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こんにちは、クボタカズミです。最近、日本育ちで留学等の海外経験なしの一般的な日本人がベトナムに転勤・就職するケースが増えてきていると感じます。今までベトナムは、シンガポールやタイに比べて仕事で滞在するイメージはそれほど強くありませんでした。しかしここ数年、私がベトナムに住み始めてからもどんどん日系企業が進出し、在住日本人が増えている印象です。

人件費の上がって来た中国・タイから製造拠点をベトナムに移転する、という流れは出来つつあり、またオフショア先としても中国からの移転があるようです。駐在員として中国から、またタイから突然転勤になったという話は時々聞きます。そして日系企業がベトナムにどんどん進出することによって、駐在員だけでなく、ベトナムにて採用される日本人現地採用社員も増えてきています。ベトナムにて日本人専門の人材紹介・派遣業者も数社あります。

【写真】3年前にはほとんど見かけなかった日本のコンビニも、日常風景となりました。

ベトナムにおける日系企業のイメージ

ベトナムにおいて日本へのイメージは非常に良いと思います。おそらくその理由には、二国間の領有権争いがないことや、歴史的な問題が他国に比べ少なかったからという相対的なものもあるかもしれません。ともかく、この日本の印象の良さは日本の企業がベトナムに進出する上で大きな助けになっていると感じます。

日本は、特に科学技術と工業製品において一目置かれています。現在建設中のベトナム初の地下鉄は日系企業が受注していますし、道路や橋は日本のODAによるものが多いです。また、ベトナム人の移動手段であるバイクはホンダと呼ばれることがあります。若い人はもうそのようには呼んでいないようですが、少し郊外に出かけると ”Sửa Xe Honda(ホンダ修理)” などとバイクを表す一般名詞として使われている看板を見かけ、年配の方はやはりホンダと今でも言っています。

【写真】バイク修理店の看板。下部に Xe Honda(バイク)の文字が見えます。

どんな英語がベトナムで必要か

日系企業にて求められる英語は、主にベトナム人スタッフとの情報共有、下請け企業との打ち合わせなどで、ベトナムの人にとっても英語は第二言語なのでそれほど高度なものではありません。ネイティブ英語はむしろ敬遠され、シンプルで確実に伝わる英語が求められていると感じています。

わたしは現在、在ベトナムの日本人数人に初級の英語を教えていますが、生徒さんの英語力は意思の疎通もままならないということは少なく、知識はあるがとっさの文の組み立てが苦手というケースが多いです。しかし、私たちが日本で考えているより英語へのハードルは低いと思っています。

ベトナムで英語力を伸ばす?!

ベトナムでの英語レッスンは日本国内のレッスンとは違い、生徒さんは今すぐ英語を使わなくてはならない必要に迫られています。レッスンでは基本的な文法を復習すると共に、その文法を使った会話練習をして、生徒さんが学習内容を即使えるようになることを目指しています。このレッスンはネイティブ・準ネイティブ講師のレッスンへの橋渡しのつもりなので、自分で言うのも何ですが生徒さんは短期間で卒業して、外国人講師によるレッスンを効果的に受けることにつながれば良いと思います。

サイゴンには英語圏出身の人(特にベトナムから近い、オーストラリアの人)、また準英語圏のフィリピンやマレーシアの人も多く在住していて、生活費の安さもあって彼らから比較的安価に英語の個人レッスンが受けられます。また、英語を話す(が日本語は話さない)ベトナムの人と積極的に話すことで、蓄えた英語の知識を運用していけると思います。日本では英語の練習に外国人と話すのは失礼かもしれないと思ってしまいがちですが、ベトナムではベトナムの人も私たちのことを英語の練習相手と思っていますので(笑)Win-Winです。

英語圏でないということで、英語を話さなくてはいけないというプレッシャーはなく、また人なつこくフレンドリーなサイゴンの人たちは気軽に話しかけてくれます。ある意味では英語習得に悪くない環境かもしれません。

実は英語を使わなくても仕事も生活もできる。が、使えば仕事の幅と行動範囲が広がるのは間違いない

ベトナムで仕事をする際に専門知識と英語力とを天秤にかけたら、やはり専門知識の方が大切です。ベトナムにはない専門分野が日本にはあり、日本でその勉強や経験を積んだ人が外国人専門家として重宝されて、滞在許可も下りやすいからです。

また、サイゴンにはレタントンという日本人街があり、イオンや高島屋があるので、日本的な生活をするのに不便を感じなくなってきました。テレビでNHKニュースを見てご飯と味噌汁の朝食を取り、日本語で仕事をし、ランチにきつねうどんを食べて、夜は居酒屋で焼き鳥にサッポロビールという生活も普通にできてしまいます。

しかしながら、仕事をする上で英語を話せばベトナム人スタッフに意思が伝わる可能性は高くなると思います。例えば日本人技術者がベトナム人技術者と日越通訳者を介して話すよりも、双方の第二言語であったとしても英語で直接技術者同士で話す方がスムーズなことは有り得ます。大学を卒業しているベトナム人オフィスワーカーは、かなりの確率で英語を話すので、日本人が英語を話すことでオフィスの多くの人と話すことができるでしょう。

そしてまた、街の情報を英語の新聞やフリーペーパーで収集し、休日にはそこで見つけたアクティビティやイベントに参加することでベトナムならではの楽しみが増えると思います。最終回の次回は、そういったサイゴンの英語の情報源と、英語で参加できるアクティビティ(英語礼拝・ヨガ・半日ツアーなど)についてお伝えします。

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クボタカズミ

1975年神奈川県横浜市生まれ。美術大学建築学科中退、総合大学の教育学科を卒業後、大学附置外国語ラボのスタッフとして勤務。出産後に再就職に困り英検準一級と宅建を取得するも、再び大学スタッフへ。2013年に夫の仕事の都合でベトナム・ホーチミン市に居住地を移す。社内翻訳業務を経て、現在はベトナム在住の外国人に日本語を、在住日本人に英語を教える。一児の母。

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