管理人の岩田(@iwaking)です。愛知県岡崎市にあるGlobal Studies Cafeに行ってきました。
突然ですが、みなさんが英語を勉強している理由ってなんですか?就職のためにTOEICスコアを伸ばしたいから、英語が話せるとかっこいいから、色んな理由があると思います。
ですがそれはあくまで短期的なゴールであり、長期的に考えると「世界で活躍したい」「日本人だけでなく世界中の人とコミュニケーションがとりたい」などという思いがあるのではないでしょうか。
Global Studies Cafeの講師は2人とも日英バイリンガル。長年ジャーナリストとして世界で活躍した講師と、日本と世界をつなぐ活動を続けている帰国子女の講師です。
日英バイリンガルだからこそ日本人の苦手を理解でき、同時に広い視野も兼ね備えています。そんな講師たちに学べるのが、Global Studies Cafeのよさだと感じました。
Global Studies Cafeってどんなところ?
Global Studies Cafeは東岡崎駅から歩いて15分弱。サービスは大きく分けて4つあります。
- カフェ(喫茶店)
- おしゃべりサロン(大人初心者対象)
- グループレッスン(小学生、中学生、高校生、大人クラス)
- プライベートレッスン
10:00~13:00は普通のカフェとして運営されているGlobal Studies Cafe。ここには外国人観光客も訪れるので、コーヒーを飲みながら英語を話せる機会があるかもしれませんよ。
英語を学べるサービスとしては、おしゃべりサロンとレッスンがあります。今回は大人の方対象の英会話サービスを中心に紹介していきます。
日英のバイリンガル講師に学べる
「国際的な視野と実践で使える英語力を身につけてほしい」「岡崎や日本の魅力を英語で伝えられる人になってほしい」そんな思いでGlobal Studies Cafeはスタートしました。
世界各地の戦場に出向いてきたジャーナリストの浅井先生。
そのかたわらイギリスで英語教授法の資格を取得し、日本で1万人以上に英語を教えてきました。主に子ども~大人までのレッスンを担当しています。歴史や世界情勢についての幅広い知識をレッスンに活かしています。
そして幼少期をアメリカで過ごした帰国子女の神(じん)先生。
神先生は大人初心者のおしゃべりサロンを担当。現在も国際理解を深めるNPO法人の代表も務めるなど、日本と海外をつなぐ活動を積極的に行っている先生です。
日本人講師のレッスンには、分からないときは日本語で質問できる、日本人が苦手な表現や文法を理解してもらえる、などのメリットがありますよね。
それにプラスしてGlobal Studies Cafeの講師たちは、ネイティブらしいフレーズや考え方も教えてくれます。今は英語が苦手だけど、世界に目を向けたい!という方にはぴったりではないでしょうか。
身近な話題やニュースに沿った実践練習
おしゃべりサロンと大人クラスの料金はこちら。
おしゃべりサロン | 50分x10回分 30,000円(※) |
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大人クラス | 月4回 月10,000円 |
※1回目は単発3,000円で参加できます。
おしゃべりサロンは英語初心者が主な対象です。「週末はなにするの?」など、日常で自然と生まれる会話から始めることが多いですが、「こんなことが練習したい」とリクエストすることも可能です。
大人クラスは、主に中級者向け。ローカルのものから国際的なものまで、ニュースについて意見を交わすことが多いようです。
「欧米人はディベート好き、日本人は意見を言うのが苦手」とよく聞きますが、国際社会のなかでは自分の意見を伝えられることはとても大切だと思います。その練習ができるのは、いいですよね。
訪日外国人と交流できる機会が多い
実は私も今まで知らなったのですが、愛知県岡崎市は、徳川家康が生まれた場所だそうです。徳川家康は250年もの間、戦争をせずに平和な江戸時代を築いてきた人物ですね。
そんな徳川家康の故郷である岡崎市を、平和の街として世界に広めたいという思いから、Global Studies Cafeでは国内外からの訪問者を対象にした体験型プログラムを提供しています。
岡崎を訪れる外国人がフラッと立ち寄れる場所でもあるGlobal Studies Cafe。岡崎城に行ったり、茶摘み体験をしたりと、外国人の方が日本のよさや文化を感じられる機会を提供しています。
そしてこれらのイベントに、日本人の生徒さんも参加できるのです。日本文化を英語で伝えてみたり、海外の話を聞いてみたりと、世界に目を向けられる絶好の機会だと思いますよ。
Global Studies Cafeに行ってきました
岡崎駅からは少し歩きますが、校舎はほぼ県道483号線沿いにあるので迷うことはありません。
Global Studies Cafeは、10:00~13:00は普通のカフェとしても運営されています。コーヒーを飲みながら外国人の方とおしゃべり、なんてこともできると思いますよ。
店内はかなり広々としています。入ると左手にはレッスンを行う机が、その奥にはカフェスペースやカウンターがありました。
こちらには歴史の本がずらり。
これを使いながら、外国人の方に日本の歴史を伝えるのも楽しそうですね。
初心者の「おしゃべりサロン」を見学しました
神先生が担当の初心者対象おしゃべりサロン。生徒さんは2人で、お互い顔見知りのようです。
先生が「When was the last time you met her?(お互い最後に会ったのはいつ?)」「What have you been doing recently?(最近は何してた?)」と質問していきます。
