最近よく聞くフィリピン留学。安いというイメージが強いですが「治安は大丈夫?」「英語がなまってるんじゃないの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

フィリピンのセブ島で語学学校を運営しており、「本気留学」がスローガンの「サウスピーク」。先日、当サイト管理人の岩田がサウスピークの説明会に参加してきました。

「確実に英語力が伸びる」と宣言するサウスピークですが、その宣言が説得力のあるものだと感じられた説明会でした。

それは「たくさん話せばペラペラになる」などという根拠のない話ではなく、第二言語習得論に基づいたカリキュラム、学習に100%集中できる環境、そしてその成果を証明する生徒さんの実績があるからです。

そしてサウスピークについてだけでなくフィリピン留学の実態についても聞くことができました。私は2ヶ月ほどフィリピンに留学したことがあるのですが、それは8年前の話です。現在はどんな感じなのか知ることができたのも大きな収穫でした。

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最近人気のフィリピン留学って?

数十年前に比べると「留学」はとても身近なものになりました。短期留学やワーホリを含めると、海外に一定期間滞在したことがある方はそこそこいると思います。

それでも、いわゆる欧米と呼ばれるアメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリアなどに留学すれば、航空券を含めてかなりの費用がかさみます。そこで近年注目されているのがフィリピン留学。

英語が公用語のひとつであり、家庭では英語以外の言語を使う人が多いものの教育現場では英語が用いられるフィリピン。日本から近く、物価も安いことから、フィリピンには2000年以降たくさんの語学学校が設立されました。

日本からセブ島へは成田空港・関西国際空港・中部国際空港から直行便が出ています。飛行時間は4.5~5時間程度。アメリカやイギリスに比べると、断然気軽に行けますね。

そのため就職や昇進にTOEICが必要な方から欧米留学前に英語を伸ばしたい方まで、様々な理由から多くの人がフィリピン留学を選んでいます。

サウスピークの特徴

5年前の2013年にオープンした当時は、生徒数が常時30人以下という規模だったサウスピーク。現在では多い週で約250人の生徒さんが在籍、年間では約2,000人が通っています。

サウスピークでは会話力はもちろん四技能の習得を目指しているのですが、英語レベルの指標としてはTOEICを導入しています。

そして「本気留学」の成果として、TOEIC600点以下で入学した生徒さんは3か月で平均200点以上の点数アップを実現。トップの生徒さんではなく全生徒さんの平均が200点アップというのはかなり珍しいですね。

本気の生徒さんに本気で応えるサウスピークのプログラム。そして生徒さんがそのプログラムをやり遂げるための徹底したシステム、これらについて詳しく紹介していきます。

レッスン料・宿泊費・食費を合わせて1か月約15万円~

留学したいという強い意志があっても、費用面で諦めざるを得なかった方もいると思います。

ここでは、サウスピークに約1か月通う場合の費用を簡単に紹介します。

寮(校舎)や1部屋に泊まる人数により料金は変動しますが、最安価格は1か月約15万円。これには週5日のマンツーマンレッスン・寮の宿泊費・3食x週7日の食事が含まれています(祝日など一部の例外を除く)。

例としてアメリカに留学する場合、15万円というのは語学学校で1か月間グループレッスン(10~15人程度)を受ける料金。これにホームステイ代や食事代がかかることを考えると、フィリピン留学はアメリカ留学の半額以下と言えます。

それもサウスピークのレッスンはグループでなくマンツーマン。半額以下の料金で、英語を話す機会は何倍にもなるでしょう。

個別カリキュラムを作成。日本語の教材を使用

サウスピークは中学英語からやり直したい初心者から、TOEIC900点以上の上級者までを対象としています。あらゆるレベルやニーズに対応できるのは、サウスピークが各生徒さんに個別カリキュラムを作成しているから。

そのために「教材選び」に力を入れています。サウスピーク創立者であり塾長の柴田さんは英語学習参考書を出版した経験を持っています。

テキストの内容は英文法・長文読解・単語強化・TOEIC対策・発音矯正など様々。日本人の弱点に精通している柴田さんが厳選したテキストを、一人ひとりのニーズに合わせて組み合わせます。


