英会話スクールのリアルな情報をみなさんに届けたいと思い、最近はスクールに実際に行って体験レッスンを受けています。大阪市だけでも既に10校以上のスクールをまわりました。
英会話スクールに通う理由は人それぞれだと思うのですが「ずっと苦手だった英語に挑戦してみようかな」となにかの拍子に決心した人って多いと思います。
そういったきっかけなら、お財布に優しい価格で、気軽に始めたいですよね。もちろん気軽に始めたとしても、継続することが大切なのは言うまでもありませんが。
今回行ってきたOECランゲージサービス(以下OEC)は、平均的な大手のグループレッスンと同じ価格で、生徒さん2名のレッスンが受けられるスクール。入会金・教材費・年会費などはかかりません。
ですがOECの特徴は「安さ」そのものではなく、安いにもかかわらず生徒さん目線で質の高いサービスを提供していること。
生徒さんに毎レッスンを評価してもらっている点、無料で宿題や日記の添削を行う点、生徒さんへの学習アドバイスを大切にしている点など、「安かろう悪かろう」の概念を覆された体験レッスンでした。
OECってどんなスクール?
設立35年のOEC。コミュニケーションスキルを重視しており、文法や語彙を伸ばして会話に活かすための工夫があります。年齢層は20~50代が中心。昼間はシフト制で働かれている方や主婦の方が、夕方~夜は会社員の方が多いそうです。
梅田校・心斎橋校・難波校・明石校の4校があり、それぞれ主要駅から徒歩数分と便利なロケーションです。
イギリス・アメリカ・オーストラリアなど英語圏出身の講師が大半ですが、ヨーロッパ等の出身の講師も。様々な国の講師がレッスンを担当するため、色んなアクセントに慣れることができるのは嬉しいですね。
馴染みのないアクセントって「全然聞き取れない」と諦めがちですが、実はその人と何回か話していると聞き取れるようになることは多いです。その人特有の発音ルールが分かってくる、という感じでしょうか。
今の時代「標準英語」を定義するのは難しいので、どんなアクセントでも聞き取れるというのは理想だと思います。
11段階のレベル分け。レッスンは3種類(1対1・1対2・1対4)
OECの特徴のひとつは11段階という細かいレベル分け。このように色分けがされています。入門~初級レベルから始める方が大半だそうです。
レッスンには定員4名のサポートコース、2名のプライベートコース、1名のマンツーマンがあります。サポートコースは生徒数が多い平日夕方と土曜日昼間に、プライベートコースとマンツーマンは営業日であれば朝~夜まで行っているそうです。
また上の表からも分かりますが、11段階のレベルすべてに全コースが開講されているわけではありません。時期や校舎により異なるようですが、目安として完全な初心者はグループのみで、上級者はマンツーマンのみです。
少し細かい話になりますが、スクールによっては「10段階に分けています」と言いながら2レベルを同じクラスにまとめているケースもあります。
逆に各クラスの人数を確保するために全生徒さんを3レベルにしか分けず、結果的に超初心者~TOEIC600点ぐらいの人が同じクラスに参加というケースも。
OECでは体験レッスン前に「カリキュラムは11段階ですが、レベルによってプライベートかマンツーマンになります」と明確に説明してもらえました。
レベルを細かく分けるというのは、それだけ自分に適した内容で効果的に学べるということ。利益の追求ではなく生徒さん目線でのサービスに好感が持てます。
個々の希望にできるかぎり沿ったレッスン内容
気になるレッスン内容ですが、大きく4種類に分かれています。
- 会話力コース:文法を復習しながら、日常に役立つ自然な会話習得を目指す。
- シーン別コース:初級なら旅行、中上級ならビジネスなど、シーン別にロールプレイ。
- 語彙力コース:日常のシーンに沿って語彙力を養う。上級ならディベートも。
- ネイティブコース:上級以上対象。ネイティブらしい口語表現を学ぶ。
そして各コースにレベル別のオリジナル教材が用意されています。
生徒さんには入会時に「どの様なレッスンにより興味があるか」アンケート。
マンツーマンであれば希望どおりに、セミプライベートやグループでも、各生徒さんの受講履歴を見ながら、できるだけ希望に沿ったコース内容を決めているそうです。
