の位置・口の開き具合・息の通り道を確認します。

(例1)Vを発音する時は上の歯が下唇に当たるので、指を下唇に当てる
(例2)Nを発音する時は息が鼻から抜けるため、指を鼻に持っていく

その他ソルマーク式PRCメソッドにはいくつか特徴があります。

  • 子ども~大人までに効果が証明されている
  • フォニックスなど他の発音指導法と併用可
  • それぞれの音よりもリズムや繋がりを重視
  • 非ネイティブ講師が効率的に発音を教えられる

正しいリズムを習得することは、より流暢に話す力や、より正確に英語を聞き取る力に繋がるそうです。

フォニックスとの併用

レッスンにはフォニックスも取り入れています。フォニックスはもともと英語圏の子ども達が読み書きを学ぶために開発された学習法。

文字と発音の関係性を学ぶことで、初めて見る単語を正しく読み、初めて聞く単語を正しく書き起こせるようになります。

ソルマーク式PRCメソッドは母音よりも子音に焦点を充てる傾向があるのに対し、フォニックスは二重母音を含む全ての音を対象としています。

カリキュラムについて

年齢別に細かくコースが分かれます。各コースで年齢や発達に合わせたカリキュラムを取り入れています。

ペッピーキッズクラブ コース内容

年齢別のカリキュラム詳細

各年齢と大まかな目標をまとめました。

年齢 目標
1才・2才 読み聞かせや遊びを通して、
英語の音やリズムに耳を慣らす。
2才・3才 簡単な挨拶ができ、英語の指示を理解する。
ABCソングを歌え、身近な単語を口にする。
4才~6才 簡単な質問にYes/Noや単語で答えられる。
英語で自分の名前が書ける。
小学校
低学年
簡単な会話表現を覚え、簡単な単語が読める。天気や曜日に関して質疑応答ができる。
小学校
中学年
自分の家族や将来の夢について話せる。
簡単な読み書きができる。英検5級に挑戦。
小学校
高学年
過去形や未来形、比較級や最上級が使える。
簡単な日記を書ける。英検4・3級を目指す。
中学生 文法を強化し、実用的な表現を習得する。
語彙を増やし、正しい発音で話す。
高校生 正しい発音・四技能を習得する。
自分の意見をしっかり伝えられる。

全体的にこんな特徴があります。

  • 年間、ターム、レッスン毎に目標を立てる
  • アクティビティが多くテンポ良いレッスン
  • 各年代の興味や関心に合わせたトピック

ペッピーキッズクラブには生徒さんが目標に向かって楽しく集中して学べる工夫が多いと思います。

文法・英検対策コース

通常クラスを受講している小学校中学年以上の生徒さんを対象に「文法・英検対策コース」も開講。こちらも日本人講師のレッスン3回に対し、外国人講師のレッスンが1回あります。

日本人講師のレッスンでは必要に応じて日本語を使いながら、自然な形で中学文法を覚えます。外国人講師のレッスンでは英検の面接対策も行いますよ。

TECSという試験に挑戦

イッティージャパンが中心となって運営している「TECS(Test of English Communication Skills for Preteens)」が受験できます。12歳以下を対象としており、5つの級に分かれています。チャンツやイラストが多く、楽しく受けられる試験です。

合否では無く点数やABC判定で結果が出る点や、リスニングに重点を置いている点が英検Jrと似ています。小学生が英検への準備として受けるのにぴったりな試験だと思います。

子どもが楽しめるオリジナル教材

ペッピーキッズクラブの教材は、長年の幼児教育経験を元に心理学の視点から開発されました。

教材の内容とは?