(厳選された参考書。公式サイトより)

これらのテキストは基本的に日本で出版されたもの。学習効率を重視しているため、日本人向けに作られた日本語解説付きのテキストを使います。

英語オンリーにこだわるスクールや生徒さんも多いと思います。ですが何を学んでいるか分からないままよりも、特に初心者は日本語を使って英語を学んだほうが効率的というのは私も普段から感じていたことです。

これらのテキストを使いながら、具体的にはどのように学習を進めていくのでしょうか。

1日10時間の学習。自力でインプット・講師とアウトプット

「本気留学」というだけあり、サウスピークでは1日10時間を英語学習に費やします。ただ、ひたすらマンツーマンで講師と会話するのではありません。

10時間には予習・復習を行う時間が含まれており、これらの自習は必須となっています。第二言語習得論において、予習・復習の大切さが証明されているためです。

まずテキストを使ったインプットはある程度自力でやります。そしてフィリピン人講師とのマンツーマンレッスンで会話練習や英作文練習などのアウトプットを行います。

「日本人はアウトプットが足らない」とよく言われますが、逆にインプットできていないものはアウトプットできません。受験以来英語を学習してこなかった方で、文法が完璧という方は少ないのではないでしょうか。

自力でインプットするための教材は山ほど出版されているので、レッスンではアウトプットを重視するというのはとても効率的だと感じます。

ただ1日10時間の学習は、現実的に可能なのでしょうか。睡眠・食事・通学・家事などにかかる時間を考えると、1日10時間を確保するのは困難なイメージです。

食事の準備・家事の心配なし!寮と校舎は同じ建物内だから通学0分

サウスピークでは生徒さんが英語学習に100%のエネルギーを使えるよう、月曜~日曜まで寮で3食の食事を用意(祝日など一部の例外を除く)。洗濯や掃除もフィリピン人スタッフが生徒さんの代わりに担当してくれます。それだけで1日2~3時間は節約できますね。

寮は3種類あります。1つ目は初級者におすすめの「オリジナル校」、2つ目は環境にこだわる方のための「プレミアム校」、3つ目は中級者以上におすすめの「日本語禁止校」です。


(日本語禁止校の外観。公式ホームページより)

欧米でホームステイをすれば、通学に片道1時間以上かかる家庭を紹介されることも多々あります。一方サウスピークでは、寮と同じ建物で自習やレッスン受講ができるため、通学に時間をとられることがありません。

福岡の説明会に参加

サウスピークのフィリピン留学説明会は、東京・大阪・京都・名古屋・福岡などで開催されています。特に東京(新宿)では平日も週末も頻繁に説明会が開かれるため、気軽に足を運ぶことができます。

今回私は福岡の説明会に参加。場所は博多駅近くの会議室「リファレンス駅東ビル」でした。

この日の参加者は8人、講師はサウスピークの澤木さんです。

説明会は約1時間半。流れは「欧米留学とフィリピン留学の違い→セブ島にある他校と比べたサウスピークの特徴→質問タイム」でした。

説明会を「留学するかしないか。意思決定ができる場にしたい」と話される澤木さん。フィリピン留学のメリットやデメリット、治安や物価、なぜサウスピークでは確実に英語力を伸ばせるかという具体的な理由まで知ることができました。

まずはアイスブレイク。隣の人と1分ずつ英語で自己紹介です。ここで英語を話すとは予想していませんでしたが、一緒に留学することになるかもしれないので、少しでも顔見知りになっておくと心強いですね。

今まで紹介してきた特徴と重なる部分もありますが、今回の説明会でより詳しく話を聞くことで「なるほど」と感じたサウスピークの特徴を3つ紹介します。

レッスンの予習と復習は義務です。日本を出発する前にも課題をお渡ししています

一人ひとりに適したレッスンを提供するためだけでなく、恥ずかしいという気持ちを捨てて大きな声で発話できる環境を作るためにマンツーマンレッスンを行うサウスピーク。

澤木さん:1日10時間ずっとレッスンをするわけではありません。レッスン自体は1日3~4コマ。そこに予習と復習が加わるのですが、これらは義務としています。インプットは自分で行い、フィリピン人講師とのレッスンで知識を運用するイメージです。