低価格にもかかわらず、通いやすい柔軟な振替システム
生徒さんの多様なニーズを考え、月謝制と回数制を用意しています。月謝制は振替の出来る曜日固定制、回数制では曜日固定制か自由予約制を選ぶことができます。
ここではプランの一例を紹介します。料金は税込、また下記よりお得なデイタイムコースもあります。
月謝制 | ||
---|---|---|
サポートコース (定員4名) |
40分x月4回 | 9,240円 (単価2,310円) |
プライベートコース (定員2名) |
50分x月4回 | 12,320円 (単価3,080円) |
マンツーマン (定員1名) |
50分x月4回 | 22,880円 (単価5,720円) |
回数制 | ||
---|---|---|
サポートコース (定員4名) |
40分x40回分 | 99,000円 (単価2,475円) |
プライベートコース (定員2名) |
50分x25回分 | 96,250円 (単価3,850円) |
マンツーマン (定員1名) |
50分x30回分 | 191,400円 (単価6,380円) |
サポートコースは大手を除けば平均的かなという印象ですが、2名のプライベートコースの50分3,080円はお得感があります。もし相手の方がいない場合1人での受講になることもあるそうなので、尚更ですね。
2名のコースって、人数はマンツーマンの2倍なのに料金は2割程しか下がらないスクールが実は多いのですが、OECではマンツーマンの半額に近い料金です。かなり珍しいと思います。
そして入会金・年会費・教材費など、月謝以外の費用は一切かかりません。ちょっと英会話始めてみようかな、と気軽に思える料金ですね。
また曜日固定制でも自由予約制でも振替レッスンが可能。忙しい大人の方にも嬉しいシステムです。
生徒さんのフィードバックで、レッスンの質向上を目指す
OECでは毎レッスン後に生徒さんがレッスンの評価を記入。
こちらはオンライン英会話のネイティブキャンプなどで導入されている仕組みに似ていますね。
このフィードバックはレッスン後に集められ、内容は講師にも伝えられます。毎レッスンというとかなり労力がかかる作業だと思いますが、常に生徒さんのニーズを理解してレッスンの質向上に力を注いでいるのはさすがですね。
また講師から生徒さんへは、10レッスン毎に「Reviewシート」が配られます。「流暢さ・発音・自信」など7項目の評価とコメントなどが載っています。
英会話って続けるうちに「本当に上手になっているのだろうか」と不安になりますが、このように残る形で評価がもらえるとやる気が出ると思います。
また、自分の課題と受講しているクラスの回数も見られるので「自分の課題は語彙だから、語彙の勉強をしないといけないな。」などといったことにも使えそうです。
OEC梅田校に行ってきました
行ってきたのは梅田校。梅田駅や大阪駅から地下街で繋がっているため、雨に濡れず行くことができます。
梅田スクエアビルディングというかなり綺麗なビルにあります。校舎は15階です。
校舎に入ると、いくつものブースからレッスンの声が聞こえてきました。平日昼間でこれだけ賑わっているのにはびっくりです。
スタッフの三堀さんが笑顔でお出迎え。スクールのことを丁寧に説明してくださいました。
4校舎にはそれぞれテーマがあり、梅田校は「宇宙」をイメージしているそうです。確かに近未来のような宇宙空間のような、ユニークな内装です。
そしてブースに分けられた教室。マンツーマン用もあればグループ用もあります。全部で19ブースあり、平日夜は全てのブースが埋まることもあるそうです。
体験レッスンを受けました
レベルチェックを兼ねた20~30分の体験レッスンです。講師はイギリス出身のサミー先生。「Nice to meet you!」と親しみやすい笑顔で爽やかに登場です。
「Where are you from?」「Have you ever been to the U.K.?」などの質問に答え、私からもサミー先生に「何年大阪に住んでいるか」「友達が大阪に来たら何をオススメするか」など聞きました。
サミー先生:Is your job a private job?