多くの教室で入会時に教材セットを購入することになります。教材セットには下記が含まれています。

  • 歌やチャンツが多数入ったCD
  • カラフルなフラッシュカード
  • 英語を声に出して楽しめるゲーム
  • 絵本やテキスト
  • mola mola という機器

mola molaのタッチペンをフラッシュカードや絵本に当てるとネイティブの音声が流れます。また自分の声を録音して聞くこともできます。視覚と聴覚を同時に使って楽しく学べますね。

家庭学習にも使える

レッスンでは教材セットに含まれるテキストやフラッシュカードを使用。そのため生徒さんは家庭でも同じ教材を使って英語に親しむことができます。mola molaを使えばソルマーク式PRCメソッドの復習もできます。

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料金(月謝、教材費)について

英語学習は何年も継続してこそ効果が出るので、費用面は一番気になるポイントのひとつではないでしょうか。

月謝は2歳~小学6年生まで一律

授業料の支払いは月謝制。教室やエリアによって料金は異なるため、下記は一例です。

コース レッスン時間 月謝
1才・2才親子 35分x週1回 3,773円
2才・3才 60分x週1回 7,700円
4才~6才
小学生
中学生 10,076円
高校生

※入会金(一例)は11,000円です。教室によって異なる場合があります。
※その他、教室運営費が1,232円、教材費がかかります。

教材費は40万円?

公式サイトで教室を検索すると、多くの教室で「入会の際、別途教材の購入が必要となります」と書かれています。

ただ「月2,900円でmola molaをレンタル」と書かれている教室も一部あり、この場合mola molaのレンタルは必須、月謝も割高です。

教材の購入が必要な場合の金額は公開されていませんが、当サイトの口コミやネットでの体験談によると、入会時に約40万円を一括もしくは分割で支払うそうです。

なかなかの金額ですよね。

ですが中学卒業まで使用できる点や、1家庭1教材でいいので兄弟姉妹で入会すると負担が減る点を考えると、そこまで高くはないという意見もあります。

また教材費が高いかわりに、ペッピーキッズクラブの月謝は他の大手英会話教室と比べるとお手頃です。

他の大手英会話教室と比較

ここでは幼児コースの料金を、同じく大手子ども英会話教室のECCジュニア・レプトン・アミティーと比較します。

教室名 月謝
(時間単価)
入会金 教材費
ペッピーキッズ 7,700円
(1,925円)
11,000円 約40万円
(入会時)
ECCジュニア 6,600円
(2,475円)
5,500円 1~2万円
(毎年)
レプトン 9,790円
(1,223円)
11,000円 2,200円
(毎月)
アミティー 9,900円
(3,300円)
11,000円 約1万円
(毎年)

※上記はすべて一例です。教室によって異なる場合があります。
※レプトンは週2回通う場合の月謝です。

1レッスンの時間はペッピーキッズ60分、ECCジュニア40分、レプトン60分、アミティー45分です。

レプトンでは各々がCDを聞きながら自分でテキストを進め、ページ毎に講師がチェックするスタイルなので、単価は一番安くなっています。

ECCジュニアとアミティーに比べると、ペッピーキッズは年間レッスン回数が多く、1時間単価もお手頃。

教材費はペッピーキッズが確かに高いです。でも何年も続けて通う方や、兄弟姉妹で入会する方なら、月謝がお手頃なことを考えると他の大手英会話教室との差はそこまでないようです。

イベントについて

1年を通してイベントを多く企画しています。宿泊を伴うものに関しては小学生以上が対象です。

3万人が参加するサマースクール

サマースクールは2歳半から中学2年生対象です。全国3万人以上の生徒さんが参加するそうです。地域毎に行い、5日連続で通い英語にたくさん触れます。

海外への短期留学

3泊4日のグアム研修や1~2週間のカナダホームステイプログラムがあります。「もっと英語を頑張りたい」「積極的に話す大切さを学んだ」との声が多く、参加者はとても充実した時間を過ごすようです。

