FCC 福岡コミュニケーションセンター

40 4.16    講師について:4.00   教材:3.83   レッスン内容:4.50   設備・立地:4.17   スタッフ対応:4.83   料金:3.25  

全国のスクールを訪問し、その特徴や魅力を伝える企画。1984年に設立されたFCC(福岡コミュニケーションセンター)を訪問してきました。

福岡No.1の規模と満足度と言われるFCC。同時に自ら「まじめで厳しい」と名乗るユニークなスクールという印象もあります。どのような特徴があるか知るために、今回訪問させていただきました。

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FCCってどんなスクール?

高校生から70代の方まで、初心者から上級者までと、年齢・レベルを問わず多くの生徒さんが学んでいます。

校舎にある6つの教室すべてで同時に開講するなどクラス数が多く、またレベルが細かく分かれているという特徴があります。

厳しい採用を通過した講師たち

現在はおおよそ12名の講師が在籍。出身国はアメリカ・オーストラリア・カナダ・イギリスなど、経歴についてもTEFL資格を持つ講師やIELTSの面接官をしている講師など様々です。

講師はスクールの質を決定づけると考えるFCC。「教育に対する情熱・高い指導力」を重視して採用しています。

レッスンだけでなく後ほど紹介する日記の添削や成績評価表の作成にも力を注ぐ講師たち。熱意と責任感を持って生徒さんの英語学習に深く関わっている存在です。

四技能を伸ばし、弱点を克服

FCCのモットーは一人ひとりの受講生が生涯にわたって使える英語力を身に付けること。

そのために互いに切り離すことのできない「四技能(読む・書く・聞く・話す)+文法」を確実に習得し、同時に各々が強化したいところを学ぶことのできるカリキュラムを組んでいます。

生徒さんは「基本会話クラス+強化したい分野のクラス」を並行して受講。原則はクラス固定制ですが、振替レッスンも可能。

また、シフト勤務の方も多いFCCでは、継続的に受講が出来るよう時間割を初めとした様々な配慮がされているとのことです。

お勧めは1年半コース

レッスンは全て1回60分。確実に目標レベルに近づくため、FCCでは6か月~のコース制を採っています。

期間 回数 受講費 60分単価
6ヶ月 50回 203,040円 4,060円
1年 70回 289,440円 4,134円
1年半 110回 419,040円 3,809円

※上記は一例。消費税込みの料金です。

多くの方が週に2種類以上のクラスを受講されているとのこと。

また、連続してクラスがとれるように、時間割を作る時に受講可能なクラスを前後して組むようにしているとのことで、日によっては1日に4クラスまとめて受講できるというのも魅力です。

確実な実力アップのための工夫

全体としてサービスへの満足度が高いことで有名なFCC。生徒さんの英語上達に情熱を注ぐ「まじめで厳しい」FCCならではの取り組みがたくさんあります。

日記の添削

日記の添削を無料で行っています。その週の出来事について日記を綴ったり、ニュースを読んで意見を書いたりと、自分のレベルに合わせて作文をします。

「何を書けばいいか分からない」「このやり方であっているか不安」という方に役立つ英語日記セミナーも開催しています。

講師による成績評価表

年2回、担任講師が生徒さん一人ひとりに「成績評価表」を渡しています。生徒さんの得意分野・弱点、そして今後のアドバイスや来学期のレベルが書かれています。

交流機会が多い

FCCでは実践の場を多く設けています。留学生と会話を楽しむスピーキングカフェ、日本語勉強中の留学生の通訳をしながら一緒にお出かけするイベント、受講生同士が1対1で会話するチャットルーレットなどがあります。

FCC文庫

様々なレベル・ジャンルの本を揃えたFCC文庫。

これらの本は無料で貸し出しています。

スクールを訪問

訪問当日。教室にはJR博多駅の筑紫口を出て1回右に曲がるだけで到着しました。博多駅から3分以内、大通りに面しており、通いやすさは抜群です。

この日は夜にかけて訪問したのですが、自習をされている方も多く、かなり賑わっていました。現在は約450人の生徒さんが学ばれています。

レッスンに参加

参加させていただいたのは基本会話クラス。11レベル中、上から二番目ということで、かなりハイレベルなのが予想できます。講師はカナダ出身のマーカス先生。カナダで研修医をされていたという経歴をお持ちです。