日本語で書かれた英語学習テキストを使って予習をするシステム。英語の文法用語はかなり難しいので、ピンと来ない用語を無理に使って学習するよりも、日本語で理解しながら学ぶのは効果的だと感じます。

自習では読んだり書いたりすることがどうしても多くなりそうですが、講師とのマンツーマンレッスンが毎日あるため、スピーキング力やリスニング力もしっかり鍛えられそうです。

澤木さん:出発の約3か月前に契約を結ぶのが理想的です。なぜならオンラインで事前留学相談を行い、留学中に使用するテキストを決定するからです。

そして出発前から課題を進めていただきます。日本でできることはやっておく。そうすればセブ島での時間を有効的に使えます。

本気で学びたい人が来てください。学習に支障が出れば、外出を制限することもあります

澤木さん:サウスピークでは平日は特に自習・レッスン・食事で1日が過ぎていきます。一番大切な学習に支障が出ていれば、週末の外出を制限することもあります。もちろん門限も設けています。

本気で取り組む人が多いから、自分も頑張ろうという気持ちになれるとのこと。周りの人の意欲というのは、自分のやる気にもよい刺激を与えますよね。

逆に「楽しみたい」気持ちが強い人が多いと、気が散ってしまい学習に集中できないかもしれません。本気で教えるから本気の人が集まる。サウスピークにはそのようなサイクルがあるのだと思います。

澤木さん:「リゾート気分を味わえた」「たくさん友達ができた」これらも留学の醍醐味かとは思いますが、サウスピークには「楽しむ」ではなく「本気で英語を伸ばす」が目的の方に来ていただきたいと考えています。

優秀なフィリピン人講師を雇っています。英語教育を専門としていた人もいます

フィリピン英語ってアメリカ英語やイギリス英語に比べて「なまっている」というイメージを持つ方も多いでしょう。サウスピークもそれは否定していません。

澤木さん:フィリピンでは、多くの人が英語以外の現地語を話すことができます。そのためフィリピン人の英語は確かに少しなまっています。

ですがサウスピークでは、英語を日常的に使っている優秀な講師を採用しています。具体的には独自のテストで読解力や文法知識を測定しています。


(講師の方々。公式サイトより)

公式サイトでは講師に自信を持っている他の理由として「そもそも採用人数が少ない」点が挙がっています。

学習効率を重視し「インプットは自力で」がモットーのサウスピーク。10時間ずっと講師がつくわけではないため、必然的に講師の人数は少なくなります。

そのため研修を充実させたり、給与水準を上げたりすることが可能とのこと。これらの理由によりレッスンの質を高く保てているそうです。

質問タイム

説明がひととおり終わったあとは、全体でのQ&Aタイム、そして個別でのQ&Aタイムがありました。

現地の医療について、TOEICテストについて、食事についてなど、参加者からの質問に澤木さんが丁寧に答えてくださいました。

説明会を終えて

公式サイトから得られる情報も多いですが、このように実際に説明会に足を運んでサウスピークの担当者にお話を聞けたのは貴重な機会でした。

「治安については危険な場所もある」「食事にはそこまで満足できないかも」とフランクに話してくださった澤木さん。「楽しみたい」だけの人には向いていないと正直に伝える点にも好感が持てました。

日本では「たくさん話せば英語は伸びる」「講師はネイティブがよい」と考える人がまだまだ多いと感じます。

ただ今回サウスピークの説明会に参加することで、特に初心者~中級者が効率的に英語を習得するには、

  • 日本語のテキストを使って、英語の理論をしっかりインプットすること
  • リラックスできる環境で丁寧に指導してもらい、たくさん話すこと

が不可欠だと感じました。サウスピークではこれらを実現するために、生徒さんが学習に集中できるシステムを整えています。そしてその結果として、平均TOEIC200点アップという高い実績を残しています。

留学を検討されている方、英語を克服したいけど何から始めたらよいか分からない方。留学のイメージを少し具体的にするためだけでも、サウスピークの説明会に参加されてみてはいかがでしょうか。