留学先別料金相場まとめ

入学申請費から授業料、滞在費、教材費、医療保険料、交通費など、様々なお金が必要となる留学。中でも特に大きな割合を占めているのは授業料と滞在費です。

州立大学か私立大学か、または語学学校を選ぶかによって、さらに時期によっても異なってきます。

ひとつの目安となるよう、アメリカ、カナダ、イギリス、フィリピンなどをはじめとする、主な留学先の料金相場と知っておきたい情報をまとめました。

留学費用一覧

アメリカ

授業料は一般的に州立大学が安く、私立大学が平均的に高い傾向がありますが、一概にはいえません。

これに加えて、難易度の高い大学ほど授業料が高く、同レベルの州立と私立を比べると、州立の方が平均して安くなります。

ただし、私立大学でも奨学金を受け取ることができれば、州立大学へ通うよりも安い費用で留学できることもあります。

なお、入学審査は日本での学業成績やエッセイ、課外活動、推薦状などで総合的に判断され、さらにTOEFLなどの英語力が要求されます。

英語を母国語としない留学生にもTOEFLではなく、アメリカ人と同じくSATやACTテストのスコアを要求する有名校もあります。

カナダ

留学生の授業料はカナダ人学生よりも高めに設定されることが多いですが、州や学校、専攻するコースによって異なります。

また州によって教育制度にも差があります。英語力は最低でもTOEFLで560点~600点は必要だといわれています。

教育水準の高さや安全性、生活費の安さのほか、世界各国から人が集まる国際的な環境も魅力のひとつ。

イギリス

留学費用はほかの欧米諸国と同程度。約100校の大学のほか、私立の語学学校などがありますが、圧倒的に多いのは私立の語学学校です。

ロンドンなどの大都市だけではなく、小さな町にもきちんとした学校があります。なお、大学の修学期間が基本的に3年間だということが、日本とは大きく異る点です。

基本的に一般教養課程がなく、専門課程だけをじっくりと勉強するカリキュラムとなっています。

オーストラリア

以前は母国語が英語の国の中では物価が安い方でしたが、今は大分高くなりました。ただし環境面は良いです。

教育水準が高く、治安が良く、人々もフレンドリーと、英語が苦手でも留学しやすい国です。世界中からも多くの留学生が集まっているため、受け入れ態勢も万全に整っているので安心です。

ニュージーランド

ニュージーランドの学費は他国と比較すると安価です。大学の場合、理系の方が文系より平均してNZ$4,000〜5,000ほど高めになっています。

私立の語学学校も多く、オークランドやクライストチャーチなどの大都市に集中しています。

ほとんどの学校は小規模で、1クラスの人数は5~10人ほどなので、アットホームな雰囲気で英語を学べるのが魅力。

アイルランド

留学費用はアイルランド人の学生よりも高めに設定されています。さらに、アジア諸国からの留学生の方が、欧米諸国からの留学生よりも割高な傾向。

つまり日本人にとっては欧米諸国と同水準の留学費用がかかるということ。アイルランドで学べる英語は、キングスイングリッシュと言われる正統派英語。

語学学校は家族経営で行うところも多く、アットホームな雰囲気で学べるでしょう。

日本人比率は大学の語学センターでは10~20%前後、語学学校で3~10%ほどなので、国際色豊かな環境で学べます。ただし物価が上昇しているのがネック。

南アフリカ

留学費用は欧米諸国と比べて安価です。ヨハネスブルグに次ぐ南アフリカ第2の都市・ケープタウンに語学学校が集中しています。

ヨーロッパ各国からの留学生のほか、アフリカ大陸や南米など、国際色が豊かで、どの学校も1クラス最大8~10名という少人数制が魅力。

日本人の割合が低めな点も英語を学ぶにはもってこいかも知れません。カリキュラムについては、一般英語はもちろん、ビジネス英語、試験対策などは、多くの学校で開講しています。

自然保護やエイズ関連のボランティア活動、インターンシップ、サファリ・ツアーに参加しながら英語を学ぶコースが設けられているところも。

フィジー

留学費用は欧米諸国と比べて3分の2程度と、安価なところが多いです。フレンドリーな国として有名なフィジー。

歩いていると話しかけてくる現地の人が多くいます。英語でのコミュニケーションの場が多く、シャイな日本人にとっては英会話に挑戦するのに適した環境でしょう。

フィリピン

留学費用は欧米留学の3分の2以下が目安。公用語はフィリピン語で、セブ島ではセブアノ語という言語も話されています。

しかし、島国であるために、各地方によって訛りがあり、英語が共通語として使用されています。ちなみに、フィリピンはアジアの中でも飛び抜けて英語通用度の高い国で、英語人口は世界3位。

コスト面でのメリットだけでなく、学習時間に関しても欧米留学の約2倍あるため、みっちり勉強できる点が嬉しいですね。

加えて1日3~5時間程度も、先生とのマンツーマン授業を受けられるなど、欧米留学ではなかなか得られない魅力があります。

マルタ

留学費用は欧米留学と同じくらいの相場感です。近年人気の留学先として注目されているマルタは、地中海に浮かぶ美しい海に囲まれた過ごしやすい気候の国。

たくさんの歴史的建造物があります。公用語はマルタ語と英語。なお、語学学校を選ぶときには「FELTOM」(マルタ英語学校協会の略称)が認定されているかどうかで検討すると良いでしょう。

マルタの国が認定した学校なので、授業のレベルだけでなく丁寧なサポートが行われるはずです。

編集注:こちらに掲載しているものはひとつの目安です。国や地域、時期によっても異なるので、必ず学校の説明書を取り寄せて、個別に確認してください。