前回の記事では、睡眠をしっかりととることが体の健康だけでなく心の健康や記憶の定着に良いというお話をさせて頂きました。
そうは言っても学生さんなら試験で良い成績をとりたい、ビジネスマンならライバルに英語は負けたくないという気持ちから、つい勉強にも熱が入ってしまうことも。
常日頃忙しい現代人は勉強時間の確保のために睡眠時間を削れないかと考えている方も多いのではないでしょうか。
今回は日々の英語学習に勤しむ方々に役立ちそうな日本人の睡眠の実態や適正な睡眠時間について、調べてみたのでご紹介致します。
周りのみんなはどの位寝ている?日本人の平均睡眠時間
人は一生の3分の1をふとんやベッドの上で過ごすというのは良く聞く話です。実際に周りのみんなはどの程度、睡眠をとっているのでしょうか。
下記の表は、2010年にNHKによって行われた国民生活時間調査を元に私が作成したものです。
これを見ると、なる程、結構皆さんしっかりと寝ているなというのが、私の正直な感想です。もちろんあくまで平均値なので個人差はあるのでしょう。人は人生の3分の1を寝て過ごすという話もあながち嘘ではないようですね。
世代別に見ると様々な事が読みとれるグラフですが、中でも男女ともに10代から40代にかけて徐々に睡眠時間が減少していき、50代を過ぎた辺りからまた徐々に増えていくという傾向があります。
これはビジネスの中での第一線での活躍やプライベートで家庭を持ち子供を育てる立場になる事などを含めて、年齢的な日本の社会の中での役割の変化を上手く表しているなと思います。
また、同時に時間を上手に活用したいと一番考えているのは、20代〜40代の多忙な時期であることも推測できます。
睡眠時間は減らしても大丈夫か?
現在の理想的な睡眠時間は7時間前後とされるのが最も一般的な説となっています。その理由は7時間前後睡眠をとる人が最も寿命が長い傾向があるからです。
しかしながら、必要な睡眠の量には個人差があり、ショートスリーパーと呼ばれる平均値よりも少ない睡眠時間で充分な休息をとれる人達も少数ですがいます。
私の周りにも数人のショートスリーパーがおり、彼らは大体日に4時間位しか寝ません。
それでいて昼間は人一倍元気ので、なんとか自分にも出来ないかと思う事もありますが、睡眠の必要量には遺伝的な部分が大きく、後天的に睡眠時間を減らしてコンディションを維持することは不可能であるというのが多くの睡眠専門の医師による意見です。
全く寝なくても良いならば、どれだけ勉強がはかどるだろうと考える事もありますが、そう甘くはないようですね。
十分に寝た時と睡眠不足時の勉強効率の違い
当然の事ながら睡眠が十分に取れていないと、日中のパフォーマンスは減少します。これは誰もが経験したことのある事ではないでしょうか。
前日の一夜漬け学習で試験中は頭がなんだかぼーとしていた、昨夜の遅くまでの飲み会で仕事中ひたすら眠くてだるい、というのは私にも経験があります(笑)。
そういう時はコーヒーや滋養供給ドリンクなどでごまかしたりしがちですが、常日頃行うのにはあまり体にも良くなさそうですよね。
睡眠が不足していると勉強に必要な記憶力、集中力、思考力が揃って減少します。眠気と戦いつつ、だるいなあと思いながら行う勉強は楽しくないものです。
スポーツの世界では睡眠と食事を疎かにする人はいません。これは疲労を回復させてくれるものが質の良い栄養と睡眠である事を皆が良く知っているからです。
勉強もまた然りです。日々の継続学習やそれを実践する場のテストや仕事でより良いパフォーマンスを出すためには、自分に合った量の質の良い睡眠は欠かせません。
まとめ
睡眠は削らないに越した事はありません。必要な睡眠量には個人差が大きいので、他人の真似をするのではなく、自分に合った必要時間を見極めましょう。
私の場合、睡眠時間は毎日7時間位がベストです。6時間程しか寝れない日が続くと徐々に疲労が溜まってきます。以前は5時間睡眠を目指していた時もありましたが今考えるとなかなかしんどかったです。
皆さんも無理をしすぎないようにしましょう。十分に寝て勉強や仕事での最高のパフォーマンスを目指すのが良いと思います。自分に合った睡眠時間を見つける事が出来れば、無理のない形で長期的な勉強継続がしやすくなるでしょう。