私:Yes, I run a website called Eigohiroba.
サミー先生:Cool! How long have you been doing that?
私:Almost 5 years.
サミー先生:What challanges have you experienced?...
私の仕事について会話が広がります。今は定住せずに各地を転々としていることを伝えようとしました。
私:I’m not sure how I should explain this in English... I am homeless right now.
と自信なく言うと
サミー先生:Oh, I know what you mean. You can say, "I don't have a permanent place to live."
これはカジュアルな言い方で、フォーマルにするなら「I don't have a permanent place of residence.」と言えば良いそうです。
それからも「今まで訪れたことのある国について」「英語を学んでいる理由」などについて会話が広がります。OECに行ったのは11月8日だったのですが、その関係でこんな会話も。
サミー先生:On November 11th, which is in three days, we have something called "Remembrance Day".
イギリスで11月11日は「Remembrance Day」という軍人に祈りを捧げる日。学校や会社でも1分間の黙とうがあるそうです。
サミー先生:For these events, we often use the verb "commemorate". Do you know this word?
私:Yes, do we use it for graduation and stuff?
サミー先生:Umm, not exactly. We use it for occasions like anniversaries, and it’s often about the past.
過去のこと、つまり歴史上の出来事を「記念する」ときは「commemorate」と言うのですね。
また軍人に祈りを捧げる日を「anniversary」と表現していたサミー先生。私はこの単語には「結婚記念日(=wedding anniversary)」など良いことにだけ使えるイメージを持っていました。
私:For Remembrance Day, can you use "anniversary"?
サミー先生:Yes, you can use it to describe Remembrance Day, too.
日本語でも「記念」というとなんとなくお祝いごとのイメージがあるので、「anniversary」もそうかと思っていました。英単語を学ぶときは、文脈も一緒に覚えなくてはいけませんね。
サミー先生はTEFL資格を持っています。時々「Do you have any questions?」と確かめながら、生徒をリラックスさせて話を引き出すのが上手だと感じました。新しい表現やその正しい使い方も知れたりと、短時間ながら学びのあるレッスンでした。
最後に早口言葉で発音チェックをして体験レッスン終了。そして評価シートをいただきました。
私へのフィードバックは「語彙力がとても高く、文法は完璧とまでは言わないがかなり正確。リスニング力も高いので、あとはもっと自信を持って話すとよい」とのことでした。
コミュニケーションには自信を持つことも大切ですね。普段あまり英語を話す機会がないため、場数を踏むことが大切だと痛感しました。
スタッフの三堀さんにインタビュー
スタッフの三堀さんによると、私は上級のYellowレベル。「とても高いレベルです」と嬉しい言葉をいただきました。
そしてOECについてより詳しい情報を得るべく、話を伺いました。
ーー 突然ですが、定員2名のレッスンが50分3,000円台というのはかなりお得ですよね。
三堀さん:そうですね。1人だと緊張するけど、でもたくさん話したいという方にはぴったりだと思います。
支払いには月謝制と回数制があります。月謝制はレッスンの曜日と時間が固定ですが、前日18時までにキャンセルのご連絡を頂けたら、違う曜日・違う時間に振替ができます。月4回以上のプランでは、月をまたいでの繰り越しもできますので、シフト制の方でも通いやすいかと思います。
ーー それはすごく生徒さん思いのシステムですね。むしろそこまでして経営が大丈夫か不安になりますが(笑)
三堀さん:そうですね(笑)でも週1回しっかり通って頂けた方が伸びますよ。
