実践的学習法

【コラム】英文を作る思考

〜主役はあなた自身〜

英語を「使う」コツ?

イメージ写真1

英語圏の人と日本人には決定的に違うことがあり、これがお互いに異なることばを学ぶ上でとても大事なことになります。

日本人は英語を「話す」ことがとくに苦手。では、英語を話したり書いたりするのに何かコツがあるでしょうか・・・?

ちょっと考えてみてください。子供にことばを覚えさせるのに、「日本語を話すコツはね・・・」と教える親や先生がいるでしょうか・・・?

子供にことばを覚えさせるため、親や周りの大人はひたすら単語を繰り返して言って聞かせる、子供は何百回も何千回も繰り返される単語を聞きながら、それが自分に必要と感じたら、だんだんその単語を口から言えるようになる・・・

そう、「それが自分に必要と感じたら」、子供はやがてことばを口に出すようになるのです。

私は昔ニュージーランドにワーキングホリデーに行ったのですが、その時はじめ3ヶ月間はホームステイしながら英語学校に通いました。そこのホストファミリーにはちょうど1歳半になる赤ちゃんのお孫さんがいて毎週末遊びに来ていました。その赤ちゃんが最初に口に出せるようになったことばは・・・どこの国でもこれが大多数でしょうが・・・やはり「Mammy」(マミー)でした。

では、2番目に口に出せるようになった言葉は、なんだと思いますか・・・?
Daddy・・・ではありません、残念ながら。

「ジュース!」です。

とても食欲旺盛な子だったので、その子にとっては「パパ」より「ジュース」のほうがせっぱつまった問題だったのかもしれません・・・それに確かにその子はパパよりそのころジュースと一緒にいる時間の方が長かったかもしれません。。。

こどもはこうやってどの民族でもはじめはたいていの場合「名詞」から話すようになります。それも、その子にとってもっとも身近でせっぱつまった問題である名詞から、です。これは考えてみればごくごく自然なことですよね。

「それが自分に必要だと感じたら」、そのことばを口に出そうとするのが、人間なのです。
人間がことばを使う理由は、考えてみればごくごく単純なこと。

「人間同士の世界の中で生きていくために必要だから。」

カンタンなことです。なにかを伝えたいなら話すしかないし、書くしかない。それだけ。英語も日本語も同じです。

ただしコツはありませんが、英語的な思考というのは、あります。

英語的な思考「主役はあなた自身」

英語的な思考・・・これはかなり大きなことです。
大きなことであるにもかかわらず、これをなぜ学校で英語を習うときにはじめに教わらないのか、疑問なのですが・・・

わかりやすい例をあげます。
手紙を出すときに住所と名前を書きますよね?それを日本語と英語で書いたのが次の例です。

東京都千代田区丸の内1丁目2-3 鈴木 太郎 様
Mr. Taro Suzuki, 2-3, Marunouchi 1cho-me, Chiyoda-ku, Tokyo, Japan

英語と日本語ではまったく表記の順序が逆、ですよね?
実はコレ、英語ということばのルールを学ぶ上で、とても大きなポイントです。

日本人の思考はまず「国」という大きなものがあり、その中に「地域」がありその中に「町」があり、「自分の住む家」がある、という形。これが、多くの日本人の安心する形です。

イメージで描くと、こんなカンジでしょうか・・・

日本人のイメージ

一方、英米人の感覚ではまず「自分」が立っている、(=住む)場所がある。そしてその土台の「町」があり、その土台の「地域」があり、さらにその下の土台の「国」がある、という形。
こんなカンジでしょうか。

アメリカ人のイメージ

ピラミッドの頂点に自分が立っている感覚なのが英米人であるのに対し、大きな枠の中に囲まれて安心するのが日本人。

日本人がもしこの住所表記を「日本語で」欧米式に名前→町→県のように逆から書いていくと、違和感がありますよね?なにかずいぶん偉そうな、、、自分の住所氏名表記部分をもしそうやって書いたら「自己主張し過ぎ」と思われかねません・・・。

日本というのは世界から見ればきわめて特殊な国です。四方を海に囲まれ、300年も鎖国をしていた、言い換えれば「長い間鎖国をできた」国、というのは、ほかにありません。日本人は日本の中で過ごす限り、(現状では)大きなものに守られて暮らしている、それが日本人の感覚であり、安心する形なのです。

しかし英語でコミュニケーションするということは、英米人、さらには世界中の人々と対等にコミュニケーションすることでもあります。それはつまり、「日本」という安心できる枠の中から、外に飛び出してみること!その勇気を持つことがスタートなのです。

自己主張をするのが英米人の生きている世界。「序章」で少しふれたこと、覚えていますか?
自己主張しなければ、たとえその場にいたとしても、「存在していない」とみなされます。

「私はこう思う」「私はこうしたい」ということをお互いに口に出して、書いて、伝え合う。そして議論して調整していくのが英語圏の人の世界。英語を使うということは、その世界の中に入っていくことなのです。

では英語を話す、書くときにまず考えることは何か?

それは、「あなたが何を感じ、何をするのか、したのか。何をどうしたいか。」を伝える、ことです。

難しく考える必要はまったくありません。

あなたがスマホを手にして、はじめてのメッセージを友人に送るとします。たとえばこんな文で。
「スマホ買ったよ。設定が大変だったけど、なんとかメッセージ送れるようになったよ!」

・・・これ、主語はぜんぶ「あなた自身」、ですよね?スマホを買ったのもあなただし、「設定が大変!」と感じたのもあなた。なんとかメッセージを送れるようになったのも、あなたです。

主語は先生でも上司でもなければあそこの彼女でもないし、ましてや机でもPCでもない。
他の誰でもない、主語は「あなた自身」、です。これはコミュニケーションのおおもと。

まずはあなたが自分の思ったこと、したこと、これからやりたいこと、など、「何かを伝えること」から、です。
それはあなたが主体的に意見を発言する、ということ。そしてこのことは、あなた自身の発言に責任を持つ、ということでもあります。
このことは、英語という言語を使ってコミュニケーションしていく上で常に意識していかれるといいと思います。

オウルン19

Onoha721

米国三大メガバンクの一つにて人事採用、外資メガファーマの日本法人にて採用含む人事業務、研究機関勤務、メディカル業界にて医療翻訳などを経て、現在は某金融機関のグローバル事業戦略チームにて勤務。
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