この日の生徒は私を入れて7名でした。

まずはウォームアップ。一人ひとり先週の出来事について話します。私は初めてだったので簡単に自己紹介をしました。

続けて他の生徒さんが近況報告です。先週は体調が思わしくなかったという女性。その日はほとんど眠れず、次の日にたくさん寝たということで、

生徒さん:The next day, I slumbered for 10 hours.

さっそく聞いたことがない単語が生徒さんの口から出てきました。slumber は sleep とほぼ同じ意味を持つそうです。次に男性の生徒さん。子犬を飼い始めたのですが、2人のお子さんが名前について揉めたそうで、

生徒さん:My first son insisted Cookie, and my second son insisted Happy.
マーカス先生:You can say, ”He insisted on Cookie (or Happy).”

ここでは insist に on が必要とのこと。話を遮ることなく、適切なタイミングで生徒さんの表現をマーカス先生が直されます。次はフリーランスの仕事をされている男性。良い条件の案件が終わったとのことで、

マーカス先生:You can probably describe those jobs as ”lucrative”.

また新しい単語が出てきました。lucrative は「割の良い仕事」を指す形容詞だそうです。

生徒さん同士が互いに質問したりコメントを付け加えたりするため、会話が途切れません。

またマーカス先生は必要に応じて生徒さんの英語を修正したり新しい単語を導入したりするのですが、その際は例文や類語を交えながら分かりやすく解説。

パソコンにタイプしてくださるため、画面上でも内容が確認できます。レッスンが始まってから、たった15分。既に多くのことを学べた気がします。

そしてレッスンの本題です。この日のテーマは「Nurture Not Nature」。


私はテキストのコピーをいただいて参加

まず nurture という単語の意味をみんなで確認してから、本文を読みました。

要約すると「男性と女性は生まれながらにして異なる考え方や認識を持つのだろうか。育った環境や社会は、その人の行動にどのように影響するか」。なかなか面白いテーマです。

そしてカギとなる「hard-wired」の意味を確認。ここでは「人間に生まれつき備わっており、簡単に変えることのできない行動や心理」を表します。同義語として「instinctive」があるようです。

そしてマーカス先生が女性の生徒さんに意見を求めます。

マーカス先生:Tell us what you think women have hardwired in the brain.

女性が生まれながらにして持つ特徴…かなり難易度の高い質問です。

生徒さん:子どもや動物など、自分より小さいものを守りたくなる本能があると思います。

次に私が意見を聞かれ「男性は女性よりもリスクを冒す。例えば小さいころは危険な遊びをしたり…」と答えました。

他の男性は「男性は女性に権力を示したがる」と発言。「それは九州男児だけじゃなくて?」というマーカス先生のジョークに場が盛り上がります。

その後は、

  • Women talk more than men.(女性は男性よりもおしゃべりだ)
  • Men are more competitive than women.(男性は女性よりも競争好きだ)

などに対して意見を交わしました。最後のアクティビティーは語彙の穴埋め問題。

例えば、

mince + blunt
→ She certainly doesn’t ( mince ) her words. She can be very ( blunt ) sometimes.

