実践的学習法

【コラム】英語「2」→「日常会話OK」になるまで(後編)

私の「ほとんど話せない」→「日常会話OK」までの軌跡

20歳 マイアミ(アメリカ)留学、期間:4週間

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初日のレベル分けテスト:10段階のうちレベル5(10が最高)

入学時
 会話: ほとんど話せない(単語やごくごく簡単な2~3単語の文しか出てこない)
 聴く: 担任の先生ははっきり話してくれるのでなんとか半分くらい聞き取れるが、街の人の話す英語は早くて2割程度しかききとれない。

卒業時(4週間後)
 会話: あまり変わらず。
 聴く: 担任の先生の英語はほとんど聞き取れるが、街の人の英語は半分聞き取れるかどうか、という程度
 文法: 関係詞(名詞節)がようやくわかる、という程度
 語彙: おそらくこの時点ではまだ3000語以下だったのではないかと・・・

ここでは基本文法や基本語彙の習得、Listening力が少しついた、という程度。
1か月だけではそれほど効果が出るわけではないので、まだ口から出てくるところまではいかず。

一番大きかったのは、「次に来るときには必ずもっと話せるようになっていたい!」という強い動機づけができたこと。

アメリカは移民の国。私たち日本人のような顔をしたNative Speakerも大勢いるので、街の人は誰も「外国人扱い」してくれません。皆早口の英語で話してきて、こちらが話せなくてもおかまいなし。

フィリピン留学とは、わけが違います。その環境の厳しさが、逆にその後の私の、「何年かかっても、ゼッタイ話せるようになる!」という強い思いに影響を与えたことは間違いありません。
※ただしこれは人のタイプにもよるので、万人に当てはまるわけではないと思います。

24歳 日本(米国系)の英会話スクール(約3ヶ月)1日1.5時間程度を週3~4回

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※この会社は2001年に倒産しています。

初日のレベル分けテスト: 5段階のうちレベル2(5が最高)

→約三か月集中して通った後、「レベル4」の「日常会話は6割くらいOK」、のレベルに。

「スクールの中はすべて英語」の英会話教室。レッスンの予約も英語。1回のレッスンはだいたい3~5名程度の会話中心のグループレッスン。

通常のレッスンは講師も全員Native speakerで、掲示板に示されているトピックを見て好きな時間のレッスンに参加する、という形。レベル2と3はパターンプラクティスが多かった。
TOEIC対策の授業だけ、文法中心の講義だったため先生は日本人。

ここに通っている間は、この会社が開発しているテキストと音声を使って、スクールのない時間もできるだけ英語漬けになるようにしていた。ただし、ほとんど耳と口だけ。
テキストは、今見てもきちんと体系化されて内容がよいもの。

基本的に日本の英会話スクールは、中級レベルまでの人には週一回×1年~、というのはオススメしません。

通うなら、3~6か月程度集中して最低でも週2回以上、がベター。これはオンライン英会話であっても同じ。(それも「空き時間はほとんど英語漬けにする」ならば、効果はあると思います)

→卒業後に受けた初TOEIC: 645(Listening: 390, Reading: 255)

このあとニュージーランドにワーホリに行くまで、英語学習は、NHKの英語講座を毎日耳で聴く、たまに口でも言ってみる、ということだけ・・・
テキストを買って真面目に学習する、というのは、いつも4月だけで挫折。

30歳 クライストチャーチ(ニュージーランド)留学、期間:3ヶ月

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初日のレベル分けテスト:Intermediate
*このスクールは・・・Lower Intermediate → Intermediate → Upper intermediate →Advanced・・・ という分け方だったので、それぞれマイアミの語学学校と照合すると、目安としては ・・・5→6(私のクラス)→7→8・・・くらいかと。

入学時
 会話: 日常会話は5~6割がたOK。
 聴く: 日常会話は7割がたOK。ただしホストファーザーのなまりの強い英語は半分も聞き取れず。テレビで見るオーストラリア英語のドラマは、早すぎ&若者ことばのため2割程度しか聞き取れず。

卒業時(3ヶ月後)
 会話: 日常会話はほぼOK。
 聴く: 日常会話はほぼOK。が、ホストファーザーの英語は6~7割理解できる程度。ドラマは相変わらず。。。(先生たちや女性の英語はあまりクセがなく聞き取りやすかった)
 文法: 中学レベルはOKだが仮定法などは少し混乱がある、複雑な構文はまだ難しいレベル。
 語彙: おそらく4000語~程度レベル。

→このあとIELTS初受験 Overall Band Score: 5 (Speaking:6, 他は4.5~5)→「他」の詳細は記憶なし。。

以上が、「日常会話OK」(「中級」といわれるレベル)になるまでの私のプロセスです。

「3~6か月集中して取り組む 」を段階的に

20歳のマイアミのときから、この時点ですでに10年経過しています・・・語彙レベルを見ると、普通に英語を勉強している人から見たら、「この人アタマわる~」と思うはず。

私は日本にいるときはほとんど「机上の勉強」をしていません。やっていたのはほぼ毎日、耳(と、たまに口)だけ。ですが留学している間だけはまじめに勉強した方だと思います。

当たり前のことですが、たとえ留学しても、やらなければ、英語は身につきません・・・(そんな人も大勢います)

英会話スクールに限らず、英語は、どこかでいったん3~6か月くらいは集中して取り組まないと、伸びないと思います。

それも、私のように学校で英語を真面目にやらなかった人は、まずは日常会話レベルに到達するまでが1~2段階、その上の上級レベルまで目指すとなるとさらに1~2段階・・・と、いくつかのステップを踏むことになります。

学校で英語を真面目にやった人は、日常会話レベルならあと1ステップだけ(おもに口と耳を鍛える)、その上を目指すならあともう1ステップ、で可能です。

私の場合は、英会話スクールと留学でそれを段階的にやった、ということです。

ここまで続けてこれたのは、最初の留学先がアメリカだったことも、私にとっては大きかったと思います。どんな目の色・肌の色・髪の色の人間にも、良くも悪くも特別扱いしない国―それがアメリカ。

英語を使うということ、日本という狭い井戸の中で生きるのではなく、さまざまな人種のいる世界の中で生きていくということの面白さと厳しさを教えてくれたのが、アメリカでした。

(その「面白さと厳しさ」の中身については、いつかまた別の機会にあらためてお話しできることがあるかもしれません)

留学には留学のいい面もありますし、いまは、留学しなくてもここで紹介しているような様々な便利なツールを使ってそれほどコストをかけずに英語漬けになれる時代です。

「やる!」と決めたら、どこであれ、いったん集中して取り組むことを強くオススメします。

そうすれば、かならず結果もついてくるのが、英語というものです・・・

私のように、たとえ何年もかかったとしても。

オウルン27

Onoha721

米国三大メガバンクの一つにて人事採用、外資メガファーマの日本法人にて採用含む人事業務、研究機関勤務、メディカル業界にて医療翻訳などを経て、現在は某金融機関のグローバル事業戦略チームにて勤務。
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