ーー もちろんそうですね。万が一のときはそういうシステムもあるということで、基本的には習慣付けて通った方が自分のためですよね。
三堀さん:4校舎全て利用できますし、低価格で少人数で学べて、入会金もありません。「初心者の方が英会話を始めるハードル」はかなり下げていると思います。
ーー レッスン内容について教えてください。
レッスン内容は会話力コース・シーン別コース・語彙力コース・ネイティブコースに分かれています。
入会時に各生徒さんに、コースの希望をお伺いします。どのコースをどれくらいの割合で受けたいか、シーン別コースであればどんなシーンに興味があるか、など。
マンツーマンなら完全に希望に沿ったレッスンを行いますが、グループであっても、各生徒さんの受講履歴を見ながら、できるだけ全生徒さんの希望に近い形でレッスンを行います。
「この生徒さんは会話力コースの比重を大きくしたいけど、最近はシーン別コースが多かったから、今日は会話力コースにしよう」という具合に、講師がその日のコース内容を決めています。
もちろん他の生徒さんが以前同じ内容のレッスンを受けていないかもチェックします。
ーー そこまで考慮されているんですね。曜日固定制でも毎回違う講師が担当でしょうか。
三堀さん:はい。いろんな発音に慣れてほしいと考えているためです。ですが生徒さんの受講履歴を見て、前回のレッスンを担当した講師でなくても「この表現覚えてる?」という感じの復習タイムは設けています。また、マンツーマンの方でしたら気に入った講師の指名も出来ます。
ーー 講師が違っても復習はちゃんと行っているのですね。
三堀さん:また生徒さんには、10レッスン毎にフィードバックシートをお渡ししています。
ーー 10レッスンは月4回通っている人ですと2ヶ月半くらいですか。それくらいの頻度でフィードバックをもらえると上達度合いや、苦手分野が可視化されていい仕組みですね。
三堀さん:毎レッスン講師への評価も行っております。良いことも悪いことも受け入れて、よりニーズに沿った質の高いレッスンを提供したいと思っています。
ーー 毎回評価を集めるスクールってそうないですよ。低価格ながら、このような努力を惜しまないのはOECの魅力ですね。
ーー 宿題はありますか。
三堀さん:希望があれば、その日のレッスン内容を復習できるホームワークや、各レベルに作られた課題をお渡ししています。
レッスンで学んだことをルーズリーフにまとめてくる方や、日記を書いてくる方もいます。提出して頂いたものは、すべて講師が無料で添削しております。
ーー それは嬉しいサービスですね。日記って添削してもらう機会ないし、添削してもらうと本当に勉強になりますからね。宿題は義務ではないけど、やる気がある人には色々なサポートを提供しているんですね。
三堀さん:そうですね。このようなサポートも活用できれば、さらにお得感アップですよね!(笑)
ーー ところでOECは何の略なのでしょうか。
三堀さん:「Outdoor English Club」です。昔はアウトドアレッスンが中心だったんです。今でも教室を出てレッスンすることもたまにありますよ。
カフェでレッスンしたり、道で迷ったときのロールプレイを実際に外でやったり、ウィンドウショッピングしながら会話を楽しんだりという感じです。
ーー コミュニケーションに力を入れているOECならではですね。三堀さんは、OECの一番の良さはなんだと思いますか。
三堀さん:明るくて物腰が柔らかい講師が多く、みんなフレンドリーです。スタッフも含め長く勤務する人が多いです。また、イベントも1、2ヶ月に1回やっていて、多くの生徒さんが参加してくださっています。
料金も低価格ですし、始めやすいポイントが揃っているので、体験に来てそのまま入会される生徒さんも多いです。そして入門や初級レベルから始めた生徒さんでも、やる気を維持できる環境が整っていると思います。
まとめ
事前調査から「料金が格安」という印象で体験レッスンに行ったOEC。ですが実際に自分の目で確かめることで、OECの強みは「安いにもかかわらず」生徒さん思いで、柔軟な、質の高いサービスを提供している点だと気が付きました。
- 11段階のレベル分け。全校舎使えて振替もOK
- 10レッスン毎に渡すフィードバックシート
- 各生徒さんの希望にできる限り沿ったレッスン
- 自主的に提出した宿題や英作文も無料で添削
- 毎レッスンの評価を集めてレッスンに反映
サミー先生は気さくで話を引き出すのが上手でした。三堀さんも親しみやすく笑顔の絶えないインタビューでした。全体的にフレンドリーな雰囲気なので、みなさんも気軽に体験に行ってみてくださいね。
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