実践的学習法

【Steadily2】「知っている」語彙から「使える」語彙へ

~「認識語彙」と「運用語彙」~

このページの目的

・現時点の語彙力を確認と、目指すべきレベルを知る
・基本~中級レベルの語彙については「知っている」語彙から「使える」レベルをめざす
・それ以上の語彙については目的に応じて「知っている」語彙、「使える」語彙を増やしていく

語彙の1回目と最終回の今回のキーワードは”steadily”です・・・この単語、覚えていますか?
 
ボキャブラに近道なし、王道あるのみ!毎日コツコツと・・・。
 
このあとの「文法」「話す」「聴く」「読む」で紹介していく教材などを使って学習していくときにも、フレーズやコロケーションとともにどんどん覚えていきましょう!

いまのあなたの語彙力はどのくらい?

まずは下記のサイトであなたの現在のおおまかな語彙力をチェックしてみてください。
3分でチェックできます。(アルクの語彙力テストのページへリンクしています。)

http://www.alc.co.jp/eng/lvl/words/

いかがでしたか?

ここで注意していただきたいのは、こういった語彙チェックは、「知っている」こと(=「認識語彙」)を確認するためのもので、「使える」こと(=「運用語彙」)とは違う、ということ。

私たちが語彙を覚えていくプロセスは、通常まずは「知っている語彙」=認識語彙をどんどん増やすことから始まります。これは子供がことばを覚えていくプロセスと同じ。

耳で聴いたり、目で読んだりして、きちんと意味を理解する語彙をまずは増やすということですね。

上のテストでチェックしている語彙は、この「認識語彙」の部分です。

これが「使える語彙」=「運用語彙」になる、つまり口から自然に出てくる、文章に書ける、という状態になるには、もう一つさらにステップが必要になります。

小さい子供なら母国語であっても一語一語を口から出せるように発音トレーニングを積むことで、やがて必要な時にそのことばを口からも出せるようになります。

私たち日本人が英語の語彙を身につけるプロセスも、これとまったく同じ。
発音の回でお話ししたように英語の発音は私たちにとって非常に難しいので、新しい言葉を覚えて口から出せるようになるには、一語一語を口から出すトレーニングをするしかありません。

必要なときに口から自然に出せる、文章に書ける状態になる、それが「運用語彙」の段階。

日常会話レベルの基本語彙については、この「運用語彙」のレベルになるまで一つ一つトレーニングする、そしてそこから先の中級以上の語彙については得意な分野や興味のある分野から運用語彙になるまでトレーニングする、などあなたの目的に応じた語彙力UPを行っていきましょう。

語彙レベル「上級」だった人

「認識語彙」=「読んだり聞いたりして理解できる語彙」に関しては、上級レベル。

「運用語彙」=「話す、書く」などの「使う」語彙力については、どれだけ生の英語に触れているか、アウトプットし続けているか、によって幅があります。

このレベルの人は、ここまであなたがかけてきた英語学習の時間と労力を無駄にすることがないよう、「試験のためだけの英語」にならないよう、じゅうぶん気を付ける!ということが大切ですね。

具体的には、必要に応じて「認識語彙」→「運用語彙」になるようトレーニングし、アウトプットの機会を増やすこと、認識語彙についてはさらなるブラッシュアップを目指すこと、などが中心になってくると思います。

「初級」または「中級」だった人

「努力は裏切らないのがボキャブラリー」と心に刻みこんで、今より1歩上をめざして語彙力UPに取り組みましょう!

語彙に関しては日々コツコツと増やしていく以外に道はないので、目標と期限を設定してときどき実力チェックをしながら学習を進めていくことをおすすめします。

そのためのツールの例として、最初に紹介したアルクの語彙力テストよりもさらに細かくレベルがわかるWEBページ(下記、Weblioサイトにリンク)を紹介します。

オウルン15

Weblioサイトの語彙力チェック機能。25問、約5分でできます。

http://uwl.weblio.jp/vocab-index
※説明をよく読んでからはじめてください。一度だけでは当たり外れもあるので、3回以上やってみてだいたいのレベルを確認しましょう。

Weblioサイトによる称号が細かく設定されていて、称号は、以下のとおり。

推定語彙数 レベル grade 称号

9001語~10000語 16 advanced 上級者★←中上級者がめざすレベル
8001語~9000語 15 advanced 上級者
☆--------
7001語~8000語 14 valedictorian 特待生
6001語~7000語 13 valedictorian 特待生★←初中級~中級者がまずめざすレベル
5501語~6000語 12 honor student 優等生
5001語~5500語 11 honor student 優等生
4501語~5000語 10 studious person 勉強家
4001語~4500語 9 studious person 勉強家
3501語~4000語 8 intermediate 中級者
3001語~3500語 7 intermediate 中級者
☆--------
2501語~3000語 6 hard worker 努力家
2001語~2500語 5 hard worker 努力家
1501語~2000語 4 apprentice 研修生
1001語~1500語 3 apprentice 研修生
501語~1000語 2 beginner 初心者
1語~500語 1 newcomer 初学者

☆から☆の間がおおむねアルクの中級レベルくらい、と考えてよいかと思います。

・・・いまの語彙力がわかりましたか?

では、次に「めざすゴール」と、「そこにたどり着くまでの期間」=「期限」を設定します。

ここでは社会人など限られた時間の中で勉強する、というモデルを想定して、3か月で約1000程度の語彙力UP、を目安にします。これはまじめにやれば到達可能、というレベル。
これを目安に、現在のあなたの実力をスタート地点として、ゴールまでの期間を設定してみてください。

ちなみに3000~5000程度レベルの初中級~中級者であれば、まずは6000語以上のレベルを目標にするとよいと思います。

たとえば現在あなたが4000レベルであれば、「6000語以上のレベル」を突破するには6か月を期限とする、ということになります。

丸暗記も苦痛ではないという人は、今日ここで使ったサイトを利用して、チェックしてわからなかった単語を覚えてしまうという方法もありますね。

Weblioサイトの場合にはマイ単語帳も作れるので、一日一回テストにチャレンジして、わからなかった単語は抜き出して覚える、という使い方もできます。

また、語彙力UPには現在はいろいろなアプリが出ていてゲーム感覚で語彙を増やしていけるので、あなたに合ったものを探してトライしてみてください。

これは「毎日ボキャブラを増やす!」という意識を脳に植え付けて、英語を勉強する習慣を作る、という意味でも効果的な作業。

ですが・・・はじめに書いたようにこういった語彙テストでチェックできるのは「認識語彙」の部分です。

「知っている」ことと「使える」ことはまったく別なので、丸暗記にだけ頼る方法に偏らないように、この後の「話す・書く」「聴く・読む」の回で紹介する生きた英文を使って、ぜひ語彙力強化を続けていってくださいね。

なお、上のWeblioのリストでもわかるとおり、「上級レベル」は「8000語以上」が目安になります。TOEICならば800程度、英検準1級には楽に合格する、というレベルです。仕事で「実際に使える」レベルは、このあたりからになります。

また、英検1級は語彙のレベルが高いことで有名で、10000~15000語レベルといわれています。ボキャブラリーは上級者になっても日々増やしていくことが大事、ということですね。

私自身、プロになってからも語彙は日々勉強です。”STEADILY”ですよ!

Onoha721

米国三大メガバンクの一つにて人事採用、外資メガファーマの日本法人にて採用含む人事業務、研究機関勤務、メディカル業界にて医療翻訳などを経て、現在は某金融機関のグローバル事業戦略チームにて勤務。
comments powered by Disqus
ダウンロードするには、口コミの投稿が必要です