出発前にオンラインレッスンを受講できたり帰国後にスピーチ発表をしたりと、留学前後のサポートが手厚いという特徴があります。

参観日や体験レッスンについて

全教室で年3回の参観日を設けています。3回の内1回は日本人講師のレッスン、2回は外国人講師のレッスンです。

講師は普段から保護者とのコミュニケーションを大切にしていますが、参観日にはお子さんの様子や学習アドバイスについてより詳しい情報を共有します。

また体験レッスンの申し込みは公式サイトで受けつけています。近くの教室で行う場合と自宅に講師が出向き行う場合があるようです。

公式サイトで体験を申し込む

当サイトに届いた口コミを紹介

当サイトにはペッピーキッズクラブの口コミが150件近く届いています。全ての口コミはこちらから確認できますが、ここでは一部を紹介しますね。

講師について

「日本人講師の英語力が高く発音もいい」
「日本人と外国人に学べるのが良い」
「子どもに慣れており、褒め上手」

レッスンについて

「発音に力を入れている点が良い」
「教え方やカリキュラムには満足」
「クラス当たりの人数が多すぎる」

教材について

「送迎時にCDを流している」
「兄弟姉妹で使うと費用が抑えられる」
「ゲーム感覚で楽しめる教材が多い」

料金について

「月謝は妥当な金額だと思う」
「教材費は躊躇してしまう金額」
「教材費を1年毎に支払えないのが残念」

その他

「引っ越しても教室があるのが嬉しい」
「週1回以上通えるプランがあると良い」

全体的にカリキュラムや講師には良い評価が多く、教材費や勧誘に関しては良くない評価が多いように感じます。「講師が何度も変わった」「小学生高学年は入会できない」という声もありましたが、この辺りは教室による違いが大きいと思います。

まとめ

様々な角度からペッピーキッズクラブを紹介してきましたが、ここでペッピーキッズクラブの特徴を良い点・気になる点に分けてみました。

良い点

全国に1,400教室 引っ越しても別教室に通い、同じシステム・教材で学ぶことができます。
日本人+外国人 日本人講師のレッスンで知識を「習得」、外国人講師のレッスンで「実践」します。
発音教育を重視 ソルマーク式PRCメソッドとフォニックスを併用。正しい発音やリズムを養います。
カリキュラムに定評 年齢に適したカリキュラムと、レッスンでも家でも使える教材に定評があります。
月謝は良心的 月謝は幼児~小学生7,700円(税込)と、他の大手英会話教室に比べて良心的です。
1レッスン60分 親子コースを除く全コースで1レッスン当たり60分と、毎週たっぷり学べます。

気になる点

教材費がかかる 受講教室やエリア次第ですが、入会時に約40万円の教材費が必要というケースがあるようです。
1クラス7~12名 各々がしっかり発言しながら効率的にレッスンを進めるには少し多すぎる人数です。
週1回コースのみ 教室によりますが、小学校中学年未満には原則週1回コースしかありません。

どんな方にオススメ?

上記の特徴を踏まえて、ペッピーキッズクラブがどんな方に向いているかまとめました。

家庭学習をサポートできる方

移動中にCDを流したり、家で学習するよう促したりなどのサポートが大切です。毎日通えるプリスクールや個別に補習を行う個人教室と違い、レッスンは週1~2回と限られています。ペッピーキッズクラブで力を伸ばすには保護者の協力が不可欠です。

日本人講師と外国人講師で迷っている方

他の大手英会話教室ではどちらか1人の講師に学ぶ場合が多いです。日本人講師と外国人講師にはそれぞれ異なる良さがあり、どちらに学びたいかは意見が分かれると思います。両方に学ぶシステムに魅力を感じる方にはオススメです。

幼児期に始める方、兄弟姉妹で通う方

発音教育を重視しているため、耳が良い幼児期に始めることでより高い効果が期待できます。また教材を最大限活用するためにも、ある程度長期での通学をお考えの方や、兄弟姉妹で通わせたいという方に向いています。

家庭でも学習すれば効果が高い!

お子さんにはできるだけ早いうちから英会話を習ってほしいと考える方は多いと思います。ただしどんなに評判の良いスクールに通っても、週1回1時間レッスンを受けるだけでは何年経っても流暢に話せるようにはなりません。

ペッピーキッズクラブは個人教室に比べると初期費用が高めですが、講師やカリキュラムに対する満足度は高いスクールです。お子さんが楽しく通える工夫が多く、異文化に親しむ機会もあります。

楽しいオリジナル教材を使ってお子さんの家庭学習をサポートしてあげることで、ペッピーキッズクラブの良さを活かせると思いますよ!

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