マーカス先生が「肉を mince したら食べやすくなるでしょう?mince the words というのは優しく言葉を選んで説明することだよ。」と解説。

なるほど。ニュアンスは少し違いますが、日本語でも「かみ砕いて説明する」という似た言い回しがあるのも面白いですね。

gossip + rumours
→ He's a terrible ( gossip ). He's always spreading ( rumours ) about everyone in the office.

gossip は「噂」の他に「噂好きの人」という名詞にもなるのですね。こちらも私にとっては初耳です。ちなみにこれはイギリス英語で、アメリカやカナダで噂好きの人を表すには「gossiper」と言うそうです。

カナダ出身のマーカス先生ですが、この他にもイギリス英語とアメリカ英語の違いをいくつかの場面で教えてくださいました。テキストには載っていないことなので、とてもためになります。

レッスン後はその日学んだ単語や表現が書かれたメモをいただきました。これも熱心なマーカス講師ならではのサービスですね。

レッスン後には生徒さんたちが日記や課題を提出。みなさん真剣に英語学習に取り組まれています。

生徒さんはみんな積極的な姿勢で受講されているため、お互いが良い刺激になっていると感じました。

また日本語でも難しいであろうトピックについて意見を伝える練習が多かったので、論理的に説明する力が身に付くと思います。

そしてなによりマーカス先生の知識の豊富さ、話の引き出し方、解説の分かりやすさに感銘を受けました。高いコミュニケーション能力と指導力を兼ね備えた、素晴らしい講師だと思います。

創立者である赤峰さんにインタビュー

FCCの創立者である赤峰さんにインタビューをさせていただきました。

20代前半で国のプログラムを通してアメリカに2年間滞在し、牧場経営を学ばれた赤峰さん。多くの人が留学する現代とは比べものにならないほどの苦労があったと思います。

赤峰さん:良い牧場には良い土が必要。英語も同じです。土台(基礎)が一番大切なんです。根をしっかりと張れば、人は必ず成長します。

帰国後は英会話教室に入社し、教材を売る仕事を任されました。試行錯誤の末に立派な業績を上げられた赤峰さんでしたが、利益重視で教育とは名ばかりの会社に疑問を覚えて退社を決意されたそうです。

その後「生徒さんが確実に英語力を伸ばせる、地域に根差したスクールを作りたい」との思いでFCCを設立。

楽な道には逃げないという信念を曲げず、一切の妥協をしなかったために、経営が軌道に乗るまで15年かかったそうです。現在はかなり規模の大きなスクールですが、苦しい時期が長く続いたのですね。

現在も入校前の説明会は赤峰さんが担当されることが多いとのことです。そして当時の思いは生徒さん一人ひとりに伝えているそうです。

「夢は実現する」「目標を定めて、ひたむきに頑張ることが大切」ということを強調されている姿が印象的でした。目標を明確にするためにもレベルチェックは入念に行っているとのこと。

実際のTOEICと同じく2時間かかる模擬試験を生徒さん全員が受け、さらに日本人スタッフがインタビュー形式で話す力を見せて貰って、リーディングのクラスをとる方には、テキストを使って読む力をチェックします。

赤峰さん:今でも他のスクールを訪問したり定期アンケートで生徒さんの声を取り入れたりしながら、より良いサービスを目指しています。FCCは継続率が高いと思います。平均3~5年、中には20年以上通ってくださっている方もいますよ。

規模が大きくなった今でも妥協しない姿勢が、講師の教え方や生徒さんの主体性に繋がっていると感じます。

そしてこだわっているという講師やスタッフの採用について教えていただきました。

赤峰さん:採用に関しては最低3回は面接を行い、最後はデモレッスンをやってもらいます。向上心や熱意を持つ自慢の講師たちですよ。

スタッフについてはイギリスの大学院で学んだ者や通訳の経験がある者もいます。

「資格試験はこのスタッフが強い」など、生徒さんの悩みに対して得意分野を活かしたアドバイスや精神的なサポートを行っています。

正社員として働く講師やスタッフの福利厚生も充実させていきたいとのこと。

赤峰さんが講師やスタッフの方に働きやすい環境を提供し、講師やスタッフの方もそれに全力で応えてくれる学校づくりを考えているのだと思います。

次にFCCの特徴とも言える日記添削と成績評価表について詳しく教えていただきました。

赤峰さん:日記添削は20年前から続けています。添削は1つの作文に対して2回行っているんです。まず生徒さんが書いて講師が添削、アドバイスをもとに生徒さんがもう1回文章を直して提出し、講師が添削します。

