こんにちは、矢野文宏と申します。現在はシンガポールの日系メーカーで通訳・翻訳をしています。インハウスの通訳・翻訳として海外でキャリア形成をしており、これが海外で仕事をする3社目になります。

最近フィリピン留学が少しずつ知名度を得てきています。英語を仕事にしているものとして、個人的に興味が沸いたので先日私も行って見学してきました。といっても理由は、知り合いが運営している学校があり、飛行機のチケットがそこそこ安かった、というだけだったのですが。

思い付きで依頼を出したのもかなり直前だったのですが、サウスピーククロスロードの2校が快く受け入れてくれました。それも、少しでもフィリピン留学を自分で体験したいというわがままを受け入れて、試しにクラスを受講させていただきました。

私の仕事が英・日の通訳翻訳なので、英語の基礎力はあると思われます。会話をやってもあまり生産的なことは無いと思ったので、仕事で一番役立ちそうな発音のクラスを受けてみました。

周りの評価から、発音には自信があったが...

ある通訳学校で通訳の卵向けの発音クラスを受講したときは、子音で何個か細かな修正項目を指摘されましたが、他は問題ないというレベルでした。英語教師経験があり、フォニックスなどを生徒にも教えていたこともあり、発音が上手いといわれるのが普通で悪いと言われたことはほとんど無く、「ネイティブみたい」「日本人ぽく無い」といわれるレベルです。

このような感じだったので、自分の発音であまり指摘される事は無いと思っていました。

しかし、クラスに出てみると・・・

先生の前で例文を読んでみると、1、2文読むごとにこれが違う、ここがおかしいと指摘され、大量に直されてしまいました。そして、よく理由を聞いてみると、指摘している内容はほぼ100%正しかったのです。

苦い顔をする自分と、解説をする先生

以下に、私が指摘された具体的な内容について書いてみたいと思います。

指摘例① アメリカ式の母音&rの発音が落ちる

発音の確認中に、意識せずにイギリス式の発音で[r]を落とすとすぐに指摘されました。その際には

「どういう英語を話したいの?」

と聞かれました。「アメリカ式」や「イギリス式」などを自分から強く意識せずに勉強・仕事をしてきたので、私の発音には一貫性が無いようです。(私の経歴としては1年イギリス留学経験はありますが、それほどイギリス式の発音で話す訳ではありません)

他にも、lastのaの発音が、[æ]でないという指摘を受けました。こういった指摘に従って発音すると、確かにアメリカの映画やTV番組などで聞こえる英語に近い英語を自分がしゃべっているのが分かります。

指摘例② 発音が微妙に変わっている

この文のこの[n]の発音が[m]になってる
この文のこの[θ]の発音が[s]になってる

などです。単語単体の発音は問題ないのですが、文になると発音が少しおかしくなります。自分では気がつかなかったのですが、言われて自分で実際に発音して良く音を聞いてみると、確かにそのように発音しています。これはかなりショックでした。理由は「あなたの舌は多分普通の人より長いから、口の中で舌が正しくない場所に触れる事があり、それが原因で音が変わる」だそうです。

ある意味対策が打てない原因ですが、これを指摘されたのは人生で始めてでした。

指摘例③ 細かい微妙な違い

「song」と「son」の[n]と[ŋ]の発音の違いやwouldの発音で[w]が時々[u]になるなど、細かいところをちゃんと聞き分けて指摘してきたので、凄いと思いました。

指摘例④ 音のリンキングや変化、消失、追加など

アメリカ式だと、Toyotaの二個目の[t]は母音にはさまれているので[d]の音になる、などの音変化は知っていました。無知をさらすようですが、アメリカ式発音で知らなかったものもありました。例えば、"intrusion"です。

例)
a) Creationは、ものすごく微妙に母音の[i]と[ei]の間にかすかに[j]の音が入る
b) Graduationだと[u]と[ei]の間に微妙に[w]の音が入る

といった法則です。この通りに発音すると、確かに発音はしやすいですし、ネイティブっぽく聞こえます。気がつかないうちに自分がそう発音している単語もあるものの、大体はできていないので意識をして発音しないとこの法則は身につかないと感じました。

まとめ)発音クラスは非常にレベルが高かった

私を担当した先生は、ものすごく高度なレベルでアメリカ式発音をマスターしていて、本当にネイティブレベルの発音を教えていると思います。生徒の話を聞いてみると、以前その学校に留学して、もう一回発音を勉強しに来た、という人もいたほどです。このレベルの授業をアメリカで受けたら、数倍費用がかかる、というのも納得のクオリティです。

逆に、日本の先生はどうでしょうか。少なくとも発音記号を自分で正しく発音できて、英語一文の中での音変化の理論をマスターして教えられるレベルの英語教師が日本にどのくらいいるのだろうか、と考えてしまいました。

フィリピン留学全体でこのレベルの先生が何人いるか、という疑問はありますが、厳選して採用している学校であれば、かなり高いレベルの先生に教えてもらえる可能性が高いのではないでしょうか。

※ちなみにこの記事はサウスピークの講師の授業をベースに書いています。クロスロードの発音担当者も2人ほど見せていただきましたが、ここまでのレベルではないにしても十分な知識と指導経験を持っている印象でした。

次回は先生の質に関して、書いてみたいと思います。

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矢野 文宏 (fumihiro yano)

現在は在シンガポール日系メーカーで通訳・翻訳として勤務。以前に印度で2年翻訳、1年半マレーシアで通翻経験もあり。通訳・翻訳者になる第一歩をサポートするやのなのね通翻研究所でSkype相談随時受付中! 他、海外の生活や旅行を書いた電子書籍を6冊出版。日々の海外での生活はブログにて紹介。 ツイッター@yanonanone
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