大学の頃、「帰国子女」のお嬢様グループと仲良くなって、彼女たちの口から自然に英語が出るのを「羨ましい」と感じました。帰国子女の友人は、欧米圏の「自由な教育」を受けてきたからか、素直な物言いで、陰口などは言わない「いい子」がほとんど。決して、語学力をひけらかしている様子ではありません。

一方で、そういう人を見ると、私たちの心には「黒い嫉妬」がむくむくと湧いてくる……なんてケースがあるのも事実です。今回は、そんな嫉妬心をめぐる「男女差」について考えてみましょう。

英語ができる異性は「ムカつく」「嫉妬する」男性は、女性の約3倍

コミュニケーションデザイン総合研究所が、全国20~40代の会社員男女1000名に対し、「海外旅行先で異性が英語を流暢に話していたらどう思いますか?(単一回答)」と尋ねたところ、男女ともに1位は「カッコいいと思う(男性34.6%、女性35.4%)」でした(参照:マイナビニュース、2015年2月13日)。次いで「羨ましく思う」「尊敬する」が、それぞれ約20%ずつ。ここまでは、男女差はほとんどありません。

一方で、英語がペラペラな異性に「嫉妬する」と答えた男性は3.5%に対し、女性は1.1%。「なぜかムカつく」も、男性3.4%に対し女性は0.9%と、ネガティブな感情を抱く男性が女性の約3倍という結果です。海外旅行先で、英語ができる女性に「嫉妬する」「なぜかムカつく」男性は、合計約7%。少数派とはいえ、10人に1人弱の男性は、「英語ペラペラ女子」を快く思っていないようです。一体、なぜでしょうか。

「10人に1人くらいは、デキる女性に嫉妬するヤツもいる」

ある男性に聞いてみたところ、「英語ができる=交渉力があるイメージがあるから、そういう女子に脅威を感じる男性もいるんじゃないの」とのこと。また別の男性は、「嫉妬するとか、ムカつくって回答した男は、10人に1人もいないわけでしょ。そりゃあ、女に『自分よりちょっと下』を求める男が、それくらいいてもおかしくないと思うけど」との意見でした。

「女性より少し優位に立ちたい」とか、「彼女には自分を頼って欲しい」という男性がいるのは事実です。そういう男性は、能力が高そうな「英語ペラペラ女子」に、あまり魅力を感じないのかもしれません。逆に、「英語ができる男子を見て、イラっとする女子」は、ほとんどいない気がします。むしろ「うわー、◯◯さんって英語ペラペラなんですね、すごーい」というパターンが、多いのではないでしょうか(※他意はありません)。

「語学力のある人は、そうでない人より年収が高い」という調査結果も多いですから、英語ができる男性に、仕事ができるイメージを投影して惹かれる女性が多いのでしょう。一方、興味深いデータもあります。男性は「英会話を習っている女子に魅力を感じる」というものです。

英語ペラペラ女子より「英語を頑張っている女子」が好きな男性たち?

英会話スクールを運営するGabaが、全国20~59歳のビジネスパーソン男女1000人に聞いたところ、男性の“女性が取り組んでいると魅力的に感じるもの”のトップは「料理・お菓子(26.8%)」、次いで「英語・英会話(20.8%)」、「フィットネス・ジム(9.4%)」。一方、女性の“男性が取り組んでいると魅力的に感じるもの”のトップは「英語・英会話(40.4%)」、次いで「フィットネス・ジム(19.4%)」、「Web関係(17%)」です。

女性の方が、「英語・英会話」を習う異性に魅力を感じる割合が高いのですが、男性でも、女性の「英語・英会話」が2位に入っており、結構な数の男性が、「語学を頑張っている女子」に魅力を感じているようです。

(図:Gabaによるアンケート結果より引用)

冒頭で引用した調査と合わせると、ごく一部の男性は「英語ペラペラ女子」に嫉妬を感じてしまうものの、大半は「英語を頑張っている女子」のことは、魅力的だと思っている。身も蓋もない結論ですが、男性は「英語ができ過ぎる女性」より、「今はあんまり英語ができないけど、努力している」女性が好きなのかもしれません。その気持ちも、分からないでもないのですが。男性の皆さん、いかがでしょうか。

北条 かや

1986年、石川県金沢市生まれ。「BLOGOS」はじめ複数のメディアに、社会系・経済系の記事を寄稿する。同志社大学社会学部、京都大学大学院文学研究科修士課程修了。民間企業に勤務後、14年2月、星海社新書より『キャバ嬢の社会学』を刊行。Twitter: @kaya8823
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