レッスンで学んだ文法やフレーズを使うことで、応用力を身に付け、表現の幅を広げることができます。

年に2回、学期毎に渡される成績評価表には本当に力を入れています。何段階かの数字で評価するのでなく、全て文章で書いています。

生徒さんが効率良く学習して苦手分野を克服するため、またモチベーションを上げるための取り組みです。正直かなり大変な作業なのですが、生徒さんの学習には役立っていると思います。

そして「まじめで厳しいFCC」という名前から気になっていた、生徒さんの自習時間について聞いてみました。

赤峰さん:毎日1~2時間している人も多いと思います。入校時に夢や目標、そのためにどう努力するか書いてもらっています。みなさんレッスンが無い日でも自習に来られる方がいますよ。

宿題が多い厳しさではなく、生徒さんが自主的に学ぶ姿勢、つまり「自分への厳しさ」を身に付けられる環境なのかもしれません。そんな生徒さんたちが上達を感じるのはどのような瞬間なのでしょうか。

赤峰さん:TOEICという外部の評価と講師による成績評価表という内部の評価、この2つによって自分の状態を客観的に見ることができるので上達も感じやすいと思います。

上達ということで言えば、スタッフ全員が受講生の状態の把握に努め、きめ細かくサポートしています。

ちなみにTOEIC対策クラスというのはないそうです。TOEIC200点アップ獲得コースはレッスン回数が多いコースであり、他と同じく基本会話クラス+強化クラスを受講します。

TOEICのスコアは入会時やその後の成長の参考にしますが、こだわりすぎることはありません。四技能を伸ばせば結果として点数も上がるという考えです。

最後に英語ひろばの読者さんにメッセージをいただきました。

赤峰さん:英語を伸ばすには「コツコツと継続して学習できる環境」に自ら入ることが大切。たっぷり時間をかけ、弱い部分を強化する。新聞やニュースを読んで意見を書いてみる。FCCではそれが可能です。

レッスン+添削サービス+成績評価表+課外活動、全てを合わせてFCCです。ぜひ説明会へお越しください。勧誘はありませんよ。

さいごに

講師の教え方、FCC文庫の無料貸し出し、日記添削など、すべてが質の高いサービスだと感じました。

これほどの規模にもかかわらず校舎を増やさないのも、1つの場所に限定することでサービスの質を高め、各生徒さんが効果的に英語力を伸ばすことが出来る環境を提供するためだそうです。

「より良いスクールを目指す」という赤峰さんの思いが、講師やスタッフの情熱に、そしてその情熱が生徒さんの積極的な姿勢に繋がっているのだと思います。

宿題が多い「厳しさ」ではなく、みんなができる限りの努力をしながらお互いを高め合っているスクールだと感じました。

レッスンに真剣に取り組み、日記や課外活動でたくさんアウトプットすることで、きっと将来に役立つ英語力を身に付けられると思います。赤峰さん、マーカス先生、今日はありがとうございました。

Masaya Iwata

当サイト管理人。フィリピン留学後、独学で学習を続けてTOEICスコア920。現在は英語で普通に仕事ができるようなレベルを目指して修行中。 twitter: @iwaking
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基本情報 FCC 福岡コミュニケーションセンターの基本情報

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所在地 〒812-0013
福岡県福岡市博多区博多駅東2-5-37 博多ニッコービル5F
最寄り駅 博多駅  徒歩3分
電話番号 092-474-2234
定休日 無し
営業時間 平日10:00~21:35 土日祝9:00~17:30
設立年月 1984年9月
講師出身国 アメリカ、イギリス、オーストラリア、ロシア、カナダ、日本
講師の数 12
対応サービス
マンツーマン
グループ
ビジネス
資格対策
大人向け
ネイティブ講師
日本語OK
料金が回数制
体験可
夜8時以降レッスンあり
駅から5分以内
担任制
初心者向け
2,000〜3,000円未満
3,000〜4,000円未満
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