はじめまして。森山たつをと申します。

今は「海外就職研究家」という謎の肩書きを名乗っていますが、大学卒業後、

  1. 外資系IT企業で7年勤務
  2. 日系グローバル製造業で2年勤務
  3. ビジネスクラスで1年世界一周  
    (日本で2年勤務)
  4. アジア7カ国で就職活動

という経歴を送っていきました。それぞれが英語を使いそうな職場ですが、実際にはどうだったか?対応するためにどんな英語学習をしたかについてお伝えしようと思います。

英語力ほぼゼロで外資系企業入社!

まず、私は大学卒業後いきなり外資系企業に就職します。1999年当時、既に日本企業の終身雇用制度はヤバイと思っていた私は、基本外資企業しか受けませんでした。

第一次就職氷河期の中で外資の内定ゲット!ということで、英語ペラペラの学生を想像したと思いますが、当時は海外に行ったこともない、英語とは縁もゆかりもない大学生。

最後に英語に触れたのが大学受験。「せっかくだから」という理由で受けたマッキンゼーのペーパー試験が全て英語で、開始一時間で眠りに落ちたレベルです。

外資系企業といっても企業文化は会社によってバラバラで、さらに英語の必要度は部署によってバラバラです。私が入った部門は製造業のお客様に自社のソフトの有用性を伝える仕事。

業務の99.9%が日本語。会社に入ってしばらくは、英語の電話がかかってくるとあわてて同僚に回すようなレベルでした。

英語がダメでも何とかなる、しかし

英語が必要になる残り0.01%の業務は新製品のマニュアル読み。

しかし、マニュアルで使用される語彙は非常に少なく、また製品の機能などの専門用語は元々英語で覚えているので、読むのに日本語の2倍くらい時間がかかることを除けばさほど問題にはなりません。

ま、英語なくても何とかなるか…。とは思っていました。しかし、通常業務を考えれば英語は必要ないのですが、英語ができないことでチャンスを逃していることにも気付きました。

例えば、新製品の担当に誰がなるか問題。新製品は当然英語でドキュメントがでてきますし、βテストや初期研修もUS本社で英語で行われます。従って、担当は英語が話せる人が優先的につけられます。

また、セールスを行う際も、多くの国をまたぐ可能性のある大きな案件に関しては、海外進出を踏まえて英語ができる人が優先的にアサインされます。あれ?これって英語が出来た方がよくないか?

と、いうわけで、私は当時あった教育給付金(3年以上働いた人に国が英語などの各種教室の補助を出してくれる制度)や会社の補助を使って、今は亡き(名前は存続)某大手英会話教室に通うことにしました。

基本的に外国人と世間話をするだけの教室でしたが、英語についての「慣れ」を養うことはでき、英語アレルギーはなくなりました。

これなら、海外出張行っても生きていける(仕事ができるかは不明)という状態まで持っていって、社内で「海外行きたい!」と主張すると、上司も(嫌々ながら)海外出張に送り出してくれました。

英語を勉強しようか迷ってる人へ

あそこで「ま、現状問題ないから大丈夫だろう」と英語の勉強をしなかったら、今の私はないと思います。20代前半で気付けたのはラッキーでした。

これを読んでいる方々にも「現状は英語がなくても問題ない」という人はたくさんいると思います。ただ、英語ができずに逃しているチャンスはないか?英語ができたら選択肢は増えるのではないか?ということを考えてみるべきです。

また、学生の人は、どの業界に行くに当たっても、英語ができれば確実に選択肢は増えます。時間があり、脳みそがまだ若い大学時代に、できる限り英語を勉強してください!