1人の生徒さんが「ペットの犬が体調がすぐれず、手術が決まった」と話します。神先生は「そっか…手術はいつ?」「どのくらい時間がかかるの?」と聞くことで、どんどん話を広げます。
もう1人の生徒さんが「早くよくなるといいね」という意味で、
生徒さん:I hope he is .... better…
と言うと、神先生が、
先生:現在形じゃなくて未来形だから「I hope he will get better.」ですね。
と、ホワイトボードを使って文法ミスを丁寧に解説してくれます。
「ウチの犬はたぶん大丈夫なはず」と話した生徒さん。もう1人の生徒さんが先生に「それは安心だねってどういえばいいですか?」と質問します。
先生:「I feel relieved.」と言えますよ。
特に英語に自信がない初心者の方にとっては、日本語で質問できるというのは安心ですよね。
そのあとは「先週行ったレストランが美味しかった」と、生徒さんが先週の出来事について話します。ここでも先生は「どんなレストラン?」「何を食べた?」と質問し、生徒さんのアウトプットを促します。
「かなり混んでた(crowded)」と答えた生徒さんに対して、
先生:今の発音は「L」に近いかな。「crowded」だから「R」ですよ。
と発音についてもアドバイス。先生のお手本に倣って、生徒さんも発音してみます。帰国子女である神先生に、正しくキレイな発音を学べるのも嬉しいポイントですよね。
フリートークに近い自然な会話でしたが、文法ミスや発音はちゃんと直してもらえます。ただ話しっぱなしとはならないところも、Global Studies Cafeのよいところだと思います。
まだまだ自信を持って話せるという感じではない生徒さんたちでしたが、レッスンは笑いが絶えず、「英語で何かを伝えること」を純粋に楽しんでいらっしゃるようでした。
浅井先生にもお話を聞きました。
ーー まずは浅井先生と神先生の経歴を教えていただけますか。
浅井先生:私はジャーナリストとして主に戦争の取材をしてきましたが、同時進行で、イギリスで勉強してきた英語教授法を活かして東京と埼玉で35年間英会話スクールを経営しました。
神先生は、元日本兵への聞き取りを行った経験を持ち、現在も平和をテーマにしたNPO法人の代表を務めています。
ーー そんなお2人が、ここ岡崎にGlobal Studies Cafeを設立したきっかけはなんだったのでしょうか。
浅井先生:私は岡崎で生まれ育ちました。昔はこのあたり(岡崎市康生通り)は大繁華街だったんですよ。大人になってからは足が遠のいていたのですが、7年前に帰ってきたとき、活気を失っていてショックを受けました。
岡崎は、徳川家康が生まれた場所です。彼は、戦争ばかりだった時代を変え、250年間戦争のない平和な日本を作った偉大な人物です。ですが彼のすごさは、岡崎市民にでさえあまり知られていません。
そこで岡崎を元気にしたい、「平和」がテーマの場所を作りたいと考えるようになり、私と神先生の集大成としてGlobal Studies Cafeを設立しました。英語教育というのは、国際協力に繋がると考えています。
ーー 色んな思いがひとつになって、Global Studies Cafeが設立されたのですね。
浅井先生:そうですね。岡崎の魅力を英語で世界に伝えられる人材を育てたい、同時にもっと多くの外国人に岡崎を知ってほしいと願っています。
日本人は外国人に話しかけられても逃げてしまうんですよね。でも本当はみなさん秘めた力を持っています。学校で習ったことは無駄になってないんですよ。
ーー なるほど。日本人が英語を学べるレッスンやサロン、そしてDEEP JAPANとしての活動、これらふたつの結びつきがよく分かりました。
ーー 大人のレッスンはニュースを中心に進めるとのことですが、子どものレッスンの特徴について教えていただけますか。
浅井先生:子どもクラスではTPR(全身反応教授法)を使ったりしながら、初心者であっても英語でレッスンを進めていきます。またフォニックスも必ず教えていますね。
また文法ももちろん大切にしているのですが、例えば教科書のような「How are you? - I'm fine thank you, and you?」などという教え方はしません。
この場合は英語圏で実際に使われる「How’re you doing?」「what’s up?」などを教えるようにしていますね。「want to」は「wanna」、「going to」は「gonna」というくだけた表現も教えます。
ーー 基礎文法を大切にしつつ、自然な表現を身につけてほしいということですね。しかも国際的な経験を持つ日英バイリンガル講師に学べるというのがいいですよね。
浅井先生:ありがとうございます。首都圏でやっていたスクールの卒業生は今でもよく遊びに来てくれますよ。それが私の誇りであり、幸せなことだと感じています。Global Studies Cafeには、本当に気軽に遊びに来てほしいです。
まとめ
長く海外に住んでいただけでなく、英語教育以外の分野でも世界と向き合ってきたGlobal Studies Cafeの講師たち。ネイティブらしい表現や考え方を、ときに日本語の助けを借りながら学ぶことができます。
おしゃべりサロンは、帰国子女である神先生が担当。日常で生まれる自然な会話に沿って、基本的な文法や発音まで丁寧に教えてもらえます。
ジャーナリストの浅井先生が担当するレッスンでは、時事ニュースを取り入れるので、多くの日本人が苦手な「意見を伝える練習」もできます。
さらに岡崎を訪れる外国人と交流できるイベントも多いので、コミュニケーション力を伸ばしたい方や視野を広げたい方には、ぴったりだと思います。まずはカフェに足を運んでみるのもいいかもしれませんね。